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下−133 開闢ぱーちー

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「俺、こういうの苦手なんだよなぁ、、、
あー、我らが同盟始まって以来の新しい国の開国だ。しかも新婚夫婦が開国するんだ、めでたいこと二倍二倍だ。
我々の同盟が、イサムのおかげで人間と魔人の同盟となり、もう過去のように魔人と人間との間での戦争は起きないようになった。
だから、俺らは皆が幸せに成るようにやってけばいいだけだ。
この国は、そのために作ってくれたそうだ。
皆のもの聞け。
今同盟の安全を担っているのが、防衛軍だ、それに協力する冒険者達だ。
でもいい人材が足りなく、奴等の多くが働きすぎで死にそうな状況。
その中でも酷いのを、この国のこの街に放り込み、生き返らせるという趣旨でこの街を作ったという。

わざわざ街まで作ったんだ。そして、国にしてしまった。
そんな、この女王とその婿に、盛大にバンザイをしよう!
バンザーイ!!バンザーイ!!バンザーイ!!バンザーイ!!バンザーイ!!バンザーイ!!

この国と、女王桜とその婿アラタに、末永く幸福を!!!」
キラキラと頭上から光のかけらのようなものが彼らに降り注ぐ。
魔王がイサムを見るが、イサムは首を振る
(多分、担当の神が気を利かせたんじゃねーか?)イサム
(ほう、、なかなかやるな)魔王

「んじゃ、次は、イサムだ。」と、皆に聞こえる様に言う魔王。

「あー、、なんだ、、すげーおめでとう。ここまでしてくれるとは想像を遥かに越えていた。恐ろしいくらいに」
少し睨んだ?桜さん?

「人間と魔人と獣人の世界を俺達は作った。ろくでもない国、奴等は滅ぼした。今後、またそういう奴等、国が出てきても、すぐに滅ぼす。良き国があれば、同盟に誘う。それだけだ。

そして、同盟の中では皆国や種族を問わず協力しあい助け合い楽しみ合っている。

俺は、この夫婦は西の国の王に継ぐ資質を持つと思っている。
もし世界の王が必要なら、西の国の王か、この夫婦にまかせれば、俺は安心できる。それほどの者達だ。
そいつらが、この国と草履の国を見ているんだ、そして他の小国達の面倒を見ている。
何か有れば、彼らに相談しろ。問題があれば彼らは更に強くなる。良い試練だ。

この国、北桜は、我々の新しい世界が始まってから初めて産まれた国だ。
しかもその産まれた理由が、同盟の人びとのため、というのだからこれ以上のものはない。

全ての者たちよ、彼らを見習って欲しい。自分達が幸せになり、そして他の人たちをも幸せにしようとしているこの2人に、皆が心からの敬意を払えるようになってほしい。俺は皆にそう願う。そんな者になってもらいたい。

さあ皆!彼らの心に従い、盛大に飲み食いし、存分に幸せを噛み締めろ!!乾杯するからグラスを持て!!


桜、アラタ、おめでとう。よくやった。お前たちはいつもガンバッている。ちゃんと見ているぞ。そのおかげで俺はものすごく助かっている。
これからも、頼むぞ」

「「はいっつ!!!」」

桜は泣いていた。



街中では
どいたどいたどいたああああ!!!
中央通りに次々とその声が近づいてくる。
料理や、魔法で木や土から作った食器などを載せた荷車だ。
先程設置したテーブルに、荷馬車の回りにいる者達がドンドン乗せていく。

程なく料理も酒も全てのテーブルを埋め尽くした。

上空のイサム達もグラスを手にしている。

イサムが全てに聞こえるように言う。
「では乾杯をする。北桜王国連合と、同盟と、桜アラタの夫婦の幸せを願い、乾杯!」

カンパーイの声が街に溢れ木霊し、すぐにがちゃがちゃ食い物を食い始め、更に酒を煽る声や音、
楽しそうな笑い声、
警らしていた者や、裏方の者達もまじり、一人のこぼれもなくそれに参加している。

子どもたちも駆け回り、あっちのテーブル、こっちのテーブルで食べては走り回り、、
皿が開いたら、気の利いたものが開いた皿を通りの中央あたりに積む。
時折、裏方達が食べる手を止め、その開いた皿を集めたり、お代わりの皿を開いた場所に置いたりして回る。

イサムは夫婦を舞台の上に下ろす。
舞台には2つの大理石の椅子。テーブルがある。
が、

「行こう、」と桜がアラタの手を取り、中央通りの方を見る。
「うん」と、アラタは桜をお姫様抱っこして、ぴょん!と舞台を飛び降りる。

2人は人びとに囲まれ、酒を手渡され、串焼きを手渡され、、、


「なかなか良かったな」魔王
「ああ、まぁ、奴等はよくやってくれてるからな、、助かるよ」イサム
「おまえはなぁ、、、いつもそれだ」

「はっはっは!ここまでいい奴等が揃ったことなんか、今まで無かったんだぜ?」イサム
「まぁ、、だから今ココにいるんだろうけどな、、」魔王
「そういうわけだ、」

「俺も、お前が来てくれて良かったと、心底思うわ、、」魔王
「まぁ、、タカシだけだったら、とんでもない世界になってたろうし、、、」
「ああ、踏んだり踏まれたりって、やつだろ?」
「知ってたのか?」
「メフィに聞いた」
・・・・・

「お姫様じゃなく、お踏め様とかになってたって。」魔王
・・・・・・
「疫病のように世の男どもに感染し、世はグリるんですになるとか、、」魔王
・・・・なんだよそれ、、
「終末の世界に一気に行くと、、」魔王
「まぁ、、一種の、それかもな、、」
「タカシ、やばかったんだなぁ、、」
「ああ、だから今はかわいいもんだろ?」
「嗅ぐだけだからな、無害だよな」
「おまえんとこのおかんと仲いいよな?」
・・・・・・・・・・・

あ、
下を見ると、舞田とメフィと、それにC子!!なんで悪魔が集うっつ!!!

おう、、怖いんで、おまえんとこの釣り堀で釣りしようぜ、、とイサムが魔王を誘って湖に。
釣り堀と言われた魔王、かなり悲しそうな顔をしていた

空からは光の粒が街全体に降り注いでいる。
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