上 下
37 / 409

中−3 封印解除

しおりを挟む

全世界をもフラーに

これを合言葉に人々は立ち上がった。
神をも従え、世界中を平定していった。
モフ☆モフは「絶対」となり、全てはモフ☆モフの前に置いては平等に「モフ以下のモブ」となった。
王だろうが貴族だろうが教皇だろうが、モブだ。

そして、モフ☆モフのもと、セカイは争いのおこらぬ平和な地になった。



という夢を見ました。
「おまえらしいなぁ、、バカだけどw ぷw」
泉さん、なんか福田さんからいろいろ仕込まれていない?
以前の「おにいちゃん」といい、、、、

福田さんの封印解いた俺がいうこっちゃないけど、、おにいちゃん、は封印解く前だったか、、んじゃ俺のせいじゃないや♪ヲタのせいだな♪

先日、福田さんが、入植地から大田氏を連れてきた。俺に会わせたかったという。

ヲタヲタしていない、一見普通の人。
俺みたいに絶対的モフラーとか、泉さんみたいのの趣味系とかでもなく、
普通の人の趣味がラノベを読むことだった、みたいなー、感じ?
なので、一歩おいて、そとから眺めるヲタ?みたいなー、、なんつったらいいのか、、、、そんなの。
でも話していると、普通の表情で何気にぶっこんでくるんで、こっちは吹くわつっこむわ、、、でも相手は冷静なビジネスの会話でもしている感じのままで、俺だけバカ?ってなー。

あれは手強いわ!!

ヲタ氏曰く、
攻国ではあまり脳みそを持っている人がいなかったので、われわれの価値を理解し活用できる者など皆無だった。が、この武国は上からがもうそもそも攻国とは全く違っているのが見て取れる。
人々の顔が全く違う。獣人の地位立場が全く違う。しかも基本放置政策で。
つまりこの国の人々からして、攻国の者達と根本が違うようだ。
大変に興味がある。つまり、僕もお役に立ちたい、ということ。
で、入植地だけだとその可能性を見出す機会は少ないので、こちらにもちょくちょく寄らせてほしい。
ということだった。

なんとなくだが、
「あ、いずれ領主様とかのとこに行くなー、」と思ったので、その切欠になればいいかな?と了承した。

福っちが王様んとこ行って、ヲタっちが領主様んとこいるのがなんかしっくりくるよな。とか妄想。

で、ついでに?
「今度王都で演奏会あるんだけど、一緒に聞きに行きます?」
「勿論!!」

なので、その日も近いので、出発まで村に滞在することになった。
ちなみに演奏会に行くのは他に、領主様御一行(泉、福田)、そんちょ、熊、太狼、カタリーナ、
他の主だった者たちも行くと残った者達を見る者がいなくなるので留守番。

領主様は自分のを出すとしても、馬車足りない、ってんで熊大急ぎで作り始めた。軽量馬車一両しかないからね。あとは荷馬車系だけ。軽量馬車を追加することにした様子。
「そーいうことはもっと早くいっといて!!」
叱られました。
そーだよねー。
今度は側に居る者に丸投げしとこう!

ちなみに軽量馬車は、小館の荷馬車(サス付き)を薄めの板で箱馬車にしたもの。ギミックなし。窓デカし!。
座席はクッションが良いもの、背当ても。荷台は小さい。車輪は皮覆い無し。まじ軽量化を追求してみました、な車。
だから1頭だてでも可能。サスは薄めのに交換してあるので、あまり重量が掛けられない。まぁ小館から王都まで道がいいから、少しは無理できないこともないけど、、馬2頭にすれば。でも、4人超えたら狭くなって長時間はきつい、、
まじちっさいんだから。

そう言えば、小さい頃親父に連れられてケニヤに行った時、地元民用トランスポーテーションのマタトゥでケニア山見に行った時すごかった、、
日本のワゴン車そのまま。一列4人がけに。一人の席の幅3-40cmちょいくらい?で、地元のおばさんたちの横幅60cm超くらい?×3+俺、前の列には同様+おやじ、よく4時間耐えたよなー。
今も思うけど、どうやってあの横幅つっこんだんだろう?アメージングだなー、魔法?けにやん魔法とか?

あれに比べりゃ軽量馬車に5-6人とかも天国とは言わんが、、、でも旅ってできるだけ快適が良いよね?仲間達との旅は。なので長距離での軽量馬車は4人まで。



さて、ヲタ氏に村を案内。
「あれ?ヲタ氏?来たの?」
熊が馬車作り始めていた作業場見学。
「あ、熊氏、あれ?馬車も熊氏の担当?」
「おうよ!!馬車もトイレも、上水も、家も、、水車も!、木工系なら俺だな!!」
「すごいな熊氏、、、、」
「あとで迎賓館見せますが、あれはもう熊を国宝認定していいと思うくらいですよ」
「へぇ!!」
「いやぁ、、照れるなぁ、、、ガクセンセーにそこまで言われるなんてなぁ、、」
「いやいや、君はもう俺なんか遥かに超えている!もう俺を完全放置してどんどん進んでいきなさい!!」
・・・・・・
「ガクさんって、スローライフ派?」 ものは言い様である。
チッ、バレたか?
「はて?よくわからぬが、弟子が師匠を超えるのはめでたいことよ、ほっほっほっほ!」

作業場を後にし、
鍛冶場、陶工工房、木工工房、乾燥室などの設備系を見せ、
水車の並ぶ川、そして迎賓館。

「こ、れは、、すごいな、、、」
だろう?現代人でも、いや、現代人だからこそ驚くかも?
鋸引きから全て人の手。機械一切無し。なので、出来上がりが違うのだ。
機械で作られたパーツを組み合わせた建物を知っているわれわれだけが、その「差」を理解できるだろう。
江戸時代の大型旅籠、みたいなもんだな。絶対泊まってみたい建物の一つだよなー。

内部全て案内後、
「ふむ、、、よい物を見せてもらった。このセカイのとても良い部分の一つだなこりゃ。」
「ですよね」
「とても、現代人にはもう作れないものだろうな」
「っすよねぇ、、江戸、明治っくらいすかねぇ」
「うん」

「基本構造が石とモルタル、ってのが良いですよね、」
「ああ、大火事になりにくい。」

「はい。それに暖房効率良い」
「ああ、あの風呂釜や蒸気ガマ暖房考案したの君だってな」
「はい、寒いのキライ!雪遊びなら好きだけど、朝起きたらすっげー寒くて、、とかイヤ」
「あははは!必要な発明の母、か」
「発明はむこうの昔の人ですけどねw」

端の茶店に座る。
キセルを出すヲタ氏。
「吸うんですか?」
「うん、まぁ慣れればこっちのもそれなりにうまい」
コーヒーを頼む。
迎賓館はコーヒーを置いてある。紅茶もある。
ちなみに村は番茶のみ。うまいけどね、好きだけどね!
タバコとコーヒーはとても合うらしい。
鎮静効果の相乗で、思考時には特に良いよな、とヲタ氏。


「ふむ、、やっとこっちに来た甲斐が、出た、かな」
「そんなだったんですか?」
「ああ、ひっどいとこだったよ、、」
・・・・・・
そうだな、とつぶやき、
「言っておいたほうが良いかな、君には」

大田氏は攻国に着いてから、そして、入植地に来るまでのことを、
俺に話し始めた。


しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

チート幼女とSSSランク冒険者

紅 蓮也
ファンタジー
【更新休止中】 三十歳の誕生日に通り魔に刺され人生を終えた小鳥遊葵が 過去にも失敗しまくりの神様から異世界転生を頼まれる。 神様は自分が長々と語っていたからなのに、ある程度は魔法が使える体にしとく、無限収納もあげるといい、時間があまり無いからさっさと転生しちゃおっかと言いだし、転生のため光に包まれ意識が無くなる直前、神様から不安を感じさせる言葉が聞こえたが、どうする事もできない私はそのまま転生された。 目を開けると日本人の男女の顔があった。 転生から四年がたったある日、神様が現れ、異世界じゃなくて地球に転生させちゃったと・・・ 他の人を新たに異世界に転生させるのは無理だからと本来行くはずだった異世界に転移することに・・・ 転移するとそこは森の中でした。見たこともない魔獣に襲われているところを冒険者に助けられる。 そして転移により家族がいない葵は、冒険者になり助けてくれた冒険者たちと冒険したり、しなかったりする物語 ※この作品は小説家になろう様、カクヨム様、ノベルバ様、エブリスタ様でも掲載しています。

祝・定年退職!? 10歳からの異世界生活

空の雲
ファンタジー
中田 祐一郎(なかたゆういちろう)60歳。長年勤めた会社を退職。 最後の勤めを終え、通い慣れた電車で帰宅途中、突然の衝撃をうける。 ――気付けば、幼い子供の姿で見覚えのない森の中に…… どうすればいいのか困惑する中、冒険者バルトジャンと出会う。 顔はいかついが気のいいバルトジャンは、行き場のない子供――中田祐一郎(ユーチ)の保護を申し出る。 魔法や魔物の存在する、この世界の知識がないユーチは、迷いながらもその言葉に甘えることにした。 こうして始まったユーチの異世界生活は、愛用の腕時計から、なぜか地球の道具が取り出せたり、彼の使う魔法が他人とちょっと違っていたりと、出会った人たちを驚かせつつ、ゆっくり動き出す―― ※2月25日、書籍部分がレンタルになりました。

異世界転生はうっかり神様のせい⁈

りょく
ファンタジー
引きこもりニート。享年30。 趣味は漫画とゲーム。 なにかと不幸体質。 スイーツ大好き。 なオタク女。 実は予定よりの早死は神様の所為であるようで… そんな訳あり人生を歩んだ人間の先は 異世界⁈ 魔法、魔物、妖精もふもふ何でもありな世界 中々なお家の次女に生まれたようです。 家族に愛され、見守られながら エアリア、異世界人生楽しみます‼︎

料理スキルで完璧な料理が作れるようになったから、異世界を満喫します

黒木 楓
恋愛
 隣の部屋の住人というだけで、女子高生2人が行った異世界転移の儀式に私、アカネは巻き込まれてしまう。  どうやら儀式は成功したみたいで、女子高生2人は聖女や賢者といったスキルを手に入れたらしい。  巻き込まれた私のスキルは「料理」スキルだけど、それは手順を省略して完璧な料理が作れる凄いスキルだった。  転生者で1人だけ立場が悪かった私は、こき使われることを恐れてスキルの力を隠しながら過ごしていた。  そうしていたら「お前は不要だ」と言われて城から追い出されたけど――こうなったらもう、異世界を満喫するしかないでしょう。

神獣に転生!?人を助けて死んだら異世界に転生する事になりました

Miki
ファンタジー
学校が終わりバイトに行く途中、子供を助けて代わりに死んでしまった。 実は、助けた子供は別の世界の神様でお詫びに自分の世界に転生させてくれると言う。 何か欲しい能力があるか聞かれたので希望をいい、いよいよ異世界に転生すると・・・・・・ 何故か神獣に転生していた! 始めて書いた小説なので、文章がおかしかったり誤字などあるかもしてませんがよろしくお願いいたします。 更新は、話が思いついたらするので早く更新できる時としばらく更新てきない時があります。ご了承ください。 人との接し方などコミュニケーションが苦手なので感想等は返信できる時とできない時があります。返信できなかった時はごめんなさいm(_ _)m なるべく返信できるように努力します。

異世界でのんびり暮らしてみることにしました

松石 愛弓
ファンタジー
アラサーの社畜OL 湊 瑠香(みなと るか)は、過労で倒れている時に、露店で買った怪しげな花に導かれ異世界に。忙しく辛かった過去を忘れ、異世界でのんびり楽しく暮らしてみることに。優しい人々や可愛い生物との出会い、不思議な植物、コメディ風に突っ込んだり突っ込まれたり。徐々にコメディ路線になっていく予定です。お話の展開など納得のいかないところがあるかもしれませんが、書くことが未熟者の作者ゆえ見逃していただけると助かります。他サイトにも投稿しています。

『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?

釈 余白(しやく)
ファンタジー
HOT 1位!ファンタジー 3位! ありがとうございます!  父親が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。  その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。  最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。 その他、多数投稿しています! https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394

積みかけアラフォーOL、公爵令嬢に転生したのでやりたいことをやって好きに生きる!

ぽらいと
ファンタジー
アラフォー、バツ2派遣OLが公爵令嬢に転生したので、やりたいことを好きなようにやって過ごす、というほのぼの系の話。 悪役等は一切出てこない、優しい世界のお話です。

処理中です...