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後後59 西の国、上陸 2

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昨晩のうちに司令部に転移門を設置したらしく、朝には将軍様が来ていた。食堂で会ったときにはびっくりだったねw

でも司令官(正式には西の国派遣軍総司令官だそうな)や領主様、農国軍司令官、南部諸国軍司令官達と会議している。

俺らはまた馬で南の方向に街道を進む。のんびりと。
今日は「明日帰ってくる。心配はしないように」と領主軍の領主様の副官に言ってきた。



「なんで会議しっぱなしなんでしょうかね?問題なさそうなのに?」俺

「ああ、だからこそだろ。もう普通に進軍しても意味ないだろ?敵は多分だが、ほとんどいないんだから。
なので、ここの王都にすぐさま向かいたいんだけど、、それがどこだかわらない。なったって地元民が居ないwww
少なくとも王都への道を知っている者を捕まえなければ、闇雲にうごくしかなくなるわけだ。

なので、点や線ではなく、一応安全のために面で安全地域を確保していくのが最も良いのだが、、、
というところだろーなぁ、、」
と、泉さんが解説してくれた。

「支配されている小国たちはどのへんになるんでしょうかね?」俺
「それも、そういう国々がある、という話を北山ん時の捕虜から聞いただけで、そいつらだってどこらへんか・・・」
「「あ!」」
北山の時の捕虜を連れてきて、、

「だめだ、、あんときの捕虜は、兵は皆ろくでもなかったんで処刑したし、、多分、もとより道とか覚えているような奴らじゃねーし、船に居た奴らは皆船員なだけだから、王都なんか行ったことないだろうし、、、もし王都に行ったことがあったとしても、誰かについていったとかで道なんぞ、方向さえも覚えていないんじゃねーかな、、」
の望みを断ち切る泉さん

「第一、そんなこと福田さんが先に気付いていたでしょうねぇ、、」俺
「だなー、、」


ぱっかぽっこぱっかぽっこ、、
なんか、旅しているような、、
あ、
でも、
これも地元じゃないし、ある種の旅かな?


見渡す限りの荒野
見えるのは、村落の残骸が、たまに。

食事は馬に乗りながら干し肉をかじり、水を飲む。干し野菜もあるし!塩味だよっ!!

馬の飲水や食い物が見つかりそうもないので幾分の干し草を積んできたが、走らせるとかなり消耗してしまうので、その分水が必要に成る。だから走らせられない。

北の川が飲めるようなものではなかったので、南に向かってみたわけだが、、
果たして、夕方になってやっと小川があった。

「はぁ、やっと馬を休ませられるわ、、、どうにかなったな」泉さん。
今日川が見つからなければ引き返すしか無いかなと思っていた。

よって、明日、四半日疾駆けしてみて折り返し、この川で馬に水を飲ませ、早足で港に帰る、ということになった。

馬の側で寝る。焚き火も薪がないのでできない。
馬は水を飲み、飼葉を食べてのんびり寝ている。



翌朝、日が昇ったら目が覚めたので、馬に水を飲ませて出る。
馬は賢いので、「これから水が無いので、よく飲んどけよ」と泉さんがいいながら馬を川に連れて行くと、がぶがぶ飲んだ。
俺じゃそーはいかないけどねw

干し肉を少し食い、水を飲んでから補充し、

「んじゃ、行くか!」泉さん
「はい!」



走る走る!見渡しいいいから馬も不安なく爆走!

2時(4時間くらい?)くらいたったので引き返す時期かな?と思い始めた頃、
ずっと先になんか、

「森っすかね?泉さんっ!!」
「ああ!、しかたがねぇ!行ってみるか?!」
「はい!!行きましょう!!」

そこから半時ほど駆けて、、、


「まぁ、、ぼろぼろだけど、、森?だな、、」
「ええ、、まぁ、、小さいっすけど、、」

小山に毛が生えたかな?みたいな、土地が貧相なのがもろわかりな森、、というか、、あっちがスケて見えてるよ、、下草も大きくなれないほど土地が枯れかけているのかな。

森を抜け森の逆に行くと、また小川。
この川で、どうにかこの貧相な森が保てているのだなぁ、、、

「命の川ってとこっすかね?」
「ああ、これがなきゃ、森、なかったなぁ」
元百姓同士は話がわかりやすくてよい♪

で、見える範囲を見渡す。何もない。
と、
がざがざがざ、、

泉さんが太めの木に登っていく
猿みたいに早いなぁ、、流石昔の人&子供の体、だな

泉さんは四方を見渡す。

「あ、、、、炊煙か?なんかいる、、うごいているぞ?」
泉さんの指差す方向は、、、

俺らが来た街道を後ろに見て、11時くらいの方向。

「方角確認しました!」俺
更に他を見渡す、、、、
がさがさがさ、、、すとん!

「他は何もない。まったくなんもないわー、西の方遠くに山脈が見えるくらいだ」
「そっちも可能性ありますね、山がありゃ、、」俺
「でも鉱山だったら周囲の土地、ここのやつらバカだから、、」
だな、、土地をだめにしてるから人は住めなくなっているな、、水も、、

川で俺らを待っていた馬に乗り、
疾駆けで戻った。途中の川で水を飲ませた。

日が暮れて少し経ってから港に着いた。
俺らは領主様に今日のことを報告した。

領主様は小館隊全班にそこに行き、相手を刺激しないようにして話を聞くように。もし地理を知っている者が居たなら、連れ帰ってこいと命令を出した。
ただ、夜だと相手をより刺激しやすいので、明け方に出発しろ、と。


翌日夕方。
俺らは釣りをして食料確保をしていた=暇つぶししていたら、野上達が帰ってきた。
司令部のあたりがざわついたので気がついた。

「行ってみるか?」泉さん
「どーします?」俺
泉さんも行く気が無いと見たw
・・・
そんまま釣り継続

ほどなく兵士が俺らを呼びに来た。
仕方ないんで行く


がりがりの、ぼろぼろの、、、一見年寄りに見えるが、、でも、、わかいのか?
男2人と、、女?
やせ細ると、なにもかもわらん、、、

の3人が、白湯をすすっていた。
飢餓に陥った者に、いきなり普通の食事をさせてはいけない、と、聞いたことがあったのを思い出した。
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