放課後はダンジョンに行って憂さ晴らしのつもりがいつの間にか学園最強になってたことに気が付かなかった

uni

文字の大きさ
40 / 253

第四十話 ドーラ、人間界デビュー、まずは日本で。

しおりを挟む
日本の家に夜中に帰って、食堂のテーブルにヒモノを乗せておいた。
明日は土曜日、道場に連絡して日曜に行こうかな。
あ、ヒモノを少し持ってってあげよう。

ヒモノとか干し肉とかは、いざという時用にストレージに少し確保しているユータ。
どういうシュチュエーションを想定しているのかは、誰も知らない。



翌朝
ドーラが先に起きていた。
ボクが起きたらドーラは漫画を読んでいた。

「ドーラ、明日、道場行きたいけど大丈夫?」
「あ?焼き肉?あー、いいかもなー」

ドーラの中では、焼き肉を食いに行く、になってるんだなー
なので、市さんにメールした。
速攻返信が来た。「お待ち申しております」と。

「お!干物の匂いだ、、早速焼いているな!食いに行こうぜ!」
・・・・・
「どうした?」ドーラ

「ねぇ、ドーラって、人間のかたちに化けられる?」
「・・なるほど!!いいな!今からか?」
「いや、朝ゴハンの時に聞いてみる、知り合いの子連れてきていいか?って」
「よし!それでいこー!!」



で、朝食のときに父さんと母さんに聞いてみた。
ヒモノのおうちの子が、街に出たこと無いので出てみたいそうな。
でも知り合いがいない。なので、少しうちにおいてくれないか?と。

「いくつなんだ?」父さん
「・え、ボクと同い年くらいだって、、」
「学校は?どーすんの?」母さん
「行っていないって、田舎すぎて中学だけで、、」

「「・・・・・・・・・・・・」」

「まぁ、とりあえず連れてきなさい、、、」父さん
(かわいそう過ぎねぇ、、)母さん


部屋に戻ってゴロゴロし始める。

「うまくいったなー」ドーラ
「うん、明日、道場からの帰りに人間に化けて帰ってこようね」

「ああ、やっと堂々と飯が食えるか!」
「あ、明日、道場行くときも化けてっちゃっていいんじゃないかな?」
「おおお!!そうだな!!堂々と焼き肉食えるぜっ!!!」
食うことしか考えていないなードーラは。

「いや、だってこっちの味付けのものって、こっちでしか食えないもん!!」
「まぁ、、味付けに関しては、向こうはシンプル過ぎるからねー」
「それはそれでものすごく美味いんでいーんだけどな」

・・・・・名前だ、、
「名前、どうしよう?」ボク
「・・・・ドラたろう、ド*エモン、」
「却下。・・猫田竜雄(ねこた・たつお)かなー」

「どーゆー?」
なので紙に漢字を書いて見せる。
この程度の漢字は漫画でよく使われてる字なので、ドーラには読める。

ドラ、だから、猫。
たつ、は竜だし、お、は英雄(えいゆう)のゆうの部分。
と説明した。

「おう、ぴったりだな、俺様にふさわしい!!」ドーラ
気に入っていいてだけて、何よりです(棒)。

「あ、ユータ、魔力満タンにした魔石ある?あったら2-3個くれ」
あ、いざって時用ね、、
渡したら、ドーラ、ストレージもってたんだね?しまってた。

「ん?今作ったんだぞ?」
・・・・・・・どんだけだろーか?ドーラ、、、

「あのなぁ、、何百年か何千年かもうさっぱりわからないくらい生きてきて、まぁ再生も何百回もしているけど、、で、暇持て余して、仲間たちからいろいろ聞いて、暇だからどんどん覚えてきたんだぞ?
できないことがない方が珍しいくらいんじゃないか?とか思わない?」
・・・・・
「・・そー言われると、そうなのかな?」
なんかそう思えてきた?

素直すぎるのも、、危なっかしいなぁ、、と思うドーラであった。


昨日まで2人してよく働いたので、今日は部屋でごろごろしてよーぜ、と、2人で漫画読んだりネットで調べものしたりしていた。



日曜日
「たのもー」ユータ
ガラッつ!!

「いらっしゃいま・・・・誰?」市さん
「おっす!おらドーラ!!こっち名、・・・なんだったっけ?」ドーラ(竜雄)
「いやだなー、猫田竜雄でしょー」
「おう!猫田竜雄だ!!」
・・・

「あ!!師匠の師匠!!!その声はっつ!!!」市
「だいせいかーい!!!」竜雄

まず、記念に、と、ドーラが市さんの相手をする。
が、何もできずにバテバテに成るまで、一方的にスカる攻撃だけさせられて。
当たらない攻撃ほど無駄なものはない。攻撃側はバテるだけで、相手は体力使わないしダメージゼロ。

少々休憩後、ボクと市さん。
ボクは受け流す。魔獣のときと一緒。
受けながして懐に入って、一撃あてるんだけど、市さんにそれやったら死ぬんで、そっと充てるだけ。それでも少し削っちゃう。

20分ほどでバテバテになったので終了。

休憩はさんで、それを昼間でやる。

市さんが、2時まで続けて、それから焼肉行きましょう、って言ったんで、そうする。
「いや、今日は夕方までとても持たないんで、、」と。
ドーラ相手はきびしいんだねぇ、、。


休憩の時にドーラに聞いてみた
「ねぇ、回復とかできるの?」
「できるぞ?」
「どのくらいまで?」
「すぐであれば、、原型がある程度あれば元通りだなー」
・・・・・・・

初めて聞いたんですけど?
「すごくない?」
「まぁ、、言ったろ?できないことは無いくらいいろいろ覚えたって。」
いや、それにしたって、、、、まぁ、、そうなのかな?

「あ、じゃー、最初の時のやつらも・・」市
「あ、ユータに敵対する奴は、目の前で死にかけでも指一本うごかしてやらねーぞ?」
・・・・・・
「ユータも、敵に情けをかけるなよ?そんなことしたらぶっとばすかんな?」
「うん、わかった」

「大体だな、ユータの敵に成るやつはゲス過ぎるんだよ。生かしておくだけでも世の害悪なんだから。特に小狡いやつなんざ、その場で燃やしきって灰も残さないようにしたいくらいだ。
おまえも、そのくらい怒れよ。ほんっと怒りを知らない子は、困るよね。
そんなんじゃ、いざという時、仲間を死なせるぞ?
仲間が死ぬ前に、怒りを出して、敵を殲滅しろ。わかったな?
仲間が死ぬ前に、敵を皆殺しにしろ。でなきゃ、ユータ、あの仲間が殺されるんだからな?」

ドーラが言うんだ、間違いは無いんだろう。
ボクは怒れるんだろうか、
いや、やらなくっちゃ、皆が殺されちゃう。

「おまえがビビって動かないあいだに、皆が殺されちゃうところーイメージするんだ。いろいろ状況、場面をかえてやってみろ。そのうち、本気で怒ることができるかも知れない」
ドーラ。

市さんも黙って聞いていた。


それから焼き肉にいって、ドーラは腹いっぱい、喜んで食べた。デザートも結構たのんで食べきった。
「市!ありがとな!!。体を持ってこんなに食べられるって、気持ちいーなー!!!」ドーラ

「いえ、喜んでもらえて、光栄で、、、。俺、、舐めていました。」市
「「??」」ボクとドーラ

「先程の、竜雄さんの言葉、ユータさんに言った言葉で、、あなた達がどんだけ過酷な世界にいるのか、わずかにしかわからないんだろうけど、そんでも少しはわかりました。
俺らは生ぬるいことしかできない、この世界、この国ではそこが限度だ。それ以上は特別に許された奴らしかできない部分になる。そいつらだって、あなた達に比べりゃ、生ぬるくって笑っちまう程でしょう。

そんな世界で、いろいろなさってるんですね。
尊敬しますっ!!
そして、ものすごく、羨ましいです!!」
悔しさと、羨ましさと、情けなさと、あこがれと、ほか、いろいろが混ざりあった顔を、上げ、羨ましいといい切った市。

「まぁ、、今は物理的に無理だけど、、、もし、おまえが向こうに行けるくらいになったら、そんときは、、一度くらいつれてってやるよ」
と、その顔を見て、ドーラが言った。
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

現実世界にダンジョンが出現したのでフライングして最強に!

おとうふ
ファンタジー
2026年、突如として世界中にダンジョンが出現した。 ダンジョン内は無尽蔵にモンスターが湧き出し、それを倒すことでレベルが上がり、ステータスが上昇するという不思議空間だった。 過去の些細な事件のトラウマを克服できないまま、不登校の引きこもりになっていた中学2年生の橘冬夜は、好奇心から自宅近くに出現したダンジョンに真っ先に足を踏み入れた。 ダンジョンとは何なのか。なぜ出現したのか。その先に何があるのか。 世界が大混乱に陥る中、何もわからないままに、冬夜はこっそりとダンジョン探索にのめり込んでいく。 やがて来る厄災の日、そんな冬夜の好奇心が多くの人の命を救うことになるのだが、それはまだ誰も知らぬことだった。 至らぬところも多いと思いますが、よろしくお願いします!

ダンジョンに行くことができるようになったが、職業が強すぎた

ひまなひと
ファンタジー
主人公がダンジョンに潜り、ステータスを強化し、強くなることを目指す物語である。 今の所、170話近くあります。 (修正していないものは1600です)

『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる

仙道
ファンタジー
 気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。  この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。  俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。  オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。  腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。  俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。  こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。 12/23 HOT男性向け1位

ダンジョン学園サブカル同好会の日常

くずもち
ファンタジー
ダンジョンを攻略する人材を育成する学校、竜桜学園に入学した主人公綿貫 鐘太郎(ワタヌキ カネタロウ)はサブカル同好会に所属し、気の合う仲間達とまったりと平和な日常を過ごしていた。しかしそんな心地のいい時間は長くは続かなかった。 まったく貢献度のない同好会が部室を持っているのはどうなのか?と生徒会から同好会解散を打診されたのだ。 しかしそれは困るワタヌキ達は部室と同好会を守るため、ある条件を持ちかけた。 一週間以内に学園のため、学園に貢献できる成果を提出することになったワタヌキは秘策として同好会のメンバーに彼の秘密を打ちあけることにした。

【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~

シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。 木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。 しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。 そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。 【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】

男女比1対5000世界で俺はどうすれバインダー…

アルファカッター
ファンタジー
ひょんな事から男女比1対5000の世界に移動した学生の忠野タケル。 そこで生活していく内に色々なトラブルや問題に巻き込まれながら生活していくものがたりである!

この世界にダンジョンが現れたようです ~チートな武器とスキルと魔法と従魔と仲間達と共に世界最強となる~

仮実谷 望
ファンタジー
主人公の増宮拓朗(ましみやたくろう)は20歳のニートである。 祖父母の家に居候している中、毎日の日課の自宅の蔵の確認を行う過程で謎の黒い穴を見つける。 試にその黒い穴に入ると謎の空間に到達する。 拓朗はその空間がダンジョンだと確信して興奮した。 さっそく蔵にある武器と防具で装備を整えてダンジョンに入ることになるのだが…… 暫くするとこの世界には異変が起きていた。 謎の怪物が現れて人を襲っているなどの目撃例が出ているようだ。 謎の黒い穴に入った若者が行方不明になったなどの事例も出ている。 そのころ拓朗は知ってか知らずか着実にレベルを上げて世界最強の探索者になっていた。 その後モンスターが街に現れるようになったら、狐の仮面を被りモンスターを退治しないといけないと奮起する。 その過程で他にもダンジョンで女子高生と出会いダンジョンの攻略を進め成長していく。 様々な登場人物が織りなす群像劇です。 主人公以外の視点も書くのでそこをご了承ください。 その後、七星家の七星ナナナと虹咲家の虹咲ナナカとの出会いが拓朗を成長させるきっかけになる。 ユキトとの出会いの中、拓朗は成長する。 タクロウは立派なヒーローとして覚醒する。 その後どんな敵が来ようとも敵を押しのける。倒す。そんな無敵のヒーロー稲荷仮面が活躍するヒーロー路線物も描いていきたいです。

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

処理中です...