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下−36 1−Aの成果。 アラタ。 吾郎。
しおりを挟む一ヶ月後
土工部隊は半月でほぼ完了。その後、現状農地に魔法で栽培育成改善。
森から腐葉土を集め、各農家に配分した。
更に、腐葉土の作り方など、今までここで行ってこなかった改善策を、農民集めてレクチャー。
ここの魔物の森の砦に冒険者ギルド出張所もできた。そこと王都城塞の間に宿屋などの建物を建て、冒険者が森に入りやすい状況を整えた。
イサムの間のもの森の宿を参考。
タカシの提案で、そこに銭湯も作った。勿論タカシが温泉を掘り出し、温泉の銭湯だ。
イサムと同様に、タカシ達の行動をおもしろかしく生暖かく見守って楽しんでいたメフィがイサムに提案し、
小さめのダンジョンを作った。
イサムのより半分の大きさのコア。
「これくらいならタカシさんでも管理できるでしょう」メフィ
なので、埋めた後の魔力やり、水やりはタカシの仕事になった。
二ヶ月後
牧畜開始。
面接を通った新規入植者も引っ越してきて、畑を始めた姿もちらほら。
用水路等治水は旨く言ってる様子。
魔法などの助けも在りよく実った農作物に、今まで利益もないのに付き合っててくれた領外商人達はおお喜び。
牧畜を始めたのも知り、自分達の幸運を喜んでいた。彼らの人徳なんだけどね。
ダンジョン開店時には、中央王都から特別にイサムとタカシが転移魔法で、面倒見の良いベテラン冒険者達を運んだ。気に入ったなら住み着いて、新規開所したギルドなので面倒見てほしいと希望を言っておいた。
うまくいけば職員に引き釣りこもうという魂胆がナイわけでもないw
王都ギルドからは、転移ができるベテラン職員をギルダーが泣く泣く派遣。
領軍には王都防衛軍から初代のベテラン教官が一人派遣された。
勿論転移できるまでなっている。初代なのでイサム直々のきっつい訓練を何度か受けてきた。
それをそのまましてやったので、マックもげろげろだった様だ。委員会メンバーでも訓練フケるのは不許可w
強くなるんだからいいだろw
3)に関しては、このままリーダーたちが育っていけばいんじゃね?で一時様子見。学校を見る限り、教師達に人間性の問題も無い。アラタが心底羨むくらいだった。
3ヶ月後
そのうち訓練所を作り、領軍・冒険者の訓練を行うことをイサムがA子に約束。
様子を見て、頃合いになったら魔人組を派遣して王都郊外にデッカイ温泉銭湯とその脇に訓練場とタコ部屋を作ることにした。中央王都や草履王都、魔国王都と同等のものだ。
委員会7人組と領主夫妻には
1)中央から来た防衛隊の教官による訓練を受けてもらう。少なくともベテラン冒険者並+転移魔法できるまで。
2)その後、2人ずつイサムの魔物の森の宿に来てもらい、イサムの村と中央王都を見てもらう。半月滞在。1-A領主夫妻も。領主夫妻の転移にはタカシが協力する。転移初心者には複数転移は難しいから。
それで、A子達一同が関わるのは修了とする。
アラタ、舞田、吾郎含めて皆魔物の森の宿の村に帰ってきた。
アラタ、舞田、吾郎には、イサムが宿に部屋をとっておいた。職員枠。
アラタが帰ってくるのに合わせて、桜も転移してきた。数日滞在するという。
いんじゃね?
桜は会合で魔国王都にはよく行くが、ここの王都は初めてだろうから観光してってねー、みたいな。
「おまえ、よく持ったな?」イサム
「え?」タカシ
「随分、嗅いでいないだろ?」
「・・・・あっつ!!!!!そだったーー!!!」 今気づく驚きの真実!!!ww
「でも、なんで?」タカシ
「あの、B子があの靴の持ち主だからじゃないか?」
そーいえば、タカシは知らなかったかも知れない、、、
だとしたら、B子とけっこんすりゃ、こいつもう嗅がなくっていいんじゃね?と思うイサムw
ふーん、という感想だけで、それ以上でも以下でもないタカシ
ってめーもっとなんか感想あるだろが!!驚くとかっ!!喜び庭駆け回るとかっつ!!!
タカシの奥深さは底がない?
逆に浅すぎて?
で、今までタカシのお仕事、アラタのお仕事だったのは、魔人達に割り振ってるんで、
また暇になってる。(草履国桜の元に魔人派遣した)
「まぁ、勇者なんだし、特にタカシはもうかなり俺に近くなっているからー、いんじゃね?」イサム
ということは、僕はまだまだなんだな、と理解するアラタ。
「アラタ、おまえは明日から俺がおまえ単独訓練な!!桜は見届けろw」
え?何を? み と ど け る ??? 不吉な予感のアラタと桜。
・・観光するんじゃないの?
ああ、先に地獄を観光してもらおう♪ 言葉に出さないけど、表情であきらかにっつ!!!悪魔なイサム!!嫉妬かっつ!!???
それから裏の第二訓練場と障害走路で爆音が響く日が続いた。
夕方になると青くなった桜がアラタと帰ってくる。
半月ほどたったある日
「おめでとう!お前は翔太のちょい下くらいにまでなれた!今回の訓練は卒業だ!!」
抱き合い、泣きながら喜ぶ2人。
「で、来年あたり、次の段階に進むので、それまで十分に精進しろよ?精進不足だと、また何度も死ぬぞ?」
今回も何度か死んでるんだ、、、
恐怖が2人を包む。
「ま、今回は、これから温泉とこの村と王都を楽しんでってくれ。
来年の訓練後には、もうトップクラスの勇者になれるから、その後結婚すりゃ文句言うやつなんぞ全く無いだろ?そのためだぞ?」
フォロー忘れないイサム。でっけー飴を与えとかなくっちゃね♪
舞田はメフィにくっつきっぱなし。
メフィも舞田と話すのが面白いらしい。
「人間にしておくのは惜しい」そうだ。
吾郎は不思議で、、一人でダンジョンに行っちゃ、とても一人では得られないようなお宝持って帰って来るし、そのわりには村や王都に興味あるみたいだし、特にイサムに興味あるらしい。個人というより、その言動をよくみている。
「ありゃ、強いですよ。あれで再生勇者じゃないのはおかしいですね?」メフィ
いつのまにかリサイクルになっている・・・劣化じゃないよ?どんどん強くなってるんだけどね?
おもしろいんで、魔王に来てもらった。勿論人の姿で。
やっぱ反応した。
「ほう、、魔王とも仲良くなれるのか」
めったに言葉を出さない吾郎が!しかも魔王と看破しているしっ!!
魔王と一緒に銭湯に行き、露天で酒のんだそうな。
「ほとんど話さないけど、、かわった、、面白いやつだ。気に入った」魔王
なので、翌日手合わせさせてみる。第二訓練場が空いていたので。
結果、
第二訓練場崩壊しました。つか、倍くらいひろくなっちゃった、森側にw
吾郎の魔力ハンパネェ、、
「手を抜いて、魔王と互角にしたのか・・・」イサム
「うむ、、流石にバレたな」吾郎
魔王の居ないところでの会話だが
「魔王にもバレてるぞ」
「・・・だろうな」
「死んでもその場なら即復活させられるから、本気でよかったんだがな」
「ほう、、そういうのができるのか?」
「覚えたい?」
「うむ」
で、
翌日吾郎にレクチャー。朝から始めて昼にはできていた。
「勇者以上だな?勇者やったことあるだろ」イサム
「・・・・・・」
「まぁいいや、んじゃ修了、飯食って少し飲むか」
数日間吾郎はイサムに付いていた。
転移も様になっており、一朝一夕のものではないとわかる。
イサムもおもしろいのでダンジョンとかもぐったりした。
魔法を使わない剣技がすばらしく、イサムが足下にも寄れないわ、と思うほど。
ある晩、露天でいっぱいやっているときに吾郎は語りだした。
自分は転生者だ。ただ、今までのいろいろ聞いてきたものとは違う形だ。
生きている者にさえ転生する。そして役目が終われば、そこから抜ける。
そのうち、また他に転生する。
幾度か繰り返すうちに、なにか役割があるのだと気がついた。
毎回、自分の思う所を突き進んでいけば、大概役割が終わり、そこでの魂も終わる。
ただ、
「今回はわからん。多分、お主のような者がいるとはおもわなんだったのだろう。今回、儂の役目はなしだと思う」
と吾郎。
・・・・・
「うーん、、、どうかわからんけど、、もしかしたら、、今回は、内容が違うんじゃないかなぁ、、という感じがしないでもない、、」イサム
「ああ、そうか、、そうかもな・・・」
心当たりが幾つかあるのだろうか。
それからほどなく桜とアラタが帰ると言い出したので、舞田と吾郎も一緒に草履の国に帰った。
その後、3人娘待望の特訓が始まった。
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