3 / 16
8歳の殿下と私
しおりを挟む
セレティーナがユリオプスの婚約者になってから三年の月日が流れた。
そんな本日は、8歳となったユリオプス主催のお茶会が行われていた。
周りが大人ばかりで、しかも婚約者が6歳も年上のセレティーナであるユリオプスでは、同世代との交流がなかなか得られないのではと心配した国王が、幅広い年齢層が参加出来るお茶会を開催するようユリオプスに提案した。その為、このお茶会には可愛らしい小さな紳士淑女が多く参加していた。
すると、14歳になったセレティーナの前にユリオプスと同じくらいの年齢の気の強そうな令嬢が、仁王立ちで立ちはだかる。
「ごきげんよう、セレティーナ様! 実は一つご提案なのですが、あなた様のように身長が高い女性をユリオプス殿下がエスコートされる事は、とても大変かと思われるのですが、どう思われますか? もしよろしければその御役目、わたくしが務めさせていただければと思うのですが?」
自信満々でそう宣言してきた少女は、少し赤みがかったフワフワのブロンドをツインテールにし、大きなピンクのリボンを付けた何とも可愛らしい令嬢だ。幼いながらも淡いグリーンの大きな瞳に野心的な光を宿し、セレティーナに挑発するような視線を送ってきている。
その令嬢の小生意気な仕草が何とも言えないくらい可愛すぎて、思わず笑みをこぼしてしまったセレティーナ。
「な、何がおかしいのですっ!? 折角、こちらがよかれと思ってお声がけして差し上げたのに……。失礼ではございませんかっ!?」
6歳も年の離れたユリオプスの婚約者になってから、こういう状況が頻繁に遭遇するセレティーナにとっては、もうお馴染みの光景だ。
「申し訳ございません。そのお優しいお心遣いについ笑みがこぼれてしまいまして……。そのお気持ちは大変嬉しく思うのですが、その件に関しましては、わたくしの一存では決めかねます故、是非ユリオプス殿下に直接、ご進言して頂けないでしょうか?」
少々困った様な笑みを浮かべて、セレティーナがやんわりと流す。
するとそのブロンドの令嬢は、意地の悪い笑みを浮かべ更に言葉を続ける。
「セレティーナ様はユリオプス殿下のご婚約者なのでしょう? でしたらあなた様の方から、エスコートを辞退するお言葉を掛けて差し上げる事が、男性であるユリオプス殿下を立てる淑女の嗜みではなくて?」
ツンとしながらもやや勝ち誇った笑みを浮かべ、そう告げてきた令嬢の可愛らしい小悪魔的仕草にまたしても笑みをこぼしそうになったセレティーナは、慌ててぐっと堪える。
そしてあえて大袈裟に感嘆するような声を上げた。
「まぁ! なんて素晴らしい淑女のお考えなのかしら! 確かにおっしゃる通りでございますね! ではユリオプス殿下には、あなた様からその様な素晴らしいご助言を受けた事をお伝えしつつ、エスコートの辞退を進言させて頂きますわ。ええと……確かストレリチア家のバーネット様でございますよね?」
セレティーナは、ぱぁっと花開く様に微笑みながらそう告げると、そのままユリオプスのもとへと歩き出そうとする。するとバーネットが、急に慌てだした。
「お、お待ちになって! わたくしからの助言とお伝えするのは、あまりよろしくないと思うわ!」
「まぁ……何故? これほどの淑女の鑑の様な素晴らしいお考えをお持ちなのに……。そのようにご謙遜されなくても……」
再びユリオプスのもとへ行こうとするセレティーナをバーネットが必死で止める。
8歳程の少女に対して、少々大人げない対応だとは思いつつも先輩淑女としての制裁は、しっかり加えなければと何故か教育的指導に燃え出すセレティーナ。
そんなセレティーナの行動にますます幼いバーネットが、焦り出す。
「そ、その! セレティーナ様のお考えとしてお伝えした方が、きっとユリオプス殿下もあなた様の事を素晴らしいご婚約者だと思われるかと……」
「セレは、そんな事をしなくても僕の素晴らしい婚約者だよ?」
するといつの間にかセレティーナの後ろにいたユリオプスが、顔を覗かせた。
「バーネット嬢……。あなたは先程から何を訳の分からない事を言っているの? そもそも婚約者がいる身の僕が、セレ以外の女性をエスコート等したら僕の紳士としての品位が問われるのだけれど……。あなたは、その事には気づかなかったのかな?」
「あ、あの……それは……」
あどけない表情で不思議そうに小首を傾げ、疑問を投げかけてきたユリオプスにバーネットが、ますます慌てだす。
「そんな事よりもセレ、向こうで君と話したいという人達がたくさんいてね? 僕、君を呼びに来たんだ」
「まぁ……それは気づけずに申し訳ございません……」
「ううん。大丈夫。でもかなり待たせてしまっているから、早く行こう?」
「はい」
そして身長差のある状態でセレティーナのエスコートをし出すユリオプス。
しかし、何かを思い出したように足を止めた。
「そうだ、バーネット嬢。よく分からないけれど、あなたが僕の事を気遣ってくれた事は凄く感じたよ? どうもありがとう」
そう言って、ユリオプスはふわりと眩しいくらいの笑みを浮かべた。
そのユリオプスの言葉にさっきまで慌てていたバーネットが安堵し、同時のその眩いばかりの天使の微笑みにうっとりしながら返答する。
「いえ、その……」
「今日のお茶会、是非最後まで楽しんで行ってね!」
子供らしいレベルの嫌がらせで、婚約者であるセレティーナに接触して来たバーネットにユリオプスがとった寛大で優しいその対応に周りの大人達が感嘆の声を洩らす。もちろん、セレティーナもその一人だ。
「殿下、流石でございますね! 見事な紳士的ご対応でございます」
セレティーナを庇いつつもバーネットが恥を掻かない様にしたその采配に思わず、称賛の言葉を投げかけてしまったセレティーナ。
しかし当のユリオプスは、キョトンとした表情を浮かべる。
「えっと、何故セレは僕を褒めてくれるの? 僕、今何か凄い事をしたかな?」
どうやら無意識でバーネットを気遣った行動が咄嗟に出たらしい。
もうユリオプスは見た目だけではなく、中身も天使なのかもしれない……。
そう思ったセレティーナは、何だか嬉しくてたまらない気持ちになる。
例えるなら『うちの子、本当に良い子なの!』と触れ回る親バカな心境だ。
「殿下は大人になられたら、大変素晴らしい紳士になられますね!」
「え~!? 今の僕は~? 大人にならないとダメなの?」
「ま、まぁ! 申し訳ございません。そのようなつもりで申した訳では……」
「でもセレに褒められたのは嬉しいな! 僕、そうなれる様に頑張るね!」
そう言ってニッコリするユリオプスの天使の様な愛らしさは、未だに健在だ。
ただ……やはり二年前と比べると、無条件で振りまくような無邪気さ全開の笑顔は流石に見られる機会が減ってしまった……。
そんなユリオプスは、物心ついた頃から優秀だった。
現在でも僅か8歳にして、すでに三か国語話せる上に最近は、公務に関しても父である国王から少しずつ任されている。
セレティーナ自身もそうだが、幼い頃から大人の中に混じって過ごすと、自然と社交辞令的な振る舞いが無意識の内に板についてしまう。そうなると本心を隠し、笑顔を貼り付ける癖が当たり前の様になってしまうのだ。
ましてや王族であるユリオプスは尚更、成長する過程でそういう機会が多い……。
今後はあの天使の様な無邪気な笑顔を見られる機会が、どんどん減ってしまう事は嘆かわしいが、それだけユリオプスは物凄い速度で成長していると思うと、それはそれで喜ばしい。
ユリオプスはこれから更に素晴らしい男性になっていくのだろうと思うと、何だかセレティーナは誇らしい気分になる。同時にあっという間にセレティーナの手が届かない所に行ってしまいそうで、淋しい気持ちにもなる……。
そんな将来有望な幼い婚約者は今、自分の隣で大人達と対等に会話をしている。
今はまだ幼少期の延長で自分を姉の様に深く慕ってくれているユリオプスだが、年頃になればきっと自分の運命の人を見つけてしまうだろう。その時が来たら、全力でこの愛くるしい王太子を祝福しようと心に決めているセレティーナ。
今日の様な振る舞いをするユリオプスを見るとそれも近い将来だと思い、セレティーナは嬉しさと同時に湧き起こる淋しさも噛みしめていた。
そんな本日は、8歳となったユリオプス主催のお茶会が行われていた。
周りが大人ばかりで、しかも婚約者が6歳も年上のセレティーナであるユリオプスでは、同世代との交流がなかなか得られないのではと心配した国王が、幅広い年齢層が参加出来るお茶会を開催するようユリオプスに提案した。その為、このお茶会には可愛らしい小さな紳士淑女が多く参加していた。
すると、14歳になったセレティーナの前にユリオプスと同じくらいの年齢の気の強そうな令嬢が、仁王立ちで立ちはだかる。
「ごきげんよう、セレティーナ様! 実は一つご提案なのですが、あなた様のように身長が高い女性をユリオプス殿下がエスコートされる事は、とても大変かと思われるのですが、どう思われますか? もしよろしければその御役目、わたくしが務めさせていただければと思うのですが?」
自信満々でそう宣言してきた少女は、少し赤みがかったフワフワのブロンドをツインテールにし、大きなピンクのリボンを付けた何とも可愛らしい令嬢だ。幼いながらも淡いグリーンの大きな瞳に野心的な光を宿し、セレティーナに挑発するような視線を送ってきている。
その令嬢の小生意気な仕草が何とも言えないくらい可愛すぎて、思わず笑みをこぼしてしまったセレティーナ。
「な、何がおかしいのですっ!? 折角、こちらがよかれと思ってお声がけして差し上げたのに……。失礼ではございませんかっ!?」
6歳も年の離れたユリオプスの婚約者になってから、こういう状況が頻繁に遭遇するセレティーナにとっては、もうお馴染みの光景だ。
「申し訳ございません。そのお優しいお心遣いについ笑みがこぼれてしまいまして……。そのお気持ちは大変嬉しく思うのですが、その件に関しましては、わたくしの一存では決めかねます故、是非ユリオプス殿下に直接、ご進言して頂けないでしょうか?」
少々困った様な笑みを浮かべて、セレティーナがやんわりと流す。
するとそのブロンドの令嬢は、意地の悪い笑みを浮かべ更に言葉を続ける。
「セレティーナ様はユリオプス殿下のご婚約者なのでしょう? でしたらあなた様の方から、エスコートを辞退するお言葉を掛けて差し上げる事が、男性であるユリオプス殿下を立てる淑女の嗜みではなくて?」
ツンとしながらもやや勝ち誇った笑みを浮かべ、そう告げてきた令嬢の可愛らしい小悪魔的仕草にまたしても笑みをこぼしそうになったセレティーナは、慌ててぐっと堪える。
そしてあえて大袈裟に感嘆するような声を上げた。
「まぁ! なんて素晴らしい淑女のお考えなのかしら! 確かにおっしゃる通りでございますね! ではユリオプス殿下には、あなた様からその様な素晴らしいご助言を受けた事をお伝えしつつ、エスコートの辞退を進言させて頂きますわ。ええと……確かストレリチア家のバーネット様でございますよね?」
セレティーナは、ぱぁっと花開く様に微笑みながらそう告げると、そのままユリオプスのもとへと歩き出そうとする。するとバーネットが、急に慌てだした。
「お、お待ちになって! わたくしからの助言とお伝えするのは、あまりよろしくないと思うわ!」
「まぁ……何故? これほどの淑女の鑑の様な素晴らしいお考えをお持ちなのに……。そのようにご謙遜されなくても……」
再びユリオプスのもとへ行こうとするセレティーナをバーネットが必死で止める。
8歳程の少女に対して、少々大人げない対応だとは思いつつも先輩淑女としての制裁は、しっかり加えなければと何故か教育的指導に燃え出すセレティーナ。
そんなセレティーナの行動にますます幼いバーネットが、焦り出す。
「そ、その! セレティーナ様のお考えとしてお伝えした方が、きっとユリオプス殿下もあなた様の事を素晴らしいご婚約者だと思われるかと……」
「セレは、そんな事をしなくても僕の素晴らしい婚約者だよ?」
するといつの間にかセレティーナの後ろにいたユリオプスが、顔を覗かせた。
「バーネット嬢……。あなたは先程から何を訳の分からない事を言っているの? そもそも婚約者がいる身の僕が、セレ以外の女性をエスコート等したら僕の紳士としての品位が問われるのだけれど……。あなたは、その事には気づかなかったのかな?」
「あ、あの……それは……」
あどけない表情で不思議そうに小首を傾げ、疑問を投げかけてきたユリオプスにバーネットが、ますます慌てだす。
「そんな事よりもセレ、向こうで君と話したいという人達がたくさんいてね? 僕、君を呼びに来たんだ」
「まぁ……それは気づけずに申し訳ございません……」
「ううん。大丈夫。でもかなり待たせてしまっているから、早く行こう?」
「はい」
そして身長差のある状態でセレティーナのエスコートをし出すユリオプス。
しかし、何かを思い出したように足を止めた。
「そうだ、バーネット嬢。よく分からないけれど、あなたが僕の事を気遣ってくれた事は凄く感じたよ? どうもありがとう」
そう言って、ユリオプスはふわりと眩しいくらいの笑みを浮かべた。
そのユリオプスの言葉にさっきまで慌てていたバーネットが安堵し、同時のその眩いばかりの天使の微笑みにうっとりしながら返答する。
「いえ、その……」
「今日のお茶会、是非最後まで楽しんで行ってね!」
子供らしいレベルの嫌がらせで、婚約者であるセレティーナに接触して来たバーネットにユリオプスがとった寛大で優しいその対応に周りの大人達が感嘆の声を洩らす。もちろん、セレティーナもその一人だ。
「殿下、流石でございますね! 見事な紳士的ご対応でございます」
セレティーナを庇いつつもバーネットが恥を掻かない様にしたその采配に思わず、称賛の言葉を投げかけてしまったセレティーナ。
しかし当のユリオプスは、キョトンとした表情を浮かべる。
「えっと、何故セレは僕を褒めてくれるの? 僕、今何か凄い事をしたかな?」
どうやら無意識でバーネットを気遣った行動が咄嗟に出たらしい。
もうユリオプスは見た目だけではなく、中身も天使なのかもしれない……。
そう思ったセレティーナは、何だか嬉しくてたまらない気持ちになる。
例えるなら『うちの子、本当に良い子なの!』と触れ回る親バカな心境だ。
「殿下は大人になられたら、大変素晴らしい紳士になられますね!」
「え~!? 今の僕は~? 大人にならないとダメなの?」
「ま、まぁ! 申し訳ございません。そのようなつもりで申した訳では……」
「でもセレに褒められたのは嬉しいな! 僕、そうなれる様に頑張るね!」
そう言ってニッコリするユリオプスの天使の様な愛らしさは、未だに健在だ。
ただ……やはり二年前と比べると、無条件で振りまくような無邪気さ全開の笑顔は流石に見られる機会が減ってしまった……。
そんなユリオプスは、物心ついた頃から優秀だった。
現在でも僅か8歳にして、すでに三か国語話せる上に最近は、公務に関しても父である国王から少しずつ任されている。
セレティーナ自身もそうだが、幼い頃から大人の中に混じって過ごすと、自然と社交辞令的な振る舞いが無意識の内に板についてしまう。そうなると本心を隠し、笑顔を貼り付ける癖が当たり前の様になってしまうのだ。
ましてや王族であるユリオプスは尚更、成長する過程でそういう機会が多い……。
今後はあの天使の様な無邪気な笑顔を見られる機会が、どんどん減ってしまう事は嘆かわしいが、それだけユリオプスは物凄い速度で成長していると思うと、それはそれで喜ばしい。
ユリオプスはこれから更に素晴らしい男性になっていくのだろうと思うと、何だかセレティーナは誇らしい気分になる。同時にあっという間にセレティーナの手が届かない所に行ってしまいそうで、淋しい気持ちにもなる……。
そんな将来有望な幼い婚約者は今、自分の隣で大人達と対等に会話をしている。
今はまだ幼少期の延長で自分を姉の様に深く慕ってくれているユリオプスだが、年頃になればきっと自分の運命の人を見つけてしまうだろう。その時が来たら、全力でこの愛くるしい王太子を祝福しようと心に決めているセレティーナ。
今日の様な振る舞いをするユリオプスを見るとそれも近い将来だと思い、セレティーナは嬉しさと同時に湧き起こる淋しさも噛みしめていた。
26
お気に入りに追加
1,317
あなたにおすすめの小説
この裏切りは、君を守るため
島崎 紗都子
恋愛
幼なじみであるファンローゼとコンツェットは、隣国エスツェリアの侵略の手から逃れようと亡命を決意する。「二人で幸せになろう。僕が君を守るから」しかし逃亡中、敵軍に追いつめられ二人は無残にも引き裂かれてしまう。架空ヨーロッパを舞台にした恋と陰謀 ロマンティック冒険活劇!
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
麗しのラシェール
真弓りの
恋愛
「僕の麗しのラシェール、君は今日も綺麗だ」
わたくしの旦那様は今日も愛の言葉を投げかける。でも、その言葉は美しい姉に捧げられるものだと知っているの。
ねえ、わたくし、貴方の子供を授かったの。……喜んで、くれる?
これは、誤解が元ですれ違った夫婦のお話です。
…………………………………………………………………………………………
短いお話ですが、珍しく冒頭鬱展開ですので、読む方はお気をつけて。
変態婚約者を無事妹に奪わせて婚約破棄されたので気ままな城下町ライフを送っていたらなぜだか王太子に溺愛されることになってしまいました?!
utsugi
恋愛
私、こんなにも婚約者として貴方に尽くしてまいりましたのにひどすぎますわ!(笑)
妹に婚約者を奪われ婚約破棄された令嬢マリアベルは悲しみのあまり(?)生家を抜け出し城下町で庶民として気ままな生活を送ることになった。身分を隠して自由に生きようと思っていたのにひょんなことから光魔法の能力が開花し半強制的に魔法学校に入学させられることに。そのうちなぜか王太子から溺愛されるようになったけれど王太子にはなにやら秘密がありそうで……?!
※適宜内容を修正する場合があります
【完結】婚約者が好きなのです
maruko
恋愛
リリーベルの婚約者は誰にでも優しいオーラン・ドートル侯爵令息様。
でもそんな優しい婚約者がたった一人に対してだけ何故か冷たい。
冷たくされてるのはアリー・メーキリー侯爵令嬢。
彼の幼馴染だ。
そんなある日。偶然アリー様がこらえきれない涙を流すのを見てしまった。見つめる先には婚約者の姿。
私はどうすればいいのだろうか。
全34話(番外編含む)
※他サイトにも投稿しております
※1話〜4話までは文字数多めです
注)感想欄は全話読んでから閲覧ください(汗)
夜会の夜の赤い夢
豆狸
恋愛
……どうして? どうしてフリオ様はそこまで私を疎んでいるの? バスキス伯爵家の財産以外、私にはなにひとつ価値がないというの?
涙を堪えて立ち去ろうとした私の体は、だれかにぶつかって止まった。そこには、燃える炎のような赤い髪の──
安らかにお眠りください
くびのほきょう
恋愛
父母兄を馬車の事故で亡くし6歳で天涯孤独になった侯爵令嬢と、その婚約者で、母を愛しているために側室を娶らない自分の父に憧れて自分も父王のように誠実に生きたいと思っていた王子の話。
※突然残酷な描写が入ります。
※視点がコロコロ変わり分かりづらい構成です。
※小説家になろう様へも投稿しています。
骸骨と呼ばれ、生贄になった王妃のカタの付け方
ウサギテイマーTK
恋愛
骸骨娘と揶揄され、家で酷い扱いを受けていたマリーヌは、国王の正妃として嫁いだ。だが結婚後、国王に愛されることなく、ここでも幽閉に近い扱いを受ける。側妃はマリーヌの義姉で、公式行事も側妃が請け負っている。マリーヌに与えられた最後の役割は、海の神への生贄だった。
注意:地震や津波の描写があります。ご注意を。やや残酷な描写もあります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる