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下−266 海だ! 2 海の一日の始まり

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「主様?」メフィ
「え?」
「島、間違えましたね?」
「ええ?いや、すげー良い島だったぞ?あれだろ?」

「最初、その島には小さなホテルを建てて、外に売店もある、うちの従業員が居るっていいましたよね?」
「え?そーだっけ・・・そうだったかな?、そうかも。・・いや、んじゃさっき
「ええ、私もアレ?と思ったので島に行ってみたら、皆主様見てない、来てないと言うじゃないですか。あれれぇ?と思って近くの島を見回ったら、小さな島になんか見たこと無い宿が出来てて浜が整備されてて、、あーこれだなーと思いましたよ。」

「うー、悪かったよー。こんどっからちゃんと話聞くよー」
「まぁ、いいでしょ。どうせどっかの禿ジジィがボケてて忘れたのを主様のせいにして帳尻合わせしてる今ココなんでしょうから」
「・・・・そうだな?よくわからんが?」

なので、いきなり南洋の楽園は島2つになってしまった。
防衛軍と冒険者達にも使えと、メフィに言っておいてもらった。
どーせろくすっぽデートする場所もないんだから丁度良いだろう。

も一つの島の方には、王都ギルドからと、魔都の防衛軍総本部からの扉を付けてもらった。
メフィの作ったホテルは大きめに拡大してもらい、多くの客でもさばけるようにしてもらう。
新婚さん用に熱々カップル用コテージも多めに用意してもらう。間隔を多めにとって声が届かないように。まぁ届いてもいいのか?。

ーー

皆声も出ないで目の前の海を眺めていた。

「・・・す、すげーでござっんす」
「・・・りあるうみ」
「・・・にくきゅうにも熱くない浜・・・」うさぎにもにくきゅうがある。
ノゾミ、ナルコ、ミッシュの腐女子達は平壌運転なようだ。

「はーい!感動はもうそのへんでー!皆宿で着替えてコーイ!入って部屋の鍵貰って荷物置いて着替えてコーイ!」
イサムがせかせる。
急ぐ必要など無いが、こういうときはそうするほうが早く我に返る。

一応まだ番いになっていないので、男は2階、女は3階の部屋。


男どもは流石に早く降りてきた。
浜にいるイサムのそばに集まってきて、落ち着かない様子。
そりゃそーだ、前世?でも女子と一緒に海なんぞ行ったこと無いのだから。

うむ、女性たちが余計出て来にくくなるよなー、

「おまえら、準備体操!するぞ。整列っつ!!」
前回の訓練のときのがまだ染み付いているので便利♪

ザッとすぐに並ぶ男たちというか、男子達。人間って、それなりの経験積まないといつまで経っても子供顔なんだよな。おまえらこれから頑張れ!

ヨシオを読んで、ラジオ体操をさせる。
「おぼえてないっす・・・」ヨシオ

ちゃーんちゃららったったったちゃーんちゃぁーららったったったたらたらたらたらt-んたーーんたーんたーんたーーーーん!
ちゃんらったったんちゃんらったった、ちゃーんらーらーらーらーら、ちゃーらーらーらー、たーらーらららららー
と、音楽を口ずさみながら手本を見せるイサム。

イサムも音楽無いと思い出せないw
だよね?!!

終わって
なつかしなー、とか、俺はじめて最後までできた、とか、俺見学しかしてなかったしとか、体操見学ってどこまでだったんだ?とか、体に機械付けてて・・、とか、いろいろ話していたら、女性陣が出てきた。

先頭は3人腐女子。
きゃほー!とかうぇーはっはっはあああ!とかだっぴょーーん!とかいいながら残りを率いて走ってくる。

3人腐女子は他の子達を洗脳したのか?皆別に恥ずかしがっていない。
どういうふうに洗脳したのか知りたいものだ。

「んじゃー、ヨシオ、女子たち含めて準備体操もう一度やれ」
と、魔法で音楽かけてやる。

今度ビジョンでラジオ体操見て映像取っておこう、と心に決めるイサム。
天界ビジョンはいつの時代の番組も見られるのだ。

一応体を動かしたからいいとしよう。あってなくとも体を温め、筋を伸ばせればいいのだ。

「んじゃゆっくり海に入ってみろー!とりあえず膝くらいまでなー」イサム

海はじめての者がほとんどなのだ。男子達も、今の体では海に入るのは初めてだ。

「おらぁ!男子達は自分のパートナーの手を繋いで引いていってやれやぁああ!!びびってんだろーが!!」
気が利かない男子達である。

で、イサムの横にヨーコがいる。横だけに、とか思ったあなたはもう手遅れです、昭和のおっさんです。

あ、と思ってイサムはヨーコの手をとり、歩いて海に。
「さほど冷たくない。ココの海は遠浅なので温まっているからな、シャワー浴びるよりぬるくていいぞ」イサム
じゃばじゃばじゃばじゃば

「ほんと、別になんてことないですね。というか、水の中の砂の上を歩くって、なんか面白い感じですね!」
まぁ、、最初はそうなのかな?そうかもなぁ、田んぼの中とかも最初はびびるぬめりだし、あれよかぜんぜん。
イサムは親戚に農家がいたのでたまに田植えを手伝わされた。棚田の狭いところなどは手植えなのだ。

水に慣れた頃、ビーチマットと浮き輪を出してやった。
男子達が皆使い方など教えてやって楽しんでいた。

イサムはヨーコをビートマットに載せて、泳いで少し沖に押していった。で、自分は浮き輪を出してケツを浮き輪の中にはめて、浮き輪とビーチマットを浮き輪の外輪についている紐で結び、のんびりした。
太陽がきもち・・・・

「あ!」
こちらものんびりしていたヨーコ、イサムの声に
「どうしたんですか?」
「日焼け・・・」

「総員に警告!総員に告げる!今すぐ日焼け対策しろ!身体強化で体の外側に状態異常阻止、日焼け阻止の魔法をかけろー!!」イサム
で、イサムはヨーコに掛けてやる。自分にも。

「まにあったかな?。いやな、海で最初に来た時に怖いのが日焼けなんだよ。やけどと一緒でなー、皮がぼろぼろ剥けたりなー」
「・・・・・こわいですね。」
「うん、顔とかも痒いのなんの!」
「こわいですね?」
かゆい?
普通、やけどといったら痛いのだ。で、水ぶくれとか皮膚が焼けたり、べろんと剥けたり。

「いや、初日は痛いぞ?もう仰向けに寝られない位にな!海で泳ぐときって、背中を上にするので背中が日焼けするんだ。まじいたい。風呂入れないしな、いや我慢すれば入れるけど・・」
いまいちわからない。
でも、まぁそんなかんじなんだろう、と思うしか無かった。

1時間ほど遊ばしてから
「はーい、一度浜に戻って休憩しろー!」
イサムもヨーコのビーチマットを引いていこうとしたら、
じゃぼん!
「私も歩いていきます。海の中歩くのは気持ちいいですね!」と。
たしかにそうだな、今日みたいに暑い日は。

浜の東屋などに女子たちを座らせ、男子達に飲み物を取りに行かせる。
もう今朝からメフィの手下達が宿と売店に入って営業しててくれたのだ。

こんな感じで、海の一日が始まった。
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