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第三章

消える夕影

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 宵の闇がシャルルの部屋を訪れる。侵食するように部屋の端から闇は増殖し、今にもシャルルの部屋を呑み込もうとしていた。
 シャルルはベッドの上へと視線を落とした。そこではアンキラが仰向けに寝そべっていた。銀色の髪はベッドの上で広がり、微かな夕影を受けて煌いている。

 ベッドのシーツは寄れて皺になり、細かな陰影をいくつも波立たせていた。アンキラの細い体を上から順番に見下ろしてゆく。
 豊かな乳房はシャルルの手にも収まらないほど大きく、その先端では血と乳を混ぜたような色の乳頭があった。
 自分はあの先端へむしゃぶりついてもいいのだ。舌で転がし、吸い、すべてを味わってもよい。

 目の前に寝そべるアンキラは、自分のメイドだ。自分の肉欲を満たすためにその美しい体を存分に味わえる。

「さぁて、お楽しみだ」

 シャルルはアンキラの体へと覆いかぶった。アンキラの細く長い脚は開かれ、その付け根にある秘部は大きく晒されていた。
 ほんのりと桃色に色づいたその肉のヒダがシャルルを誘っている。厚い大陰唇はわずかに開かれ、その奥にあるヒダを覗かせていた。

 今すぐあの肉ヒダの奥へ自分のペニスを差し込んでしまいたい。
 シャルルのペニスは限界まで張り詰めていた。興奮が興奮を呼び、血がドクドクと押し込められる。
 火薬を詰めた銃身のように、今にも破裂の機会を窺っていた。


 シャルルはアンキラの乳房へと手を伸ばした。指先をその肉へと埋める。するとアンキラが声を漏らした。

「あっ……」

 アンキラの眉間に皺が寄り、形のよい唇から白い歯を覗かせた。この美しい女が、自分の指で、自分の手で淫らに乱れてゆく。これほど男の本能を刺激することはない。
 じっくりと楽しみたいとも思えたが、シャルルはこれ以上我慢できそうになかった。

 今すぐペニスをブチ込んでやろう。だが、アンキラの膣は今の自分にとってあまりに刺激が強すぎるかもしれない。
 シャルルはペニスの先をアンキラの膣口に当てた。それだけで先端から途方もない熱が伝わってくる。


 きっと、ペニスを入れた瞬間にその肉の熱さでとろけてしまうだろう。今まで何度も何度も味わってきたが、それでもアンキラの膣は抗いがたいほどにシャルルのペニスを受け入れるのだ。
 このまま差し入れようか迷っていると、アンキラが薄い唇の奥から声を漏らした。


「ご主人さま、どうか、アンキラの体で、ご主人さまの昂ぶりをお慰めください」
「ハハハ、なんだ、もう欲しくなったのか?」
「このアンキラ、いつでもご主人さまのお求めに応じてご主人さまを気持ちよくできるようになっております」
「ほう」
「この体は、ご主人さまの他の体を知りません。すべてが、ご主人さま専用でございます。ご主人さまを気持ちよくできる形に、ご主人さまを喜ばせる肉に仕上がっております」
「ああ、それはよく知っている」

 だからこそ、この体を長く味わうことが出来ないかもしれないのだ。アンキラの中に入れてしまえば、ほんの数回のピストンで射精に至りかねない。
 かといって、アンキラの膣にペニスを入れれば、動かざるを得ない。動かずにいようとしても、我慢できるものではないのだ。

 
 だがいつまでもこうやってはいられない。シャルルはアンキラの体を見下ろしながら命令をした。

「アンキラ、脚を開け」
「はい」

 短い返事の後、アンキラはその美しい両脚を開いた。それと同時にアンキラの割れ目がジュクジュクと広がる。
 そこから蒸気が上がっているのではないかと思えるほどだった。

「アンキラ、お前は誰の物だ?」
「わたしはアンキラ、ご主人さまの婢にございます」
「アンキラ、お前の体は何の為にあるんだ?」
「わたしの体は、ご主人さまを喜ばせるためにあります」
「お前の心は誰の物だ?」
「すべてはご主人さまの物でございます」

 躊躇いの無い言葉を聞いて、シャルルは脳が痺れるような快感を得た。まだ挿入していないにも関わらず、シャルルのペニスの先端から汁が分泌されてゆく。
 ペニスがまるで煮凝りのように崩れやすいもののように思えた。このままアンキラの中へと入れてしまえば、跡形もなくアンキラに咀嚼されてしまいそうだ。

 それがどれほどの快楽なのか、想像もできない。だが、味わうことは出来るのだ。




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