85 / 409
後−12 正式名称 北の国西部との国境の町
しおりを挟む宿はあったかだ。農国らしい厚めの壁や厚い板の扉、窓は内外2つの窓で、それらは皆一枚板で作られている。劣化したときに隙間風が入るようになるのを防ぐためだろう。
高床の下には煙を、回すパイプが這い、暖炉の効率を上げている。床が温まってりゃかなり違うのだ。
二階の床も厚くなっており、間にパイプが配置されて暖かくなっている。
「これは凄いな、」
泉さんもこの暖房のちからの入れように驚いていた。
「これでも真冬だと、がんがん薪をくべていないと寒さにやられるんですよ?」
と宿の女将。と言っても洋装で欧州人系。泉さん系だ。
女性が女将なので、食事に期待できるかな?と思っていたらおおあたり♪
泉さん、ひとっ言も無くガツガツガツガツ食っている。
俺もだけど。
がっつりカツレツ特大、きのみと乾燥果物と野菜がうまくまじって薄いドレッシングをなじませたサラダ。
野菜と肉の入ったスープ。
普通だとこれのカツレツナシでもかなり良い方なのだが、、。
これが晩飯のA定食。定食つーことは一般的なんだな、これが。普通の農国人の倍くうのか?ここいらは。
とガツガツ食いながら思っていたら、
「北の国の人なみに健啖ですねー」と驚く女将
ははぁ北の国から農国に入ってきた人たち向けの定食なんだなぁ、、
確かにB定食は量が少なかった。安いけど。
「うまいんで、どんどん入っていってしまいます」俺
「農国人は美味しいものを作るのが好きだから」女将
「うむ、この国は幸せだな!!」ガツガツガツガツ 泉さん
かなり腹が減ってたんで食事を先にしてしまったが、これでは風呂に入れない。
なので部屋で一休み。お昼寝みたいなものだ。まぁ朝まで寝てしまうこともあるが。
温泉なんで風呂は24時間、掃除の時を除いて入れる。
夜中に目が覚めると、泉さんを起こそうとしたがどーにも起きない。ママーケーキもっとー、、、ええーケーキは食事だよー、、とか言っている。本体と混じっているのか?
仕方がないので俺だけ温泉に。
外は寒そうだが、風呂場は天国だなー、、
作りは普通の風呂。サウナもある。
こっちの人、サウナ好きだよねー。
夜遅いので誰も入っていなかったのだろう、水で薄めていない温泉の風呂は熱く、日本人しかも熱い湯好きな学にはちょうどよかった。
ただ、硫黄泉なので、普通の風呂とおもって使っていると危険。早めに出たと思っても、かなり温まっているものだ。
学、鉱泉+湯の花の疑似硫黄泉しかしらない。
あ、他の宿で一度入ったことあったかな?でもその知識は得ていなかった。
やっべー、と思ったときはもうフラフラ。水をがんがん浴びてやっと復帰。
でも体力がかなり食われている。部屋に戻って水をがばがば飲んでバタンキューである。
そーいえばー、向こうに居る時、じーさんばーさんに温泉につれてってもらったことあったなー、、なんかそんなこと言われてたなーー、温泉はあまり長く浸かるもんじゃないって。
翌朝。
起きたら泉さんはいなかった。下かな?
食堂に降りてもいなかった。まだ食事に来ては居ないという。
風呂場は、女湯は流石に探せないんで、そのまま朝食をもらう。
何このうでたまごうめー!何の卵よ?とか食ってたら泉さんがほこほこ湯気出しながらやってた。
「おう学、すげーな温泉!あったまるわー、こりゃいいとこだ!メシウマだしなー!!」
やっぱ嵌ったか、、
朝食もガツガツ食っていた。
食後にデザートも着いてくる?え?朝食は宿代に含まれるおまけなので、いくら農国でもそれほどのは今までなかった。
「いいんですか?」と俺が驚いていると、
「ここじゃこのくらいが一般的ですよ」女将
つーか、サーブに女将がまわっているってのがすげーよな。ここの女は強いってーのがよくわかる。
働き者でこまめで気付きがとても良いんだよなぁ、、
外国の男どもが出会って一発できにいり求婚して結婚後尻に敷かれて喜んで一生を終える、ってのがわかる気がするw
ちなみに女将の旦那は厨房から一歩も出てこないw
まー、料理は上手い!!
で、
デザートのケーキ。
「?????」泉さん
え?
俺も食ってみる、、、、、
なんだろ?もう一口、、更になんだろう感が強くなる。
決してまずくはないし、もう一口食おうという気になるんだが、、んだが、、、”なんだろう?”
・・
「なんっすかね?」
「・・・うん、、なんだろう?」
と思っていたら食い終わっていた。
なんか狐につままれたような?(狐に闇夜で鼻をつままれたダブルステージであるw)
「よし、外の店でも調査だ!!!」
泉さん、、、、、
飯を終わった頃には泉さんの髪の毛も乾いていたので、そのまま外出。
お???
宿の前の通りは、馬車こそあまり通らないが、人通りは多い。
つーか、
「獣人多いっすね?」
「ああ、、ここは、、あれか、、北の国ってもしかしたら獣人の国なのか?」
「あ、そーだよ?知らなかったの?」と目の前を通り過ぎようとした者が立ち止まって教えてくれる。
「でも、あんたら、よくわかったな?俺らが人型になってるとわかる者は珍しいぜ?」
ネコ獣人らしく、ぴょうんと耳と尻尾を出して見せてくれた。
「ああ、うちには人狼が多いんでな、、つーか、ほぼ一緒に生活してるんでなー」泉さん
「なるほどなー、んじゃすぐわかるよな。猫もいるのかい?」
「ああ(いずみ村には)多くはないがな。熊も、爬虫類や鳥も、な」
「豪華版だな、喧嘩しないのか?」
「ああ、うちの村はそーゆーの全く聴かないなぁ、、」
「へぇ、、良い村なんだな」
「ああ!自慢の村だ!」
・・・・・
「よかったらドコの村か教えてくれないか?興味を持ったわ」
「おう!武国東武領、いずみ村だ!」
「ぶこく、とうぶりょう、いずみむら、だな、よし覚えた。いつか行くかもな。俺はミャウルス、北の国の王都に住んでいる。」
「あ、北の国の人狼の部隊っているだろ?なんか偉いの2人が率いている、、」泉
「ああ、有名な人狼部隊だ」
「俺はも一つの村にも属してるんだが、そこに来たことあるぞ?1-2ヶ月滞在してったかな?」
「へぇ?あの部隊が?あんで?」
「なんか、うちの子たちの秘密を探り出す!!って意気込んで居たなぁ、、」
「?????よくわからん????」
「ああ、俺もよくわからんかった。」
・・・
「そこ、何ていう村に滞在したんだ?」
「小館村だ」
・・・・・・・・・・・・・・・・
「え?なんか?あるのか?」泉
「・・・いや、風のうわさを聞いただけだから、、」
「まじなんなの?なんかでっかいでたらめな噂が広まっているって聞いたことあるんだがな?」
「・・・やっぱ噂か、、だよなぁ?、、。いや、実はな、悪魔の子供
((それかー、、噂じゃねーよ、、でも噂ってことにしとかんと、いろいろまずいよな?))泉&学
「・・・なんで、そんなわけなかろう?と。でも軍に関わる者に聴くとまじだっていうし、、」
「大丈夫、根もはもない噂だ。確かにうちの村に子供部隊はいるが、村の食料調達のために訓練しているだけだ。
軍に関しては大人の部隊があるから」泉さん
「だよなぁ、、ああ、やっと納得できたわーー」ミャウルス
いや、こっちがウソだけどなー
俺(学)は、なんかかかわったらボロだしそうなんで傍観を決めていた。寒いし、、、防寒、、、ぷw あ、寒くなってきた、、、
ミャウルスおすすめの喫茶店に行く。
ネコ、おすすめの店だけはあった・・・。
0
お気に入りに追加
148
あなたにおすすめの小説
チート幼女とSSSランク冒険者
紅 蓮也
ファンタジー
【更新休止中】
三十歳の誕生日に通り魔に刺され人生を終えた小鳥遊葵が
過去にも失敗しまくりの神様から異世界転生を頼まれる。
神様は自分が長々と語っていたからなのに、ある程度は魔法が使える体にしとく、無限収納もあげるといい、時間があまり無いからさっさと転生しちゃおっかと言いだし、転生のため光に包まれ意識が無くなる直前、神様から不安を感じさせる言葉が聞こえたが、どうする事もできない私はそのまま転生された。
目を開けると日本人の男女の顔があった。
転生から四年がたったある日、神様が現れ、異世界じゃなくて地球に転生させちゃったと・・・
他の人を新たに異世界に転生させるのは無理だからと本来行くはずだった異世界に転移することに・・・
転移するとそこは森の中でした。見たこともない魔獣に襲われているところを冒険者に助けられる。
そして転移により家族がいない葵は、冒険者になり助けてくれた冒険者たちと冒険したり、しなかったりする物語
※この作品は小説家になろう様、カクヨム様、ノベルバ様、エブリスタ様でも掲載しています。
祝・定年退職!? 10歳からの異世界生活
空の雲
ファンタジー
中田 祐一郎(なかたゆういちろう)60歳。長年勤めた会社を退職。
最後の勤めを終え、通い慣れた電車で帰宅途中、突然の衝撃をうける。
――気付けば、幼い子供の姿で見覚えのない森の中に……
どうすればいいのか困惑する中、冒険者バルトジャンと出会う。
顔はいかついが気のいいバルトジャンは、行き場のない子供――中田祐一郎(ユーチ)の保護を申し出る。
魔法や魔物の存在する、この世界の知識がないユーチは、迷いながらもその言葉に甘えることにした。
こうして始まったユーチの異世界生活は、愛用の腕時計から、なぜか地球の道具が取り出せたり、彼の使う魔法が他人とちょっと違っていたりと、出会った人たちを驚かせつつ、ゆっくり動き出す――
※2月25日、書籍部分がレンタルになりました。
異世界転生はうっかり神様のせい⁈
りょく
ファンタジー
引きこもりニート。享年30。
趣味は漫画とゲーム。
なにかと不幸体質。
スイーツ大好き。
なオタク女。
実は予定よりの早死は神様の所為であるようで…
そんな訳あり人生を歩んだ人間の先は
異世界⁈
魔法、魔物、妖精もふもふ何でもありな世界
中々なお家の次女に生まれたようです。
家族に愛され、見守られながら
エアリア、異世界人生楽しみます‼︎
料理スキルで完璧な料理が作れるようになったから、異世界を満喫します
黒木 楓
恋愛
隣の部屋の住人というだけで、女子高生2人が行った異世界転移の儀式に私、アカネは巻き込まれてしまう。
どうやら儀式は成功したみたいで、女子高生2人は聖女や賢者といったスキルを手に入れたらしい。
巻き込まれた私のスキルは「料理」スキルだけど、それは手順を省略して完璧な料理が作れる凄いスキルだった。
転生者で1人だけ立場が悪かった私は、こき使われることを恐れてスキルの力を隠しながら過ごしていた。
そうしていたら「お前は不要だ」と言われて城から追い出されたけど――こうなったらもう、異世界を満喫するしかないでしょう。
神獣に転生!?人を助けて死んだら異世界に転生する事になりました
Miki
ファンタジー
学校が終わりバイトに行く途中、子供を助けて代わりに死んでしまった。
実は、助けた子供は別の世界の神様でお詫びに自分の世界に転生させてくれると言う。
何か欲しい能力があるか聞かれたので希望をいい、いよいよ異世界に転生すると・・・・・・
何故か神獣に転生していた!
始めて書いた小説なので、文章がおかしかったり誤字などあるかもしてませんがよろしくお願いいたします。
更新は、話が思いついたらするので早く更新できる時としばらく更新てきない時があります。ご了承ください。
人との接し方などコミュニケーションが苦手なので感想等は返信できる時とできない時があります。返信できなかった時はごめんなさいm(_ _)m
なるべく返信できるように努力します。
異世界でのんびり暮らしてみることにしました
松石 愛弓
ファンタジー
アラサーの社畜OL 湊 瑠香(みなと るか)は、過労で倒れている時に、露店で買った怪しげな花に導かれ異世界に。忙しく辛かった過去を忘れ、異世界でのんびり楽しく暮らしてみることに。優しい人々や可愛い生物との出会い、不思議な植物、コメディ風に突っ込んだり突っ込まれたり。徐々にコメディ路線になっていく予定です。お話の展開など納得のいかないところがあるかもしれませんが、書くことが未熟者の作者ゆえ見逃していただけると助かります。他サイトにも投稿しています。
『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?
釈 余白(しやく)
ファンタジー
HOT 1位!ファンタジー 3位! ありがとうございます!
父親が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。
その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。
最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。
その他、多数投稿しています!
https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394
積みかけアラフォーOL、公爵令嬢に転生したのでやりたいことをやって好きに生きる!
ぽらいと
ファンタジー
アラフォー、バツ2派遣OLが公爵令嬢に転生したので、やりたいことを好きなようにやって過ごす、というほのぼの系の話。
悪役等は一切出てこない、優しい世界のお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる