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下−183 飼い主の責務
しおりを挟むイサム、定位置で食事を終えて茶をすすっている。
その前に座る翔太と、その隣にゴッツ。
「いやー、、あの4人がそろうと、あそこまでになるなんて今まで知りませんでしたよ」翔太
「おう、、」ゴッツ
・・・・こわかったぞ、、ぽつりとイサム
「「すみませんでしたっ!!」」
「でも、俺らも怖くって、そんでも、言ったけど、、、」
「ああ、完全無視だったな」
奴等は今謹慎している。
労働謹慎。懲役刑みたいなもんで、銭湯の”かたし専門”として、客がちらかしたものとか片付けさせている、王都の巨大スーパー銭湯にて!
もちろん指導員の魔人を一人ひとりにつけている。
逃げることさ叶わぬだろうことよ。
「あれだな、、ギルドの、A子達、あれも怖い系だけど、、」イサム
「あ、ああ、、だな、、」ゴッツ
「・・っすね、、でも」翔太
「そうだ、奴等はまだいい、、そういうところにおいては、まだ収拾付けることを知っている。」
「だな、、」
「ええ、、」
「・・ぐっちゃぐちゃにするだけしていく、、って、どうなの?しかも女性よ?」
「親の顔みてぇ、っても、俺ら皆孤児だし、、」翔太
「孤児院に、奴等の姉御格いたろ?」イサム
「・・・それが、あんなんだったんで、、」
「後天性遺伝か、、」
「「まさに」」
「んじゃおまえら、、は、おまえらがしっかりしているからか、、、」
「ええ、奴等の家も、数日に一度、俺らが掃除に行っています」
それほどにっつ!!!
「・・・・・ちゃんと、風呂、入ってるの?」
「それはもう毎日。すぐ側に風呂が在るんで。」
そうか、、よかっ・・・
「んじゃ、以前は?」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
わるかったな、思い出させたような、、
いえ、、いまはもう昔、ってやつで、、
食事作らしても厨房ぐっちゃぐちゃにするだけだし、、、
なんというか、、、
ひととしてというか、、
「生き物として、厳しい?」
「「っすねぇ、、」」
「冒険者特化型。むしろ良い嫁が欲しい側」
「「っすねぇ!!」」
マッシム、カッシムみたいな奴等がだんなになりゃいーんだろうけど、、
「まぁ、様子見だなぁ、、」
「ですよねぇ、、」
「どっかにいーのいねーかなぁ、、、」
痛い娘を持った親の心境って、こんなんだろうか?
「そんなあなたにっつ!!」メフィ
「ナンでもカンでも薬で解決しようってのは、よくないと思います!」イサム
・・・・「そりゃそーですね、、特にこういう性格は自分がそれをちゃんとわかって、自分でそれを治そうと努力しないと駄目ですね!」
そーですそーです。
「んじゃ、、なんか、そーいうのがトラウマになるような夢を見続けるようなものを考えましょうかね?」
ほうほう、なんか面白そう?
「「そっちの方向でおねがいしまっす!!」」翔太、ゴッツ
まぁ、どーなるかわからんが、期待しないでいよう、、
ーー
王都の銭湯。
従業員休憩所。でっかい社員食堂みないなとこだ。
そこの端に4人の魔人が座っている。
皆げっそりしているように見える。
「はぁ、、代わってもらいてぇ、、」
「「「おれもー」」」
なんか深刻そうなので、心配してか、側に来ていた女性系魔人達
「何言ってんのよ、主様とメフィさんからのたっての依頼でしょ!」
「わかってるけどよーー、これほどだって、、、」
「おう、だって、後から聞いたことだけど、あのイサムさんが敵わなかったって、、魔物の森の宿半分崩壊だったって、、」
「・・・・・でもたかがひとのふつーの冒険者でしょ!」
で、なんだかんだで、彼女たちが交代してあげました。
「さあ、びしびしいくわよっつ!!」
ちなみに、彼女たちはイサムのとこの訓練所での上級教官でもある。たまに呼ばれる。
どっこーーーんん!!!
びーかびかびかびかびかびりびりびりびいりりりりりーーー!!
うっぎゃーーーー!!
どっひゃーーー!!
ばっこーーん!
毎日、修理の者たちが走り回ったそうな。で、彼ら毎日魔力切れ起こしそうになってたそうな。
魔人が、しかもベテランが魔力切れ、、、そーとーなもんである。
客達は喜んでいる。エンターテイメントだと楽しんでいる、一緒にふっとばされてもw
その甲斐あって、
高性能ロボットのようになって、全くの無表情で片付けだけ素早くできてる4人。
「あれ、アンドロイドですか?」
と、客達に聞かれるようにまでに至った4人娘達が、数カ月後には出来上がったのだ。
”家事教官”
そういう項目が出来上がるのも、そう遠くな未来ではないのかもしれない。
なんか、すっげー嫌だけどっ!!
ーー
「どうする?仕上がったって」イサム
・・・・・
もう、、いいかな?(いらないという意味)
おう、、
薄情だな!!
でも仕方がないか、、と2人はもう一人ずつの男性メンバーと一緒に4人で、ダメダメだった4人を引き取りに行った。
転移でいけばいいのに、
「歩きでいきます」翔太
おう、
そうだな、、
うん、、
と、皆も。
なんか、その男性陣が哀れに見えて、、
「気の毒な飼い主ですね」メフィ
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