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夜会
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「主人の突然の訪問を許して下さり、ありがとうございます。セバンスと申します。対面したことのあるセバスンとは兄弟弟子の関係となります。最近よく似ているといわれ困惑しております」
ん?兄弟弟子?血族じゃなくて同じ師匠についてた、てこと?そんな双子みたいにそっくりになるか~?ドッペルンガー現象もいいとこだよ。
それに、困惑って。嬉しそうじゃないな。ライバル、みたいな?
「あの日、ディタ殿がセバスンと言ったのを耳にしまして。こちらにたどり着きました」
自分のせいー。あの一言だけで?独り言だよ?呟いた程度だよ、確か。
名探偵だ。あぅ。
「ついでに説明しますと、彼女は私と親戚で、祖母同士が姉妹となります」
意外なつながりだったことが判明した。
「私としても、あなたを悩ませたくはないのですが、正直他に手が思いつかなくて」
本当に困っていそうなのはわかる。前より顔色悪いもん。
「あの一時が本当に楽しくて。ディタ殿以外に考えられないのです」
そう言って微笑んだ。まぶしい…。
「これ、口説かれてんのか?」
「しっ」
トルードさんがそう言いながらも、ニヤニヤしてんじゃん。
いや、口説かれてるわけじゃないと思うよ。
「先日の話なのですが、参加といっても、登城での名乗りはありません。ただ、パートナーとして会場へ入場していただきたいだけなのです」
ただ皇宮へ一緒に入ればいいと?あとは何もなし?
「踊る必要もありません」
そもそもムリだからね。学生の頃、体育の授業で各国のダンスを踊るみたいのがあって、その中にワルツもあった。リズム感、壊滅だったわ~。
チッそれを理由に断ろうとしたのに。
「入場ってどっかの舞踏会の相手か?」
こいつが?みたいな顔はやめてほしい。自分にだって想像できないんだから。
「皇宮の夜会へのお誘いでございます」
セバンスさんが答えると、両隣の二人が同じ変な顔で私を見た。
てか、この人はこの案に賛成なの?冒険者の私がパートナーでもいいと?普通反対しない?
「大旦那様に今回不参加すると騎士団退団を迫れておりまして」
そ、それは大変。大旦那様ってガーゼイのお父さんてことよね。
「騎士団?騎士なのか、すげー」
「あらあら大物きたわねぇ」
二人が若干騒がしい。
「もちろん、ドレスやアクセサリーその他に必要な物は、全てこちらで手配致します。ただ、旦那様と夜会の会場へ足を踏み入れていただければ、と。仕事として依頼をして、謝礼も致しますので。お嬢様にはあまりメリットを感じないかもしれませんが」
あ、これはオークションのこと知ってるね。
てかお嬢様呼びはやめてっ。恥ずかしいしなんかむずむずする。そんな年齢じゃないからね。
「退団はしたくない、てことですね」
「私には天職だと思っています。家を出て一から入り直してもいいのですけどね」
うん、似合ってるし。その腕なら、家名を外れても入れるだろうし。実力主義だと思ってるけど、貴族の名前が合った方がいい面もあるのかなぁ。騎士のイメージで実力ないのに貴族の名前だけで入ってる人もいそうじゃん?
「それはそれで他の方々が反対しておりまして」
おう、もう提案済でしたか。
ガーゼイが夜会にパートナーと参加すれば全て丸く収まる、と。おそらくは結婚しない、しそうにもない三男に業を煮やして、てとこなんだろうけど。第三者からみれば、余計なお世話で。
優しいんだよね、家族に強く出られない。その正確を見抜かれているなら、してやられた感がしなくてもない。
…うん。
「パートナーはどんな身分でも?」
貴族の相手じゃなきゃだめ、とか条件があったりするのか?
「女性であれば」
同性婚がないわけじゃない世界だけど、貴族では特に珍しいみたいだからね。
「ただでお金もらえる上に、皇宮のうまい飯食えんだろ?」
ええ?そんな解釈する?
「食事に出かける、という誘いじゃないのよ?」
「わかってるけど、そういうことじゃん」
スミの言葉に、セバンスさんが微笑んで返した。
「そのように簡単に考えていただいて結構でございます」
ほら、とスミがドヤ顔する。おい、どっちの味方だ?!
「マナーとかはどうするの?さすがに入場の際は必要よ?」
「そこは僭越ながら私ともう一人で充分対応できます」
まあ、お辞儀のやり方くらいなら練習してもいいけど。自己紹介の台詞はないはずだし。
そういえば、この前皇宮に行った時もそんな堅苦しい雰囲気はなかったな。案外そこまで厳しくない国なのかも。
「皇宮の飯なんてもう食べることないだろ?行ってくれば?」
スミが軽く言う。食事からブレないな。
てか、今度行ったら二回目になりますけど?カオパッチおいしかったな。またあるかしら。
「スミ、一緒に行こう?」
「は?な、何言ってんだ」
トルードさんを見上げる。
「あらー私はダメよ。帝都は入っちゃいけないことになってるのよ」
まさかの出禁…。何したんですかね。
セバンスさん、訳知り顔でうなづくのやめて下さい。これ、ガチなやつだ。気になるけど聞いちゃいけない気がする。
「若気の至りよ」
ウインクしても可愛くありません。
「ディタ殿、いえニイナさん。お願いできませんか?」
今の名前も冒険者のことも調査済なのね。
まっすぐに見てくるガーゼイの視線から外せない。
はぁ。
「未亡人でも可能ですか?」
…おい、なんでみんなびっくりな顔で私を見る。
「そういう設定ですよ。まさか誰もパートナーが未亡人とは思わないでしょ?だって、ただ向こうの条件に従うのは悔しくないですか?」
やり返したくなるじゃん。
「すばらしい」
まさかのセバンスが一番乗りで賛成だった。トルードさんは隠しもせず笑ってたし、スミはぽかんとしている。
「ぜひ、詳しい設定を考えさせていただきとうございます」
あ、よろしくお願いします。
うん、私はこの世界で『黒い笑み』がわかるようになったよ。
「珍しく父に怒っていたからね。ニイナさん、本当にありがとう」
「無事終わってから言って下さい」
荷が重いのに変わりはない。うっかり言ってしまったけど、本当は行きたくないんだから。
だって魔窟だよね?皇宮の夜会なんて。
「言いそびれましたが、セリカ様も参加される予定です」
なんと!セリカ王女が来る。もう帝国に来てるのかな。それ今言う?もっと前に言ってくれたら、OKだすって思わなかったのかしら。その条件だけでもかなり揺らいただのに。
ネックレスがちゃんと機能しているか、気になってはいた。その後どうすごしているのか。あの城での広間が最後に合った場所で、辞めた後は当然会っていない。
「よろしくお願いします」
セリカ王女には会いたいからね。他の人たちも来てるのかしら。
来てるといいな~。見れるだけでも安心する。懐かしく思う。そんな月日はたってないのにね。そうね、話したいことも聞きたいこともある。またヨゾンに小言を言われそうなきもするけど。
二人は早速準備をしないと、とさっと帰って行った。一瞬外に見えた停まっている立派な馬車は見なかったことにしよう。
明日からガーゼイの屋敷に移動だ。私に予定があったらどうしてたんだろう。ないけどさ。
気ままな冒険者万歳。
そして普通の馬車で来てくれますように。
乗り合い馬車で帝都に行って、そこから徒歩で行きます、と言ったら即却下されたし。ついでに買い物もたくさんしたかったのに、残念だ。
「どんなの食ったか教えてくれよ」
写メ撮れないからなー。言葉で伝えるのは限界がある。うまく伝えられないと思うよ?グルメレポーターじゃないんだからさ。
「私はニイナさんの料理の方がおいしいと思うわ」
ありがとう。皇宮で食べたことあるんですよね?
奥様関係かしらー。うん、違う気がする。
「セリカ様ってダルシア国の第三王女よね?」
スミがいない時にトルードさんに聞かれた。一般市民のはずなのによく知ってるな。隣の国だけど、知名度はないと思う。
「は、い」
「ニイナさんって大物だったのね。おかしな人だとは思っていたけど」
「私が大物じゃないですよ?それに私はおかしくありません」
普通です。一般人です。
「充分おかしいわよ~」
トルードさんは笑った。失礼な。
ん?兄弟弟子?血族じゃなくて同じ師匠についてた、てこと?そんな双子みたいにそっくりになるか~?ドッペルンガー現象もいいとこだよ。
それに、困惑って。嬉しそうじゃないな。ライバル、みたいな?
「あの日、ディタ殿がセバスンと言ったのを耳にしまして。こちらにたどり着きました」
自分のせいー。あの一言だけで?独り言だよ?呟いた程度だよ、確か。
名探偵だ。あぅ。
「ついでに説明しますと、彼女は私と親戚で、祖母同士が姉妹となります」
意外なつながりだったことが判明した。
「私としても、あなたを悩ませたくはないのですが、正直他に手が思いつかなくて」
本当に困っていそうなのはわかる。前より顔色悪いもん。
「あの一時が本当に楽しくて。ディタ殿以外に考えられないのです」
そう言って微笑んだ。まぶしい…。
「これ、口説かれてんのか?」
「しっ」
トルードさんがそう言いながらも、ニヤニヤしてんじゃん。
いや、口説かれてるわけじゃないと思うよ。
「先日の話なのですが、参加といっても、登城での名乗りはありません。ただ、パートナーとして会場へ入場していただきたいだけなのです」
ただ皇宮へ一緒に入ればいいと?あとは何もなし?
「踊る必要もありません」
そもそもムリだからね。学生の頃、体育の授業で各国のダンスを踊るみたいのがあって、その中にワルツもあった。リズム感、壊滅だったわ~。
チッそれを理由に断ろうとしたのに。
「入場ってどっかの舞踏会の相手か?」
こいつが?みたいな顔はやめてほしい。自分にだって想像できないんだから。
「皇宮の夜会へのお誘いでございます」
セバンスさんが答えると、両隣の二人が同じ変な顔で私を見た。
てか、この人はこの案に賛成なの?冒険者の私がパートナーでもいいと?普通反対しない?
「大旦那様に今回不参加すると騎士団退団を迫れておりまして」
そ、それは大変。大旦那様ってガーゼイのお父さんてことよね。
「騎士団?騎士なのか、すげー」
「あらあら大物きたわねぇ」
二人が若干騒がしい。
「もちろん、ドレスやアクセサリーその他に必要な物は、全てこちらで手配致します。ただ、旦那様と夜会の会場へ足を踏み入れていただければ、と。仕事として依頼をして、謝礼も致しますので。お嬢様にはあまりメリットを感じないかもしれませんが」
あ、これはオークションのこと知ってるね。
てかお嬢様呼びはやめてっ。恥ずかしいしなんかむずむずする。そんな年齢じゃないからね。
「退団はしたくない、てことですね」
「私には天職だと思っています。家を出て一から入り直してもいいのですけどね」
うん、似合ってるし。その腕なら、家名を外れても入れるだろうし。実力主義だと思ってるけど、貴族の名前が合った方がいい面もあるのかなぁ。騎士のイメージで実力ないのに貴族の名前だけで入ってる人もいそうじゃん?
「それはそれで他の方々が反対しておりまして」
おう、もう提案済でしたか。
ガーゼイが夜会にパートナーと参加すれば全て丸く収まる、と。おそらくは結婚しない、しそうにもない三男に業を煮やして、てとこなんだろうけど。第三者からみれば、余計なお世話で。
優しいんだよね、家族に強く出られない。その正確を見抜かれているなら、してやられた感がしなくてもない。
…うん。
「パートナーはどんな身分でも?」
貴族の相手じゃなきゃだめ、とか条件があったりするのか?
「女性であれば」
同性婚がないわけじゃない世界だけど、貴族では特に珍しいみたいだからね。
「ただでお金もらえる上に、皇宮のうまい飯食えんだろ?」
ええ?そんな解釈する?
「食事に出かける、という誘いじゃないのよ?」
「わかってるけど、そういうことじゃん」
スミの言葉に、セバンスさんが微笑んで返した。
「そのように簡単に考えていただいて結構でございます」
ほら、とスミがドヤ顔する。おい、どっちの味方だ?!
「マナーとかはどうするの?さすがに入場の際は必要よ?」
「そこは僭越ながら私ともう一人で充分対応できます」
まあ、お辞儀のやり方くらいなら練習してもいいけど。自己紹介の台詞はないはずだし。
そういえば、この前皇宮に行った時もそんな堅苦しい雰囲気はなかったな。案外そこまで厳しくない国なのかも。
「皇宮の飯なんてもう食べることないだろ?行ってくれば?」
スミが軽く言う。食事からブレないな。
てか、今度行ったら二回目になりますけど?カオパッチおいしかったな。またあるかしら。
「スミ、一緒に行こう?」
「は?な、何言ってんだ」
トルードさんを見上げる。
「あらー私はダメよ。帝都は入っちゃいけないことになってるのよ」
まさかの出禁…。何したんですかね。
セバンスさん、訳知り顔でうなづくのやめて下さい。これ、ガチなやつだ。気になるけど聞いちゃいけない気がする。
「若気の至りよ」
ウインクしても可愛くありません。
「ディタ殿、いえニイナさん。お願いできませんか?」
今の名前も冒険者のことも調査済なのね。
まっすぐに見てくるガーゼイの視線から外せない。
はぁ。
「未亡人でも可能ですか?」
…おい、なんでみんなびっくりな顔で私を見る。
「そういう設定ですよ。まさか誰もパートナーが未亡人とは思わないでしょ?だって、ただ向こうの条件に従うのは悔しくないですか?」
やり返したくなるじゃん。
「すばらしい」
まさかのセバンスが一番乗りで賛成だった。トルードさんは隠しもせず笑ってたし、スミはぽかんとしている。
「ぜひ、詳しい設定を考えさせていただきとうございます」
あ、よろしくお願いします。
うん、私はこの世界で『黒い笑み』がわかるようになったよ。
「珍しく父に怒っていたからね。ニイナさん、本当にありがとう」
「無事終わってから言って下さい」
荷が重いのに変わりはない。うっかり言ってしまったけど、本当は行きたくないんだから。
だって魔窟だよね?皇宮の夜会なんて。
「言いそびれましたが、セリカ様も参加される予定です」
なんと!セリカ王女が来る。もう帝国に来てるのかな。それ今言う?もっと前に言ってくれたら、OKだすって思わなかったのかしら。その条件だけでもかなり揺らいただのに。
ネックレスがちゃんと機能しているか、気になってはいた。その後どうすごしているのか。あの城での広間が最後に合った場所で、辞めた後は当然会っていない。
「よろしくお願いします」
セリカ王女には会いたいからね。他の人たちも来てるのかしら。
来てるといいな~。見れるだけでも安心する。懐かしく思う。そんな月日はたってないのにね。そうね、話したいことも聞きたいこともある。またヨゾンに小言を言われそうなきもするけど。
二人は早速準備をしないと、とさっと帰って行った。一瞬外に見えた停まっている立派な馬車は見なかったことにしよう。
明日からガーゼイの屋敷に移動だ。私に予定があったらどうしてたんだろう。ないけどさ。
気ままな冒険者万歳。
そして普通の馬車で来てくれますように。
乗り合い馬車で帝都に行って、そこから徒歩で行きます、と言ったら即却下されたし。ついでに買い物もたくさんしたかったのに、残念だ。
「どんなの食ったか教えてくれよ」
写メ撮れないからなー。言葉で伝えるのは限界がある。うまく伝えられないと思うよ?グルメレポーターじゃないんだからさ。
「私はニイナさんの料理の方がおいしいと思うわ」
ありがとう。皇宮で食べたことあるんですよね?
奥様関係かしらー。うん、違う気がする。
「セリカ様ってダルシア国の第三王女よね?」
スミがいない時にトルードさんに聞かれた。一般市民のはずなのによく知ってるな。隣の国だけど、知名度はないと思う。
「は、い」
「ニイナさんって大物だったのね。おかしな人だとは思っていたけど」
「私が大物じゃないですよ?それに私はおかしくありません」
普通です。一般人です。
「充分おかしいわよ~」
トルードさんは笑った。失礼な。
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