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第6章 新たな出会い
4.親睦の晩餐
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ルクトが部屋から出て行った後、部屋にあったお菓子を食べながら荷物の整理をしていると、一段落した所で部屋の扉がノックされた。
「シェニカ、メシ食いに行くぞ」
「はーい!」
整理に夢中になっていて、もう夕食の時間になっていたのに今気付いた。お菓子をつまんでいたからあまり気にならなったが、そういえばお腹が減っている。
私が廊下に出るとレオンさんとルクトが無表情で待っていたが、あの後2人で喧嘩せずに会話できたのか、何だかルクトから感じた緊張感がなくなっている気がする。
レオンさんの先導で、特に会話もなく宿の一階にあるレストランに行くと、私達は奥にある個室席へと案内された。広い個室席には丸いテーブルがあって、その中央には赤や白、黄色の色とりどりのお花や緑色の葉が生けられた花瓶が置かれていた。
「お腹ペコペコ~。何食べよ……」
私は給仕のおじいさんに渡されたメニューを持ったまま、ピシリと石のように一瞬で固まってしまった。固まっても、私の手は無意識のうちに小刻みに震えている。
ロミニアに連れられて高級レストラン「フーブル」に行った時もその高額なメニューに驚いたが、ここはそれ以上だ。
私が普段食べている安宿の定食は、高い物でも銅貨8枚程度だ。銅貨10枚で銀貨1枚、銀貨10枚で金貨1枚というのが世界共通の通貨レートだ。
単品の料理で平均価格が銀貨4枚。私の食費の基準となる安宿の定食に比べて5倍!!
一番安いコース料理で、金貨2枚。これは安宿の定食の25倍!!!
たっ……たっっっかぁぁぁい!!!
驚きのあまり目を見開きすぎて、目尻や目の周りの筋肉が痛くなる。
高級宿だとは思ったが、こんなに高いの?!今回のように宿を紹介してもらった場合は、宿泊代だけは紹介してくれた領主が支払ってくれる。
レストランでこんだけ高いのだから、きっと宿代なんて考えたら私は泡を吹いて卒倒しそうだ。
「お前、具合悪いのか?」
ルクト……。貴方のご飯代は私が支払うことになっているから、きっと値段なんて見ないのでしょうね。
君は安心してていい。君の支払いはキチンとすると約束しよう。そういう契約だしね。もちろん自分の分も払えるけど、贅沢に不慣れな私には中々の勇気がないと注文出来ない。
「い、いや。大丈夫だよ。ルクトどれにする?」
領主や町長からつけられたレオンさんのような護衛は、自分の分はちゃんと自分で支払うことになる。だから彼の分のお金は考えなくても良いのが救いだ。もし彼の分まで払うことになったら、私は水しか頼めない気がする。
「俺はこの白身魚のピリ辛ソースかけと、厚切りステーキのオニオンソースかけ、香味肉のサラダに飯を超大盛りで。あと、大ジョッキでビールを1杯」
「かしこまりました」
部屋の隅に控えているおじいさんが、注文をメモすることなく返事を返した。
ルクト……。こいつ遠慮を知らん奴だな!!
定食の5倍する単品の料理を3つに、ご飯超大盛りに大ジョッキでビールって…。貴方のことだから、絶対お酒はあと2、3杯は追加するよね?
そしたらコース料理の金額と大して変わらないじゃない!!
私は俯いて、ルクトへの罵詈雑言を胸の中で呟いた。
「お前は?」
ルクトは悪気もなさそうに何気なく聞いてきたが、私の心の中は激しい雷雨と強風で荒れ狂っている。ルクトの言葉で我を取り戻した私は、メニューを高速で捲って価格の安いものはないかと血眼になって探した。
安宿の定食より少し高いが良心的価格の料理を見つけたので、おじいさんの方を向いてハッキリとした声で言った。
「お子様ランチで」
「「………」」
ルクトだけでなく、なぜかメニューを捲っていたレオンさんの動きまで止まった。
私達がいる個室には一瞬シーン…と静寂が訪れた。
「はい、かしこまりました」
流石教育された給仕である。大の大人が堂々とお子様ランチを注文しても、文句も言わず笑顔で注文を受けてくれている。
「レオンさん決まった?」
「え?あ、あぁ。じゃあ俺はこれで……」
レオンさんも注文を終えると、給仕のおじいさんは一度部屋から出たが、すぐに部屋に戻ってお茶を出してくれた。
「おまたせいたしました」
無言の個室に居心地の悪さを感じていると、「高級レストランって、こっちが何を注文するか分かっていたの?」と聞きたくなるくらいの超特急で、ワゴンに料理を乗せて運んできてくれた。無言が居たたまれないから、こういうスピード感溢れるお店の対応はとても助かる。
給仕のおじいさんがテキパキとルクトとレオンさんの目の前に注文の料理を並べていくと、最後に私の目の前にお子様ランチが盛られたお皿やジュースを置いてくれた。
「お客様、失礼します」
おじいさんが、ウサギやクマの絵が可愛く刺繍された白いエプロンを、御丁寧にも恭しい手つきで私につけてくれた。
ーーえっと、ここまで忠実にお子様扱いしてくれるのかな?
「こちらの中から、お好きな物をお選び下さい」
床に膝をついて、座る私の目線に合わせてくれたおじいさんが差し出した籠を見てみると、わぁ!楽しそうなオモチャがいっぱ~い!
振るとカタカタ音がなる木のおもちゃに、ニワトリさんやワンコのぬいぐるみもある!
あ、でんでん太鼓もある!懐かしい~!!
って、もう21歳の大人だから遊ぶわけないでしょ!!
でも、おじいさんは私が選ぶの待ってるし、早く選ばないといけないよなぁ。
「じゃ、これで」
私は籠の中から、赤と緑の小さな飴が詰まった小袋を持った、白い狼の手のひらサイズのぬいぐるみを選んだ。チラリと2人を見れば、2人とも肩を震わせて俯いている。絶対この2人笑ってやがる。
「ごゆっくりお食事をお楽しみ下さいませ。何かありましたら、こちらのベルを鳴らして下さい」
おじいさんが部屋から出て扉が閉まると、2人はお腹を抱えて笑い始めた。
「「あはははは!!!!!」」
しかも2人は、顔を見合わせて私を指差しながら豪快に笑い合っている。
ーーなんだこの2人。すっかり仲良しになったの?部屋に来た時、ルクトはあんだけ緊張してたのに…。
ルクトとレオンさんは笑いが収まらないらしく、ご飯に手をつけられていない。折角の高級料理だから、温かなうちに食べた方が良いのに…。勿体無い。
私は笑い続ける2人に構わず、お子様ランチを食べ始めた。
流石高級レストランのお子様ランチである。
白いご飯はウサギさんの形になっていて、食べるのがもったいないと思ってしまうほど可愛らしい。
サラダカップには、レタスやブロッコリー、コーン、トマトといった色とりどりの野菜が盛り付けられていて、とても綺麗だ。ドレッシングは子供でも食べやすいような、少し甘みがあるがさっぱりとした食べやすい味が選ばれている。
一口サイズの唐揚げは、口に入れるとサクッと音がして塩味が効いていて美味しい。
ハート型のミニハンバーグには、デミグラスソースがかけられていて、その上には赤と緑の小鳥が並んでいる爪楊枝の旗が立てられていた。
四角形に高く組み上げたフライドポテトの中には、小さなタコさんウインナーと枝豆、ハート型にくり抜かれた人参が閉じ込められるように入っていて、見ているだけでも面白い。
デザートのプリンは、口溶けが滑らかな……。ほっぺが落ちそうなくらい美味しかった。
このお子様ランチは量も結構あるし、色んなものが食べられるから結構お得な気がして来た。
私が半分食べた頃、やっと笑いが落ち着いた2人は冷め始めた料理に手をつけた。
でも、時折私を見ては肩を震わせて笑いを堪えている。
「お二人は随分打ち解けたようで」
私は皮肉を込めて、食後のお茶やお酒を飲んでいる2人をジト目で見ながら言ってやった。
「こいつ、話してみれば面白い奴だったみたいでね」
レオンさんは今にも大笑いしそうなのを堪えながら、長い腕を伸ばしてルクトの肩をバンバンと叩いた。ルクトは乱暴に叩かれても嫌そうにはしなかったから、本当に打ち解けたようで安心した。
「いやぁ、それにしてもこんなに変わった『白い渡り鳥』に会ったのは初めてだよ。高級レストランでお子様ランチとはなぁ。あはははは!」
レオンさんはとうとう堪えられなかったらしく、ヒーヒー言いながら笑い始めた。その隣で、ルクトは声は出さないが肩を震わせて笑っている。
「仕方ないじゃない。こんなに高い値段の料理なんて注文出来ないよ。そんな度胸ない」
「俺が遠慮なく選んで悪かったな。今度からは量を減らすよ。しかし、そのエプロンお前によく似合ってるよ……っ」
ルクトはそう言い終わると、肩を震わせながら頭を抱えた。もう笑いが堪えきれていないようだ。
「ルクトは好きなものを好きなだけ食べれば良いよ。お子様ランチ、結構美味しかったし。また注文しても良いくらい気に入ったけど」
「「あはははは!!!」」
お子様ランチが気に入った事が、そんなに変な事なのか。2人は高級レストランにいることを忘れているかのように、再び大声で笑い始めた。
ルクトがこんな風に笑ってるのは初めて見た。彼もこういう大笑いするんだなぁ。どうやら、私の行動で2人の仲は更に打ち解けたものになったらしい。
別にそういうつもりでお子様ランチを頼んだわけじゃないけど、結果オーライなら甘んじて笑われてあげよう。
だが2人とも覚えておけ。
いつかどこかで見返してやるからな!と、涙目になりながら笑い続ける2人をジト目で見据えながらそう思った。
「シェニカ、メシ食いに行くぞ」
「はーい!」
整理に夢中になっていて、もう夕食の時間になっていたのに今気付いた。お菓子をつまんでいたからあまり気にならなったが、そういえばお腹が減っている。
私が廊下に出るとレオンさんとルクトが無表情で待っていたが、あの後2人で喧嘩せずに会話できたのか、何だかルクトから感じた緊張感がなくなっている気がする。
レオンさんの先導で、特に会話もなく宿の一階にあるレストランに行くと、私達は奥にある個室席へと案内された。広い個室席には丸いテーブルがあって、その中央には赤や白、黄色の色とりどりのお花や緑色の葉が生けられた花瓶が置かれていた。
「お腹ペコペコ~。何食べよ……」
私は給仕のおじいさんに渡されたメニューを持ったまま、ピシリと石のように一瞬で固まってしまった。固まっても、私の手は無意識のうちに小刻みに震えている。
ロミニアに連れられて高級レストラン「フーブル」に行った時もその高額なメニューに驚いたが、ここはそれ以上だ。
私が普段食べている安宿の定食は、高い物でも銅貨8枚程度だ。銅貨10枚で銀貨1枚、銀貨10枚で金貨1枚というのが世界共通の通貨レートだ。
単品の料理で平均価格が銀貨4枚。私の食費の基準となる安宿の定食に比べて5倍!!
一番安いコース料理で、金貨2枚。これは安宿の定食の25倍!!!
たっ……たっっっかぁぁぁい!!!
驚きのあまり目を見開きすぎて、目尻や目の周りの筋肉が痛くなる。
高級宿だとは思ったが、こんなに高いの?!今回のように宿を紹介してもらった場合は、宿泊代だけは紹介してくれた領主が支払ってくれる。
レストランでこんだけ高いのだから、きっと宿代なんて考えたら私は泡を吹いて卒倒しそうだ。
「お前、具合悪いのか?」
ルクト……。貴方のご飯代は私が支払うことになっているから、きっと値段なんて見ないのでしょうね。
君は安心してていい。君の支払いはキチンとすると約束しよう。そういう契約だしね。もちろん自分の分も払えるけど、贅沢に不慣れな私には中々の勇気がないと注文出来ない。
「い、いや。大丈夫だよ。ルクトどれにする?」
領主や町長からつけられたレオンさんのような護衛は、自分の分はちゃんと自分で支払うことになる。だから彼の分のお金は考えなくても良いのが救いだ。もし彼の分まで払うことになったら、私は水しか頼めない気がする。
「俺はこの白身魚のピリ辛ソースかけと、厚切りステーキのオニオンソースかけ、香味肉のサラダに飯を超大盛りで。あと、大ジョッキでビールを1杯」
「かしこまりました」
部屋の隅に控えているおじいさんが、注文をメモすることなく返事を返した。
ルクト……。こいつ遠慮を知らん奴だな!!
定食の5倍する単品の料理を3つに、ご飯超大盛りに大ジョッキでビールって…。貴方のことだから、絶対お酒はあと2、3杯は追加するよね?
そしたらコース料理の金額と大して変わらないじゃない!!
私は俯いて、ルクトへの罵詈雑言を胸の中で呟いた。
「お前は?」
ルクトは悪気もなさそうに何気なく聞いてきたが、私の心の中は激しい雷雨と強風で荒れ狂っている。ルクトの言葉で我を取り戻した私は、メニューを高速で捲って価格の安いものはないかと血眼になって探した。
安宿の定食より少し高いが良心的価格の料理を見つけたので、おじいさんの方を向いてハッキリとした声で言った。
「お子様ランチで」
「「………」」
ルクトだけでなく、なぜかメニューを捲っていたレオンさんの動きまで止まった。
私達がいる個室には一瞬シーン…と静寂が訪れた。
「はい、かしこまりました」
流石教育された給仕である。大の大人が堂々とお子様ランチを注文しても、文句も言わず笑顔で注文を受けてくれている。
「レオンさん決まった?」
「え?あ、あぁ。じゃあ俺はこれで……」
レオンさんも注文を終えると、給仕のおじいさんは一度部屋から出たが、すぐに部屋に戻ってお茶を出してくれた。
「おまたせいたしました」
無言の個室に居心地の悪さを感じていると、「高級レストランって、こっちが何を注文するか分かっていたの?」と聞きたくなるくらいの超特急で、ワゴンに料理を乗せて運んできてくれた。無言が居たたまれないから、こういうスピード感溢れるお店の対応はとても助かる。
給仕のおじいさんがテキパキとルクトとレオンさんの目の前に注文の料理を並べていくと、最後に私の目の前にお子様ランチが盛られたお皿やジュースを置いてくれた。
「お客様、失礼します」
おじいさんが、ウサギやクマの絵が可愛く刺繍された白いエプロンを、御丁寧にも恭しい手つきで私につけてくれた。
ーーえっと、ここまで忠実にお子様扱いしてくれるのかな?
「こちらの中から、お好きな物をお選び下さい」
床に膝をついて、座る私の目線に合わせてくれたおじいさんが差し出した籠を見てみると、わぁ!楽しそうなオモチャがいっぱ~い!
振るとカタカタ音がなる木のおもちゃに、ニワトリさんやワンコのぬいぐるみもある!
あ、でんでん太鼓もある!懐かしい~!!
って、もう21歳の大人だから遊ぶわけないでしょ!!
でも、おじいさんは私が選ぶの待ってるし、早く選ばないといけないよなぁ。
「じゃ、これで」
私は籠の中から、赤と緑の小さな飴が詰まった小袋を持った、白い狼の手のひらサイズのぬいぐるみを選んだ。チラリと2人を見れば、2人とも肩を震わせて俯いている。絶対この2人笑ってやがる。
「ごゆっくりお食事をお楽しみ下さいませ。何かありましたら、こちらのベルを鳴らして下さい」
おじいさんが部屋から出て扉が閉まると、2人はお腹を抱えて笑い始めた。
「「あはははは!!!!!」」
しかも2人は、顔を見合わせて私を指差しながら豪快に笑い合っている。
ーーなんだこの2人。すっかり仲良しになったの?部屋に来た時、ルクトはあんだけ緊張してたのに…。
ルクトとレオンさんは笑いが収まらないらしく、ご飯に手をつけられていない。折角の高級料理だから、温かなうちに食べた方が良いのに…。勿体無い。
私は笑い続ける2人に構わず、お子様ランチを食べ始めた。
流石高級レストランのお子様ランチである。
白いご飯はウサギさんの形になっていて、食べるのがもったいないと思ってしまうほど可愛らしい。
サラダカップには、レタスやブロッコリー、コーン、トマトといった色とりどりの野菜が盛り付けられていて、とても綺麗だ。ドレッシングは子供でも食べやすいような、少し甘みがあるがさっぱりとした食べやすい味が選ばれている。
一口サイズの唐揚げは、口に入れるとサクッと音がして塩味が効いていて美味しい。
ハート型のミニハンバーグには、デミグラスソースがかけられていて、その上には赤と緑の小鳥が並んでいる爪楊枝の旗が立てられていた。
四角形に高く組み上げたフライドポテトの中には、小さなタコさんウインナーと枝豆、ハート型にくり抜かれた人参が閉じ込められるように入っていて、見ているだけでも面白い。
デザートのプリンは、口溶けが滑らかな……。ほっぺが落ちそうなくらい美味しかった。
このお子様ランチは量も結構あるし、色んなものが食べられるから結構お得な気がして来た。
私が半分食べた頃、やっと笑いが落ち着いた2人は冷め始めた料理に手をつけた。
でも、時折私を見ては肩を震わせて笑いを堪えている。
「お二人は随分打ち解けたようで」
私は皮肉を込めて、食後のお茶やお酒を飲んでいる2人をジト目で見ながら言ってやった。
「こいつ、話してみれば面白い奴だったみたいでね」
レオンさんは今にも大笑いしそうなのを堪えながら、長い腕を伸ばしてルクトの肩をバンバンと叩いた。ルクトは乱暴に叩かれても嫌そうにはしなかったから、本当に打ち解けたようで安心した。
「いやぁ、それにしてもこんなに変わった『白い渡り鳥』に会ったのは初めてだよ。高級レストランでお子様ランチとはなぁ。あはははは!」
レオンさんはとうとう堪えられなかったらしく、ヒーヒー言いながら笑い始めた。その隣で、ルクトは声は出さないが肩を震わせて笑っている。
「仕方ないじゃない。こんなに高い値段の料理なんて注文出来ないよ。そんな度胸ない」
「俺が遠慮なく選んで悪かったな。今度からは量を減らすよ。しかし、そのエプロンお前によく似合ってるよ……っ」
ルクトはそう言い終わると、肩を震わせながら頭を抱えた。もう笑いが堪えきれていないようだ。
「ルクトは好きなものを好きなだけ食べれば良いよ。お子様ランチ、結構美味しかったし。また注文しても良いくらい気に入ったけど」
「「あはははは!!!」」
お子様ランチが気に入った事が、そんなに変な事なのか。2人は高級レストランにいることを忘れているかのように、再び大声で笑い始めた。
ルクトがこんな風に笑ってるのは初めて見た。彼もこういう大笑いするんだなぁ。どうやら、私の行動で2人の仲は更に打ち解けたものになったらしい。
別にそういうつもりでお子様ランチを頼んだわけじゃないけど、結果オーライなら甘んじて笑われてあげよう。
だが2人とも覚えておけ。
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