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16.風の精霊王
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エリアテールのいるバルコニーに続く階段を今にも倒れそうな状態で、イクレイオスは少しずつ歩みを進めていた。
ここは風呼びの儀を行う為の専用のバルコニーの為、基本的に王族とイクレイオスが許可した人間しか入れない場所だ。その為、人の出入りが殆どなく、フラフラな状態のイクレイオスを気遣う人間もいない……。
バルコニーは城の左側一部の飛び出た屋上スペースのような場所で、小ぢんまりとした屋上庭園というくらいの広さはある。
そこに行くまでには、城内の一番左にある螺旋状の専用階段をワンフロア分登らなければならない。
普段なら苦も無く登れるその階段をイクレイオスは、ところどころ休みながら必死で登った。
その間、等間隔で現れる吹き抜けの窓からは、城内の一般公開されている庭園が一望出来た。今はその窓からエリアテールの歌を聞く為、庭園に出ている使用人達の姿が数多く確認出来る。
イクレイオスにとっては、自分に制裁を下すようなエリアテールの歌声でも他の者達にとっては、いつも通りの安らぎを与えてくれる癒しの歌に聴こえているらしい。皆、その歌声に聴き入り、作業を一時中断している。
しかしイクレイオスにとっては、歌声に近づけば近づく程、頭が割れそうな激痛が悪化した。
エリアテールの歌声は、今のイクレイオスにとって心臓にナイフを突き立てられている様なものだ。
その優しく紡がれる歌詞全てが、イクレイオスの心を抉り、その澄んだ美しい歌声に乗った想いは、イクレイオスに大きな消失感を与える。
エリアテールがその歌を歌う程、イクレイオスの中で何かが壊れてゆくのだ……。
そしてその壊れた破片を必死で拾い集めようとする想いが、頭の隅でずっと蓋のような物に閉じ込められていた場所から溢れ出す。
蓋から溢れ出たその想いは、愛おしい気持ちと重度なまでの独占欲だ。それらは、まるで霞のように跡形もなくマリアンヌに抱いていた想いを一瞬で消し去った。
しかし想いを押さえ付けていた蓋は、まだそれらを閉じ込めようとする。その押さえ付けに抗えば抗う程、頭痛は耐え難い痛みを伴い、イクレイオスは何度も気を失いかけた。
やっとバルコニーに出る為の扉の前に到着したイクレイオスは、力を振り絞るように勢いよく扉を開け放った。その衝撃で、扉は大きな音をバルコニー中に響かせる。
その音に驚いたエリアテールが振り返った為、先程まで聴こえていた美しい歌が、一瞬で止んだ。
するとイクレイオスが痛みのせいで、膝からその場に崩れ落ちる。
「イクレイオス様っ!?」
その状況に気付き、悲痛な叫びを声を上げながら駆け寄ってくるエリアテールの気配を感じたイクレイオスが、何とか顔を上げた。
「ど、どうされたのですっ!?」
イクレイオスの元に着くなり、滑り込むように膝を付いたエリアテールは、激痛で涙まで溜めながら、うずくまっているイクレイオスの姿に驚いた。
そして思わず両手を伸ばして、イクレイオスの体を支えようとした。その手が何故か救いの様に見えたイクレイオスは、まるで懇願するように目を見開き、すがるような視線を送ってしまった。
しかしエリアテールの両手は、何故かイクレイオスに触れる直前でピタリと止まり、怯えた様にすぐ引っ込められてしまう。
そして立ち上がり、踵を返すように先程イクレイオスが開け放った扉の方へと足を向けた。
「誰か……誰か人を呼んで参ります!」
そう叫び、扉の方に駆け出そうとしたエリアテールだが、いきなり左腕をイクレイオスに服の袖ごと強く引っ張られてしまい、再び膝を付いてしまう。
「呼ば……なくて、いい……。少し……すれば……治ま、る……」
「ですが! その苦しみ方は明らかに普通ではございません! 早く人を……」
そう言って再び立ち上がろうとするエリアテールの左腕にイクレイオスが、更に強い力でしがみつく様に掴んできた為、立ち上がる事は出来なかった。
「お願いです! どうかお手をお放しくださいませ! すぐに救護の者を呼んでまいりますので!」
エリアテールが必死に説得するが、イクレイオスは放すどころか、ますます左腕に絡みつく。
その状況に途方に暮れ始めたエリアテールは、せめてどこか休める場所にイクレイオスを移動させようと、辺りを見渡した。
たが次の瞬間――――。
急に聞きなれない声がエリアテールの耳に入ってくる。
「先程の慈しむような素晴らしき歌は、もう終わりか?」
いきなり後方から男性に声を掛けられ、エリアテールは慌てて振り返る。
そこには以前、エリアテールに精霊大戦終歌を歌わせた上位精霊が立っていた。
「あなた様は……いつぞやの……」
イクレイオスにしがみつかれ、膝を付いたままの状態のエリアテールを見て、上位精霊は苦笑する。
「なんだ王太子……。そなた、ずいぶんと情けない有り様をしているな」
あざけ笑うようにイクレイオスにそう告げる風の上位精霊は、何故か楽しそうな様子を見せる。
流石にこの国の王太子を前にして、この精霊の態度はまずいと感じたエリアテールは、その上位精霊を咎めようと口を開きかけた。
しかしそれは、しがみついているイクレイオスに腕を引っ張られ、制止されてしまう。
その事にエリアテールが驚いていると、イクレイオスは更に驚くとような接し方を上位精霊相手にし始める。
「大変……見苦しい、姿をお見せして…しまい、申し訳……ござい、ません……」
一介の上位精霊に対して、絞り出す様に敬語で話しかけるイクレイオスに、エリアテールが更に目を丸くする。
「どう……か、お許し、くだ……さい…。風の……精霊王、様……」
次の瞬間、エリアテールの顔色は一気に血の気を引き、真っ青になった。
そんなエリアテールを面白そうに眺めながら、元上位精霊こと風の精霊王は一言告げる。
「風巫女よ、我は一度もそなたに『上位精霊』とは、名乗った覚えはないが?」
「もも……も、申し訳ございません! 知らぬとはいえ、数々のご無礼を……!」
今にも土下座するような勢いで非礼を詫びようとしたエリアテールだが、未だにイクレイオスが腕にしがみついているので、思う様に身動きが取れない。
その様子に風の精霊王が、くつくつと笑い出す。
「構わぬ。今日の我は、かなり気分が良い。許そう。しかし……」
そう言いかけて、精霊王はイクレイオスをチラリと見やる。
「王太子よ、そなた随分面白い事になっているな?」
「え……?」
精霊王のその言葉に思わずエリアテールは、イクレイオスに視線を向けた。
すると精霊王は、更に言葉を続ける。
「その呪い、どこで受けたモノだ? ああ、分かるはずなどないか。先程まで自身が呪いを受けている事さえ、気づいておらぬようだったからな」
「の、呪いですかっ!?」
それを聞いたエリアテールが、素っ頓狂な声をあげる。
「やは、り……呪い、か……」
「イクレイオス様……? もしや以前から気づかれていたのですか……?」
「気づいた……のは、先程、だ……」
そのイクレイオスの言葉に精霊王が目を細め、意地の悪そうな笑みを浮かべる。
「先ほどの風巫女の歌の助けで、自力で呪いを半分のみ解いたようだな……。しかし、呪いから解放されたのは意識のみだ。潜在意識が呪いに抗う度に発生していた症状は、まだ解呪されていない。それがその酷い頭痛だ。意識のみ解呪された今のそなたは、常に呪いに抗う状態となっている」
「そ、それでは……呪いを完全に解かない限り、イクレイオス様はこの様に酷い痛みにずっと苦しむという事ですか!?」
「そういう事になるな」
「そ、そんな……」
ケロリとした表情で返答してきた精霊王の言葉にエリアテールの顔は、ますます真っ青になる。
そしてエリアテールにしがみつく様に左腕を掴んでいるイクレイオスの方へ恐る恐る目をやった。
イクレイオスは、激しい痛みの所為で奥歯をガタガタ言わせ、眉間に深いシワを作り、よく見ると目じりには涙が溜まっていた。
自身では体を支えられないのか、しがみついているエリアテールの左腕にもたれ掛るように肩口辺りに頭を埋め、激しい頭痛に耐えている。
あまりにも辛そうなイクレイオスの状態にエリアテールの瞳にもジワリと涙が溜まり出す。そんなエリアテールを見た精霊王は、小さくため息をついた。
「風巫女よ。その呪い、我が解呪してやってもいいが?」
その言葉にエリアテールは、涙目のまま懇願するように精霊王に視線を向ける。
「ほ、本当で……ございますか……?」
「ああ。だが条件がある。それもそなたら二人に対し、それぞれの条件が……」
そこまで言いかけた精霊王は、何故か何かを悪だくみをするようにニヤリと口角を上げた。
「その条件を呑むと言うのであれば、その間抜けな王太子の呪いを解いてやろう」
ここは風呼びの儀を行う為の専用のバルコニーの為、基本的に王族とイクレイオスが許可した人間しか入れない場所だ。その為、人の出入りが殆どなく、フラフラな状態のイクレイオスを気遣う人間もいない……。
バルコニーは城の左側一部の飛び出た屋上スペースのような場所で、小ぢんまりとした屋上庭園というくらいの広さはある。
そこに行くまでには、城内の一番左にある螺旋状の専用階段をワンフロア分登らなければならない。
普段なら苦も無く登れるその階段をイクレイオスは、ところどころ休みながら必死で登った。
その間、等間隔で現れる吹き抜けの窓からは、城内の一般公開されている庭園が一望出来た。今はその窓からエリアテールの歌を聞く為、庭園に出ている使用人達の姿が数多く確認出来る。
イクレイオスにとっては、自分に制裁を下すようなエリアテールの歌声でも他の者達にとっては、いつも通りの安らぎを与えてくれる癒しの歌に聴こえているらしい。皆、その歌声に聴き入り、作業を一時中断している。
しかしイクレイオスにとっては、歌声に近づけば近づく程、頭が割れそうな激痛が悪化した。
エリアテールの歌声は、今のイクレイオスにとって心臓にナイフを突き立てられている様なものだ。
その優しく紡がれる歌詞全てが、イクレイオスの心を抉り、その澄んだ美しい歌声に乗った想いは、イクレイオスに大きな消失感を与える。
エリアテールがその歌を歌う程、イクレイオスの中で何かが壊れてゆくのだ……。
そしてその壊れた破片を必死で拾い集めようとする想いが、頭の隅でずっと蓋のような物に閉じ込められていた場所から溢れ出す。
蓋から溢れ出たその想いは、愛おしい気持ちと重度なまでの独占欲だ。それらは、まるで霞のように跡形もなくマリアンヌに抱いていた想いを一瞬で消し去った。
しかし想いを押さえ付けていた蓋は、まだそれらを閉じ込めようとする。その押さえ付けに抗えば抗う程、頭痛は耐え難い痛みを伴い、イクレイオスは何度も気を失いかけた。
やっとバルコニーに出る為の扉の前に到着したイクレイオスは、力を振り絞るように勢いよく扉を開け放った。その衝撃で、扉は大きな音をバルコニー中に響かせる。
その音に驚いたエリアテールが振り返った為、先程まで聴こえていた美しい歌が、一瞬で止んだ。
するとイクレイオスが痛みのせいで、膝からその場に崩れ落ちる。
「イクレイオス様っ!?」
その状況に気付き、悲痛な叫びを声を上げながら駆け寄ってくるエリアテールの気配を感じたイクレイオスが、何とか顔を上げた。
「ど、どうされたのですっ!?」
イクレイオスの元に着くなり、滑り込むように膝を付いたエリアテールは、激痛で涙まで溜めながら、うずくまっているイクレイオスの姿に驚いた。
そして思わず両手を伸ばして、イクレイオスの体を支えようとした。その手が何故か救いの様に見えたイクレイオスは、まるで懇願するように目を見開き、すがるような視線を送ってしまった。
しかしエリアテールの両手は、何故かイクレイオスに触れる直前でピタリと止まり、怯えた様にすぐ引っ込められてしまう。
そして立ち上がり、踵を返すように先程イクレイオスが開け放った扉の方へと足を向けた。
「誰か……誰か人を呼んで参ります!」
そう叫び、扉の方に駆け出そうとしたエリアテールだが、いきなり左腕をイクレイオスに服の袖ごと強く引っ張られてしまい、再び膝を付いてしまう。
「呼ば……なくて、いい……。少し……すれば……治ま、る……」
「ですが! その苦しみ方は明らかに普通ではございません! 早く人を……」
そう言って再び立ち上がろうとするエリアテールの左腕にイクレイオスが、更に強い力でしがみつく様に掴んできた為、立ち上がる事は出来なかった。
「お願いです! どうかお手をお放しくださいませ! すぐに救護の者を呼んでまいりますので!」
エリアテールが必死に説得するが、イクレイオスは放すどころか、ますます左腕に絡みつく。
その状況に途方に暮れ始めたエリアテールは、せめてどこか休める場所にイクレイオスを移動させようと、辺りを見渡した。
たが次の瞬間――――。
急に聞きなれない声がエリアテールの耳に入ってくる。
「先程の慈しむような素晴らしき歌は、もう終わりか?」
いきなり後方から男性に声を掛けられ、エリアテールは慌てて振り返る。
そこには以前、エリアテールに精霊大戦終歌を歌わせた上位精霊が立っていた。
「あなた様は……いつぞやの……」
イクレイオスにしがみつかれ、膝を付いたままの状態のエリアテールを見て、上位精霊は苦笑する。
「なんだ王太子……。そなた、ずいぶんと情けない有り様をしているな」
あざけ笑うようにイクレイオスにそう告げる風の上位精霊は、何故か楽しそうな様子を見せる。
流石にこの国の王太子を前にして、この精霊の態度はまずいと感じたエリアテールは、その上位精霊を咎めようと口を開きかけた。
しかしそれは、しがみついているイクレイオスに腕を引っ張られ、制止されてしまう。
その事にエリアテールが驚いていると、イクレイオスは更に驚くとような接し方を上位精霊相手にし始める。
「大変……見苦しい、姿をお見せして…しまい、申し訳……ござい、ません……」
一介の上位精霊に対して、絞り出す様に敬語で話しかけるイクレイオスに、エリアテールが更に目を丸くする。
「どう……か、お許し、くだ……さい…。風の……精霊王、様……」
次の瞬間、エリアテールの顔色は一気に血の気を引き、真っ青になった。
そんなエリアテールを面白そうに眺めながら、元上位精霊こと風の精霊王は一言告げる。
「風巫女よ、我は一度もそなたに『上位精霊』とは、名乗った覚えはないが?」
「もも……も、申し訳ございません! 知らぬとはいえ、数々のご無礼を……!」
今にも土下座するような勢いで非礼を詫びようとしたエリアテールだが、未だにイクレイオスが腕にしがみついているので、思う様に身動きが取れない。
その様子に風の精霊王が、くつくつと笑い出す。
「構わぬ。今日の我は、かなり気分が良い。許そう。しかし……」
そう言いかけて、精霊王はイクレイオスをチラリと見やる。
「王太子よ、そなた随分面白い事になっているな?」
「え……?」
精霊王のその言葉に思わずエリアテールは、イクレイオスに視線を向けた。
すると精霊王は、更に言葉を続ける。
「その呪い、どこで受けたモノだ? ああ、分かるはずなどないか。先程まで自身が呪いを受けている事さえ、気づいておらぬようだったからな」
「の、呪いですかっ!?」
それを聞いたエリアテールが、素っ頓狂な声をあげる。
「やは、り……呪い、か……」
「イクレイオス様……? もしや以前から気づかれていたのですか……?」
「気づいた……のは、先程、だ……」
そのイクレイオスの言葉に精霊王が目を細め、意地の悪そうな笑みを浮かべる。
「先ほどの風巫女の歌の助けで、自力で呪いを半分のみ解いたようだな……。しかし、呪いから解放されたのは意識のみだ。潜在意識が呪いに抗う度に発生していた症状は、まだ解呪されていない。それがその酷い頭痛だ。意識のみ解呪された今のそなたは、常に呪いに抗う状態となっている」
「そ、それでは……呪いを完全に解かない限り、イクレイオス様はこの様に酷い痛みにずっと苦しむという事ですか!?」
「そういう事になるな」
「そ、そんな……」
ケロリとした表情で返答してきた精霊王の言葉にエリアテールの顔は、ますます真っ青になる。
そしてエリアテールにしがみつく様に左腕を掴んでいるイクレイオスの方へ恐る恐る目をやった。
イクレイオスは、激しい痛みの所為で奥歯をガタガタ言わせ、眉間に深いシワを作り、よく見ると目じりには涙が溜まっていた。
自身では体を支えられないのか、しがみついているエリアテールの左腕にもたれ掛るように肩口辺りに頭を埋め、激しい頭痛に耐えている。
あまりにも辛そうなイクレイオスの状態にエリアテールの瞳にもジワリと涙が溜まり出す。そんなエリアテールを見た精霊王は、小さくため息をついた。
「風巫女よ。その呪い、我が解呪してやってもいいが?」
その言葉にエリアテールは、涙目のまま懇願するように精霊王に視線を向ける。
「ほ、本当で……ございますか……?」
「ああ。だが条件がある。それもそなたら二人に対し、それぞれの条件が……」
そこまで言いかけた精霊王は、何故か何かを悪だくみをするようにニヤリと口角を上げた。
「その条件を呑むと言うのであれば、その間抜けな王太子の呪いを解いてやろう」
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