放課後はダンジョンに行って憂さ晴らしのつもりがいつの間にか学園最強になってたことに気が付かなかった

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第二百二十三話 ぼけ老人と海

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「海・・海?」
年寄りだからボケているのかな?(ユータ)
「海って言えば、あだれろ?魚が沢山いるっちゅー」
「ああ、あの海かぁ、しょっぱい水なんだってなぁ、おかしなもんだな」
「ああ、どっからそんだけの塩が来るんだかなぁ」
「岩塩だって探すの大変だったよな」
「ああ、あれは若い頃だった。」
「ムータン建国から五百二十年くらいの時分だったなぁ」
「ああ、俺らが山に入って」
「遭難してなぁ」
「ああ、捜索隊が来る途中で岩塩の産出場所見つけてなぁ」
「ああ、俺らの手柄だったな」

・・・・・・・・・ちがう?

「まぁ、おてがらでしたね(棒)。で、海、見てみたい?美味しい魚食べてみたい?」
「・・・・そりゃ、なぁ?死ぬ前には見れるもんならな」
「おう、海の魚ってのを食べてみたいな、しょっぱいのかね」
「うまいぞ!すんげー!ウニとかカニとかも、じゅる・・、あ、やべ、うめーよ。人魚がいいのを選って持ってきてくれるんだぜ?旨くないわけ無いだろ?」ドーラマジになっている。

「「「「「「「「「「お、おう・・・」」」」」」」」」」」

「んじゃ、今夜ここに集合して。夜は海の幸で宴会ね。家の人たちも連れてきてね!」ユータ
「え?うん、わかった。んじゃ皆、そこのゴンザエールの家に早めに集まろうぜ。」
おう、と爺さん達。
美味しいものを食べるんだから、ムータン人が家族を連れてこないわけない。


夕方、もうユータとドーラはそのゴンザエールという紛らわしい名前の爺様の家に来ていた。

ゴンザエールはどこで教えられたのか、短パンと浮き輪っぽいわら束を腰に巻いていた。

「・・・じいさん?溺れるぞ?」ドーラ
「え?これが海ではナウいって聞いたんだけどねぇ」
どこの誰だよ、そのナウいとか言った奴?

「そいや、昨日、あんた、うめー人魚も食えるって言ってたな?」じいさん
「そんな物騒なこと言ってないぞ?人魚王国は俺と同盟結んでるんだ、滅多な事しないでくれよな?」ドーラ
「え?そうかい、いやぁ、そんなでもないけど、そうかい、カッコイイかい、かくせるもんじゃねえやな、あっはっは!」
コレ、まじで壊れてんじゃないの?

ぽろぽろと集まってきた。
「あー、全員いるか?まだ来ていない者いるか?誰が来ていないのか当てたら100ドラあげよう、海で使える大金だ!」嘘つきドーラw

でもそうなると老人、年取ると、ね。
「あれじゃねーか、ほら、あの・・」
死んだ友人でも思い出そうとして思い出せないのかな?

「タカノビータが来てねーんじゃね?」
「おれここにいるわ」
「おお、ふとったからわからんかった」
「うん、10年前にふとっちゃってなー」
あっはっはっはっは!×2

やっぱやばいかな?

「あんた、あのご隠居さん来ていないよ」奥さん?
「何言ってんだ、今はもう俺達が横丁のご隠居さんになってんだろ?」
「ああそうだっけ?」

うん、奥さんのほうも来てるよ・・皆死人好きだね?未だに会話とかしてるのかな?

ドーラ、どうせわからんみたいなんで行ってしまおうと。
「さて皆様おまたせいたしました。今日は極楽ドラゴニアボケ老人海辺でエンジョイツアーにご参会いただきましてまことにありがちょうなら猪が鹿!では、さっそk

「まってぇええええ」
遠くから一生懸命走ってくる老人夫妻
100mくらいである
姿は走っている、一所懸命とても走っている姿ではある
半分過ぎた頃には5分経っていた。50m5分、世界記録である!!
めんどいんで転送でここに跳ばす。
この老人達、みな自分で空飛ぶくらいできるはずなんだけどなぁバグでも起きているのかなぁ脳に。

老人はね、息苦しいとか以外でも走るに不都合あるんだよ、腰とか膝とかの関節ね。あと急とか素早くとか動かすと筋がいったりぎっくりきたりかっくんきたりするのでそっと動かすの。
なので世界記録なんかよく出すんだお?
** 急かすな危険!! **
よろしくw

ボケに関しては先進国病なので、ムータンは幾分モノワスレがひどい程度です。ボケ老人ってのはまず居ないです。突っ込まれる程度のボケでしかありません。さほど怖がるものではないでしょう。


「ごはん、食べてきたっけ?」ばあさん

チッ、言った側からこれだよ・・

「いや、おらもくってないだよ。さほどかからんのらしいので、向こうでごちそうでるらしいんで我慢するだ」じいさん
「そいや今日は野良仕事じゃねーだな。食わんどもへーきだ!」ばあさん
あっはっはっは

ああのんきだね。(棒)

ちなみにのんきとノン気の派生解説・・は、次回にしときましょう。

で、皆を王城の転位門のところに転位させる。
「はーいみなさーん!この門に入って下さーい!!」

「なんかこえーな?緑色の食い物のとかにされちゃうんじゃないかのう」
「そうなったらなったで、孫達にたべてもらえばいいだよ」
「そーだなー、そーなりゃいいなー」
いーのかよっ!!!つかならねーよっつ!!!

「あれだろ?老人がいっぱいはいると合体して1人の若者になるんだろ?聞いたことあるぜ?」
「あれま。若返るんなら、いーんじゃないかい?」
「でも老人10人で1人の若者とかだよ?」
「老人換金率低いねぇ」
「後進国だから先進国に騙されてるんだよ」
「仕方がないね」
いや諦めるなよ!!じゃねーよ!なんねーよ!!10:1で若者に変換なんかしたことねーよ・・・・やってみたい気が少しだけした件

あぶないんでとっとと押し込む。
結局50人くらいの団体様になっていた。


で、向こうの小島の浜。

はーい!ふらふらしないっつ!!!

皆海の匂いを初めて嗅ぎ、潮騒を初めて聞いているのだ。海をみてみたく浜の方に出たくて仕方ないのだろう。
なので
転位!
シュン!!

目の前に海。足元は白い浜。サンゴのかけらの砂だ。
すぐ先は薄水色の海。遠くになるにつれ濃くなっていく。でも足元の水際は、ほぼ透明に近いほどの水。
ひきこまれるように、一歩、二歩前に出て、暖かな波に足を浸す。
遠くに海で遊ぶ子どもたちの声がしている。

老人なので、どうしても「ボケてるのかな?そのまま海の中に行きそうで怖いな?」とか思ってしまう画づらである。
大丈夫だろうか?


その後
どやどやどやどや
「はいここが皆が泊まる宿です!、今から部屋の鍵配りまーす。別に鍵締めないでもだいじょぶだけどねー。旦那が並んでー!」
鍵を渡していく。
「二階の部屋ね。荷物置いたら降りてきてー!」

海見たショック、は、10分ほどで解除された。
どっかのじいさんのグゥ~~!!という腹の音で。

転位前に食事の支度宜しく、とお願いしておいたので、程なく出てくるだろう。

どやどやどやどや
老人はせっかちである。
荷物を置いたら即戻ってきた様子。
んじゃ適当に席について、と座らせた。

その時ドラゴニア王都からの転位門から人が出てくる。
どやどや・・4-5人。冒険者?

「あ、あれ?あれれぇ?爺さんたち、なぜここに?」
冒険者でも新ムータンの冒険者でした。

「おや?おやおや?おやおやおよよよよよー?おまえら、名前出て来んが、悪ガキの・・」
「フクジンだよ!!」(193話)
「おう、そうそう、カンゾウだったな」
「ちげーよ、もうどーでもいいわ。それよりこっち来たのか!?」
「おう?こっちってわからんが、海を見て、美味いもの食えるってな、来たんだわ、村のもんみんなでな」
とフクジンが見ると、もう殆どが降りてきているんで、知った顔の老人達があちこちに。

側にいるドーラを見る。
「ドーラさん?」
「おう、元気そうでなにより。いや、死ぬ前に一度は海みたいって、海のうまいもの食いたいってんで連れてきた。ここならあんぜんだからな」
そら、死んだって蘇生くらいできるでしょうけどあんた達なら・・・

「なにより暖かいのが老体にはいいだろう?しかも塩水だ、ヒブ病とかも治るぜ?」
「おおそりゃいい!!おらの痔もなおるだか!!」老人がいきなり立ち上がって!
おしいっ!水虫までならいけるんだがっつ!!
痔は・・・どうだか?、つか、それ皮膚病じゃねーよ。

フクジン達もすぐ部屋に荷物置いて海パンになって戻ってきた。ドーラとユータを手伝ってくれるとのこと。
フクジン、ラッキョー、マッコニ、スポポタの4人だ。

「凄い助かります。ボケ集団50人をたった2人でどうしよう?って恐怖だったんです!!」珍しくおののいていたユータ
「おう、こちらこそありがとな。うちらのじーさんばーさんを連れ出してくれて。出不精でなぁうちの国の年寄り達は」
「そうは見えなかったぞ?」ドーラ
「おおかた、ドーラさんが孫にでも見えたんでしょう。孫に甘いからねぇ」
なるほど

で、老人達に食事をさせて、食後のお茶をテラスで長めにとらせて、それから自由時間にした。
今日は体をこっちに慣れさせる。明日から海に入ります、ということにした。皆の体調の様子見を先にしておきたいのだ。

「ニヤに言われて来たの。手伝えって。じーさんばーさんが帰るまで手伝っててって。」
と、厨房班の10歳位の子たち6人が手伝いに来てくれた。
あざといニヤであった!!

が、
とてもありがたいのであった!!

それからは話しが早かった。モンの凄っく早かった。
老人達はもう子供に任せるしか無かった。ドーラでさえ邪険に扱われて仕舞う始末。
ラッキョー達とユータとドーラは裏方に徹した。

子どもたちも子どもたちで、甘えると喜ぶと知ってから爆甘えまくり。そんなことしたことなかったろうからなぁ・・。
で、担当子供も増え、老人1組みに1人着くようになり、海に入る時は老人1人に一人つけるようにユータ達が入る。少し離れて見てる感じで、裏方に徹する。

そして裏方チームは危惧した。
全員一致だった。
「老人達、ここで子供と住むと言い出す、に5万点」
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