放課後はダンジョンに行って憂さ晴らしのつもりがいつの間にか学園最強になってたことに気が付かなかった

uni

文字の大きさ
139 / 253

第百三十九話 フェリー作りたいねー

しおりを挟む
今日は中間の街に来ているドーラとユータ。
邸で朝食を食べてすぐにダンジョンの船に乗ってきた。
「久々に船に乗りたいねー」
とユータが言ったから。
多分、先日まで桟橋作っていたから、船を連想して思い出したら乗りたくなったのだろう。

確かに船は気持ちいい。地下のダンジョンと言えどもあそこは景色も良いし、風も心地よい。表より快適だ。
急ぎではないならば、是非使いたい船だ。

船と言えば、ドラゴニアの街から川までの水路がある。大きい水路なので養殖班の船が行き来している。
それに便乗させてもらって川に出ることも出来るし、川でも彼らは漁をしているので、乗せてもらうこともできる。
けど、小舟なので快適度は桁違い。バイクと大型バスの違い?もちろん時間もかかる。
ここらででかい船は、地下水路ダンジョンの他にはない。


中間の街。
大通りのケーキ屋喫茶店。
ケーキを食べて茶を飲んでいるドーラとユータ。
無論厨房班の卒業生達の店だ。ケーキはそれなりの味で、ここらでは一番。
冒険者の街なのに、なぜか繁盛している。
特にドラゴニアの各街に居着く冒険者って、なぜか品の良いのが多い。そーゆー人達はケーキ好きなのかな?似合いそうだし?

「なぁ、、あの水路の船、いいよな?」ドーラ
「うん、あれは乗り心地いいよねー、、」ユータ
「俺ら、海辺も領地持ったろ?」
「あー、航路?どこと?」
「それなんだよなー、船に乗りたいだけじゃ、持てないよなぁ、、」
・・・・・・まーそーだよねー

「ウチの水路の先の川下って、新ムータン経由して、ウチの小島経由して、海岸の奥で終点ってのは?」ユータ
「それだなー。それが一番長距離で、慣れるには一番良さそうだな。」

「それとも、水路もでかくして、街から乗れるようにする?」
「今から拡張するのか?」
「んじゃ、下側にその船用の深めのをも一本作る?」
「そっちのほうがいいな、、そうすりゃその間もうちの領地になっちゃうよな、、」
「だねー」

今まで、川までの水路周辺のみを領地としていたのだ。いつか国の西の国境全体を川まで広げようとは思っていたが、今回が良い機会だろう。
ドラゴニア本国側は、面積が数倍になる。それだけでかいのでめんどくさくって躊躇してた。
小舟は皆魔法で操作できるので、最近はそれもかなり上達し、速いモーターボート並に飛ばしている。

それでも時間かかるので、船用の転移門作って欲しい、とか言われていた。
水上だし、いまいち不安なので手を付けていない。つか、どーやっていいのかわからない。
モモンガ船長に聞けば一発なのだが、まだそこまで気がついていない様子。
というか、ダンマスに相談すればいいのにね、養殖班。

下にデカイ船用の水路ができれば、養殖班もも少しデカイ船を運用できるようになるということである。
そのうち外洋に漁に出るとかいい出しそうだけど。


「まぁ、そのことはまた皆に相談するとして、、今日は折角ここに来たんだから久々に変異種狩っていこうぜ!」
となった。変異種のおにくは美味いのだ。
近場で狩りすると、冒険者達の狩場をあらしちゃうので、奥の冒険者が入らない奥地に行って狩りまくる。

毎日の肉調達は、もう狩り班が一人前になっているので、4-5人で1つのチームになって狩りに出ている。
領土が西側に伸びれば西ノ森が領土内になるので、それも都合が良い。
まぁ、まだまだ手に余るほど広いけど。


お茶を終え、店を出たら、通りに元厨房班の子が歩いていた。
「おう!元気かー?」
「あ、ドーラ!遊びに来たの?」
「・・・まぁ、、そうだけど、、、」
その子は働いているのに、、ちょっと気が引けたドーラ。

「今もう、ウチの宿は満員で余裕よ!今度広げるの。やっと店主がOKしてねー。」
「なんで、やっと、なんだ?」
「めんどくさいんだって、、」
・・・・・・・・・
まぁ、、欲がないっていいことだよな?(ドーラ)
うん、僕もそう思う!(ユータ)

「そうなんだけど、、でも今ここ部屋が足りないでしょう?ギルドから催促されてんのよ、人気のある宿は増やしてくださいって。」
あー、、、

「まだまだ増えそう?」
「うーん、結構落ち着いてきたみたい。ウチとか、増設を渋ってたとこが増設すれば、あとはどうにかなりそうとかいう見込みらしいけど、、」
「よそから来る冒険者達も、大体来ちゃった、ってとこかな?」
「うん、ほかの同盟国にも新ギルドもあるしねー」

んじゃ無理しないように頑張ってな!ほどほどでちゃんと休めよー、と言って別れた。

国の周辺が落ち着き始めたのは良いことだ。
人間が良い冒険者達の移動がほとんど終わりかけている様子。
モモンガたちも、子どもたちをほとんど移動させてくれた。

とりあえずは、心配する相手はなくなった、ということだ。



森の奥に飛行していく2人。
ユータの上にドーラが乗っかっている図。
ドーラはサーチで、獲物が集まっている付近を探す。

「あ、イノシシ多く居るけど、、」
「行ってみようか!」

近くに行くと、イノシシ一家だった。
子供は食いでないし可愛いのでやめとく。

「お、今度はオーク!変異種だか通常種だかわからん、、」
「行ってみよー!」

当たりでした。変異種が集団行動していた。どっかと闘う感じだった?
まぁいいや、ってんで全部狩ってストレージに仕舞って、
それからもひとつの集団も狩って、、邸に転移。

邸の厨房の裏手。
「おーい、変異種結構狩ってきたー、受け取ってー」
「おおおー!!ごっちゃん!ありがとうー!」
「やった!今日はトンカツかな!!」
(らっき!!)ドーラ&ユータ

20頭くらい狩ったから、食べ盛り200人以上でもまだ余裕だろう。

どっちの世界でも、トンカツを嫌いな者はいないほどだ。
チャーハンと二分するほどのトップ人気。
しかも変異種となれば、、もう言うことなしだろう。

今日も平和だった。
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

現実世界にダンジョンが出現したのでフライングして最強に!

おとうふ
ファンタジー
2026年、突如として世界中にダンジョンが出現した。 ダンジョン内は無尽蔵にモンスターが湧き出し、それを倒すことでレベルが上がり、ステータスが上昇するという不思議空間だった。 過去の些細な事件のトラウマを克服できないまま、不登校の引きこもりになっていた中学2年生の橘冬夜は、好奇心から自宅近くに出現したダンジョンに真っ先に足を踏み入れた。 ダンジョンとは何なのか。なぜ出現したのか。その先に何があるのか。 世界が大混乱に陥る中、何もわからないままに、冬夜はこっそりとダンジョン探索にのめり込んでいく。 やがて来る厄災の日、そんな冬夜の好奇心が多くの人の命を救うことになるのだが、それはまだ誰も知らぬことだった。 至らぬところも多いと思いますが、よろしくお願いします!

ダンジョンに行くことができるようになったが、職業が強すぎた

ひまなひと
ファンタジー
主人公がダンジョンに潜り、ステータスを強化し、強くなることを目指す物語である。 今の所、170話近くあります。 (修正していないものは1600です)

『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる

仙道
ファンタジー
 気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。  この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。  俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。  オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。  腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。  俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。  こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。 12/23 HOT男性向け1位

ダンジョン学園サブカル同好会の日常

くずもち
ファンタジー
ダンジョンを攻略する人材を育成する学校、竜桜学園に入学した主人公綿貫 鐘太郎(ワタヌキ カネタロウ)はサブカル同好会に所属し、気の合う仲間達とまったりと平和な日常を過ごしていた。しかしそんな心地のいい時間は長くは続かなかった。 まったく貢献度のない同好会が部室を持っているのはどうなのか?と生徒会から同好会解散を打診されたのだ。 しかしそれは困るワタヌキ達は部室と同好会を守るため、ある条件を持ちかけた。 一週間以内に学園のため、学園に貢献できる成果を提出することになったワタヌキは秘策として同好会のメンバーに彼の秘密を打ちあけることにした。

【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~

シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。 木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。 しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。 そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。 【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】

男女比1対5000世界で俺はどうすれバインダー…

アルファカッター
ファンタジー
ひょんな事から男女比1対5000の世界に移動した学生の忠野タケル。 そこで生活していく内に色々なトラブルや問題に巻き込まれながら生活していくものがたりである!

この世界にダンジョンが現れたようです ~チートな武器とスキルと魔法と従魔と仲間達と共に世界最強となる~

仮実谷 望
ファンタジー
主人公の増宮拓朗(ましみやたくろう)は20歳のニートである。 祖父母の家に居候している中、毎日の日課の自宅の蔵の確認を行う過程で謎の黒い穴を見つける。 試にその黒い穴に入ると謎の空間に到達する。 拓朗はその空間がダンジョンだと確信して興奮した。 さっそく蔵にある武器と防具で装備を整えてダンジョンに入ることになるのだが…… 暫くするとこの世界には異変が起きていた。 謎の怪物が現れて人を襲っているなどの目撃例が出ているようだ。 謎の黒い穴に入った若者が行方不明になったなどの事例も出ている。 そのころ拓朗は知ってか知らずか着実にレベルを上げて世界最強の探索者になっていた。 その後モンスターが街に現れるようになったら、狐の仮面を被りモンスターを退治しないといけないと奮起する。 その過程で他にもダンジョンで女子高生と出会いダンジョンの攻略を進め成長していく。 様々な登場人物が織りなす群像劇です。 主人公以外の視点も書くのでそこをご了承ください。 その後、七星家の七星ナナナと虹咲家の虹咲ナナカとの出会いが拓朗を成長させるきっかけになる。 ユキトとの出会いの中、拓朗は成長する。 タクロウは立派なヒーローとして覚醒する。 その後どんな敵が来ようとも敵を押しのける。倒す。そんな無敵のヒーロー稲荷仮面が活躍するヒーロー路線物も描いていきたいです。

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

処理中です...