天使な狼、悪魔な羊

駿馬

文字の大きさ
上 下
228 / 260
第19章 再会の時

14.友との再会

しおりを挟む
■■■前書き■■■
お気に入りや感想、web拍手、コメントをありがとうございます。
頂いた応援は更新の励みになっております。

更新を大変お待たせしてしまい、申し訳ありません。
今回はシェニカ視点のお話です。

2022年も残すところあと数日となりました。よいお年をお迎え下さい。m(_ _)m

■■■■■■■■■


山から吹き下ろす強い風を受けながら馬を走らせ続け、空に茜色が滲み出す頃にレオンの待つアドアニザに到着した。
馬に乗ったまま街に入れば、首都には及ばないものの、立派な領主の館、大きな軍の建物、大きなコロシアムなどがあって、たくさんの人と荷馬車が行き交い、活気に満ち溢れているのがよく分かる。
でも交差点には兵士が立っているし、道のあちこちを真剣な表情をした兵士たちが歩いているから、厳重な警備がされているらしい。これまで立ち寄った街でも、戦勝で興奮した住民達が近寄れないように警備はされていたけど、ここまで厳しいものではなかった。

高級宿の前で馬から降り、手綱をセナイオル様に預けると、ファズ様の先導で宿の扉をくぐった。ロビーは神殿のような彫刻が施された大きな柱が並んでいて、ロビーで立ち話をしている人や、ソファでお茶をしている人もいる。ここにいる人達はみんな上等な服を着ていて落ち着いた佇まいだから、どこかの貴族や大商人たちのようだ。彼らの視線はこちらに向いているけど、額飾りを隠した私ではなくディズに集中している。他の街でもそうだったけど、彼らは英雄と讃えられているディズに興味があるようだ。


「この街はすごく警備が厳重なんだね」

「ここはフェアニーブへ向かう他国の一行が立ち寄る要所になりますし、明日の昼頃から王太子殿下とグメール国との会談が行われることになったので、いつも以上に警備が強化されているんです」

「殿下はもう来ているの?」

「明日の朝に到着予定です。本当はバルジアラ様と一緒に出発する予定だったのですが、出発直前に宰相様が荷物を確認したら、釣りと狩猟道具を忍ばせていたのが発覚してしまって。宰相様からきついお灸を据えられたようで、遅れて出発することになりました」

「そうなんだ。ふふっ、面白いね」

殿下が宰相様に怒られている様子が頭に浮かび、思わず小さく笑ってしまった。


「ディズも会談に出席するの?」

「いいえ。私は出席しませんし、出発は早くても明後日になるので、明日シェニカと街を見て回りたいのですが。いいですか?」

「うん、いいよ」

ディズはパァァ!と効果音が出そうな笑顔になった。デートするのは私も楽しみだけど、こんな風に喜んでくれるともっと楽しみになる。


「では明日の朝食後に迎えに行きますね。あと、伝えたいことがあるので、今から少し話してもいいですか?」

「うん」

ロビーの奥にあった幾何学模様が彫刻された衝立を横切ると、そこには白い大理石で出来たテーブル席があった。衝立で周囲の目を遮断した個室のような場所だけど、何か込み入った話があるのだろうか。豪奢な椅子に座ると、隣に座ったディズは胸ポケットから折りたたんだ厚みのある紙を出した。
ディズとは逆の椅子に座ったルクトも内容が気になるようで、覗き込むことはしなかったけど、彼の視線は紙に注がれている。


「これは今朝までにシェニカに面会を希望している相手のリストです。受けたい相手がいれば場所を整えますが、気になる方はいますか?」

手渡された5枚の書類を上から読んでみたのだけど…。1、2枚目には、会談を申し込んだ国の名前がギッシリ書かれていて、行ったことがある国名もあれば、場所も名前も知らない国名もある。その量の多さに圧倒されながら3、4、5枚目を見ると、そこには個人名が延々と書かれていて、名前の横に年齢と職業、大まかな要件なども記載されている。そのほとんどが宝石商や服飾商、奴隷商といった商人や、どこそこの領主と記載されているけど、誰だか全然分からない。


「個人名の人たちは、フェニーブに向かう一行に随行している人たちです。彼らはフェアニーブの敷地内には入らず、直前の街に滞在することになりますので、彼らと面会を行う場合はフェアニーブに向かう道中の街か、フェアニーブに呼んで行うことになります。国として面会を申し込んでいる方々も同じように、タイミングが合えば移動中の街で行えますし、フェアニーブで行うことも可能です」

「うーん…。このリストの中で面会したいのは、ポルペアの人たちくらいかな。ギルキアは色々あったから、時間を取ってまで会いたいとは思わないな」

「なるほど。他に受けたい国や個人の方、受けたくない国や個人の方はいますか?」

「会いたくないのは、ギルキア以外はすぐに思い浮かばないかな。会いたいのは、アビテードの宰相様や国王陛下とか、故郷の友人とか以前護衛で雇った人とか。あ、ファミさん夫婦ともお話したいな」

「では、会談が申し込まれた時、先方に『会ったことがあるか』と確認することにしますね。あると返事をした人はシェニカに確認し、面識がない場合はお断りする形にしましょうか?」

「そうだね。本当は避けるばっかりはしたくないんだけど。流石にこの数は…」

「シェニカとの面会はどの国も希望することなので、数はさらに増えると思います。私の方でもやり方を考えてみようと思いますので、今はとりあえず面識の有無で分ける形にしてみませんか?」

「じゃあ、そうしようかな。ありがとう。頼ってばかりでごめんね」

いろんな人に会ってみたいとは思うけど、リストを見るだけでもかなりの人数だ。しかも、『今朝までに』と前置きしている感じから、毎日面会を希望する知らせが届いているのだろう。どんな人なのか会ってみないと分からないけど、全員に対応していたら身がもたない。かと言って、今までのように避けるばかりはしたくない。ふるいにかける必要があるんだろうけど、どういう基準で決めれば良いんだろう。


「こういうのは慣れが必要ですから、気にする必要はありませんよ。シェニカのお手伝いをするのは、とても嬉しいことです。では部屋に案内しますね」

ロビーを出ると、階段を登り続けて最上階までやってきた。奥まで続く広い廊下の左右にいくつもの部屋があるようだ。ディズはその中にある1つの扉の前で立ち止まった。


「ルクトさんはそちらの部屋を、シェニカはこの部屋を使ってください。私はシェニカの向かい側の部屋を使います」

「うん、分かった」

「では私は拠点に行きます。積もる話もあるでしょうから、今夜の夕食は遠慮しますね。何かあればアヴィスとラダメールに言って下さいね」

「お仕事頑張ってね」

「では明日の朝に」

名残惜しそうにするディズを見送ると、部屋の中に入って中を一通り確認した。
キングサイズの大きなベッド、広々としたトイレとお風呂、細かい彫刻が施された扉、お酒がびっしり詰まった戸棚、上品な革のソファ、ガラスの花瓶に生けられたシロユリ。家具や備品だけでなくカーペットや壁紙まで、すべて豪華な部屋だ。
フェアニーブへの移動中、ずっと高級宿に泊まるみたいだけど、正直なところ素朴な安宿が恋しくなっている。高級なレストランも素敵だけど、女将さんや大将が作ってくれる地元の料理や、食堂のあちこちから聞こえてくるお客さんたちのやり取りなど、普段の街の空気を味わうのも楽しかったりする。
いまは高級な場所を堪能させてもらっているけど、いつもの旅に戻ったらまた安宿に泊まろう。
そんなことを思いながら廊下に出れば、ルクトがすでに待っていた。


「荷物背負ったままなのか? 重くないか?」
「随分軽くなったから、全然苦じゃないよ。レオンの泊まってる宿屋知ってる?」
「知ってる。もうすぐ到着するってことも、俺たちと合流したら部屋を移動することも伝えてある」

私の部屋は広すぎるシングルの部屋だけど、ルクトはレオンとの相部屋を希望した。
エアロスと相部屋になると文句ばっかり言ってたけど、レオンとなら全然構わないらしい。彼の基準が分からないけど、社交的なシューザだったらルクトも相部屋に頷くのだろうか。


「じゃあ行くか」
「うん!」

市場が近いのか、夕食の買い出しを終えた親子連れとすれ違いながら、細い道を進んでいくと、安宿の食堂の窓の向こうに懐かしい顔が見えた。タバコを口に咥え、新聞を見ていた彼だったけど、食堂に入ってきた私達を見ると、タバコを灰皿に置いてゆっくりと立ち上がった。


「レオン!元気にしてた?」
「もちろんだ。嬢ちゃんも元気にしてたか?」
「うん!元気だよ」

再会が嬉しくて思わずレオンに抱き着いたけど、彼は嫌がらずに受け止めて、ポンポンと頭を軽く撫でてくれた。レオンはなんとなくメーコと似たところがある気がして、余計に親しみを感じてしまう。メーコはお姉ちゃんだけど、レオンはお兄ちゃんって感じだろうか。



「お前は…元気そうだな」
「宿に戻ってメシ食うか」

ルクトはレオンとそっけなく言葉を交わすと、宿を出て高級宿に戻った。ロビーを見渡しているレオンを気にすることなく、ルクトは奥にあるレストランへと向かっていった。
そしてレストランの個室に入ると、レオンはメニューを眺めながら感心したような溜め息を吐いた。


「高級宿とはなぁ…」
「金は全部ウィニストラが出すから、好きなもんドンドン食べても構わない」
「なんで?」
「ま、とりあえず注文しよう」

メニューはいろいろあるけど、このレストランではコース料理しかなかったから、私がシェフのおまかせコースにすると、ルクトもレオンも同じものを頼んだ。最初からビールの大ジョッキを2杯ずつ注文するあたり、この2人は本当に遠慮しないらしい。


「再会を祝ってかんぱ~い!!」
「かんぱーい」

前菜とお酒が運ばれてくると、3人で乾杯をしてすぐに料理に手を付けた。蒸したエビと焦げ目を付けたカラフルな野菜の前菜は、クリームチーズのソースが濃厚ですごく美味しい。お皿に乗ってるバラの花弁も綺麗だなーなんて思っていたら、レオンが口を開いた。


「んで? なんで金は全部ウィニストラが出すんだ?」

レオンに護衛の話をしたのはルクトだったけど、その話だけを伝えたのか詳しいことは言ってないらしい。不思議そうに見るレオンは私とルクトを交互に見ていたけど、ルクトはビールを飲むのを止めないから説明する気はないようだ。


「フェアニーブでトラント国王の尋問があるのは知ってる?」

「新聞で読んだけど」

「その尋問に私も同席することになったんだ」

「なるほど。ウィニストラの客人だから嬢ちゃんに警備が付いてるのか。ポルペアまでって聞いてるが、これからフェアニーブに行って、尋問終わったらポルペアに行くってことか?」

「うん、その予定。旅に戻ったら立ち寄る街で治療院を開くつもりではいるけど、5ヶ月後に予定されてるポルペアの建国記念の祝賀に間に合うようにしたいんだ。だから、行く先で治療院を開かないかもしれないし、馬を使って移動するかもしれない」

「祝賀の日になんかあるのか?」

「待ち合わせの予定なんだ」

レオンは「了解」と頷くと、ようやくジョッキから手を放したルクトが口を開いた。


「俺達と別れてからどうしてたんだ?」

「コロシアムが終わったらセゼル経由でウィニストラに来て、ここで行われるコロシアムに出ようかと思ってたが、トラントとの戦争の影響で急遽中止になっちまってな。美味い褒章のコロシアムねぇかな~って、新聞読んだりブラブラしてたよ」

「トラントでのコロシアムでは優勝したのか?」

「いや。1回戦のあと棄権して、早々に出国した」

「棄権?」

「トラントにいる間、傭兵組合からずーっと『仕事を頼みたい』って言われてな。報酬は破格だったけど、麻薬漬けにするって噂もあったし、そこまで熱心に言われると逆に行きたくなくてな。厄介なことになりそうな気がして、棄権してさっさと出国したよ」

「賢明な判断だったな」

もしレオンが棄権していなかったら、一体どうなっていたのだろう。あの国のことだから、麻薬漬けにされてウィニストラとの戦争に送られていたかもしれない。通り過ぎた戦場跡にレオンも横たわっていたのかしれないと思うと、彼がコロシアムを切り上げ、早々に出国してくれて良かったと安堵した。


「レオンはどこに行く予定だったの?」

「南の方は結構小国同士でやりあってるから、立ち寄る国でコロシアムに出ながら、そっちに行こうかと思ってた」

「南って戦争が多いの?」

「前から小競り合い程度のものは多かったんだが、ここ最近派手な戦争もあちこちで起きててな。傭兵の報酬も上がってるんだ」

「へ~!そうなんだ」

「南の方には大国がないから、5番目の大国になろうとする国が昔から多いんだ。戦争が長引いたり、負けが続いていたりすると士気が下がって、政変や軍の中での内部分裂も起きやすい。だから国力をつけつつ、じわじわ侵略していくのが主流だったんだが、最近は国力増強を終えた国が一気に攻め込んだり、他国の息がかかった貴族や将軍がクーデターを起こして、隣国に吸収されたりしててな。まぁ、いろいろと不安定な国は多いんだが、そのなかでもバンサークって国の行く末は笑えるぞ」

「バンサーク? そんな国あったか?」

「お前、新聞読んでなかったのか? トラントがウィニストラに戦争仕掛けたのとほぼ同じ頃、クルグナって国が将軍らのクーデターで滅んでバンサークって国になった。筆頭将軍が新しい国王になったんだが、建国を宣言した翌日。隣国のルイセンが侵略してバンサークは消滅した。だから別名『1日だけの幻の国』だ」

「翌日に消滅? そんなことあるのか?」

「クーデターの時、国王派とクーデター派で軍の内部で二分してたらしくてさ。軍で1番強い筆頭将軍のいたクーデター派が実力で勝ったんだが、国王派についた将軍の数が多かったから、クーデター直後は戦力がかなり落ちていたらしい。
んで、一方のルイセンだが。昔からクルグナを狙っていたんだが、何かのきっかけでルイセンと不可侵の条約を結んだらしい。クルグナだけが約束の証として王女を差し出しているってことだから、何か不利なことが起きてたのかもしれねぇな。
んで、その王女はクルグナの貴族や国王派の将軍と繋がっていたから、クーデターが起きる前も、起きてる最中も、ずっと情報を把握していたらしい。短気な筆頭将軍がクーデターを強行し、おそらく国王派が負けるだろうと予想していたらしく、クーデター派が勝ったらすぐに攻め込めるように、国境近くの拠点街周辺に秘密裏に戦力を集めていたらしい。んで、建国を宣言した翌日に、首都まで一気に攻め込んだってわけだ。
ちゃんと軍部まとめてからクーデターを起こせば良かったのに、自分が王になりたくなって待てなかったんだろうな」

「へ~。そんなことがあったのか。他の国は?」

「国王が馬鹿でクーデターが起きるとか、圧政ばっかで民衆の反感買って蜂起されたりとか、単純に力不足で侵略されたりとか。よくある話が多いけど、最近南で好調に領土を増やしてる、ハールズって国は一味違うかな。
その国は南では珍しく長続きしてる小国で、長年兵士の教育に力を入れてたらしい。んで、そいつらが十分育ったらしく、『侵略戦に勝利すれば、功績の高い者から新たな役職に任じる』って報酬を提示したら、何人も昇格して勢力を増しているらしい。それに、地方領主になる奴を貴族ではなく、頭の良い平民から選抜しているから、地元住民との関係も良好だし、統治が不安定な場所を優先して侵略しているから、『ハールズに組み込まれてよかった』と評判がいい。人心の掌握が上手いから、国境に近い領主たちは、『今度はうちに攻め込まれるんじゃないか』って、戦々恐々としているらしいぞ」

「傭兵の仕事がたくさんありそうだね。ルクトも行くの?」

「いや、俺は良い」

ポルペアで別れたあと、どこかの街でルクトと会うことがあったら、その時は『今どうしてる?』『治療しようか?』と話せると思う。
彼を許したのかどうかは分からないけど、そんな様子が想像できるくらいだから、心のなかで一区切りついたみたいだ。


「あ~食った食った。そろそろ部屋戻るか」

「そうだな」

「部屋に酒ってあるのか?」

「ある。見たことない酒からヴィンテージものまで、かなり品揃えがいい。出発は早くても明後日だから、徹夜で飲んでも問題ない」

「そりゃあ楽しみだな」

レストランで大ジョッキのビールを2杯も飲んだのに、この2人はまだ飲むらしい。部屋に行く間、2人はどの種類のお酒を飲むのか熱心に話していた。この2人は本当にお酒が好きらしい。
しおりを挟む
感想 9

あなたにおすすめの小説

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

マッサージ

えぼりゅういち
恋愛
いつからか疎遠になっていた女友達が、ある日突然僕の家にやってきた。 背中のマッサージをするように言われ、大人しく従うものの、しばらく見ないうちにすっかり成長していたからだに触れて、興奮が止まらなくなってしまう。 僕たちはただの友達……。そう思いながらも、彼女の身体の感触が、冷静になることを許さない。

職場のパートのおばさん

Rollman
恋愛
職場のパートのおばさんと…

教え子に手を出した塾講師の話

神谷 愛
恋愛
バイトしている塾に通い始めた女生徒の担任になった私は授業をし、その中で一線を越えてしまう話

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

月の後宮~孤高の皇帝の寵姫~

真木
恋愛
新皇帝セルヴィウスが即位の日に閨に引きずり込んだのは、まだ十三歳の皇妹セシルだった。大好きだった兄皇帝の突然の行為に混乱し、心を閉ざすセシル。それから十年後、セシルの心が見えないまま、セルヴィウスはある決断をすることになるのだが……。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました

氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。 ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。 小説家になろう様にも掲載中です

処理中です...