スキンシップが多めの彼氏の話

サドラ

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スキンシップが多めの彼氏の話

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スキンシップが多めの彼氏の話をしよう。私には彼氏がいる。こいつが、とんでもなくスキンシップが多いのだ。
彼とは主に学校の放課後イチャイチャしている。私は彼氏と一緒に帰るのが好きなのだ。だから毎日一緒に下校する。もちろん手も繋いで帰るし腕を組んで帰ることもある。
スキンシップの例で言うと、彼はよく私の頭を撫でる。私が髪を下ろしている時は肩を叩いてくる。「髪切った?」って聞いてきて、髪を切る度に聞いてくる。そして頭をよく撫でてくれる。嬉しいけど恥ずかしいからやめてほしい。でも嫌ではない。
今日は登校中に会えたので、いきなり私の右手を握ってきた。
「ひゃっ!ちょっと!」
と言って振りほどこうとしたら
「ダメか?じゃあ」
そう言って今度は左手を握ってきた。
「え!?︎もう……仕方ないなぁ」
私は彼の手を握り返した。すると彼は嬉しそうな顔になって
「やったー!!」
といってハグしてきた。流石に初めてで、これは心臓に悪い。
こんな感じだ。このくらいならいいのだが、もっとすごいことがある。例えばお昼ご飯を食べ終わった後とか、二人っきりになった下校中に、いきなりキスしてくる。それも1回だけじゃない。何度も何度も。
正直言うと私はこういうことをされるのは嫌いではないが、さすがに学校ではやめていただきたい。それに学校でそんなことされたら周りの目が痛い。なのでいつも抵抗しているが全然やめない。
最近結構真面目にそう言ったら下校中だけになった。まあそれはそれで辛いものがあるが。
ある日のこと。私達は一緒に下校していた。
「ねぇ~」
「ん~?」
「明日休みじゃん?デートしない?」
「うん!行く!!どこ行きたい?」
「水族館行かない?イルカショー見たいんだよね」
「わかった!それじゃあ明日の朝10時に駅前集合ね!」
「おっけー」
翌日
「ごめん待った?」
「ううん今来たところだよ」
「よかった~」
「んじゃ行こうか」
「そうだね」
私達は電車に乗って水族館に向かった。
「わぁ……」
私は思わず声が出てしまった。そこには色とりどりの魚達が泳いでいた。綺麗だなと思った。私は魚を見るのが好きだった。思わず身を乗り出して見入ってしまう。するといきなり彼が私の肩を掴んだ。
「え?ちょっ⁉」
「ミニスカートで前に乗り出すと、後ろからパンツ見えるぞ」
私は顔を真っ赤にして後ろに下がった。彼は少し笑っていた。
その後も色々な魚を見たり触ったりして楽しかった。特に大きなサメがいた時が一番興奮した。しかしその時事件が起きた。
「キャッ!」足を踏み外してしまった。落ちそうになる。彼が必死に手を伸ばして掴んできた。そしてなんとか落ちる前に助けてくれた。
「大丈夫か?」
「うんありがとう」
「危なかったなぁ」
すると彼はいつものようにハグしてきた。そして頭を撫でてきた。その瞬間ドキッとして胸が高鳴ってしまった。そしてそのまま抱きついて離れなくなってしまった。周りからはカップルと思われているだろう。早く離してほしいがなかなか離れてくれない。
結局ずっと抱きしめられていた。そろそろ恥ずかしくなってきた。
「そ、そろそろ…」
「まだ足りないなぁ…」
ギュギュッ!
「ひゃあっ!」
さらに強く抱きしめてくる。苦しい。でもドキドキする。
「わ、分かったから!続きはそ、外で!」
「絶対だよ…」
ということで外に出て、人気がいない場所を探し当てた。
「はい、どうぞ……」
「ありがと……ってなんで手繋ぐの!?︎」
「だってまた転ぶかもしれないじゃん?」
「もう!そんなことないもん!」
と言いつつもしっかりと握っているあたり、やっぱり好きなんだろうと思う。そしてまた唐突にギュギュッ!と抱きしめてきた。
「んんっ///もぅ!やめてよぉ///」
彼は私の耳元で囁いた。
「そういう声がすごくエロいよ…」
「ふぇ!今なんて…うぐっ!」
ち、力が、つ、強すぎる……。あ、あぁ……。まだまだ続いた。
「も、もうだめぇ……」
「じゃあお次はー」
「はっ⁉えっ⁉さ、流石にちょっと!」「んー?」
「ま、まだ心の準備がぁぁぁぁぁ!!!!!」
初めてのキスだ。初めてよ?急に…無理です。
「んぐっ…」
「うっ!んん…」
今度は舌を絡めてきた。頭がボーっとしてくる。何も考えられない。ただ気持ちいいということしかわからない。あぁ幸せだ。
「ぷはぁ……」
唇が離れた。とても名残惜しかった。もっとして欲しいと思ってしまった。
こんな感じで日に日にエスカレートしていくのだった。
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