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中−15 坊主も泣かねば焼かれまい
しおりを挟むえーと、、皆何やってんの?どーしたの?
なんか訓練場に不穏な気配を感じるとメフィから。メフィは宿で手が離せない。よって俺が行くしか無い。暇だからね♪
で、
なんで坊主がいるんだか?
で、
なんでこいつら、弱くなってんだか?
「おーい、、なんでおまいら弱くなってんだー?」
「あ、イサムさん、、あの、
ひそひそひそ、、この坊さんがいろいろうるさくって、仕方無いから従ってたら、なんかみんな破壊されちゃって、、、」
「さんぞうくーん、僕言ったよねぇ?あまりふざけたことしてくれちゃったらさあ、西方浄土って一度は行ってみたいんでしょう?坊さんって。送ってあげよーかー今すぐ」
・・「いや、わしはだな、、あの、一応親切心で・・」
「うちの国の兵隊の弱体化を図っているってか?お前の国の、、王、じゃなくって皇帝だったな、残念だな今お亡くなりになりました。えい♪」
・・・・・・(容赦ねぇ、、、)冒険者一同
・・・
「どうする?お前、今から帰っても、敵に寝返ったって思われるぜ?というか、ソレ以外に考えるヤツ居ないよな?
というか、あの馬鹿でかい城全体が燃え続けているから、主な家臣達も全員殉死しましたー♪おまえ、向こうに帰ってならず者集めりゃ、国盗りに参加できるんじゃないか?強いし。」
「いやいやいやいや、なにをおっすありますうさぎさん、これから掛け比べもしないです。国盗ったって、すぐに殺られたら意味ないバイ。もう隠居してここでおとなしくのんびり暮らすのが、多分一番長生きへの近道だと思うのではないでしょうか。」
日本語でおk?
「まー、居たいんなら、もう二度と阿呆なことするなよ?」
で、宿の食堂に連行して、なぜあんな遠い国がわざわざこんな僻地の小さな国に手を出したの?って訊く。
「いちいちあっちからどーーーっと攻め入るより、こっちはこっちで拠点を作ってこっちをぐじゃぐじゃにするほうが効果的だろ?」と皇帝が決めたとのこと。
で、王家が居なくなったのに、周囲の国に強い影響を持っているらしいと、この国を盗るのがベストだと白羽の矢を立てたと。
「え?バカなの?なぜ、王家が滅亡して代わりも無いのに、ここが周囲の国に強い影響を持つようになったのか?
くらい調べなかったの?バカなの?でもバカでもそのくらい疑問持つよな?疑問すら持たなかったの?バカなの?」
「いや、その程度の疑問を持つ家臣達は皆皇帝に逆らったと処刑され、、、」
「燃やしといて良かったですねー」としみじみ言うメフィ。いつの間にか後ろに立ってたよ、、俺の後ろを盗るとは!!w
「うん、大中小華国民に感謝してもらいたいもんだな」俺
「いや、残ったのも似たりよったりで、まともなのは力が在っても参戦しないし、、」坊主
「まぁ、こっちにちょっかい出さなきゃいいだけだ。少しでも出してみろ、今度はめんどくさいんで全員な、一人残らず燃やす。一人も残さないからな。そのほうが楽なんだよ♪」
・・・・・
「あの、妹だけでも、、」
「却下。危なすぎてここに居させられない。でも、、そうだな、草履の国の姫に忠誠を誓い、おまえと猿とおまえのあの妹、が命果てるまで草履姫に全力で尽くすってんなら、そっちに住んでいいぜ?」
(メフィ、草履に連絡してくれ)
(らじゃー)
「・・・・その国って、、」
「ああ、俺の同盟国。」
個人の同盟国???
「ああ、俺は何カ国か持っているぞ、同盟国」
まぁ、、個人的なつながりのほうがよほど信用できるか、、、(坊主)
流石あそこの坊主、損得勘定がお上手なようで。
(了承もらいました。主さまの保証があるなら受け入れOKだそうで。)
(なんかしたら燃やすから、そういった意味での保証は確実にする、って言っといて)
(了解!)
「さて、お前、今、草履の国の女王様から許可が出た。どうする?」
「でもーー、邸も、道場も、、、」
こいつ、、、燃やすほうが手っ取り早いよな、、、
「あー、邸はあっちに転移してやる。道場は却下。お前は兵士に手を出すな。うちの指導者が行っているからな。燃やすぞ?」
猿の頭の上に小さな青い火炎を出す。
あ、あちちちちちちちーーーーぃいいいいいい!!水をかけようが、上着で叩こうが地面に頭の火の部分を擦り付けようが全く消えない。
俺はふっとやって、消す。
「おまえ、皇帝の様子とか、城の様子とか、見えるんだろ?」
こいつも使えているはずだ。
「ああ、はい、、見えてます、、、青い火炎が燃え盛っている。広がりもせず、小さくもならず、、風にも煽られず、、いくら水をかけても砂を掛けても全くかわらず、、あそこの兵たち達も途方にくれている様子が。」
「で、おまえは、当初はこっちにきてどーしよーと計画立ってたわけ?」
「ええ、まぁいきあたりばったりで、軍事顧問になって、兵を堕落化して、で、私の魔法でそこいらの貴族を滅ぼして乗っ取って、国まで盗るかなー、とか、、」
安直だが、それだけの力は持っているからなー
「残念だったな、俺が居て。」
「全く。」
「あ、ごめん、俺がいなくても、メフィもおまえの何倍も強いし、タカシもだし、マッシムもだしカッシムもだし、翔太もだしゴッツもだし、あと防衛軍の隊長もお前程度なら、、その小隊長達なら、束になればお前ならいけるだろし、、あと同盟国をけしかければそれだけで・・」
「ごめんなさい!!もうわかりましたから!!!」
伊達に禿げてるわけじゃないんだな?少しは自分の程度を理解できるわけだ、、
「うん、お前の国自体がよわっちいいんだよ。だから強い者が出ない。それだけだ」
実際周囲では大中小華に敵う兵力を持つ国なんぞなかった。
だから俺ら最強とか大いなる勘違いで爆走し燃やされた。
そんだけ強さがあれば謙虚に生きれば一生安泰でいけたのに。
「失礼します。」メフィ
「おう、ご苦労。どう?」
「海沿いの小さな領地なら与えると。主さま、姫は何か勘違いして?」
「、、、いや、試験だろ。どれほど国に貢献できるのか?本気なのか?の」
「なるほど」
地図ある?ええ、、ここです、、
「わかった、んじゃ、今から行け。メフィは姫に伝えておいてね」
承知しました、と下がる。
シュン、
坊主と猿が消える、あの邸も消える。
メフィが茶と茶菓子を持ってきた。
ずずずずー、、
なんだったんだろう?やつら、、、
えー、神のいたずらじゃないですかね?
に、してはしょぼすぎじゃないか?
うーん、、、劣化した神のアイデアだったとか?
ああ、たまにそういうのあったなー。
あったんかよ、、、ゲス共めっつ!
メフィの天界への怒りは収まらないw
海辺の邸。
正門の上に座って糸を垂れる猿。
尻尾に糸を結びつけるのは定番だ。
ここは満潮になると、邸の半分が海になる。
寝室の床下は、波音で、眠気を誘う。
んなわけねーだろつ!!!
ちなみに、なぜか知らんが、土地のほとんどが粘土。耕作は不可能。なので領民皆無。
よって、森も殆ど無いんで、粘土利用の焼き物窯とか無理。
可能な産業は漁業のみ。粘土で船作って、、ってか?でも漁師でも魚だけ食って生きるのは不可能。
天日干しのれんが、思いつけばいいね?でも売り物になるまで何日かかることか、、塩っけも良くないしw
坊主、なんか結構魔法使えるのに、獲物を取ることも出来ていない。
奸智に長けた魔法だけが得意なのか?
人を騙して生きているやつは、その騙す相手すら居ないと、もう死ぬしか無い。自分で生きていく方法など知らないから。
妹はまだペチペチとハゲを叩く。
空腹すぎて、妹を故郷に送り返すこともできなくなっている坊主。
妹のペチペチも、心なしか力がこもっていない、、、
猿の尻尾はピクリともしない。魚がいないのか、猿がどーにかなったのか、、、
「姫様、そーいえば、イサム殿の国から送られたというか追放されたと言うか、その者達は?」
「ああ、そういえば、そんなのあったなぁ、、なんにせよ、自分で生きてこれるやつなら、あの程度はすぐ乗り越え、来年でもこちらに挨拶にこれるくらいになっておろう。それが出来ない程度であれば、一週間も持つまい、あれから2週間ほど経っているな?どうなったことやら」
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