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第三十二話 冷蔵庫などなど

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冷蔵庫。
本体の天板の部分に、陣を書き、魔石を入れる引き出しを付けてある。

冷凍庫。
横の上の部分に出っ張りで魔石を入れる引き出しが在り、陣は内部に直接書いてもらおうと思っている。
冷凍なので、より効果的のほうがいいかな?と思って。とりあえずはそうしてみた。

両方とも、内側は土魔法で陶器のようにしてある。そして外側に断熱を見込んで木の板のカバーを付けてある。勿論下側にも。
とりあえず使ってみて、少しづつ改良してみる。


ティナとニヤは試行錯誤しながら、あれこれ相談しながら、少しずつ陣を変えてやっている。
何を言っているのかさっぱりわからない。

ドーラに聞いても、
「あー、オレもなんかそういう仕組みを習ったこと無いし、、そもそも陣を掛けないんだよな、魔法で陣を出すことはできるけど、、」
よくわからないけど、ふーん、、、


!!あ!!、
「あ、んじゃ、例えば、あの冷蔵庫の大きさの範囲だけ、ずっと冬が続くような陣とか出せる?」
と、ボクがドーラに訊くと、、

「んーー、、、、、、ほいっ」
ドーラの真下の床に陣が書かれ、手を出すと、そこだけ氷のように冷たい。
・・・・

「テイナ!ニヤ!、コレ見て!!」ボク
ん?と2人がこっちを見て、ボクの指差す陣を見る

「「えっ!!」」
・・・
近くに寄って、床に膝突いて、陣をまじまじ見る2人。

「魔石、いらねーやん、、、」
テイナのこういう言葉、はじめて聞いた、、、

「にゃんじゃこにゃ!わしらの努力返せ!!にゃっつ!!」
なんか怒るニヤ

「どーした?なんかおかしかったか?」ドーラ

「「完璧(にゃっ)!!!」」



「まぁいいわ、これがこーで、、ふーん、、これが大気のマソを集める意味なのかな?、で、あーなって、、温度を一定にして、、。・・・なるほど。わかったわ!
それじゃ、、こーすれば、、、」
と、
テイナは少し離れたところに新たに陣を書く。

「ほいっ!」
テイナ、詠唱しない。

なんか暖かい空気がするので、ソコに手を当ててみる。
「あ、あったかい!!保温?」
「そう!お弁当や食べ物や飲み物を暖かいままにしておくための!」
テイナ嬉しそうに!!

「まぁ、、ドーラ、、勉強になったわ、ありがとう、、うん、ありがとう!!」テイナ
「あ?そうか?何がなんだかわからんが、良かったならよかったなっ!!」ドーラ

ニヤ、まだ納得行かねー、、でもまぁ、、いいかー、みたいな顔の変化した。

「あ、それじゃ、保温庫の本体もつくらなきゃ!」
と、ボクはドーラに、行こう!と行って、裏の外に出る。


地面に手を当てて形状を、図面を頭の中に作って、、土の中の陶器になるモノを呼び寄せ、地上にその形状にまとめ、全ての分子をくっつけるように命令。

裏の森の木を一般倒して呼び寄せ、板にして形状を固定させたまま一気に乾燥させ、土で作った本体の周りにくっつけ、その板同士も結合させる。

土の中の鉄から蝶板を作り、ドアの部分も作り、本体と蝶板とドアをくっつける。
ぎぃ、ばすん、ぎぃ、ばすん、
良い音だね!
で、取手と、ドアの引っかかりをつけて、完成。

魔法?サイコキネシス?で、厨房に持っていく。

「できたー、保温庫だよ」
「あ、ありがとう!、こっちも冷蔵庫と冷凍庫、うまくいったわ!」テイナ。
ニヤは、もうミルクとか冷凍庫に入れようとしている。

テイナはすぐに保温庫の中に陣を書き、始動させた。
ほどなく、中はあったまった。

「あ、これ、別館の食堂にも作らなきゃね!」ボク
「あ、そうね、今から行って作りましょう!」テイナ
「ニヤはこれに入れるものを作って待ってるにゃ!」
アイスとか作りたいらし。



僕ら3人は転移ですぐに別館に行って、
ボクが本体を作ったはしから、テイナが陣を書いて稼働させていく。

大きさは、商品を入れるために本館の倍くらいの大きさにした。
保温庫は弁当40個どころじゃなく、100個くらい入れられるようにした。

「こっちで作るのは100個くらいが限度だろうね」というマキの言葉で。

で、
「んじゃー、俺はのぼりを作ってみようかな?」
と、ドーラが、向こうの世界のどこでも見るようなお店の前に出してあるのぼり。

それに ”あったかいお弁当、飲み物始めました!!” ”冷えた飲み物始めました” と書いてあった。

持ってみると、軽い。
「なにこれ?鉄みたいだけど、違うよね?」ボク
「あー、なんだろう?土の中にあった素材使っただけだけど、、」ドーラ
曖昧でもいい、よければ!
ステンレスっぽいんだけど、違うんだよなぁ、、、勿論アルミっぽくない。

この素材で形態ポット作るといんじゃないかなぁ?
今度向こうに行った時、ドーラにポットを見せよう。で、ネットで図面を探して、それも見せよう!
そしたら作ってくれるかも!


その後、竹をとってきて水筒をいくつも作った。
その間にマキとテイナと子どもたちが、弁当と食事の下ごしらえをいろいろしている。
僕らは手が空いたので、お弁当を包むための葉も大量にとってきて、洗って、必要な大きさに切ってまとめた。
網み草もとってきてもんで柔らかくし、弁当を縛る紐を作った。

これで数日は持つかな?

ニヤがドーラに念話を送ってきた。
「アイスクリームみたいなのができたって!」ドーラ

ドーラとニヤは獣人系なので、念話がつながりやすいそうです。ニヤはボクにも繋げられるけど。ボクが念話ができるから、らしい、と言っていたが、ドーラは「やっぱユータは獣人系なんじゃね?」と疑っている。
どうだろー?
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