小さな殿下と私

ハチ助

文字の大きさ
上 下
16 / 16
【番外編】

父となった元殿下と息子(後編)

しおりを挟む
 父親からの予想外の質問内容にセダムが目を泳がせながら、困惑し始める。

「えっと、何の事でしょうか……」
「ガストロディア家の人間がどういうタイプの人間性かは利発な君なら、すでにマーク済のはずだ。はっきり言ってあの家の人間とは関り合いにならない方がいい事は明確だよね? それなのに君は敢えてイラータ嬢との接点を持とうとしている。そもそも幼少期からアナベル嬢にベッタリな君が、他のご令嬢と接点を持とうとしている動きが、私には非常に不自然な行動に見えるんだよね?」

 穏やかな笑顔を維持したまま、更に追及の手を伸ばして来た父の言葉にセダムが、ぐっと言葉を詰まらせる。だが、ユリオプスはニコニコしながら息子からの返答を待つ姿勢をやめない。
 すると、セダムが不満を訴えるかのようにユリオプスをキッと睨みつけた。

「だって! 最近のアナは夜会やお茶会への参加ばかりで、ちっとも僕を構ってくれないから!!」
「やっぱり。そっちが本音か……」

 ユリオプスが呆れたような表情をしながら半目でセダムを見やると、父からの視線に居たたまれなくなったのか、セダムが床に視線を落として俯いてしまう。

「で? イラータ嬢の分かりやすいハニートラップに引っ掛かるふりをして、どうやってアナベル嬢の気を引こうとしたんだい?」
「父上ぇ……。それ、話さないとダメ?」
「ダメ」

 すでに親子間での砕けた言葉遣いになっている時点で、セダムが虚勢を張る事を放棄したと認識したユリオプスは、苦笑しながら息子が企てようとしていた計画を聞き出し始めた。

 13歳となったセダムだが、根本的にはまだ少年という領域の方が強い。
 身長が伸び始め、声変わりの兆候も窺えるが、基本的な考え方はまだまだ子供だ。
 だが、いくら全体的な性格部分がセレティーナ譲りとはいえ、自分の要望を通したい時に出る我の強さはユリオプス似の傾向が濃厚なので、たまにその狡猾な部分を垣間見せる。

「分かった、話すよ……。実は最近、アナが未来の王太子妃としての自覚に目覚めてしまって……。僕と交流する時間よりも上流階級の令息令嬢達や、その親世代との交流を頑張り始めてしまって……」
「それは近々、君が立太子の儀を控えているから、アナベル嬢も君の婚約者として相応しい人間になりたいと努力し始めてくれたって事だよね? 良い傾向じゃないか」
「そうなのだけれど……。でもアナは、すでに申し分が無い程、王太子妃としての素養を持っているのだから、これ以上の努力は必要ないと思うんだ……」

 そう言って後ろめたそうに視線を床に落した息子の様子を見たユリオプスが、苦笑気味の表情を浮かべながら息を吐く。
 恐らくセダムは、自分が今話した事は間違っている事を理解しているのだろう。それでもアナベルと一緒に過ごす時間が減る事に関しての不満は、募る一方のようだ。その不満を正当化する為、言い訳である事を理解しつつも、自分の我を通したい気持ちも押さえられないという状況なのがよく分かる。

「でもセダムはアナベル嬢が最近始めたその努力は自分の為にしてくれている事だって、すでに理解しているよね?」

 父からの言葉に一瞬だけセダムが顔を上げて反応するが、すぐに気まずそうに視線を床へと落とす。理解はしているが、その状況に甘んじたくないと言うセダムのエゴが分かりやすいくらい読み取れた。

「そうだよ……。僕だって分かってはいるんだ。アナのその行動は僕の為だって。でも、僕と過ごす時間を削ってまで力を注ぐ事なのかなとも思ってしまって……。何よりも――――」

 そこでセダムが一度、言葉を切る。
 そして顔を上げた後、真っ直ぐにユリオプスを見据えた。

「アナがその社交に力を注ぐ一環として、他の令息達と関係醸成を図っているという状況が我慢出来ない!!」

 そう言い切った息子に対し、ユリオプスが盛大に呆れた表情を浮かべる。

「それは仕方のない事だろう……。そもそもアナベル嬢はとても利発なご令嬢だ。私も最近、彼女が社交関係を頑張り始めてくれている姿を夜会で何度が見かけたけれど、そこはしっかりと彼女自身の親しい友人のご令嬢を数人伴って、相手の令息達に懸想を抱かれないよう彼女なりに注意しながら社交関係を行ってくれているじゃないか……」
「でも! アナは微笑んだだけで殆どの令息が見惚れてしまう容姿と顔立ちをしているんだよ!? いくら他のご令嬢達が一緒にいるとは言っても、懸想を抱く令息は出てくると思う!!」

 力強くそう主張する息子に更にユリオプスが、呆れ果てた表情を浮かべた。
 息子はブローディアの娘にどれだけ心酔しているのだろうか……。
 やや引き気味になったユリオプスだが、自分も息子と同じ年齢の時にそれ以上の執着心を妻セレティーナに抱いていたのだから、あまり強くも言えない状況だ。

「だからと言って、ハニートラップと分かっているのに自らイラータ嬢の罠に掛かろうとしている考えに至った事は、理解出来ないよ。君はそんなに頭の悪い子ではないだろう。どうしてそんな経緯に至ったんだい?」

 すると、気まずそうな表情を張り付けたセダムが、アナベルの気を引こうとして行おうとしていた計画をポツポツと暴露し出す。

「イラータ嬢のハニートラップに引っ掛かるふりをして、アナに婚約者が他の異性と親しくする不快感と辛さを分からせようと思ったんだ……。アナも物心ついた頃から常に僕と一緒だったから、僕が他のご令嬢と親しくしている様子はあまり見た事がないでしょ? だから今、僕がどれだけヤキモキしている気持ちを抱いてるか、分かって貰いたくて……」

 そう語った息子だが、ユリオプスは経験上その先に別の目的がある事を知っていた。まだ本心を全て吐き出していない息子を値踏みするようにじっと見つめる。すると心の中を見透かされているような感覚を抱いたセダムが、あからさまにユリオプスから視線を反らした。

「セダム、理由はそれだけではないよね?」
「…………その上で、アナにも嫉妬心を抱かせたかった……。だってアナは、僕よりも考えが大人だから、僕が他の令嬢達に囲まれていても余裕そうにしているし、滅多にやきもちなんて焼いてくれないから……」

 やっと口を割り始めた息子の言い分にユリオプスは、何とも言えない表情を浮かべる。今から18年前に自身が犯した同じ失敗を息子は今まさにやらかそうとしていたのだ……。
 その為、そのような考えに至った経緯は、よく分かる。

 しかし今だから言える事だが、息子が行おうとしていたその歪んだ愛情確認方法は、メリットなど何も生まれない事を経験上、嫌と言う程思い知っていた。現状もその時にやらかしてしまった行いの傷跡である制裁が軽減してきたとは言え、ユリオプスには未だに続いているからだ。

 だか今のセダムには、その後にどういう状況が訪れるかまでは、頭の切れる彼にしては珍しく見えていない様子だ。自身も18年前の14歳だった頃は、こんな状態だったのかと思うと、何とも言えない羞恥心が込み上げてくる……。

 しかし、そのお蔭で息子の企みに気付き、実行寸前で阻止する事が出来たのだから、あの黒歴史も無駄ではなかったのだろう。
 ならばまずは息子にその歪んだ愛情確認が、どれだけリスクを伴う行為かを説かねばならない。

「セダム、それは非常に無駄な行動だって事は理解出来ているかい?」
「無駄ではないと思うよ? だって、アナは僕がどれだけ彼女の事を想っているのか、言葉で伝えてもあまり理解してくれないのだから。こういう刺激を与えないと多分、気付いてくれないよ……」
「ならば、アナベル嬢が気が付いてくれるまで待つという考えは、生まれなかったのかい?」
「そんなに待てないよ!! だってアナはどんどん綺麗になっていくから、公の場に参加しただけで他の令息達の視線を釘付けにしてしまうんだよ!?」

 その息子の言い分にユリオプスは、頭痛を堪えるようにこめかみを軽く押さえた。
 確かにアナベルはブローディア譲りの華やかさと美しさ、そして貴族令嬢特有の凛とした人を惹きつける魅力がある為、カリスマ性を持っているタイプの少女だ。
 だが『他の令息達の視線を釘付けにしてしまう』という部分は、十中八九セダムの思い込みと被害妄想である……。

 確かにアナベルが夜会等に参加すると令息達が群がりやすい。
 だが、それは常に隣にセダムが忠犬のようにアナベルに張り付いているからだ。
 令息達の視線を集めているのは、この国の次期国王として最有力候補でもあるセダムの存在であり、隙さえあればセダムとの関係醸成の機会を窺っているという視線なのだが……。

 どうやらその事にも気付けない程、今のセダムには周りが見えていないらしい。
 自身も14歳の頃は、こんなにも周囲に対して目が節穴になっていたかと思うと、何と言えないやるせなさと情けなさがユリオプスを襲ってくる。

 だが十代半ばというのは、きっとこういう考えに至りやすい時期なのだろう。
 まさか20年近く経った現在で、息子の行動から過去の自身の過ちを再び悔い改める事になるとは思わなかったユリオプスが、机に両肘を突きながら組んでいた両手に額を押し付け、盛大なため息と共に項垂れる。

「それでもしアナベル嬢から婚約破棄を突き付けられたら、どうするつもりだったんだ……」

 父が絞り出す様に呟いた言葉を聞いたセダムがキョトンとした表情を浮かべる。

「何でアナの方から婚約破棄してくる事になるの?」
「もし君が先程の危険な計画を実行していたら、必然的にそうなるだろう?」
「え? でもその後は絶対にアナの事を良く思っていないイラータ嬢が、アナの不貞を仄めかす嘘の報告してくるだろうから、僕はイラータ嬢に騙されたふりをしてアナに婚約破棄をチラつかせようと思っていたのだけれど……。そうすればアナは自分の中での僕の存在の大きさを自覚してくれて、その流れで僕達はもっと仲良くなれるし。邪魔なイラータ嬢は王族への虚偽罪で罰せられるから、鬱陶しいガストロディア家も排除出来て、全て丸く収まる予定だったのだけれど……」

 どこかで聞いたような息子の恐ろしい計画を耳にした瞬間、ユリオプスの頭の中が一瞬で真っ白となる。だが、すぐに我に返り、執務机に勢いよくバンと両手を突いて立ち上がった。

「それだけは、絶っっっっっ対にやめなさいっ!!」 

 普段、大声など張る事がなかった父の反応に息子セダムが口をあんぐりと開けながら、目を丸くする。

「ち、父上? 何もそこまで大声を張り上げなくても……」
「こんな状況では声を張り上げずにはいられないよ!! いいかい!? セダム!! 婚約者の気持ちを試すと言う行為は、本来男性としては非っ常ぉぉぉぉぉ~に最低で、物っ凄ぉぉぉぉぉ~くカッコ悪い事なんだ!! 何よりも問題なのが、大切なその婚約者を深く深く深ぁぁぁぁ~く、傷付けてしまう事でもあるんだよ!?」
「は、はぁ……」

 急に熱弁を振って来た父親に付いて行けず、セダムが戸惑い始める。
 だが、何かのスイッチが入ってしまったようなユリオプスは、その熱弁を更に加速させていった。

「君はまだ事の重大性が分かっていないようだけれど……。仮にもし君が先程計画していた歪んだ愛情確認をしてしまい、その事をアナベル嬢が絶対に許せないと主張した場合は完全に君の有責となり、簡単に婚約破棄される事もあるんだよ!!」
「で、でもアナはそんな心の狭い人間でないから、大丈夫だと思うのだけれど……」

 熱量がおかしい父の言い分にボソリとセダムが反論する。
 そんな危機感を全く抱いていない息子の言葉をユリオプスは聞き逃さなかった。

「その考えが甘いんだ!! いいかい!? たとえアナベル嬢自身が君の計画した事を許してくれたとしても周りの人間がそれを許さない場合だってあるんだよ!? 最悪、婚約破棄は回避出来たとしても何年も面会させて貰えなかったり、挙式日を無駄に先延ばしにされたり……。たとえ上手く和解して無事に結婚出来たとしても、その後は周りの人間からネチネチネチネチ嫌味を浴びせられる日々が訪れる事だってあるんだ!!」

 何故か目を血走らせながら訴えてくる父親にますますセダムが困惑する。

「えっと、父上……。その具体的過ぎる例え話は一体どこから? そもそもそんな大袈裟に反応する人達は、アナの周りにはいないと思うのだけれど……」

 父親が懸念するその状況が未だにピンと来ないセダムは、やや引き気味で再度反論してみた。
 するとユリオプスが大きく息を吸う。

「実際にそういう人間がいたから、忠告しているんだよっ!!」

 再度、執務机に両手を叩きつけるように突いたユリオプスが珍しく大声で叫ぶ。
 そんな若干息を荒げている父の状況に完全に引いてしまったセダムが、恐る恐るボソリと呟いた。

「父上……。何か無駄に目が据わってて怖過ぎるのだけれど……」

 その呟きで急に我に返ったユリオプスは、一瞬だけピタリと動きを止めた。
 しかし、すぐにその場を取り繕うようにコホンと咳払いをし始める。

「と、とにかく! 婚約者の気持ちを軽はずみに試すような行動は紳士としての品位を損ねるだけでなく、人間性も疑われるような行動になるから、今後は何があってもしてはならないよ? もし君がアナベル嬢に自分と同じ熱量で愛情を抱いて欲しいと望むのであれば、出来るだけ素直な気持ちを彼女に伝えて、大切にしてあげる事が一番効果的だと私は思うな」

 急にスイッチが切れ、いつもの冷静な父に戻った事を確認したセダムが、やや胸を撫でおろす。

「それは分かってはいるよ? でも……もっと僕の事を好きになって欲しいって何回もアナに訴えるのは、何か恥ずかしくって……」

 そう言ってやや不貞腐れ気味でそっぽを向く息子にユリオプスが苦笑する。
 恐らく18年前の自身も同じ理由で、愛する人に自分の想いを伝えるよりも相手の自分対する想いの大きさを量る動きをしてしまったのだろう……。

「確かに今の君の歳では、素直に自分の気持ちを伝える事は恥ずかしいと感じてしまう時期だろうけれど、あと5年もしたら息でもするかのように毎日自然と言えるようになるから、そんなに焦らなくてもいいと思うよ? そもそもアナベル嬢が社交関係を頑張り始めたという状況が、君の事を深く想ってくれているという風には捉えられないかな?」
「でも……今の僕はもっと分かりやすい愛情表現をアナにして欲しい……」

 何故か悔しそうに俯いてしまった息子の反応を見たユリオプスが、執務机から席を立つ。そしてセダムの目の前にまで来ると、大きな手でポンポンと息子の頭を撫でる。

「その要望は、もう少し大人になってからにしなさい」
「はい……」

 そう言って素直に頷いた息子の様子にユリオプスは、ホッとしながら心の中で胸を撫でおろした。

 こうして息子セダムには、自身と同じ過ちをさせないよう阻止出来たユリオプスだが……。セダムが部屋から去った後、ずっと執務室の隣に繋がる部屋が気になって仕方がなかった。
 するとタイミングよくその部屋の扉が、ゆっくりと開き中から一人の男性が姿を現わす。

「殿下……。一つお伺いしてもよろしいでしょうか……」

 部屋から出来たのは、ユリオプスの側近のクリナムだった。
 実はクリナムは、セダムが部屋を訪れる前から執務室の隣にある仮眠室で少し休んでいたのだ。
 忠実な側近からのその申し出に対して、ユリオプスはあからさまに嫌そうな表情を浮かべる。

「言いたい事は大体、察しが付くからその要望は却下してもいいかな?」
「かしこまりました。では前言を撤回致します。殿下、一つお伺いさせて頂きますね」
「クリナム、君ね……。先程、私は嫌な予感しかしないから、その申し出を却下したのだけれど?」
「ですので、ご了承は頂かない方向に変更致しました」
「分かった! もういいよ! 確認したい事があるんだよね! はい、どうぞ!」

 投げやりに発言許可を出したユリオプスは、不機嫌そうに執務机の上に行儀悪くドカリと腰を下ろし、長い足を組む。するとクリナムが小憎たらしい程のいい笑顔を浮かべながら、再び口を開いた。

「先程、ご自身の事を棚上げされた上でご子息のセダム殿下に偉そうにご助言をされた今の率直なお気持ちをお聞かせくださいませ」

 完全に面白がっている忠実な側近からの質問内容にユリオプスが、まるで苦虫でも噛み潰したかのように渋い表情を浮かべた。そんなクリナムも現在12歳となる長男がユリオプスの二番目の子供である第一王女レティーナと婚約している為、将来的にルミナエス王家と血縁関係になる予定だ。

「最悪な気分だよ……」

 そう呟いたユリオプスは、今後また昔やらかした黒歴史を知っている人間が将来的に自身の親族関係者に一人追加される事を実感し、盛大に落胆した。



 その後、面白がったクリナムがこの日の出来事を妻フリージアに話し、その話をフリージアがユリオプスの妻である現王妃セレティーナに面白おかしく話してしまう。
 更に悪い事にセレティーナは、あまりの面白さににうっかり父である宰相フェンネルにも語ってしまった事で、この後しばらくの間、ユリオプスは宰相フェンネルと叔父のセルノプス公爵から、このネタで揶揄われる事になってしまった。
 その際、宰相であり義父でもあるフェンネルからは……。

「いや~。陛下の尊い血を受け継がれているとは言え、陛下と同じ過ちを犯す前に敢えて予防線として、先に陛下にご相談されてから邪な計画を実行するかの判断を待たれたセダム殿下は、きっと我がロベレニー家に多い慎重派な部分が作用しての行動だったのでしょうなー。流石、我が孫でもある! 大事に至らなくて本当にようございました! そういえば……陛下はご存知でしたか? 『婚約者の気持ちを試すという行為は、本来男性としては非常に最低で、かなり見苦しい行為』らしいそうですぞ?」

 と、笑顔でネチネチと嫌味を言ってきたのだが……。
 過去のやらかし具合が酷過ぎたユリオプスは、息子がこのような行動に出ようとしていた手前、全く反論出来ず……。無言で公務をこなす事で必死に怒りを抑え込んだそうな。



――――◆◇◆あとがき◆◇◆――――
以上をもちまして『小さな殿下と私』と完結とさせて頂きます。
俺様あざと殿下(最後は陛下?)に長らくお付き合い頂きまして、誠にありがとうございました。
そして更新時にエールを送ってくださった方々、本当に大感謝です!

尚、セレの友人のブローディアが主人公のお話もあります。
ご興味ある方は、ハチ助作品一覧にある『年上の夫と私』もお手にとってみてください。
最後まで当作品にお付き合い頂き、本当にありがとうございました!

ハチ助
しおりを挟む

この作品の感想を投稿する

みんなの感想(22件)

まろ
2023.10.14 まろ
ネタバレ含む
ハチ助
2023.10.14 ハチ助

まろ様

ご感想頂き、ありがとうございます!
散々この4年間は無駄かで賛否両論になったので、こういう感想はまだくるだろうなーとは思ってました。(苦笑)

まず4年間が無駄だったかを決めるのはセレティーア本人です。
でもそうではなかったと、作中では若い令嬢の指導に彼女は夢中になっていたので、充実した日々だったと作者は書いております。
次に周囲の大人達ですが、確かにメインは殿下への制裁目的になりますが、セレティーナの父はずっと王妃教育で時間に追われていた娘に自由な時間を与えたかったと、彼女の事を考えている場面をやはり作者は書いてますね。

軟禁状態に関しては、確かに友人と会えなかったのは可哀想ですが……。
その分、侯爵家での新たな交流があったり、買い物にも厳重警備付きで外出してます。
なのでセレティーナ本人が不満をこぼしていない限り、本人はそこまで苦痛とは感じていません。
地雷令嬢の件も「殿下の初恋を応援したかったから」と作中に書いてあったはずなのですが……。
もしや全て読み飛ばされてしまった……?(困惑)

この作品は、過度にセレティーナに自己投影しながら読んでしまうと、読者様によっては彼女と同じ扱いを受けたような感覚を抱くようで「自分がそう感じたから、きっと作中のセレティーナも嫌な思いをしていたはず!」と解釈をされやすいようです。(苦笑)

ですが、この4年間が無駄だったかは、セレティーナしか分かりません。
そして作中で彼女がその事が苦痛であるとか、過度にストレスを受けているという描写を筆者はしてません。
なので「この4年間が無駄で可哀想」と読者様に感じさせてしまったのは、作者の作品の書き方が未熟で上手く伝えられなかっただけかと。(苦笑)
(なんせこの作品、作者が人生で三番目に書いたド素人作品なのでw)

尚、セレティーナがただ嫌われたくない叱られたくないように動いていたという部分は、むしろそういう解釈をして頂くように作中でセレティーナ自身がその事を反省している場面も筆者は書いているのですが……。
もし機会があれば、もう一度当作品をお読み頂けると幸いです。

そして意見の言える強いヒロインがお好みであれば、当作品に出てくる親友ブローディアが主人公の『年上の夫と私』がおススメなので、お手に取ってみてください。(笑)

解除
ゆうな
2023.09.06 ゆうな
ネタバレ含む
ハチ助
2023.09.06 ハチ助

ゆうな様

こちらの作品もお手に取って頂き、ありがとうございます!
楽しんで頂けて良かったー!(*´▽`*)
こちらの作品、読まれる方によって合う合わないが物凄く出てしまう作品なので。(苦笑)
あざと腹黒殿下の黒歴史を楽しんで頂き、誠にありがとうございます!(笑)

もしよろしければ、作中に出てきたセレの親友ブローディアが主人公のお話もあるので、ご興味あればお暇な時間にでもお手に取ってみてください。
(『年上の夫と私』という作品になります)
ただこちらのヒーローも好き嫌いがバックリ分れてしまうヒーローなので、もし地雷臭を感じたら逃げてくださいね。(苦笑)
二作品続けてのご感想、本当にありがとうございました!

解除
あさぎ
2023.07.31 あさぎ
ネタバレ含む
ハチ助
2023.08.01 ハチ助

あさぎ様

そうなんですよね……。
私もその四年間がセレにとって充実していればいいかと思ったのですが…。
恐らく殿下の試すようなあの黒歴史行動が地雷の人には許せなかったようです。(苦笑)
多分、私の書くヒーローは誠実でスパダリ好きな読者様には地雷になる可能高いのでw
その辺が合わなかったのだと思います。
なのでその時の匙加減を失敗した経験もあったので、四兄弟のお話はヒロインがダメージを受けていないような展開に物凄く配慮して考えたお話ですね…。

そして作風を気に入ってくださり、本当にありがとうございます!
かなり読者様をミスリードする展開を好んで書いてしまうので、合う作品のみお楽しみくださいねー。

解除
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

【完結】初恋は淡雪に溶ける

恋愛 / 完結 24h.ポイント:191pt お気に入り:1,917

初恋の終わり ~夢を叶えた彼と、居場所のない私~

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:56pt お気に入り:3,997

愛する義兄に憎まれています

恋愛 / 完結 24h.ポイント:42pt お気に入り:85

裏切られて可哀そう?いいえ、違いますよ。

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:2,202pt お気に入り:154

愛されなかった公爵令嬢のやり直し

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:2,889pt お気に入り:5,769

宇宙戦艦でコールドスリープしたけど目が覚めたら異世界だった

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:7pt お気に入り:154

母になります。

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:30,611pt お気に入り:2,093

私はあなたの何番目ですか?

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:7,690pt お気に入り:3,863

逃げたヒロインと逃げられなかった王子様

恋愛 / 完結 24h.ポイント:781pt お気に入り:1,328

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。