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後−17 スパルタ、カス

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で、早々に指南役を呼んでもらい、彼と相談。
人間形態で、ここまでできるようにしてほしい、と泉さんが説明。
「5年位掛かりそうですけど、、」
「あ?うちの領じゃ、下級の兵士がそこまでなら半年くらいだぞ?」泉さん
・・・・
「いや、死ぬほどのスパルタではないけどな?訓練中の死者いないし、、、」泉さん
・・・
「当然だろ?戦闘でよわっちーと殺されちまうんだぞ?訓練で死ぬほどの目にあって強くなってりゃ、めったに死なないだろ?うちの領軍、先の戦争で一人も戦死していないぞ?訓練の賜物だからな?」泉さん追い詰める
「・・・仕方ないっすね、、そこまでスパルタやったことないけど、やってみます。」指南役
「よしよく言った!それこそ剣術指南役ってもんだ!」

で、あとを指南役にまかせて、つまり丸投げして旅を続けるためにこっから逃げ出そうとしたら、、
「3日だけでいいですから、訓練の最初のとっかかりやってください。そこでどのへんまでなのか?を見極めますので」
と言われちゃー仕方がない。

「おらおらおらおらおらぁああああ!!!」
少女が両手に木刀を振り回しながら男どもの後ろを凄いスピードで追っかけていく。
その少女に追いつかれた者達は容赦なく木刀の餌食に。

訓練場の周囲に散らばって倒れている男たち。
10周も持たなかった。

「あんだこれ?この程度の小さい外周なら50周は持つようにならんと話にならんわ、、」
うわー、、小館隊とか、入植地の兵たちとか、そんな鬼畜なスパルタ受けてたんだ、、、

「すんません、3日じゃ足りないっす、、1週間!!お願いっす、終わったら東の国境まで高速馬車出しますからっつ!!」指南役
・・・・
「んじゃ、ついでに日のいずる王国のうちの領事館使っていいっすから!!」
「しかたねーなー、、もうこれが限度だぞ?」
「ほっ、、たすかります、、」

そんなの一存で決めた。つまり、この指南役、かなり地位が高いのね?

流石人狼、翌日の夕方にはどうにか最後の1人が50周もった。流石に隊長だな、と。

その翌日は体術。皆全く経験ナシ。
「何を教えてるんだ?ここの軍はっ!!!」怒る泉!!

運動神経は抜群の人狼、まる2日で無理やり投げまで。で、おざなりの打撃で終い。
やっとその翌日に剣を持つ。
いきなり1対2から。

でもやっぱ実戦訓練の多い人狼軍、背後から攻撃されても気配を察知できてうまく避けている者が多い。
人型に慣れている者が察知しやすいようだ。

なので、行ける者は1対3、1対4、隊長は1対5とかできていた。

で、最後に、3つに別れての乱戦。
殲滅戦だ。
これを最後の日の前日まで行わせ、

「俺が付いているのは今日で最後だ。餞別代わりに、お前ら3チーム対俺の殲滅戦を行う。俺を倒せたらお前らここで訓練終了してよい。倒せなければ指南役殿に徹底的に鍛えてもらえ。」


「死ぬ気で、殺す気でかかってきやがれ!!」泉
「ううおぉおおおーーー!!」21人

当然だが1人に21人は同時に襲いかかれない。せいぜい数人。でも邪魔し合うことになる。
1-2合で一人ひとり確実に削る泉
人型での移動速度は泉のほうが格段に速い、桁が違う。どうやってこれほどな人外に至れたのか?!

人狼達が気づいたら、21人打ち負かされていた。


来年小館にくれば相手になってやるぞー、と言い残し、泉と学は高速馬車とやらに乗って東に立ち去った。

「いや、たしかに早いが、、、」泉
うっぷ、、、
「まだ吐くな、、臭いで俺もやられる!」泉
えろえろえろえろえーーーー、、(学)、一応窓から顔出して外に吐く。
人狼の狼形態6頭建ての馬車?だ。だから早く走っても転倒はなさそうだが、ポンピング馬車になりまくっている、、、
御者、なんで酔わないんだろう?
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