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後−45 妖精の、、、ようせいの、、よーせー、、、
しおりを挟む朝食後、お茶のお代わりを持ってきてくれた宿のおっちゃんに話を聞く。
街の規模はブートッチの1割ほどだという。
「ダイエット向けになっていないので、そういった客は皆向こうに行くので」
と宿の人。
「ああ、だからこっちの子達も向こうにいっちゃうんですか?」
「うん、向こうのほうが仕事が多いからねぇ、、向こうは金持ちが長く滞在する街なんで、チップとかも結構稼げるし。」
ただ、食事の美味さだけは絶対に引けをとらん!!と、このセリフのときだけは息巻く宿の人w
「ダイジョブですよ、すごく美味いですから!」
と俺も太鼓判押す。
おっちゃんは、
「妖精?ああ、この土地にも昔々は多かったという話は聞いたな、子供の頃。見たこと?ないなぁ、、」
だそうだ。
多分、ひとに紛れているんだろう、と思うけど。
「ま、なににせよ、美味いものを食ってりゃ、見つかるだろう?」泉さん
「そりゃそーですね、、あいつらだもん」
酷い言い分である。が、事実だから仕方ないね、残念な妖精たち。
噂をすれば影という。
言い換えるとご都合主義とか言う者もいるという。誰の?
このプチビーレは湖の下側になる。
農国側の、プートッチから少し山側に入ったところにある川から水が流れ込み、プチビーレ側の川から日のいずる国を通り、海に出る。
ブートッチではまだ小さい川だが、下流ではそこそこでかくなって、運河として重宝されているとのこと。
塩湖から流れ出る川だが、ほどなくほかの河川と合流し、淡水化してしまうらしい。
「だから上流の魚のほうが美味いんだ!」
と、食堂(食堂色の強い喫茶店)の主人。
俺の焼く魚はうめえぞ!!とのことで、焼き魚を頼んだ。
味付けは塩のみ。揉み込み、まぶし、塩まみれの魚。だからか焦げ付きもすくなく、でも香ばさは強く、みたいになってる。香草を少し腹に詰めている。白身には焦げの香りと香草の香りがうまく合わさっている。
「これは、、、おやじ、、酒、冷で、、」
「はっはっは!!味のわかる譲ちゃんだ!!」
で、泉さんは飯の椀を俺によこす。
酒と焼き魚とつけものでやるつもりだそーだw
「あれっすかね?ブートッチが洋食系ならプチビーれが昔ながら、というか、、泉さんの時代までの和食系の街なんですかね?」
「あー、そうかもなー、、だとしたら大変だ、、こっちだと酒が進むわ、、ケーキを食う暇がとれるかどうか、、」
・・・・・・
「あ、、だとしたら、、、おっちゃーん!こっちには干物とか多いの?」
「あー、、干物かぁ、、ブートッチで買ってきたほうが美味いし、値段も変わらんし、、だからビージスレイじゃあまり作ってないんだよ、、釣れたら焼く、が基本だなー、エッ料理って言われてるなー。」
まぁ、コレだけ塩まみれ焼き魚ってないよな。
魚は出された酒で食うと、更にうまく感じた。
ケーキと茶の件もあり、、
食べ物の調和ということに関しては、農国以上なのだろう、日のいずる国、恐ろしい子!!!
「おっちゃん、ここ長いの?」
「あー、、、どんくらいだろう?、、ブートッチがまだ村で、こっちも当然村だったから、、500年位?」
・・・
「「妖精かよ、、、」」
「あ、ばれたぁ?へへへっ♪」
俺達は自分を責めた。
誰が妖精は少女だけだと決めたのだ?誰もそんなこと言っていないじゃないか!!と!!
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