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後後39 き、、狂暴と狂気と変態の村、、、
しおりを挟む食通さんのおすすめの宿に、食通さんと一緒に行った。
当然メシウマなんだろう♪
宿への道を歩きながら泉さんが食通さんに聞く
「何がうまいんだ?」
「ここは山に近いんで、鹿とかイノとか、山鳥ですね。でも山鳥は山の宿のほうがうまいんで、ここではイノがおすすめですかね、ああ、今の季節なら鹿でも、、いや、、川魚かなぁ、、冬は結構うまいからななんでも、、」
流石食通さん、冬の獲物好きとか、通だね!
「ここの山には雪が降らないんですよ。なので冬季になると北から下ってくる獣や鳥も少なくないんです。縄張りとかの意識が薄い者達なんでしょうねえ、、あまり狂暴ではない獣達ですね。地元の者達も、だから必要な分しか狩りにいかない。あまり狩って彼らが来なくなったら困るというのもありますが、折角逃げてきたのにかわいそう、という気持ちもあるようです」
ふーん、
「そう言えば、うちの裏山のてっぺんの方は冬に雪積もってますよね」俺
「ああ、上村の上の山か、、そうだな、、毎年雪かぶってるな」泉さん
「どこですか?」食通氏
「東武領の南の、小館っていう村です」俺
・・・・・・
う、、またなんか変な噂を知っている様子、、、
「えっほん、、まぁ、、その、、いい所という話も聞きますね」
”も”??
「えっと、、どういう噂を聞いたことあるんですか?正直に教えていただきたいかなぁー、とかおもったりして?」俺
・・・・
「・・あくまでも私が聞いた噂ですよ?」
「ええ、わかってますとも」
・・・
「き、、狂暴と狂気と変態の村、、、」
「「誰が言ったんだあああああ!!!」」
「・・・あの、私、王都の商業組合に属してまして、、最近そういう話が組合内で広まってまして、、」
「ああ、、なるほどな」
納得の泉さん、
俺ちょっと理解不足?。どうせすぐ泉さんが話すだろうから。
「最近、王都にケーキ屋とカレー屋が出始めたろう?」泉さん
「ええ、そうですね、組合の者達はうまくないってんでまだ行ってませんが、、」
食通がそれでいいの?ねぇ?おもわず、
「食通がそんなんでいいんですか?自分で食べてみて、自分の舌で確認しなくていいんですか?!」俺
「・・お恥ずかしい、そうですね、自分で食べてみるべきだった、、、」素直な食通、資質は良いと見た!
「でだな、多分、そのケーキ屋とカレー屋はまだ商業組合に入っていないんじゃないか?」
「ええ、だから悪く言われているのかもしれませんね。自分たちは組合費払っているのに!って。」
「足の引っ張り合いかよ、、費用に合わないのならやめればいいんだ。バカだなそいつら」
「そうですね、、組合はうまく使えば費用なんか安いと思えるんですけど、そういう文句言う者達は二代目三代目のボンボンばかりですね、、」
「ただバカか、、、。そういうのを辞めさせなきから組合がバカに汚染されていくんだろ?」
「おっしゃるとおりです、、、」
お?とおもって訊く
「ちなみに、東武商会って知ってます?」
「あまり聞かないですね。少なくとも王都には無いと思います」
ああ、そうか、、王都に作る意味ないもんな、でも商売もやってるし、農国から送られてきたモノを受ける側もあるはずなんだけど、、
「泉さん、農国から送られてきたものって、どこが受けてるんですかね?」
「あー、そうだな、王都になけりゃ受けられないもんな、、どうしてるんだろ?王宮?」
んなわけないw
「え?王宮関係なんですか?」
「いえ、王宮にも出入りしているというか、結構扱っているとか?」
「それで私が知らないというのも、おかしな話ですな。」
「何者だ?」泉さん直球
「王都商業組合の理事長です。ウマゴノフ・メシスキーと言います」
「農国人?」
「あっちを知っている人によく言われます、、祖先がそっちから来たのかもしれませんね」
(どーします?)
(うーん、、俺達の権限外だ。)
(了解)
「メシスキーさん、今の話の件は忘れてください。国家機密、それもかなりの防衛機密に触れることになります。なので、この件を調べようとしたり、誰かに言ってはなりません。」俺
いずみさんが鼻くそほじって、窓の外に飛ばした、、、どん!!ずずーん、、、そこそこ離れた場所の大木が折れて倒れた。
「また破壊して!!!」俺、思わず突っ込む、が、
「仕方ないっすね」今のがメシスキー氏へ、俺達の話の信憑性を加えるものだとすぐにわかったから。
「で、だ」泉さんは続ける
「そのカレーやとケーキ屋を農国から呼ぶ発端が小館にあるとわかったんだろう?で、小館の評判を落とすようなことを流した。勿論あんたとは言わん、まだそんな悪事を働いたのが誰だかわからんし、組合がその犯人を特定し当局に引き渡さなければ連帯責任になるだけだ。
そんな組合でしかないから、王宮側も組合を見限って、王家に関連するものを組合に入れていなんだろう。あの将軍はバカではないぞ?しかも、今は聡明で悪事を嫌う副官が付いている。バカや怠惰は斬られる。今この国はそういう時代に入っているんだ。」
「・・・・・・・・わかりました。私らが今までの位置にあぐらをかいていたんですね、、食通も当分封じ、どうにかします」
食通の目の色が変わったのを見て、言葉にウソがないとわかった。
もう宿の前の道の端に寄っての立ち話になっていた。
人通りも多く喧騒もそこそこなので、聞くものがいたらすぐわかったろう。
俺たちは宿の帳場に行き、受付をした。
その最後に食通氏が帳場の親父に
「この村には速馬車は無いかね?」
「ああ、あれかい、最新のだね、最近一両だけ入ったという噂だよ。でも高いよ?」
「うんそれでもいい、明日朝一番でここから発てるかね?」
今から聞いてくるので、部屋か食堂に居てくれ、と言葉を残して宿の親父は停車場に行った。
俺ら3人は部屋に荷物を置きに行った。
俺達が食堂に降りたら、食通氏はもう食堂に座っていた。
「どうですか?」いろいろな意味が含まれるだろうな、、こう訊かれると
「・・できるだけ早く帰って、ばっさりやりますわ。第二組合作られてもいいと割り切りました。」
「ほう、、大丈夫皆ちゃんと見ているから。だからこその、今こうなんだろう?」泉さん
「そうですね、よくも悪くもちゃんと見られている」
「ちゃんと見るものが居なくなった街は潰れていくしか無いからな」
そうですね、、とつぶやくメシスキー
ダダダダダ!
「ありやした!まだ誰も借りたこと無く、お客さん第一号!なので、最速でやってやる!って御者(オーナー)行きましていましたよ!」
「ありがとう!、で、もしよかったら一緒に乗っていきますか?」と俺達に尋ねるメシスキー氏。
顔を見合わせる
「お願いします!」
宿のメシは美味かった!見た目何処にでもあるような普通だが、お代わり3杯した!流石食通おすすめ!!
ーー
将軍様向けの軽量高速馬車の民間向けバージョンだとひと目でわかった。
「これ、一般向けに売り出したのかよ」泉さん
「また熊、、、いろいろやってみたいんでしょうねぇ、、」
「・・・これも、貴方方ですか、、、」
「まぁな、元凶はこのガクだ」と俺をグーを握った親指で指差す泉さん
「元凶って、、皆楽しんでるじゃないっすか、、」
(馬車って、楽しむものだったっけ?)メシスキー
「へぇ、、更に軽量化しているけど、骨組みはもっとしっかりしましたね」
「おう、、軸もごっつくなってるな、、こりゃ丈夫だわ、、おい、、横倒しになっても上屋は潰れないだろうなこりゃ」
「ですねぇ、、レースの影響でしょう。」
「あー、、ある意味実験場でもあるんだなぁありゃ」
メシスキー、、それでも俺達の会話からいろいろ情報を得ようとしてるのだろう、呆然とならないように頑張っている様子
で
早速搭乗。
「おう!中も良くなってるな!」
「長距離でも耐えられるように考えたんですねぇ、でもなるだけ軽く、と考えている」
「おまえ、あの熊、すごくなったな?」
「まぁ大田さんも手伝ってると思いますけど、熊は国宝級ですよ」
「だなぁ、、」
メシスキーまだ頑張る!!
メシスキーの合図で馬車は動き出す。街道に出て、徐々に速度を上げていく。
「ここいらはまだ人もおおいんで、あまり速度出せませんが、人が居なくなったら突っ走りますよっ!!」御者
「覚悟はできとる!」泉さん
いやー、、俺は、、
泉さんのせいでびびっちゃってるよメシスキー氏
で、ほどなく、馬車は速度をどんどん上げていく。
「うっひゃっほー!!」窓から顔を出して強い風を受け楽しむ泉さん
「空気抵抗になりますから引っ込んでください!」と、ホントは危険なので引っ張り込む。
「空気抵抗?」
「ウマでも速度上げたら騎乗してい者は伏せるでしょ?」
「あー、」
「あれ、上の者が風受けたらウマが重く感じるんですよ?」
「あー、そうなんか。なるほどな」
素直ですな泉さん。
「あの、、もしよろしかったら、貴方方が誰なのかを、、」メシスキー氏、我慢限界に来たようです
「あー、東武領領主様に仕える白泉社だ。将軍様にも仕えている。騎士だ」
「僕は、同じく領主様と将軍様に仕えている学者です。小館ガクと言います」
「・・・これは、、いや、、しらずといえ、」
「いや、俺らが名乗らなかったのだ。関係ない。普通の旅人としてもらってればいいだけだ」
「そうですね。俺ら自身もあまり身分にこだわらない?し、、、」
「あー、そうだよな結構失礼だよな?」
「それは泉さんでしょ!!」
「そうかぁ?」
「だって日のいずる国の王様や東の国の王様とかでも全く気にしてなかったじゃないですか!」
「え?そうだった?」
こいつ!!!
「・・・・・えと、、、」メシスキー氏
「ああ。このガクはな、日のいずる国の王様の相方だ。ボケツッコミのツッコミだ。王様はボケだからな!」
「ほら全く!」
「仕方ないじゃないか!あやつはこうされるのが好きだろーが!」
「まぁ、そーだけどー、、」
(わかった!このひと達はコーなんだ!考えちゃダメなんだ!!!)
やっとわかり始めたメシスキー!!
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