上 下
82 / 383

下−07 西の国防衛隊とか

しおりを挟む

ついでなので、防衛隊に寄る。

「ちーっす!」
と衛兵に挨拶。
当然衛兵は俺なんぞ知らない。
なので
「隊長にイサムが来たって伝えてちょうだい」
げっつ!!

おい!ここでもかっつ!!
誰がどんな何を広めているんだかじっくりきかせてもらいたいものだなっつ!!!!

一番最初の出会い時の、当時実質土木部隊長だったここの隊長と、中央王国王都防衛隊隊長・副長の3人が話をした時に、それが伝わったことをイサムはしらない。
ちなみに、隊長と副長は事実しか言っていない。言わなかった事も多いけどww
恣意的だと言われりゃそうだが、当時はその部隊を味方に引き込んで余計な火炎を見ないで済むようにとの配慮が2人にはあったのだ。だから仕方がない。
ただ、それから一度も訂正というか、他の、彼らが言っておくべき部分を言うのを忘れていたというのが、、、w。

「あ、イサムさん、いらっしゃいませ!」
隊長やけに下手。

あ、とすぐに気がつくイサム。・・・どーしよか?俺が何言ってもなぁ、、
「あー、おまえ、魔国に出来た本部に行ったことある?」
「え?まだ無いっす」
「んじゃ、今んトコ月一であそこは各国防衛隊隊長から報告貰っているはずだが、、、お前、転移教わっているだろ?」
「ええ、まぁ、、」
「魔国まで飛べるよな?」
「ええ、そのくらいなら、、」
「んじゃ、報告の時、転移で向こうに行って、直に報告してくれ。勿論書類も一緒に持ってって。で、総隊長に行っておいて、これからみなを集めで会合にしろって。で、会合の後は王宮の大宴会場貸してもらって魔王と一緒に宴会しろって」
「は?宴会?・・はぁ、、わかりました、、今月の報告時にそーします」

あとは、みながいろいろ話してくれるだろう。
そーすりゃ怖がらなくなるだろうな、多分。



半分正解半分はずれw
「どんな性癖か知らんが、なにか変わった性癖を持っているらしい」
「勇者を潰して子飼いにする趣味もあるらしい」
「天界に敵対しているらしい」これはメフィストの件が混じっていると思われる。
「ギルドの女史にいじめられている。土下座しているらしい」
「見た目と違い1000歳くらい行っているかも?」
「妻と子を幾人も置いてきたとか」
「惚れっぽい、導師(魔法使い)が好き」
「Sっ気があるが、Mでもあるそうだ」
「草履とか下駄が好き」
などなど
ないことないこと言われているのを、イサムは知らない。

でも、クズどもはことごとく燃やし尽くし、侵略好きの暴力的な大国2カ国を崩壊させた。弱小国家をいくつも救った。
改心する者達は許す。
など、
まともなことも少しは言われている。
ここが幾分救いになるだろう。                 ぷ


で、
西の国防衛隊本部に居る者達の技量を見せてもらい、少し訓練して1段階向上させ、その後みなを引き連れあの蕎麦屋再び。

翌朝、蕎麦屋の床に転がっている数十人を放置し、転移で森に帰ってきた。

ーー

「あー疲れた、、、」イサム
「お疲れ様でした。」何でも遠目聞き耳でお見通しのメフィが朝飯と茶を持ってきてくれた。

「おう、ありがと、2晩連チャンは厳しい、、」
「なに年寄り臭いこと言ってんですか、体は若いんですから!」メフィ
まぁそーだが、、気持ち的になぁ、、、

「あ、そうだ、魔国の人材どーよ?そろそろ事務管理系のいい人材育ってきてない?」
「また持ってくんですかぁ?」
「そーゆーな、あそこの防衛隊本部を手伝ってほしいんだから」
「ああ、あそこですか、、なら自宅通勤とかできるし、、」
何?魔国もそーゆーのとかあるの?

「ひと、って、体も弱いですからねぇ、、あまりきつい仕事とかできないみたいだし。」
「でも、ブラックって言って、余計な仕事無理な仕事意味ねー仕事とか無理やり押し付けてより長く働かせて喜ぶ奴等多かったようだぞ俺の居た世界。」
「・・・・拷問ですか?魔人でもブチ切れてそんな会社燃やしますよ?こっちは自分で頑張りたいってことを頑張るだけですからね?900年働いて、100年寝るとか、そんな感じで」
・・・・・・
「ごめん、メフィスト、お前もたまには休みとってくれ、、メギーとたらがもう育ってるんだろ?」
「ええ、でも、休んでもナニやっていいのか?ってのもありますし、、別にいらないですよ、勝手にやらせてもらってますから、、」
まーそーだけどさー

「そういえば、王都防衛隊の連中、ちゃんとかわりばんこで休みとって来ているか?」
「ええ、毎週入れ替わりできていますよ。大半が、なんか休んでるとむずむずするらしく、山に入ったり、訓練場で遊んだりしていますけど、もうありゃ黙認するしかないですねぇ、、」
「・・・・・・・・しかたねーか、、、」

「隊員達の宿や温泉への派遣って、まだ続いているの?」
「ええ、最近はベテランはもうあまり来なく、新人が多いですね。結構新人多く入ったみたいですよ。」
「そりゃよかった」
「ほかの領地を平定してまわって、同時に良い人材をかき集めてるみたいで、、」
転んでも多々では起きない、ってか、、、やるなぁ!

で、ベテラン達は少数で済むので、各地に駐屯か、、、

「草履の国と、あそこが管理する5カ国は?」
「桜姫と新生がいちゃこらしているのを除けば、かなり戦力向上で、各国内の悪徳領主など平定され安定し始めているとのことです。もうそろそろ、各国内各地に防衛隊駐屯始まっているんじゃないですかね?」
「兵士の力量、だいじょうぶなのか?もともと弱っちかったよな?」
・・
「うちの、今の平均的な冒険者レベル?」
・・・・・
「微妙だな?」
「ええ、、ま、タカシさんと翔太、ゴッツが巡回しているんで、少しづつ技量は上がっていくでしょう」
ほう、やるなぁ、そこまでやってくれてるんだ。
自ら動いてやってくれてるのは有り難てぇなー。

それにしても、、
転移、さまさまだな!!
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います

霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。 得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。 しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。 傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。 基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。 が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。

召喚と同時に「嫌われた分だけ強くなる呪い」を掛けられました

東山レオ
ファンタジー
異世界に召喚された主人公フユキは嫌われたら強くなる呪いをかけられた! この呪いを活かして魔王を殺せ! そうすれば元の世界に帰れる、とのことだが進んで人に嫌われるのは中々キッツい! それでも元の世界に帰るためには手段を選んじゃいられない!……と思ってたけどやっぱ辛い。 ※最初主人公は嫌われるために色々悪さをしますが、色んな出会いがあって徐々に心を取り戻していきます

異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜

KeyBow
ファンタジー
 間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。  何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。  召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!  しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・  いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。  その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。  上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。  またぺったんこですか?・・・

【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する

雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。 その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。 代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。 それを見た柊茜は 「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」 【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。 追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん….... 主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します

平凡冒険者のスローライフ

上田なごむ
ファンタジー
26歳独身動物好きの主人公大和希は、神様によって魔物・魔法・獣人等ファンタジーな世界観の異世界に転移させられる。 平凡な能力値、野望など抱いていない彼は、冒険者としてスローライフを目標に日々を過ごしていく。 果たして、彼を待ち受ける出会いや試練は如何なるものか…… ファンタジー世界に向き合う、平凡な冒険者の物語。

神々の間では異世界転移がブームらしいです。

はぐれメタボ
ファンタジー
第1部《漆黒の少女》 楠木 優香は神様によって異世界に送られる事になった。 理由は『最近流行ってるから』 数々のチートを手にした優香は、ユウと名を変えて、薬師兼冒険者として異世界で生きる事を決める。 優しくて単純な少女の異世界冒険譚。 第2部 《精霊の紋章》 ユウの冒険の裏で、田舎の少年エリオは多くの仲間と共に、世界の命運を掛けた戦いに身を投じて行く事になる。 それは、英雄に憧れた少年の英雄譚。 第3部 《交錯する戦場》 各国が手を結び結成された人類連合と邪神を奉じる魔王に率いられた魔族軍による戦争が始まった。 人間と魔族、様々な意思と策謀が交錯する群像劇。 第4部 《新たなる神話》 戦争が終結し、邪神の討伐を残すのみとなった。 連合からの依頼を受けたユウは、援軍を率いて勇者の後を追い邪神の神殿を目指す。 それは、この世界で最も新しい神話。

突然だけど、空間魔法を頼りに生き延びます

ももがぶ
ファンタジー
俺、空田広志(そらたひろし)23歳。 何故だか気が付けば、見も知らぬ世界に立っていた。 何故、そんなことが分かるかと言えば、自分の目の前には木の棒……棍棒だろうか、それを握りしめた緑色の醜悪な小人っぽい何か三体に囲まれていたからだ。 それに俺は少し前までコンビニに立ち寄っていたのだから、こんな何もない平原であるハズがない。 そして振り返ってもさっきまでいたはずのコンビニも見えないし、建物どころかアスファルトの道路も街灯も何も見えない。 見えるのは俺を取り囲む醜悪な小人三体と、遠くに森の様な木々が見えるだけだ。 「えっと、とりあえずどうにかしないと多分……死んじゃうよね。でも、どうすれば?」 にじり寄ってくる三体の何かを警戒しながら、どうにかこの場を切り抜けたいと考えるが、手元には武器になりそうな物はなく、持っているコンビニの袋の中は発泡酒三本とツナマヨと梅干しのおにぎり、後はポテサラだけだ。 「こりゃ、詰みだな」と思っていると「待てよ、ここが異世界なら……」とある期待が沸き上がる。 「何もしないよりは……」と考え「ステータス!」と呟けば、目の前に半透明のボードが現れ、そこには自分の名前と性別、年齢、HPなどが表記され、最後には『空間魔法Lv1』『次元の隙間からこぼれ落ちた者』と記載されていた。

異世界の約束:追放者の再興〜外れギフト【光】を授り侯爵家を追い出されたけど本当はチート持ちなので幸せに生きて見返してやります!〜

KeyBow
ファンタジー
 主人公の井野口 孝志は交通事故により死亡し、異世界へ転生した。  そこは剣と魔法の王道的なファンタジー世界。  転生した先は侯爵家の子息。  妾の子として家督相続とは無縁のはずだったが、兄の全てが事故により死亡し嫡男に。  女神により魔王討伐を受ける者は記憶を持ったまま転生させる事が出来ると言われ、主人公はゲームで遊んだ世界に転生した。  ゲームと言ってもその世界を模したゲームで、手を打たなければこうなる【if】の世界だった。  理不尽な死を迎えるモブ以下のヒロインを救いたく、転生した先で14歳の時にギフトを得られる信託の儀の後に追放されるが、その時に備えストーリーを変えてしまう。  メイヤと言うゲームでは犯され、絶望から自殺した少女をそのルートから外す事を幼少期より決めていた。  しかしそう簡単な話ではない。  女神の意図とは違う生き様と、ゲームで救えなかった少女を救う。  2人で逃げて何処かで畑でも耕しながら生きようとしていたが、計画が狂い何故か闘技場でハッスルする未来が待ち受けているとは物語がスタートした時はまだ知らない・・・  多くの者と出会い、誤解されたり頼られたり、理不尽な目に遭ったりと、平穏な生活を求める主人公の思いとは裏腹に波乱万丈な未来が待ち受けている。  しかし、主人公補正からかメインストリートから逃げられない予感。  信託の儀の後に侯爵家から追放されるところから物語はスタートする。  いつしか追放した侯爵家にザマアをし、経済的にも見返し謝罪させる事を当面の目標とする事へと、物語の早々に変化していく。  孤児達と出会い自活と脱却を手伝ったりお人好しだ。  また、貴族ではあるが、多くの貴族が好んでするが自分は奴隷を性的に抱かないとのポリシーが行動に規制を掛ける。  果たして幸せを掴む事が出来るのか?魔王討伐から逃げられるのか?・・・

処理中です...