放課後はダンジョンに行って憂さ晴らしのつもりがいつの間にか学園最強になってたことに気が付かなかった

uni

文字の大きさ
136 / 253

第百三十六話 ムータンの引越し先のまちづくり (やっとまったりに戻る、、、)

しおりを挟む
ユータとドーラはドラゴニアに残っている。日本にはたまに顔出せばいいし、、ムータンもその時でいいだろうし、、。

朝食後
「なので、今日は先日行ったムータンの引っ越し場所で、もーちょっとどうにかしようと思います」ユータ
「どーにかって?」ドーラ

「うん、あのままみんな来ても、寝るトコもないよね?」
ああ、だよなぁ、、

「・・ムータンって、人口どのくらいあったっけ?」ドーラ
「・・さあ?」
・・・
(だんますぅううう!!きこえるーううう???)ドーラ
(だから怒鳴らなくても聞こえますよー、、)ダンマス
(ああそうだったな、、あの、ムータンの人口ってどのくらいなの?)
(ちょっとまって、、・・・・40万人くらいだそうですよ?世帯数だと5万世帯くらい。殆どが農業、牧畜、林業だそうです。高地には2割程度、王宮も高地にありますね。おねがいしますねー!!)

ダンマスはドーラとユータが何を始めるのかわかった様子だ。

「うん、丸投げされたな」ドーラ
「だねー、がんばろー!」ユータ
おう!

しかし、どーして念話が通じるのだろう?、両方とも魔力が半端ないっていうのはわかるけど、それにしても異世界間だぜ?(ドーラ)
だよねー、なんか中継所とかあるんじゃないの?(ユータ)
・・・・ああ、ダンマスか、ユーリならやってるかもなー、、、

などと話ししながら土地を均し、大通りを中心にして通りを作っていく。
ユータもドーラも離れてそれぞれ作業しているが、念話で雑談ができるので、のんびりまったり進めていく。
そのほうが気づくことも多いし、全体的に見る余裕も出て、より良くなる。
気づいた時点で手直しをしておく。

「あ、こっちって、雨多いのかなぁ?」ユータ
「そうだな、、訊いとくか、、」
シュン!

と、ドーラは海岸の保養所に出る。
浜辺では皆遊んでいる。海でも泳いでいる。人魚と水遊びしている子達もいる。いつの間にビーチボール?まぁダンマスだろうけど、、
水着は貸出だ。向こうから買ってきたな、ダンマスが。
いろいろ気付き、勝手にやってくれるダンマス!!
有り難いコッテス!!


「よー、げんきー?」
開けっ放しの玄関から宿の一階の食堂に入る。
「あ、ドーラ、どーしたにゃ?」
「あれ?ニヤ、どーしたの?」
「たまには顔だすにゃ!」
「海産物か、、、」
「・・・・・鋭いやつニャ、、」
そうか?誰でもわかるだろ?

「そうそう、、ここいらって雨多いの?」
「おーいみにゃー、、ここらって雨おおいかって?」厨房の中に怒鳴るニヤ。
「夕立くらいっすー、、いっときにときくらいっすー、すげーダダ降りっすー!」

「だそうにゃ」

「ありがとう!んじゃな!」
シュタ!!

シュン!
「ユータ、夕立2-4時間くらいじゃね?海辺で」とドーラ
「んじゃ、通りは路地まで石畳で大きめの側溝かなー?」ユータ
「ああ、一気に短時間で降るんだろうしな」
・・・・
「高地のほうはどうだろ?」ユータ
「・・・積乱雲だと高地も降るな、豪雨な夕立。でも普通の雨雲だと1000m以上無いよな?」(500m-2000mらしい)

まぁ、対策しておくに越したこと無い、となった。
特に高地は川がないので、森の下側に、雨水がでかい池に成るように数メートルのゆるかやなでかい穴を掘っておく。でかくなったドーラの足型が丁度よかった。排水用に小さな枯れ川もうねうねと作っておく。直線だと勢い出ちゃうし、後々何かに利用するならそのほうが良いだろう?とかで。

下側の土地は、西の国境の川の上流の方から、でっかい用水路を引く。森を切り開いての畑地なので、水をバカ食いはしないはずだが、大きめだと通行にも使えるので便利だ。それを街の外に沿わせながら、国境と国の中心部の間くらいを通し、西の川の下流に戻す。

川は水面が低めなので、土手は低くしておいた。区画決め終わったら橋をかける。
途中に溜池をいくつか作っておき、灌漑や養殖に使えるようにしておく。

街は王都を中心に、高地に30箇所、下に80箇所くらい余裕を持って作る。ほぼすべての街が農業のはず。畑の位置に川や溜池が接するようにしておく。
下は農業や漁業(魚の養殖)だとしても、上も農業するだろうけど、水があまり多くない。林業と、一部牧畜だろうか。
牧畜は農業やりながらの休耕地で放し飼いが効果的なのだが。

高地には川が無いので皆井戸だ。
涼しいから、人が入ってから温泉を掘ろうとユータは思い、ドーラに言った。
下は結構暑いので、確かに下で温泉がきびしーなぁ、上はちょうどいいな、とドーラも賛成。

でも高地と言っても、南なので日光は強い。日陰に入れば涼しいので、農業には良いのかな?
あと、海辺を除いてそれほど湿気は無い。
ムータンはもともと高地が多く、低地も内陸で盆地でもないため、湿気は少ない。暑く湿気があると非常に生活がしにくいが、湿気がないために、体調への影響はマシな方だろう、と2人は思った。
実際、2人はムータン王宮(高地)にいるときはとても過ごしやすく感じた。

半月ほど掛けて土地を整備した後、街の大通りから枝に通りを作っていく。大通り同士の交差点はロータリーにした。
王宮前には、ムータン王宮前広場の倍程度の広場を作った。
王国騎士団用の場所も、王宮の前側に用意した。(現在のムータンには軍は殆ど無い)

時折ダンマスがやって来て見ていく。「いいですねぇ!」としか言わないので、まぁ良いのだろう。



そして、やっと建物に取り掛かり始めたのは一ヶ月もたった頃。

「王宮どうする?同じくらい?それとも、、」
「ああ、でっかくしておくほうがいいだろうなー、あれじゃーこっちの世界じゃ小さすぎて地方領主だ。」

質素というのは、判るものがみればそこが良く思える、と言える現在のムータン王宮だが、やっぱ国民には
”強くカッコよいウチの王様”であってほしいだろう。それがこっちの世界。
それに加えて”賢く、甲斐性あって、優しい”であればもう王様としては最上だ。

王宮は、それの一つの体現でもある。でっかくしても、内部を謙虚にしておけばいいだけだ。豪華に見せつけるのは、式典をやったりする広間と、客間だけでよい。

こっちの世界への移転には、完全王国にするように、とドーラは条件つけようと思っている。
でないと、ドーラと王との同盟は不可能。ドーラは基本「王と王との個人の同盟」もしくは「王家と王家の同盟」にしている。それだとその一生において責任を持つのだ。


あと、軍。”こっちの軍”にしなければならない。騎兵と歩兵。剣と槍。
なので、馬は引っ越しが決まってから用意し、今は装備をある程度用意しておく。
剣、練習用の木剣、盾、槍、弓。
「銃?使ってもいいけど、弾無くなったらどうするの?」だ。
”剣と魔法の世界”なのだ、こっちは。


一般用の用具。事前準備しておくもの。
荷車、水桶、たらいなど、新品の方がいいもの。持ってくるだろうけど、ほとんど古いだろうし。
(寝具等は移転決定後)

一般家屋等。
4件で1つの井戸。
家は平屋、平均8人の世帯なのでそれなりに。土地があるので平屋のほうが使いやすい。年寄りや小さな子にも安全。
一件の敷地は街なかでも大きめ。庭は家の数倍。自家消費の菜園を端に作れる程度。

各家、台所に窯を2つ。
屋根は木。基本屋根裏は作らない、暑いので。
裏に物置を作っておく。

ドーラとユータは網戸も作ってみたが、いまいちなんでテイナに丸投げしてみた。そのうち良いのを開発してくれるだろう♪!

「今思ったんだけど、、この世界って、蚊が居ないんだよね?」ユータ
「あー、そう言えばユータんちとか、いるよなー。、、、神様仕様なんじゃね?魔獣とかわかりやすく退治しやすく、活用できるモノを与えてくれて、うざいだけのは産まれないようにして、とか?」ドーラ
「イイ神様でよかったねー!」ユータ、素直である!!

ハエがいるのは、幼生(うじ)による死骸処理のためだろう。
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

現実世界にダンジョンが出現したのでフライングして最強に!

おとうふ
ファンタジー
2026年、突如として世界中にダンジョンが出現した。 ダンジョン内は無尽蔵にモンスターが湧き出し、それを倒すことでレベルが上がり、ステータスが上昇するという不思議空間だった。 過去の些細な事件のトラウマを克服できないまま、不登校の引きこもりになっていた中学2年生の橘冬夜は、好奇心から自宅近くに出現したダンジョンに真っ先に足を踏み入れた。 ダンジョンとは何なのか。なぜ出現したのか。その先に何があるのか。 世界が大混乱に陥る中、何もわからないままに、冬夜はこっそりとダンジョン探索にのめり込んでいく。 やがて来る厄災の日、そんな冬夜の好奇心が多くの人の命を救うことになるのだが、それはまだ誰も知らぬことだった。 至らぬところも多いと思いますが、よろしくお願いします!

ダンジョンに行くことができるようになったが、職業が強すぎた

ひまなひと
ファンタジー
主人公がダンジョンに潜り、ステータスを強化し、強くなることを目指す物語である。 今の所、170話近くあります。 (修正していないものは1600です)

『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる

仙道
ファンタジー
 気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。  この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。  俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。  オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。  腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。  俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。  こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。 12/23 HOT男性向け1位

ダンジョン学園サブカル同好会の日常

くずもち
ファンタジー
ダンジョンを攻略する人材を育成する学校、竜桜学園に入学した主人公綿貫 鐘太郎(ワタヌキ カネタロウ)はサブカル同好会に所属し、気の合う仲間達とまったりと平和な日常を過ごしていた。しかしそんな心地のいい時間は長くは続かなかった。 まったく貢献度のない同好会が部室を持っているのはどうなのか?と生徒会から同好会解散を打診されたのだ。 しかしそれは困るワタヌキ達は部室と同好会を守るため、ある条件を持ちかけた。 一週間以内に学園のため、学園に貢献できる成果を提出することになったワタヌキは秘策として同好会のメンバーに彼の秘密を打ちあけることにした。

【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~

シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。 木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。 しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。 そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。 【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】

男女比1対5000世界で俺はどうすれバインダー…

アルファカッター
ファンタジー
ひょんな事から男女比1対5000の世界に移動した学生の忠野タケル。 そこで生活していく内に色々なトラブルや問題に巻き込まれながら生活していくものがたりである!

この世界にダンジョンが現れたようです ~チートな武器とスキルと魔法と従魔と仲間達と共に世界最強となる~

仮実谷 望
ファンタジー
主人公の増宮拓朗(ましみやたくろう)は20歳のニートである。 祖父母の家に居候している中、毎日の日課の自宅の蔵の確認を行う過程で謎の黒い穴を見つける。 試にその黒い穴に入ると謎の空間に到達する。 拓朗はその空間がダンジョンだと確信して興奮した。 さっそく蔵にある武器と防具で装備を整えてダンジョンに入ることになるのだが…… 暫くするとこの世界には異変が起きていた。 謎の怪物が現れて人を襲っているなどの目撃例が出ているようだ。 謎の黒い穴に入った若者が行方不明になったなどの事例も出ている。 そのころ拓朗は知ってか知らずか着実にレベルを上げて世界最強の探索者になっていた。 その後モンスターが街に現れるようになったら、狐の仮面を被りモンスターを退治しないといけないと奮起する。 その過程で他にもダンジョンで女子高生と出会いダンジョンの攻略を進め成長していく。 様々な登場人物が織りなす群像劇です。 主人公以外の視点も書くのでそこをご了承ください。 その後、七星家の七星ナナナと虹咲家の虹咲ナナカとの出会いが拓朗を成長させるきっかけになる。 ユキトとの出会いの中、拓朗は成長する。 タクロウは立派なヒーローとして覚醒する。 その後どんな敵が来ようとも敵を押しのける。倒す。そんな無敵のヒーロー稲荷仮面が活躍するヒーロー路線物も描いていきたいです。

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

処理中です...