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中−33 ダルバールとチャパティとうまいチャイと熊人がいる・・

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「おぬしら、この農国には熊人がいるんだろ?とても強いと聞いているが?」泉
・・・
「ああ、居るにはいるが、、さほど多くはないんでな、、。」
「それに、強い熊人はみな士官になってて、隊長だ。」
「うん、熊人の部下は強く成れるからな、全体の底上げにはそれが一番いいんだ」

「農国は戦争嫌いだと聞いている。軍はそれほどでかくない、とも」泉
「ああ、それで合っている。が、防衛力は必要だろ?少数精鋭だな。国境に面した都市に配置されてるのは知っているよな?」
「ああ、昔あほうな国が押し込んでぼっろぼろにされことがあったってな」泉
「ああそうだ。ソレ以来、そこまで阿呆な事をするバカは見ないが、そういうこった」

「バカはいきなり生えてくるようにやってくるからなぁ、、」泉
「それ、聞いてるぜ?攻国だろ?おまえら武国の東武領のみで滅亡させたってな、、」
「・・・まぁ、、奴らバカだったから弱かったし、、、」
そうだよなバカって弱いよな。ああ、バカはな。どうしてバカは負けるんだろう?。バカだからだろ?。いや、だからー。
考えることができないから負けるんだよバカは。あーそういうことか。

「それにもその子供部隊って、参加したのか?」
「阿呆、戦争に子供を使うバカは我が領におらんわ!」泉
「す、すまん、、うちの国にもそういう逝かれたのはおらん、、」
幼女だったのに先投きって切り込んだ泉だったが、ゲルセイ達はそれを知らないw
学も黙っていた。めんどーくさくなりそうなんで。

「で、お主達は兵士なのかのう?」泉
「・・・まぁ、、ここまで話したんだからなぁ、、?」
「ああ、いんじゃないか?武国だし、、」
「その前に、、おまえの名を聞いていいか?」

「わしは武国東武領主あずまたけしのぶただ様に仕える泉白社だ。将軍直属騎士でもある。」
・・・・・
「俺は、農国王都スタリッツァ防衛軍所属のゲルセイだ。こいつらは部下達だ。長期の赴任が終わったんで、慰労に温泉旅行に連れてきてやったんだ。」

・・・
「もしかして、、攻国国境か?」泉
「なぜわかる?!!」ゲルセイ

「あー、、あの国の、人狼族を警戒しているのかなー、って思ってな」
「・・まぁそうだ。でもあの人狼族を知っていたのか?驚きだな、、」
「まぁな、、今うちの領にいるよ、全員。
・・・・
・・・・
「「「「「は?」」」」」

「いやだから、奴ら村ごと引っ越してきてだなー、今は東武領に住んでるんだよ、領主様の領民だ。」
いまとてもしんじられねぇこときいたぜ?。ああ、こえぇええ。・・あの武国、しかもあの東武領、に?。
ああ、こええ!!。過剰戦力すぎねーか?。ああ怖ええ!!。

「あ、んじゃ、その子供部隊って、、!」
「ああそうだ、引っ越してきた人狼村の子どもたちだ。」
「「「「「「なるほど!!」」」」」」

「そんなだったのか?」泉
「ああ、随分昔だがな、あそこの領分を冒した阿呆がうちの諜報部隊にいてな。あの村の村長にぼっこぼっこにされた。」
「狼長にか?!!まじ?!!」泉

「お、ろうちょうの名を知っているなんて、ホントなんだなぁ、、。ああ、やつは異常に強かったらしい。で、名前聞いた時どうだった?」
「そうか、昔はそんなだったのか、、全くそんなには見えないけどなーw。名前聞いた時?いや、、アレだ、、まぁ、、かわいそうなことを、したのかな?・・でもないのかなぁ、、、」
「ああ、そうか、仕方がないよな、、」

「ゲルセイ、お前もきいたことあるのか?」
「いや、直接はないが、直接聞いた奴に聞いた。」
「狼長の自業自得だ、やつは他の者達の命名もひどいからな」
・・・・・・

俺、こっちの一族でマジよかったわ、、、と心底思うゲルセイ。武国人狼部隊が敬うモフ神様とやらに感謝したほうがいいのかな?とかも。
それと、
んじゃ、俺達あそこの国境にいなくてよかったんじゃん、、、人の兵士のみで十分じゃん、、と心の中でこぼしていた。


そっから、当然ながら、狼は酒好きなので、、、、
学は疲れてたので少し飲んだら眠ってしまった。
泉はゲルセイ達と明け方まで。


翌朝遅い時間
どーせ泉さんは明け方まで飲んでいたんだろーから、と放置して食堂に降りていった。
朝食は選べるとのこと。
パンと目玉焼きと串肉とスープ。もしくは、ダルバールとチャパティ。
当然
「ダルバールとチャパティください」
「へぇ、珍しいねぇ?」主人
「カレー好きなんで♪」
んじゃ多めにしてやるなー、とでっかい器でくれた、チャパティは2枚も。食えるかなぁ、、

当然スプーンもよこさない。
なので、チャパティをちぎって汁を掬って食う。
主人はそれを見てて、へぇ?みたいな顔になっってた。

ぺろっと食い終わって
「ここって、チャイあります?」
「ちゃい?」主人
「紅茶に、いろいろ香辛料まぜていれて美味しくしたやつ」
「あー、アチャーか、あるよ、まってろ、うまいの作ってやる」

ほどなく持ってきてくれた。
どうだ?って顔で、俺が飲むのを待っているので飲む。
ごくりんこ、、
ほう、、これは、すげーな、かなりいろいろいれてるなー、、、

カレー研究第100人者の俺でもうなるぜ!
あっちの世界でのカレー屋のちゃいはなんだったんだ?みたいな
多分、インドのチャイってこのくらいなんじゃね?

「うまい、すっげーうまい、、なにこれ?何いれてんの?何種類いれてんの?」
「はっはっは!どうだ!俺の研究成果だっつ!!」
「すっげー、、、
あ、ということは、
この街の香辛料屋って、かなり種類おいてるんですね?」

「ああ、すげーあるぞ?選び放題だ。」
「スタリッツァでもおなしようにありますかね?」
「ああ、あるだろ、ここのは皆スタリッツァから来たもんだからな。なんだ武国に持って帰るのか?」

「はい、向こうでカレーとチャイを子どもたちに作ってやりたいなーとか、、」
「ほう子持ちか、」
「いやいやいやまだですよ、俺の村の子どもたちにつくってやりたいなーと。」

「武国にはカレーとかアチャーは無いのか?」
「残念ながら、無いみたいです。農国の人が店を出してくれたら良いんですけどねー、、」
「・・・・売れそうか?」
「多分、、、辛さを抑えたカレーなら。アチャー、はそのままで行けると思いますよ」



「・・組合の会合で話してみるわ、、誰かいかないか?ってな」
「うれしいですね、武国王都で成功したら、是非東武領にも出してくださいって言ってください。」

そのときアザーンがう鳴り響く
塔の上から叫ぶには音が大きすぎる。

「アザーンの音(声)、なにかで増幅してるんですか?」
「ああ、魔道士が付いているんだ」
おお!魔法使い!!!はじめてだ!!いたんだ!!!

「あんた、チャパティの食い方といい、うまいアチャーをわかった事といい、アサーンを知っているし、、
ムーサリムか?」
「違いますけど、ムーサリム料理は好きだから、、」
「ああ、美味いからなぁ、、」
「ええ、美味いですよねぇ、、、」

宿の主人は名前をマーハモッドと言った。ムーサリムだという。だからムーサリム料理がうまいんだな。オレも名乗った。一応、王宮付きの学者なので、名前を出せばわかるんじゃないかな?少なくとも将軍は俺を知っているから、と言っておいた。
武国へカレー屋進出は是非成功してもらいたいので。


宿の亭主に聞いた香辛料店に来てみた。
壁一面に引き出し。なんか文字が書いてある。中の香辛料の種類名前だろう。
「カレー作るのにおすすめの香辛料一揃えください。あと、うまいアチャーを淹れるためのの一揃えください」
というと、ざっとあつめて出してきた。
で、
「これは・・・」と説明してくれた。
なんか漢方薬屋そっくりだなー。
で、それぞれの紙袋の表に種類名前を書いてくれた。
中身を使い切っても、それがあれば同じものを買える。

貧乏でなく、食生活が豊かなら、それだけで人生半分は幸せだな。俺の残りはモフ☆モフで占められているから、100%満足だ♪

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