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後後67 ド国王都 2日目

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新しい宿は、領主様にふさわしいと言えるだろう。なんでも王都一だそうな?
俺には、高すぎると言えるだろうw

野上たちも、なんか落ち着かなそうだ。
「ガクさん、俺、前の宿のほうが、、」
とか言ってきたw

「俺も我慢しているんだ、お前達も我慢してくれ!」
とお願いするしかなかった。護衛だし。


で、ここで昼飯食ったら、野上達の機嫌は逆転し、食事中に、ここは良い宿とかいい始めた。
まぁ、、よかった?

俺は、、ここの料理は手を掛けすぎ、素材まんまの味が少なくなりすぎ、つか素材活かしていないし、、、せめて農国のシチくらいにしておいてほしかった、、
せっかく素材がいいのに、いい素材なのに、、、シューレが見たら激怒するだろーなー。

そんなこの宿のド料理にも、生粋の武国人なはずの領主様、平気な顔して食べていた?。
「どうですか?」俺
「うん、うまいよ」領主様

なんか、言い方が、、、我慢してるのかな?表情作っているから、我慢だな?
どうだろ、
ひと味ふた味足すだけで、武国人が喜んで食べる味になりそうなんだが、、

醤油なんか無いかな?
ウエイターに訊いてみる。
醤油というものを知らない様子wコックに訊いてみると厨房にまで訊きに言ってくれたが、コックまでもがあいにく知らないと。

んー、、じゃ、塩味をもっと濃くして、生唐辛子の薄い輪切りをちらして見て、とウエイターに頼む。

「これ、少しよくなっているはですが、、」
と領主様に。

「・・・・」もぐもぐもぐもぐ・・・
全部食べきってくれた。

「まぁ、、このくらいなら、、(でも、前の宿の食事のほうがいいな!)」
(んじゃ、食事は外でしましょう)
(おう、そうしよう)

でも野上達は気に入ったんだよな?
いろいろどーゆー基準なのか、皆を問い詰めたい気がする!


流石高い宿なのでデザートが出る。

果物を凍らしたもの。そのまんま、でも食べやすいように薄く切ってある。というか、薄くしてから凍らした?

「アイスですな、、、」俺
「合図?」領主様
「あー、氷菓子です」
「ああ、そのアイスか、、」
知ってるの?

「え?うち(武国)にもあるんですか?」俺
「いや、見たこと無いが、訊いたことはある。どっかの国でそういうもんがあったような、とかいう」
曖昧だなー、でも日のいずる国ならあっても不思議じゃないね。
なんかそういう魔法とか使ってオイシイ食い物作りそう。
それは、希少な魔法というものの最も良い使い方♪

果物そのままってのはあれなんで、細かくして練りたいなぁ、、と思ったが、今日はよしとこう。
と、おもったが、、、種まきはしておくもんだ。


俺の分と、野上は食べないと言うのでそれを持って厨房に入る。
「お客さん?」と白衣の人

「うん、ちょっとこれをもっとおいしくね?!」俺
好奇心湧いたらしく、コック長!この方が、、と呼びに行った。

「えと、、なんか、これをもっと美味しくできるとか?」
「ええ、食べやすく、美味しく。なのでできれば手伝ってほしいかな?とか?」
「ええ、私が手伝いましょう」とコック長

果物を種類に分けて別々に細かく切ってもらい、ボールに入れる。
麺棒みたいので手早く潰してもらい、はちみつ少々。
クリームあるというので、ひとすくい。
で、泡立てでぐりぐり混ぜてもらう。

溶けすぎそうになったので、やめさせ、器に盛り付け。

ボールに残ったのを一応味見なコック長。入れたもので想像は着くけど、一応、だろう。
、、
「ああ、面倒臭がらなきゃ、ここまで美味しくなるんですねー」
さすがわかってらっしゃる

ですね!と言って、俺は器を2つ持って、
領主様と野上の前に置く。
「どうぞ、召し上がれ!」

食い終わった領主様
「まめだのう、、あいかわらず」
「ええ、好きなことにはw」俺

一瞬で食べ終え、最後に美味しかったという印象を得られて満足領主様。
野上、しっぽぶんぶん振っておかわりねだっている顔。勿論人間形態だけど、、
もー、外人だとバレているから、いいか獣人てばれるくらい、尻尾くらい。

野上には、また今度作ってやるから、、と言っておく。
うちではできないけどね。
魔法冷蔵庫とか領主様が買ってくれたらできるけどw豪邸並の値段だからなー、無理w

村の誰かが魔法使えるように、、、、、そーいえば、、まだ誰も魔法の訓練って、やったことないんだよな?
つーか、できる者がいないんで、教えられない、訓練できない、、、
・・・ヲタさんなら、できるかな?
ダメ元で、だめでも問題ないもんな?
帰ったらやってもらおーっと♪

全ては食の向上のためにある!♪ いや、それすらもモフのためだけどね?



俺らは宿にこもるのもなんだし、と、外に出た。
ブッチャーまさおの横の中央市場に行く。
昨日は少ししか見なかったから、じっくり歩き回って見たかったのだ、俺がw

領主様にとってもいいことだよ?この街の景気の具合、人々の感じ、食の傾向などみられるだろう。
視察っていうのかな?それなりの言い方をしたい人たちにとっての呼び名はw


中央市場
見た感じは、うちの領都や農国、日のいずる国など、各国の大きい街のそれと似たような。
人は多く、賑わい、人々の顔も明るい。買っている物も多い様子だ。


「野菜は、うち(武国など)と違いますねぇ、、」俺
野菜は似ているけど、違うかな、というものが多い。大陸が別だからかな?

見た目で似ているからと選んではいけない。ぜんぜん違う使い方のものも少なくないから。
使えないこと無いけどねw自分で食べるならw


日用品も同程度ので、こっちから持っていきたいもの、武国に持って帰りたいもの、は、特に無かった。

なんか、街全体というか、国全体?農国に似ているかなぁ、、あの高級宿の食事も似ていたし、、(味は農国に劣るが、傾向は似ている)


市場では、特にこれといったものもみれず、でも流石王都なので結構広く、歩き疲れたので市場の外に出た。
で、裏通りに入ると、目論見通り喫茶店がすぐに見つかった。

喫茶店に入るとすぐにケーキが並べてあった。
ガラスのショーケースはまだないのか、多分見本だろう、各種一つづつのケーキが並べてあるだけだ。
農国に似ているだけあり、ケーキも多くあるんだな。
泉さん喜ぶかな?まぁ味次第だろうな。


・・・・・・
まぁ、、
高級宿の食事があれなんだから、ケーキもまぁ、この程度できてりゃいいのかな?
でも食べきるけど。
うち(武国)の今の状態よりはまだマシ。

うん、多分、食に関して最も美味しく進んでいるのが農国だ。
南方諸国のは、違ったかたちで美味い方に行っている、かな。
スイーツに関しては、間違いなく農国だな。

あとは、土地土地と、人々の意識に合わせて変化している、といったところか。

・・・・・・・・・
やべ、食い物中心にチェックしていたわ、、、癖ついてしまったかな?あの旅で、、

皆ケーキ食べきったけど、流石におかわりほしいという者はいなかった。
団子とかのほうが良かったかな?

茶のおかわりを貰っても少しのんびりする。
「野上、獣人居た?」俺
「いえ、感じませんでした。昨日、この国に入ってからほとんど感じません。」
「ほとんど?」
「ええ、いないことはない、とは思います。その程度です」
・・・・

「奴隷とかになっているのかなぁ、、?」俺
「んー、、そういう匂いではなかったですね、ふつーの匂いだったような気がします。」

「少ない、というだけなのかの?」領主様
「私はそう見ました。」野上

「ドラゴン王家なので、怖がってこの国には怖がってこないのかな?」俺
「それを言ったら、日のいずる国もそーじゃろう?」領主様
「ああ、ですねぇ、、」

「ま、こちらのものと懇意になれたらいろいろきけるじゃろ、焦る必要もない。」
「はい、」

ーー

晩メシは安全策でブッチャーまさお。
いろいろチャレンジは泉さんが来たら2人ですることにした。
領主様を人柱にはできないよねー、若い者の特権?

野上、「やっぱりこっちのほうがオイシイです!」
だそうな。味覚の基準が似たような方向になってよかった♪

ーー

その頃の泉さん達。
酒のんでごろごろ。
肉は数人が、民間人の服装で買い出しにいっている。
なので食にそう不満は無いが、
「早く迎えに来いガク!」とぶつくさ言っている。
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