放課後はダンジョンに行って憂さ晴らしのつもりがいつの間にか学園最強になってたことに気が付かなかった

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第二百三十一話 起床

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ある朝

「ふぁぁーーーーーーーーーーーーっ・・・」
でっかく伸びをし、めをぱちっと開けたユータ。

隣のベッドで横になっていたダンマスがベッドに腰掛けてユータを見た。
「どうですか?なにか気分、おかしなところとか、ありますか?」

「え?」
「10日ほど寝たままでしたよ」
「ええっ!!」

「ふむ、見た所は何もおかしな感じは見えませんね。お腹空かしているくらいですかね」
それを聞いた途端
ぐぅうううううううう!!!

「待っててくださいね」
シュン!

シュン!!
ダンマスはでっかいボールとお椀を持ってきた。
「温いおかゆです。10日も飲まず食わずで、流石にユータと言えども最初はおかゆからですね」

ゆっくりおかゆを食べた。
最初は椀に1杯のみ。

時間を開けてもう1杯。

また時間を開けて2杯。

また時間をあけて、平気そうだったのでその後、ボールを平らげるまで。

マッハもセレーネも仕事に出ている。
今日はドーラもマッハの宿を手伝いに行っていた。ここ数日そうだ。ユータの具合も飲まず食わずなのに悪くなる気配が少しもないので安心したのだ。
多分、飲まず食わずでもマソで十分補えているのだろう、というダンマスの見立て通りだったのだろう。

が、やはり胃に何も入ってないと空腹に成る。
なので、今はたらふく食べたのだ。
で、満腹に成って眠くなったのか、今はまた寝ている。

ダンマスは思った。皆に教えるほうが良いのか?帰ってくるのを待つほうがいいのか?
で、
(ユータ起きました。変わったところは全くありません。空腹だったけど、ゆっくり少しづつ食べさせました。今は満腹に成りまた寝ています。そのまま仕事を続けてください。帰ってくる頃には起きるかも知れません。)
と念話をドーラ、マッハ、セレーネに送った。

3人それぞれ了解と返事が来た。


ユータは夕方には起きた。
今回の睡眠は食後のお昼寝程度であった。


ドーラは帰ってくるとユータに抱きつき、よかったー!!を連呼した。
マッハもセレーネも、ユータの顔を見て健康そうなので、ほっとした顔をしていた。

その後、セレーネとマッハが夕食を作りに降りた。

「どうだった?何か夢とかみたか?」ベッドに腰掛けて訊くドーラ。
「えーーー、あ・・・?、見たような?でも、思い出せない・・なんだろう、誰かと話したり遊んだりしてたような?」
「・・・子供の頃とか、か?」
「うーん・・今?」
・・・・・

「最近のことを夢に見たのでしょうか。それを元にとかもありますね。もしくは・・」
もしくは?

「・・まずユータの魔力を見てみましょう」
ユータをじっと見て、それから手を当てて、じっとするダンマス。
それを見つめるドーラと、ユータ。

「そうですね、底なし感はそのまま?何か色が着いている気もしないでもない?」
なんだろう?

「まぁよくわかりませんが、あまり変わっていないんだと思いますよ?」
安心なんだかがっかりなんだか・・・

「体がこちらに対応しただけかもしれませんね。それでも十分ありがたいことです。」
今までも問題など感じたことなかったので、それがどう良いことなのかあまりわからないユータ。そしてドーラも。

「そいえば、ドーラは?」ユータ
「ああ、俺は最初の日含めて3日ほどだけだった。変化はやはり無い。」

「あとは、様子を見ましょう。すぐに何か出るわけじゃない場合もありますからね」
そうか、そうだよな、と思うドーラとユータ。

ユータは寝間着に着替えさせられていたので、服に着替えてから3人で下に降りた。

食器出しとか手伝って皆で用意を終え、食事を始める。
話題はやはり夢。マッハとセレーネも「夢見なかった?」と気にしていた。

ユータが覚えていないと言うと少しがっかりした様子だったが、「でも思い出すかもな。夢は見たみたいだし」とマッハ。
「そうよね、思い出すわよね!」
と、期待を残すセレーネ。

「今晩とか、寝ているときに続きを見る場合もあります、そうしたらその前のことも思い出すでしょうし」
とダンマスがセレーネの希望に少し可能性を載せた。

食後、ゆっくり茶を飲んで色々話をし、その後ユータとドーラとマッハとダンマスで風呂に入った。
4人なので宿の風呂に入りに行った。

少し距離あるが、久々なので歩きたいとユータ。

砂浜を踏みしめる感触がなんか気持ち良いユータ。
浜風も気持ちよさそうにしてる。
存分に生きていることを楽しんでるふうにも見える。

「あれが女の子だったら絵になったのになー」マッハ
「たしかにそうな!」ドーラ
あっはっはっは!!
でも、そんなユータを見ていると、皆自分も砂浜の感触がとても新鮮で気持ちよく思え、夕方の風も気持ちよく感じていた。

風呂に浸かったときも、ユータはとても気持ちよさそうに浸かった。
おかげで皆も十分お湯につかれて体をほぐせた。

遅めの時間だったので他の客は2-3人ほどだったが、その客達は
「なんか今日はいつもより疲れが取れるような気がするな」
「ああ、湯が違うのかな?」
などと話していた。

マッハとセレーネのコテージに戻り、果実酒を1杯だけ飲んで寝た。皆、1杯だけをお湯で割って飲んだ。
ぐっすり眠れるように。

ーー

あれ?
どこだここ・・
ドーラがいるのは濃い霧の中のような場所。足元はしっかりしている。が、見えない。白い霧のような足元。

サーチを掛けても何も感知しない。
なので仕方無しにゆっくり進んでいく。何がいるのかわからないから慎重に警戒しながら。
と、
ドシン・・
横から後ずさってきたマッハとぶつかる。

「おう!マッハ!おまえもいたのか!」
「ドーラ、よかった、なんだいここは?」
「俺にもわからん」
・・・・

はぐれると危険なので手を繋いでゆっくり進んでいく。
急に目の前に影!
どすん!
ダンマスだった。
ダンマスもわからないと言う。

「おい、声、聞こえないか?」ドーラ
皆耳を澄ます。

「あっちだ、」と方向を見極めたマッハを先に、手をつなぎながら進む3人。
ほどなく、セレーネとぶつかる。
その前にはユータがいた。

そして、もう一つの影がユータの向こう側に。
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