上 下
26 / 409

26  白えも〜ん

しおりを挟む
人狼達も増えている。
秋頃になると子を産みはじめる番がいくつかある。
見たいけど、番の気が立っているので見させてもらえない。
で、そのまま忘れ去るオレ。なにせ今面倒見ているかっわいい!子どもたちが居るからね♪

で、産まれた人狼の子も2歳位になれば、自分たちで表に出る。人間で言えば4-5歳くらいか?なので人間たちは5才と勝手にしているが、人狼達も別にそんなこと特にきにするようなことでもない、人間がわかりやすいならそれでいんじゃね?的に放置。
まだうちの子どもたちグループに入るには小さいかなー。
カタリーナが最初この村に来た時は、もう少し大きかったなー。と思い出した。

随分変わったなぁ、、、、


カタリーナは8才くらいになっている。
人狼はベースが狼なので、歩き食べるまでは早く成長する。その後、知能の成長をベースに成長速度が決まるので、人間と同じ成長になるという。
なので、見た目3-4さいくらいからはひと種なみの成長速度。
カタリーナはこの村に来た頃は5歳位にみえた。今は8才くらいだろうか?
上の子達はもう小学校6年か、ガタイのいい子は中1くらいに見える。


・・・・
あれ?
んじゃ、、
オレ、
イッタイ、イマ、イクツデーィスカァ?

「そんちょ、オレがこの村に拾われてから、何年たった?」
「・・・・?2年位?」
「人狼が来てから二年以上たとるわいっ!!!」
だめだ、、


「白えも~ん!!たぁーすけてぇ~」
「だから誰だってそれ」
「言ってみたかっただけ」

で聞いてみた。
「泉さんがこちらに来てから何年になりますかね?」
「・・・数えていないぞ?」
ったくどいつもこいつもっ!!!

この国はイッタイ自分の年齢というものをだなっ!!

「領主さまぁー!!」
「そうだなぁ、、記録はしておらんが、記憶も曖昧だが、、お前がこちらに来たのは多分、4年が満るくらいなんじゃないか?」
さっすが領主様!!
顔にもろ出たようで、領主様もドヤ顔にっ!!

「あ、、んじゃ、高校生じゃなくなっちゃってた、、、浪人生だ、、、」
「ん?いや、仕官しているのも同じじゃろ?僅かとはいえ、将軍から禄をもらっているのだぞおまえ」
「おお!!就職している、いつの間にかっ!!ニートだとばっかり思っていた自分がっつ!!」
・・・・
「まぁ、先日の子どもたち部隊もあるし、結果を出していると思うぞ?お前は今迄くらいで丁度よいのではないかのう?」
ほめられているのかな?どうなのかな?
「まぁ、あれは子どもたちが自分たちで出した成果だし、、、」

「いーやソレは違う。お前があの子達の面倒を見始めたから、あの結果にたどり着いたのだ。お前という存在がなければ、もし他のものがあの子達の面倒を見ていたら、多分、あの結果は出ていない。誇っていいぞ?」

「・・・ありがとうございます、、褒められ慣れていないんすよねー」
「これから慣れろ」
・・・

そろそろだな、嫁も用意をはじめるか、、と表には全く出さず、心の中でほくそ笑むあずまたけしのぶたたであった♪





人狼の幼児達は総勢12人。こちらに移住してから産まれた子達だ。
山で暮らしていた時に比べ、倍の出産率だそうだ。生活環境がでかいってことだな。

見た目、
3-4才、が6人、
歩きはじめが6人。
歩けない=前の秋からこの春にかけて産まれたばかりの子は、親と居るので除外。


太狼(タロウ)達5人に振り分ける?
それとも合流させる?
最初合流させて様子見、かな?


警らの速度もゆっくりとし、山のプチ狩りも、ウサギとかにして、小さい子達に合わせた。
半月ほどしたら、上の子達が有り余るパワー発散できない症状が見えてきたので、2日ほど小さい子達をお休みにして、上の子達で狩り三昧w
よかった大人たちと荷車を結構よういしておいてw
増えていた魔獣を中心に強いものばかりふた桁狩っていた、一日あたりで。
運び要員に頼んで来てもらっていた小館隊の者達も、子どもたちの狩りにびっくり驚愕。

いやいやいやいや、オレじゃないからっ!!やめて!そんなめで見るの!!
怖がらないでっつ!!ただの生活学者だから!!ほぼ無駄飯食いだからっ!!

まぁ、泉さんと領主様が真実を知っているからまだギリセーフだが、、、




子どもたちの小さい子たちへの面倒見はとても良い!
流石狼?
しつけもいいっ!!
噛むんだなー。噛まれた方も素直。
今度生まれる時は狼か人狼になりたいなー、イルカもいいけど、、

勿論毛並の手入れは私がおこないますわ♪おーっほっほっほっほっつ!!!
人数増えたので、食前と食後にわけた。食後の子達はそのまま眠ってしまうので、余計かわいい♪
まじこっちに来て良かった!!モフ神様!!本当にありがとうございますっつ!!!!



ある日、領主様のところに遊びに泊まりに行っている時
晩飯終わった後の一杯時

「そう言えばの、おまえ達の禄、わしのところに届いているからわしが預かっている。使う時に言え。」
「えー、別に使うことなんぞないっすねぇ、、」
「うむ、わしも、必要なものは全て領主殿が用立ててくださるので、、刀まで誂えて貰ったしのう、、」
「お、領主様太っ腹!!」
「いやいや、お前らの働きがこの領を助けてくれているしの。更に攻国討伐の成果が大きかった」
「モフ☆モフですか?」
「それも大きいが、福田がのう」
福田氏は泉氏の横で飲んでいる。
「え?福田さん?優秀だけど、泉さんの副官じゃ?・・」
「譲り受けた」

「トントン病死の大出生?」
「誰がなんだって?とんとん拍子の大出世だろー、失礼なやつだなー」泉さん
「いや、福田さんごめんなさい、びっくりして、、」
「いやいや、こちらこそおかげ様なのです。あのとき学様が私を見出してくれなければ、今ここにこうして居ることはできませんでしたから」
「面白い縁だのう、、ここで、4人、こうして飲んでいるが、3人が外来じゃ。」
おお!そうえいば!!

「福田はな、領地経営に関してとても才能を発揮し始めている。
ただ、効率優先しすぎるきらいが強くての、泉が手綱を引いてくれる
とても助かっている。
学、おまえの成果も地味に凄いぞ?見るか?」
領主は何枚かの書物を出した。

「これがお前の来る前までの領地の税収。
それで、これが去年の税収」
へ?え?なにこれ?
「倍増どころではない。10倍に届こうというくらいだ」
なんで?オレ関係ないし?

「おまえ、、、自分は関係ないって顔してからに、、
しょうもないやつじゃのう、、、、あいかわらず、、

いいか?
お前、来てからまず何をした。
ほとんど領内では無かった水利をこれでもか、というくらいに広め、
便所と水浴び場を広めて病気などを減らし、それは同時に人々に「清潔」という概念を浸透させた。
他の便所は「汚い」と思うようになったのだ。これは大きい。
更に、養殖、栽培など、今迄やっていなかったもの、容易にできること、を広めた。
そのなかで最も意義が高かったのは
”情報の分かち合い”だ。
自分の村だけ、というのでは無く、周囲の村まで一緒に豊かになっていくのがいい、という、一種合理性が元にあるのだろうが、それが全体の「雰囲気」を明るくし、信頼関係を作り出している。
更に、モフ☆モフのおかげで、ひとの獣人への見方が良い方に激変した。これは国家規模で大きいことだ。

お前、自分がそんなことをやってきた、なんてまったくわかっちゃいないだろう?」

ふふん、みたいな、ぷちドヤ顔の領主様。

えーと、誰が何をしたって?

「いや、だって、好きなことを好きなようにやってきただけで、、、」

「それが、お前の出した今の結果だ。お前が作ったものだ。途中からだが、一緒にバカやってきたオレが見てきたのだからよくわかる」
「そうです、私がここにいて、領主様と白泉様にお仕えできるのもそれなのです」

「そうじゃ。お主はお主の心のままに生きていて、今の結果を生み出した。それでいいのではないか?」

なんか、泣きそうになった。
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

戦闘狂の水晶使い、最強の更に先へ

真輪月
ファンタジー
お気に入り登録をよろしくお願いします! 感想待ってます! まずは一読だけでも!! ───────  なんてことない普通の中学校に通っていた、普通のモブAオレこと、澄川蓮。……のだが……。    しかし、そんなオレの平凡もここまで。  ある日の授業中、神を名乗る存在に異世界転生させられてしまった。しかも、クラスメート全員(先生はいない)。受験勉強が水の泡だ。  そして、そこで手にしたのは、水晶魔法。そして、『不可知の書』という、便利なメモ帳も手に入れた。  使えるものは全て使う。  こうして、澄川蓮こと、ライン・ルルクスは強くなっていった。  そして、ラインは戦闘を楽しみだしてしまった。  そしていつの日か、彼は……。  カクヨムにも連載中  小説家になろうにも連載中

チート幼女とSSSランク冒険者

紅 蓮也
ファンタジー
【更新休止中】 三十歳の誕生日に通り魔に刺され人生を終えた小鳥遊葵が 過去にも失敗しまくりの神様から異世界転生を頼まれる。 神様は自分が長々と語っていたからなのに、ある程度は魔法が使える体にしとく、無限収納もあげるといい、時間があまり無いからさっさと転生しちゃおっかと言いだし、転生のため光に包まれ意識が無くなる直前、神様から不安を感じさせる言葉が聞こえたが、どうする事もできない私はそのまま転生された。 目を開けると日本人の男女の顔があった。 転生から四年がたったある日、神様が現れ、異世界じゃなくて地球に転生させちゃったと・・・ 他の人を新たに異世界に転生させるのは無理だからと本来行くはずだった異世界に転移することに・・・ 転移するとそこは森の中でした。見たこともない魔獣に襲われているところを冒険者に助けられる。 そして転移により家族がいない葵は、冒険者になり助けてくれた冒険者たちと冒険したり、しなかったりする物語 ※この作品は小説家になろう様、カクヨム様、ノベルバ様、エブリスタ様でも掲載しています。

神獣に転生!?人を助けて死んだら異世界に転生する事になりました

Miki
ファンタジー
学校が終わりバイトに行く途中、子供を助けて代わりに死んでしまった。 実は、助けた子供は別の世界の神様でお詫びに自分の世界に転生させてくれると言う。 何か欲しい能力があるか聞かれたので希望をいい、いよいよ異世界に転生すると・・・・・・ 何故か神獣に転生していた! 始めて書いた小説なので、文章がおかしかったり誤字などあるかもしてませんがよろしくお願いいたします。 更新は、話が思いついたらするので早く更新できる時としばらく更新てきない時があります。ご了承ください。 人との接し方などコミュニケーションが苦手なので感想等は返信できる時とできない時があります。返信できなかった時はごめんなさいm(_ _)m なるべく返信できるように努力します。

異世界に行けるようになったんだが自宅に令嬢を持ち帰ってしまった件

シュミ
ファンタジー
高二である天音 旬はある日、女神によって異世界と現実世界を行き来できるようになった。 旬が異世界から現実世界に帰る直前に転びそうな少女を助けた結果、旬の自宅にその少女を持ち帰ってしまった。その少女はリーシャ・ミリセントと名乗り、王子に婚約破棄されたと話し───!?

神によって転移すると思ったら異世界人に召喚されたので好きに生きます。

SaToo
ファンタジー
仕事帰りの満員電車に揺られていたサト。気がつくと一面が真っ白な空間に。そこで神に異世界に行く話を聞く。異世界に行く準備をしている最中突然体が光だした。そしてサトは異世界へと召喚された。神ではなく、異世界人によって。しかも召喚されたのは2人。面食いの国王はとっととサトを城から追い出した。いや、自ら望んで出て行った。そうして神から授かったチート能力を存分に発揮し、異世界では自分の好きなように暮らしていく。 サトの一言「異世界のイケメン比率高っ。」

魔晶石ハンター ~ 転生チート少女の数奇な職業活動の軌跡

サクラ近衛将監
ファンタジー
 女神様のミスで事故死したOLの大滝留美は、地球世界での転生が難しいために、神々の伝手により異世界アスレオールに転生し、シルヴィ・デルトンとして生を受けるが、前世の記憶は11歳の成人の儀まで封印され、その儀式の最中に前世の記憶ととともに職業を神から告げられた。  シルヴィの与えられた職業は魔晶石採掘師と魔晶石加工師の二つだったが、シルヴィはその職業を知らなかった。  シルヴィの将来や如何に?  毎週木曜日午後10時に投稿予定です。

異世界で神様に農園を任されました! 野菜に果物を育てて動物飼って気ままにスローライフで世界を救います。

彩世幻夜
恋愛
 エルフの様な超絶美形の神様アグリが管理する異世界、その神界に迷い人として異世界転移してしまった、OLユリ。  壊れかけの世界で、何も無い神界で農園を作って欲しいとお願いされ、野菜に果物を育てて料理に励む。  もふもふ達を飼い、ノアの箱舟の様に神様に保護されたアグリの世界の住人たちと恋愛したり友情を育みながら、スローライフを楽しむ。  これはそんな平穏(……?)な日常の物語。  2021/02/27 完結

『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?

釈 余白(しやく)
ファンタジー
HOT 1位!ファンタジー 3位! ありがとうございます!  父親が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。  その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。  最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。 その他、多数投稿しています! https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394

処理中です...