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後−10 泉、人狼軍団を指先一つで折る
しおりを挟む翌朝食時
ゲルセイ達が先に食べてたので横のテーブルに付く。
「ゲルセイさんって、ゴルダに何度か来たことあるんですか?」俺
「ああ、新兵訓練の仕上げはいつもココだよ。スタリッツァから近い熊の森のある街だからね。」
「ゴルダって何か面白いものとか所とか美味しいものとか、なんかある?」
「う、うーん、遊びにきているんじゃないからなぁ、、、どうだろう?あまり訊いたこと無いな、、そーゆーの
。 ただー、、居心地は他の街よりかなりいい感じだけどなー、狼の感覚だけど。」
「あー、それはわかるわ俺も」泉さん
みな感じるのか、、つか狼関係なくなってるなー
「今日はゲルセイさんたち、何するんですか?」
「そーだなー、折角予定より早く終わって空きが出来たんだから、帰ってそのまま仕事ってのももったいないよなー。何しよう?
おまえら、なんかしたいこと、あるか?」
部下たちは顔を見合わせている。
あの、おずおずと体格が一番ちいさな人狼が
「あの、泉殿に稽古つけてもらいたいっす、、人間形態で、体術とか、、」
パッと顔が明るくなる他の人狼達
・・・・こいつらも戦闘狂か、、、
と、見ると泉さんもにこにこしている、、、、
まったくっ!!!
町外れの野っ原。
人狼達全員対泉さん
ぽぽぽぽぽーーーい!!
ぽぽのぽーい!!
一瞬かよ?
何が起きたのかわかっていないゲルセイ筆頭に8人。
もう一度!泉の掛け声とともに襲いかかる8人
ぽぽぽぽぽぽぽぽーーーい!!
はいもーいちどー!
ガウ!
ぽぽぽぽぽぽぽーい、ぽーーーーーい!
狼に変態した者はかなり空高く放り投げられた。
まーいいか、、
「んじゃ、全員変態してかかってこい」
ガウガウガウガウーーー!!!
ぽぽぽぽぽぽぽぽーーーーーーい!!
「だめ、参りました、、、」ゲルセイ
なんだよあれ?。何が起きたのか全くわからん。怖すぎくない?。・・・・。俺、生まれて初めて恐怖感じるかもしれないけど、、その前にワケワカんない感半端ねー。同じく!同じ。同。以下同。・・
と他の人狼達。
んじゃ、ガクたのむ、、と呼ばれ、
「ゆっくりやるから見てろ?」
と俺を相手に見せる。
しゅっ!と俺が手刀を出すと、ひょういぱしっぐるんぐにゃんぐいっぽーいどすん。
「というわけだ」
?????×8
もいちど、、
俺が両手でつかみかかると、
はしっぐいはしっすっひょーい、どすん。
「まぁ、、相手の勢いを利用するって感じかな?
相手の攻撃の勢いをそのままダイレクトに受け止めるってのは、非効果的だろ?」
うんうん、全員
「なんで、受け流す。でも、それだけだと相手は不安定にならない。なので、こう、ひょうとちょっとだけ引っ張る、と、引っ張った次の瞬間だけ重心が不安定に成るので、その時に、こう、脇の下に肩をいれてーー、ぽん、どすん。
とか、、こう、、ぐいっ、ぐにゃ、ぐるりんどすん。とかやると、相手が勝手に飛んでいくような形になる。
まぁ、、慣れだ。頭を使ってやるもんじゃないな、、
おまえとおまえとおまえ、、こっちゃこい、、
ガク、この3人相手な
はじめ!」
躊躇の暇を与えず開始の声を上げる泉
ぽいぽいぽい、、、どすどすどすん。
「ちょっと泉さんっ!いきなりひどいでしょ!」
「いや、何も問題なかったろ?おまえには考える隙きを与えないほうが居ーんだよ、お前にとってな。」
・・・・まぁ、、仕方ないじゃないか、、性格はかえるのむずかしいしー、とか言い訳をブツブツ言う俺
「あれ?ガクさんって、学者だったんじゃ・・・?」ゲルセイ
「今でも学者ですよ、だから戦闘狂の者達についてくのしんどすぎ、、、」
・・・・・
をい、、。ああ、、、。学者に相手にされてねぇ、、。折れる人狼軍団。
「あほう、だから俺が稽古つけてやってるんだろ?覚えたくないのか?」
ブルブルブルブル!!首を振る!!
「「「「ぜひともおねがいいたしますっつ!!」」」」
2人組になって、俺と泉さんが見て回るって、教えて直して、、を繰り返し。
昼は側のもりから人狼がウサギを数羽仕留めてきて焼き、
午後も夕方まで稽古をする。
「まぁ、この稽古は闇でやっても問題ないけど、疲れたから今日はしまいだ。
明日一日かけりゃー、おまえら基本は身につくと思うので、そこからは自分らでいろいろ考え工夫しながらお前らの集団技でも編み出してみろ。それがお前たちの部隊の強さ、特殊性になるから。
二つ名とか、付いたら、かっこいいぞ?」
泉さん煽るなー
でも厨二が大半なこっちの戦闘狂、、、
二つ名だってさ、、。おう、すげーよな?。俺ら新兵だぜ?。いや、子供軍団を世界最凶に育てた方々だぜ?今おれらに教えてくれているの。だよな、数日だけど俺らもそれなりになるはずだぞ。おお、やろうぜ二つ名獲得まで!
「「「「「「「おー!!」」」」」」」
なんか勝手に盛り上がった。
体術を多用する集団攻撃とかだと、、「踊る人狼軍団」とかわけわからんミステリー?みたいな2つ名になちゃいそーだよね。「投げモフ軍団」とかさー。
「ステップの美しい人狼軍団」とか「投げられてみたいランクトップ軍団」とか「私達を押さえ込んで!!」とかにならんきゃいいけど。
翌日、翌々日は、軍団は原っぱで組み合ってた。で、帰る日の早朝に森にはいってぽぽぽいの実戦やってきたらしく
全員大笑いで食堂に帰ってきた。
俺らが朝飯くっていると
「師匠!ありがとうございました!!」×8
「もう投げまくりっつ!!3-4mクラスの熊までぽいぽい!!何度かかってきてもぽいぽい!!最後にゃ尻尾巻いて逃げていきましたっつ!!!」
わーはっはっはっはっはっは×8
まぁ、仕留めるより諦めさせるってほうが”強者”感が半端ないよなー
「んじゃ、、最後のはなむけに、、」と泉さんが立ち上がり、
8人のあいだをすすすすーっと通り抜ける、、
がくがくがくがく、、8人の膝が抜けたように崩れる、
あ、これ、今まで2回?くらいしか見たこと無いやつ、未だに見えないんだよなー。
「おごるなよー、驕りは負けに直結だ。用心し過ぎも勝機を逃す。相手を正しくみきわめろ。」
皆気を失っては居ないけど、体が動かない様子。顔は真っ青だ全員。
だよね?そーなるわなー、、
「ちなみに、この程度なら、小館隊の小隊長クラスなら全員できる。」
・・・・・×8
ゼッテー敵にしたくない!!って彼ら全員が感じたのがよくわかった。
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