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6歳の殿下と私
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「セレナ……本当にそのような心構えで大丈夫なの?」
心配そうな表情でセレティーナに問いかけてきたのは、親友であるブローディアだ。
同年齢の彼女は、セレティーナと真逆な状況で10歳年上の婚約者がいる。
「大丈夫って……何の事?」
「だってユリオプス殿下って、確実に将来有望でしょう? 今現在であれだけの天使の様な美しさを放っているのだから、成人したらもう大天使様レベルの美青年になる事は確実じゃない」
「大天使様……。そうなったらわたくしは聖母になるのかしら……」
「あなた、いつユリオプス殿下を出産したのよ! もしなるとしたら、それは王妃ユーフォルビア様でしょ!」
あまりにも素っ頓狂な返答をする友人にブローディアが思わずツッコミを入れる。
「でも、わたくしも王妃様と同じくらいユリス殿下に愛情を注いでいるわ?」
「その婚約者に母性を抱くのは、やめた方がいいのではなくて?」
「まぁ! ディア、あなたはあんなにも愛くるしい殿下に母性を抱かない女性が、この世の中にいるとでも思っているの!?」
「確かに大抵の年上の女性は抱いてしまうとは思うけれど……。あなたの場合、まず母的な立ち位置ではなく、婚約者という立場でしょう? あなたが抱くべき愛情は母の愛情ではなく、一人の女性としての愛情ではなくて?」
親友のその言葉に一瞬だけ、目を見開いたセレティーナ。
しかしすぐにプッと吹き出し、手で口元を覆った。
「嫌だわ、ディアったら! ユリス殿下はまだ6歳でいらっしゃるのよ? そのような小さき方を一人の殿方として愛情を抱くだなんて……。それでは、わたくしが少年愛好家になってしまうわ」
「今の愛情の抱き方の方が、少年愛好家の様に感じられるのだけれど……」
「まぁ! 酷い! わたくしの愛情はあくまでも母的な目線での愛情です!」
「何故そう言い切れるのよ……」
半目で呆れ気味で質問してきたブローディアにセレティーナが、やや勝ち誇った様な笑みを浮かべる。
「ふふっ! だってこの間、恐ろしい夢をご覧になった殿下がわたくしの部屋を訪ねられて、怖いので一緒に寝て欲しいと頼って来てくださったのよ? 普通なら母君であらせられるユーフォルビア様を頼られるはずなのに殿下は、真っ先にわたくしを頼って来てくださったのだから! これはもうわたくしが、普段から注いでいる母的な愛情がしっかりと殿下に伝わっているという証拠だと思うわ!」
その言葉にブローディアが、口を開けて唖然とする。
「セ、セレナ! それは……状況的には挙式前に婚約者の方と閨を共にした事になるのではないの!?」
親友のその慌てぶりに再びセレティーナが吹き出した。
「もう! どうしてすぐにそういういかがわしい方向に持っていくの? ユリス殿下はまだ6歳であらせられるのよ? お可哀想に……その夜は余程恐ろしい夢をご覧になった様で一晩中震えながら、わたくしにしがみついてお休みになられる程、怯えていらっしゃったのだから……」
「一晩中しがみついて……」
何故かブローディアが白い目をセレティーナに向けてくる。
「ま、待って! わたくし、本当に少しでも殿下を安心させたくて添い寝をしただけよ? いかがわしい事など一切していないのだから、そういう目で見るのはやめて!」
「そうね……。確かにセレナは聖母の様にユリオプス殿下を優しく包み込んで、恐怖を取り除こうと添い寝をしてあげただけなのでしょうね……」
そう呟くブローディアだが……どうも疑いの目を向けられている雰囲気が強い。
「本当に……本当に庇護的な気持ちでよ!? やましい感情など一切ないわ!!」
何だか自分を変態でも見るような目つきになってきた親友にセレティーナが、涙目になりながら必死で訴え出す。その慌てぶりに今度はブローディアの方が、吹き出した。
「分かってるわ! 冗談よ! もう……セレナったら本気にしないで?」
「だって……先程向けられた視線は冗談には思えなかったのだもの……」
そう言って未だに涙目のまま、セレティーナが愚痴る。
そんな親友の様子にブローディアは苦笑してしまった。
「あなたが純粋に庇護的な愛情を全力で殿下に注いでいる事は、ちゃんと分かっているわ。ほら、そのあなたが全力で守りたくて仕方のない対象の可愛らしい方の呼び声が、段々と近づいてくるわよ?」
ブローディアのその言葉で耳を澄ますと、セレティーナの一番短い愛称を連呼する声が、段々と大きくなってくる。その声の主が分かると、セレティーナの表情が優しい笑みを作り出した。
「殿下! ユリス殿下! こちらでございます!」
扉を開け、キョロキョロしながらセレティーナがその呼びかけに答える。
すると廊下の突き当り右から、ひょっこりと愛らしい顔がこちらを覗き出す。
「セレ! そこにいたのっ!?」
そのまま満面の笑みをしながら、ユリオプスが全力で走って来た。
「殿下。そのように廊下を走ってはなりませんよ?」
「だって……早くセレのところに行きたかったんだもん……」
行儀の悪さを指摘されたユリオプスが、唇を尖らせて拗ねる様な仕草をする。
その様子に心を全部持ってかれそうになったセレティーナが、ぐっと堪える。
「あっ……。ブローディアが遊びに来てたの?」
「ユリオプス殿下、お久しゅうございます」
「ブローディア、ごめんね? 二人の楽しいお茶の時間を邪魔してしまったみたいで……。僕の用事は急ぎではないから、また後で……」
「まぁ、殿下! わたくしの事などお気になさらないでくださいませ。今ちょうどお暇しようかと思っておりましたので。なのでどうぞ、セレナをお連れ下さいませ」
自分達を気遣う小さな紳士にブローディアでさえ、思わず笑みがこぼれる。
「でも……ブローディアもセレに会うの久しぶりでしょ? いいの……?」
そう言って不安そうな目でじっと上目遣いしてくるユリオプスにブローディアだけでなく、隣にいたセレティーナも心を打ち抜かれる。
「どうぞどうぞ! 確かにセレナと会うのは久しぶりではありますが……。普段日常的に手紙のやり取りしているので、久しい感覚は左程ないのです。それよりも殿下の御用の方を優先させてくださいませ」
ブローディアの言葉にユリオプスが、頬を紅潮させて満面の笑みを浮かべる。
「ありがとう! ブローディア!」
その殺人級の愛らしい天使の微笑みに12歳の少女達は、完全に再起不能となる。
「でもブローディアのお見送りはしてあげないとね? ねぇ、セレ。お見送りが終わったら中庭に来てくれる?」
「中庭……でございますか?」
「どうしてもセレに見せたかったお花が、今日やっと咲いたんだ! だからね、セレと一緒に見たかったの!」
そう言って、小首を傾げ見上げて来るユリオプスの愛らしさは、もはや最強だ。
「わたくしの見送りなど必要ございません。それよりもその素敵なお花を早くセレナに見せてあげてくださいませ。セレナもその方がいいわよね?」
「そうね。ディアがそう言ってくれるのなら……お言葉に甘えようかしら。殿下、その素敵なお花まで、すぐにご案内お願いできますか?」
「うん!」
ニッコリしながら、小さな手でセレティーナの手を掴むユリオプス。
「ブローディア、今度はセレと3人でゆっくりお話しようね!」
「お気遣い、ありがとうございます。セレナもまたね」
「ええ。また手紙を書くわね」
「それではユリオプス殿下、わたくしはこれで失礼いたします」
「さようなら! ブローディア、またね!」
優雅に一礼をしたブローディアは、颯爽と部屋を出て行った。
すると、やや興奮気味のユリオプスがセレティーナと繋いでいた手を引っ張る。
「セレ! 僕らも早くお花の所に行こう!」
「はい、殿下。それでは参りましょうか」
はしゃぎながら、小さな手でしっかり握りしめてくるユリオプスにほっこりした気分になったセレティーナは、思わず笑みをこぼす。そんなセレティーナに更に極上の笑みを振りまくユリオプス。
あまりにも微笑ましいひと時に正直このまま永遠に時が止まってしまえばいいのに……と、セレティーナは思わずにはいられなかった。
心配そうな表情でセレティーナに問いかけてきたのは、親友であるブローディアだ。
同年齢の彼女は、セレティーナと真逆な状況で10歳年上の婚約者がいる。
「大丈夫って……何の事?」
「だってユリオプス殿下って、確実に将来有望でしょう? 今現在であれだけの天使の様な美しさを放っているのだから、成人したらもう大天使様レベルの美青年になる事は確実じゃない」
「大天使様……。そうなったらわたくしは聖母になるのかしら……」
「あなた、いつユリオプス殿下を出産したのよ! もしなるとしたら、それは王妃ユーフォルビア様でしょ!」
あまりにも素っ頓狂な返答をする友人にブローディアが思わずツッコミを入れる。
「でも、わたくしも王妃様と同じくらいユリス殿下に愛情を注いでいるわ?」
「その婚約者に母性を抱くのは、やめた方がいいのではなくて?」
「まぁ! ディア、あなたはあんなにも愛くるしい殿下に母性を抱かない女性が、この世の中にいるとでも思っているの!?」
「確かに大抵の年上の女性は抱いてしまうとは思うけれど……。あなたの場合、まず母的な立ち位置ではなく、婚約者という立場でしょう? あなたが抱くべき愛情は母の愛情ではなく、一人の女性としての愛情ではなくて?」
親友のその言葉に一瞬だけ、目を見開いたセレティーナ。
しかしすぐにプッと吹き出し、手で口元を覆った。
「嫌だわ、ディアったら! ユリス殿下はまだ6歳でいらっしゃるのよ? そのような小さき方を一人の殿方として愛情を抱くだなんて……。それでは、わたくしが少年愛好家になってしまうわ」
「今の愛情の抱き方の方が、少年愛好家の様に感じられるのだけれど……」
「まぁ! 酷い! わたくしの愛情はあくまでも母的な目線での愛情です!」
「何故そう言い切れるのよ……」
半目で呆れ気味で質問してきたブローディアにセレティーナが、やや勝ち誇った様な笑みを浮かべる。
「ふふっ! だってこの間、恐ろしい夢をご覧になった殿下がわたくしの部屋を訪ねられて、怖いので一緒に寝て欲しいと頼って来てくださったのよ? 普通なら母君であらせられるユーフォルビア様を頼られるはずなのに殿下は、真っ先にわたくしを頼って来てくださったのだから! これはもうわたくしが、普段から注いでいる母的な愛情がしっかりと殿下に伝わっているという証拠だと思うわ!」
その言葉にブローディアが、口を開けて唖然とする。
「セ、セレナ! それは……状況的には挙式前に婚約者の方と閨を共にした事になるのではないの!?」
親友のその慌てぶりに再びセレティーナが吹き出した。
「もう! どうしてすぐにそういういかがわしい方向に持っていくの? ユリス殿下はまだ6歳であらせられるのよ? お可哀想に……その夜は余程恐ろしい夢をご覧になった様で一晩中震えながら、わたくしにしがみついてお休みになられる程、怯えていらっしゃったのだから……」
「一晩中しがみついて……」
何故かブローディアが白い目をセレティーナに向けてくる。
「ま、待って! わたくし、本当に少しでも殿下を安心させたくて添い寝をしただけよ? いかがわしい事など一切していないのだから、そういう目で見るのはやめて!」
「そうね……。確かにセレナは聖母の様にユリオプス殿下を優しく包み込んで、恐怖を取り除こうと添い寝をしてあげただけなのでしょうね……」
そう呟くブローディアだが……どうも疑いの目を向けられている雰囲気が強い。
「本当に……本当に庇護的な気持ちでよ!? やましい感情など一切ないわ!!」
何だか自分を変態でも見るような目つきになってきた親友にセレティーナが、涙目になりながら必死で訴え出す。その慌てぶりに今度はブローディアの方が、吹き出した。
「分かってるわ! 冗談よ! もう……セレナったら本気にしないで?」
「だって……先程向けられた視線は冗談には思えなかったのだもの……」
そう言って未だに涙目のまま、セレティーナが愚痴る。
そんな親友の様子にブローディアは苦笑してしまった。
「あなたが純粋に庇護的な愛情を全力で殿下に注いでいる事は、ちゃんと分かっているわ。ほら、そのあなたが全力で守りたくて仕方のない対象の可愛らしい方の呼び声が、段々と近づいてくるわよ?」
ブローディアのその言葉で耳を澄ますと、セレティーナの一番短い愛称を連呼する声が、段々と大きくなってくる。その声の主が分かると、セレティーナの表情が優しい笑みを作り出した。
「殿下! ユリス殿下! こちらでございます!」
扉を開け、キョロキョロしながらセレティーナがその呼びかけに答える。
すると廊下の突き当り右から、ひょっこりと愛らしい顔がこちらを覗き出す。
「セレ! そこにいたのっ!?」
そのまま満面の笑みをしながら、ユリオプスが全力で走って来た。
「殿下。そのように廊下を走ってはなりませんよ?」
「だって……早くセレのところに行きたかったんだもん……」
行儀の悪さを指摘されたユリオプスが、唇を尖らせて拗ねる様な仕草をする。
その様子に心を全部持ってかれそうになったセレティーナが、ぐっと堪える。
「あっ……。ブローディアが遊びに来てたの?」
「ユリオプス殿下、お久しゅうございます」
「ブローディア、ごめんね? 二人の楽しいお茶の時間を邪魔してしまったみたいで……。僕の用事は急ぎではないから、また後で……」
「まぁ、殿下! わたくしの事などお気になさらないでくださいませ。今ちょうどお暇しようかと思っておりましたので。なのでどうぞ、セレナをお連れ下さいませ」
自分達を気遣う小さな紳士にブローディアでさえ、思わず笑みがこぼれる。
「でも……ブローディアもセレに会うの久しぶりでしょ? いいの……?」
そう言って不安そうな目でじっと上目遣いしてくるユリオプスにブローディアだけでなく、隣にいたセレティーナも心を打ち抜かれる。
「どうぞどうぞ! 確かにセレナと会うのは久しぶりではありますが……。普段日常的に手紙のやり取りしているので、久しい感覚は左程ないのです。それよりも殿下の御用の方を優先させてくださいませ」
ブローディアの言葉にユリオプスが、頬を紅潮させて満面の笑みを浮かべる。
「ありがとう! ブローディア!」
その殺人級の愛らしい天使の微笑みに12歳の少女達は、完全に再起不能となる。
「でもブローディアのお見送りはしてあげないとね? ねぇ、セレ。お見送りが終わったら中庭に来てくれる?」
「中庭……でございますか?」
「どうしてもセレに見せたかったお花が、今日やっと咲いたんだ! だからね、セレと一緒に見たかったの!」
そう言って、小首を傾げ見上げて来るユリオプスの愛らしさは、もはや最強だ。
「わたくしの見送りなど必要ございません。それよりもその素敵なお花を早くセレナに見せてあげてくださいませ。セレナもその方がいいわよね?」
「そうね。ディアがそう言ってくれるのなら……お言葉に甘えようかしら。殿下、その素敵なお花まで、すぐにご案内お願いできますか?」
「うん!」
ニッコリしながら、小さな手でセレティーナの手を掴むユリオプス。
「ブローディア、今度はセレと3人でゆっくりお話しようね!」
「お気遣い、ありがとうございます。セレナもまたね」
「ええ。また手紙を書くわね」
「それではユリオプス殿下、わたくしはこれで失礼いたします」
「さようなら! ブローディア、またね!」
優雅に一礼をしたブローディアは、颯爽と部屋を出て行った。
すると、やや興奮気味のユリオプスがセレティーナと繋いでいた手を引っ張る。
「セレ! 僕らも早くお花の所に行こう!」
「はい、殿下。それでは参りましょうか」
はしゃぎながら、小さな手でしっかり握りしめてくるユリオプスにほっこりした気分になったセレティーナは、思わず笑みをこぼす。そんなセレティーナに更に極上の笑みを振りまくユリオプス。
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