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後後43 やっと近くに!
しおりを挟む翌早朝
カッカッカッカッカッカッカッカッカッカッカッカッカッカッカッカッカッカッカッカッカッカッカッカッカッカッカッカッカッカッカッカッカッカッカッカッカッカッカッカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカ・・・・
馬車は速度を上げ始めた。
「ほう、馬車ってこんなに速かったか?」シェーレ
「いや、最近の特性だ、この馬車は」泉さん
「いつの間に。月日が経つのは速いもんだのー」
「まぁ、なぁ、、。時にシェーレ、カレーって食べたこと有るか?」
「・・・?聞いたことあるようなないような、、」
「農国や日のいずる国のムッサリム(ムーサリム)料理だが?」
「行ったこと無いなぁ、、うまいのか?」
「辛い、けど美味い。香辛料がいろいろはいっていて、強くてなー。汁になってるんだが。」
「よくわらんが、それが?」
「最近うちの国にも入ってきてな、これでうちも食生活大改善だ」
「ほう、かなり違うのか?というか、広まるのか?ひとはかなり難しいぞ?」
「まぁな、でもひとでも、すぐに美味いものがわかるものも居るこたいる。そーいった奴等は、あ、こりゃ慣れればうまいな!ってすぐわかるわ」
「そーですね、それが食い物の楽しさですよ。慣れていないから食えない、じゃ、食うものなんか限定され、余計舌が肥えない。自分の舌がなんでも、しらないものでもなんでもわかるようにしなくちゃ!」
食通話題に食いつくメシスキー氏
「あと、これはまだくにには入ってきていないけど、南国のメシも、慣れたらうまかったなあ!カレーよりも何倍も辛いけど、、慣れにはかなり要するけど、、慣れたら、癖になるわ、、、」
「ええ、南国メシと武国メシがあったら、俺は南国メシ食いますね。武国人だけど」
「ほう、それほどの?」メシスキー氏
「唐辛子を、なまでそのまま食べられるくらいになれば、南国メシでも一人前かな?」
「「・・・・・・」」メシスキー&シェーレ
「・・・妖精でも、それはそうそうないぞ?」シェーレ
あ、そういえばそうだな、、南国メシの妖精って見なかったな、、いないのかな?
泉さんもそうおもっているのかな?
「・・・妖精は甘いのが好きなのか?あー、でも料理好きも多いしなぁ、、、」泉さん
「どっちかというと甘いのが好きだな。でもかなり経って歳を取ると、甘いのもより他がよくなるようだ。」
「・・どのくらい?」
「んー、、せんねんくらい?」
「・・滅びている文明もあったんじゃね?そんな年月ありゃ国なら普通に滅びてるとこ多そうだしな」泉さん
「そうだな、でも国はあまり意味ないぞ?食い物は精霊やひと系統の文化だからな、国無くても毎日食事する。食事は土地柄だろうな。」
まぁそーだろうけど、、
朝早かったんで、ほどなく皆眠りにつ、、あれ?シェーレなぜ寝る?ああ、夢見たいのかな?この人つか妖精も。
などと思いつつ眠りに引き込まれる。
「昼休憩でーす!」
御者の声で眠りから目覚めた。
「・・・ひる?今日はメシ食えるんだ、、」
「おう、よかったなー♪」
「ええ、どーあがいても2泊はしなけりゃならない道のりになりますねぇ、なので少しは余裕あるし」
と御者も昨日よりはハイにはなっていない。
馬たちを見ても、目が普通になっている。
・・・・昨日までがやばかった?
食堂に入り、それぞれ注文する。
俺と泉さんは、、
・・
なんだろう?
「・・おう、、そば以外にしてみるか?」泉さん
「ええ、試しに、、」俺
「おやじ、あの、マーボーコンロン定食って、なんだ?」
「ああ、豆腐とひき肉の辛いあんかけみたいなので、、メシにあいますよ」
「辛いって、南国料理みたいにか?」
「あーあー、あんなに辛くはありませんや、こっちの人でも食べられる辛さでさ」
「ふーん、んじゃそれくれ」
「おやじさん、そのふたつ左に貼ってあるチャーシューリャー麺って何?」
「汁麺ですね。麺が黄色い、汁によくあう麺で、汁も鶏ガラのダシ汁から醤油味にしたもんで、チャーシューってのは味付けた豚肉の固まりを焼いたやつの薄切りで、いくつか載せてます。うまいですよ?」
「それじゃ、それください」
「はいまいど。」
「あなた達は、いつもそうなんですか?」メシスキー氏
「「え?」」
「あまり想像も付かないものでもたのんでしまう、、」
「・・・そう、かな?」
「ああ、あまり気にしないなぁ、、、」
「「・・・・・」」
モノが来た。
「お!当たりっす!」
どれどれ、と泉さんが肉と麺を奪っていく。
「おかえしだ、」
と、自分のをさじでひとすくい、俺の麺の上にのせる泉さん。
泉さんのくれたのを麺と一緒に食べる、、
「あー、たしかに、旨い、メシと食べるとうまいだろうな。でも麺でもうまいっすよ?」
・・・・俺&泉さん
「多分違うから」俺
「ああ、これは、違う系っぽいな」泉さん
何気に、俺らが食い物でそれ作ったのがひとか妖精かわかりはじめている件
ほぼ、意味ないっぽい?
だって、同じようなものをひとが作ったって獣人が作ったって神が作ったって、うまいそれなら、一緒じゃん?
作り手の種類?種族?ほとんど関係ないよね?
茶を持ってきてくれた店主らしきさきほどのおやじさんに
「おやじさん、外国から来たの?」俺
「、、ええ、、随分昔ですがね、、とーくとーくから来ましたよ、、、」
(俺らと同類じゃないか?)泉さん
(っぽい、ですねー)
「・・・・にーはおまー?」俺
「にぃほぅ、にー?」
「いやいや、ちがいます!、俺達は違う国から。」
「ああ、そうでしたか、、でもなぜ?」
「中国語は、結構外国で知られていましたよ?」
「ああ、どこにでも行っていますからねぇ」
確かに、世界どこでも中華メシあったよな、そう言えば。外国映画とかでほぼどっかで中華メシとか店とか出てくるかんじだったし。旅行記読んでも「困った時のちゃいにーず」と言って、日本食食いたくなってもまず無いんで、中華を食ってりゃごまかせる、という意味だ。
「多分、いままで気にしなかったので、気づかないでいろいろ見過ごしてきたんじゃーないかなぁ、、」俺
「ああ、そうかもな、、領都とか、王都とか、、」泉さん
よく整備された道、静かめの最新馬車、高速走行での細かい振動、食後の我々が眠りに引きずり込まれるのは当然だろう。
ぐっすり眠っていたようだ。
流石熊作最新長距離用馬車だな。
「お客さん達、もうそろそろ着きますよー」
という御者の声と、肌寒さで起きた。
「おう、もう夕方か、、ぐっすりだったなぁ、、」泉さん
「あ、もう小館近くですね。」俺
「よく知ってますね、そうですよ、あの小館村まで少しです」御者
訊かないほうがいいな?その”あの”の内容を
「その”あの”ってどういうの?」泉さんが訊いてしまう
「ああ、なんかよそ者はもう入れなくなったとか、、人狼の子達がかわいいってんで外国賓客が押し寄せたんだとか。で、皆ストレスで毛が抜けちゃったもんで、、もうよそ者は村にいれない、って。」
「「へぇ!」」俺&泉さん
「お客さん達は小館とかですか?」
「いや、俺らは領都に迄だ。」
「明日には着きますから、やっとですね」
「ああ、やっと帰ってきた」
「ですねぇ、、」
なんかのフラグになってなきゃいいが、、
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