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第七十三話 日常・皆のお仕事

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それから数日は何もなく過ごし、適当に向こうに帰って一週間に一度、向こうの土曜の夜にこっちに戻ってくるようにしていた。
つまり向こうで一回で一週間過ごしてしまう。で、こっちではキリの良い所で向こうに行く。日付と時間の概念がしっかりしている元の世界をわかりやすくしとくほうがいいね、と、そうしたのだ。


こっちに持ってきた自転車のレンタルも特に人気が出たわけでもなく、それなりに貸し出されているくらいで、、
特に向こうから何か、というものは思いつかなかった。

たまに船長の所に行っては大量の果物を貰ってきて、干し果物を作るくらいだ。
いい匂いの花も大量にもらってきて、ポプリつくれば、とテイナに渡した。
ポプリという名は知ってるが、どーゆーモノなのかは知らないユータ。

あとは、ドーラと領内いろいろ見て回り、不都合あったら直したり、もっと良くしたり、ときにはもっと面白くしたり、、同じことするんでも面白いほうがいいよね?

川までの水路はもう皆上手く使っている。川船に乗ってる者が自分で魔法を使って船を押している。勿論操作もでき、止めることも出来ている。
仕事がない時は川に出て泳いで遊んでいるらしい。川には養殖魚を食べちゃうくらいの魔物魚がいるんだけど、、、
「あ、あれ?おいしいよ?」と、川船の子達。
捕まえてもう試食おわってたんですね、、

昼とか食堂に戻るのがめんどくさい子達は、自分達で調達してそこで食事しているそうな。

「皆、たくましくなってきてるんだなぁ、、」ユータ
「いいこった!」ドーラ

川の上流、下流、にも結構出張ってみて、岸辺のほうも幾分探索しているという。
「サーチできる者が居ない時は岸に上がらない」そうだ

一度ならず、いい匂いの花、見たこともないうまそうな果物、宝箱みたいなもの、などなど見かけたけど「怪しぃ」と思ったので放置し、後からサーチできる子を連れてきて確認してもらったら、罠だったと。
「そういうのが結構あるからね、用心しないとね!」と子どもたち。

「・・・すげーな?」ドーラ
「下手な冒険者より用心深いよね?」ユータ
ああ、だと思う、、
と、ダンジョン階層主に認めてもらえましたその子たち!


裏山の中腹に在る見張り所に行ってみました。
のんびり歩きながら登っていくと、
登山道がかなり整備されてる。
上に着くと、、見慣れたような見慣れないような、、、荷車?

無限軌道(キャタピラ)が着いている荷車、、
「・・・・どーゆーこっちゃ?」ドーラ
「うん、ボクもそう思った」ユータ

よくみると、キャタピラは木製で、細めの筆箱ほどのひとつひとつの部品が組み合わさって一本のキャタピラになっている。でも普通に木ならもろくてすぐ壊れるのだが、、
「魔力纏ってるんで、強化して壊れないようにしてるんだなぁ、、、」ドーラ
「重量物でもダイジョブかな?」
「ああ、かなり行けるんじゃないか?、あとはここまで昇るのが、、」
「でも、ウマもロバもいないよ?」

がちゃり、とドアが開いて、
「あ、ドーラとユータ!来たの?!おーいみんなー!」防衛班の班長の一人マキシー。名札がついている。
どやどやどや、、と8人ばかり出てきた

「おおいな?」ドーラ
「ああ、運搬の子が来ているからね!」
3人の女子が運搬の子で、この無限軌道荷車で荷揚げをしてくれてるそうな。
女子が?運送?

「で、ウマもいないけど、、」ユータ
「おいでー、スラ子、すら太郎、スラッシュ」
と運搬の子が呼ぶと、、
うにうにうにうに、と3匹の

「・・スラえもん?」
「、の、子供?仲間?、、なんかスラえもんが連れてきたの。」
「で、こいつらがあの特殊荷車を?」ドーラ
「そうよ?すっごい力持ちなんだから!」サーラ(名札)
「そうよ!荷揚げや荷降ろしもやってくれるんだから!優しいのよ!」ミーシャ(名札)猫耳、獣人。
「闘うし。」パミーラ(名札)

「・・・まて、スライムが闘うって、あまり訊いたこと無いけど、」ドーラ
「スラッシュ、やる」パミーラ
スラッシュと呼ばれた透明スライムが、びよーーーんとでっかく広がって、ドーラを包む、、
「ほうほうひゅーほーへひふぁーふぁふぁっはー」
??パミーラ
「ほうほう、こういう攻撃かー、わかった、だって言ってるからとめて」解説ユータ
「スラッシュ、戻って」パミーラ
しゅーーん、ともともたまっころに戻ったスラッシュ

「んで、そのまま食べちゃうのか?」ドーラ
「ん、大概は」パミーラ
・・・・
「んじゃ、うんこ、するだろ?」ドーラ
「うん、きれいな石だしてくれるよね!」
「うん、私達集めてるのきれいだから!」

「おう、大事にしとけよ!結婚式とかに指輪やネックレスとかに加工してやるから、そんときは言え。あと魔力込められる石だから、毎日寝る前に魔力全部込めとけ。全部の石を常に満タンにしておけ、イザという時にゼッタに役立つからな」
「「「はいっ!!!」」」

「すげーな?俺達も飼いたいな、、」ユーシ(名札)
「ああ、、、パミーラ、頼んでくれないか?2匹、防衛隊監視所に欲しい」マキシー
「訊いとく」パミーラ

(すげーな?戦力や人員をも、もう自分たちで確保とかしてるじゃん、、)ドーラ
(安心だねー、、)ユータ

その後、ここで昼食をごちそうになるドーラとユータ。

いつの間にか台所ができている。
井戸、作ったっけ?

「ああ、台所と井戸は自分達で作りました。いろいろ大変だったけど、でもできたときは嬉しかったです!女の子たちも手伝ってくれたし。俺らが食事作れるのもあの子達が教えてくれたからだし」
「私達、別館の食堂班だったんだから!」と誇らしげなサーラ

「ああ、そりゃベテランだなぁ、、でもなんでそのベテランが運搬を?」ドーラ
「そりゃ、違ったことやりたくなって、いろいろやってみたいでしょ?」ミーシャ
まぁ、わかる、そういう気持ちは凄く判る。
うん。ボクもわかる気がする、、(多分、ユータはそういう気持ちはあまり強くはない、、、)

「すごいなおまえら、、」ドーラ
えへへへへー、と皆てれるが、
でも、他のみんなもそーだよな?
と言い合っている。

こりゃ、、思っている以上に、、

「楽チンできるね!」ユータ
台無しだよ、、(ドーラ)
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