7 / 84
7
しおりを挟む
トラブルがあったものの、無事旅の最後の宿である伯爵領の館に着いた。
いや、館というか城?貴族ってすごいんだなぁ~。王城勤めだったけど、こっちの方がリアルな城を感じる。
ここでは王女様たちとは別れて別館待機となる。まぁ、領主館の警備もあるからね。なんか最後になってようやくそれらしい泊まりの部屋になった。久しぶりのベッドー、何度家のベッドをマジックバッグにいれてこなかったことを悔やんだことか。ぜいたく一人部屋である。
残念なのはまた風呂はなかったことだ。ここは別館という客の家来たちが主に寝泊まりするところだから、贅沢品はないのだ。ヨゾン、デレス、マミヤたち一部は王女様と一緒だ。ディタは庶民だからね。いいよ、ボッチでもさ。
建物内を歩いて見学してたら、台所を見つけた。食堂みたいなところだ。なんだかいい匂いがして近づいていったら。
「カカオ?!」
チョコの香り。ああ、大好きなチョコ。カカオ豆を見つけた。あわてて売ってもらえないか聞いてみた。
「え、この黒豆ですか?苦いし、使い道ないですよ?まあ香りはいいですけど」
先週南の業者から買ってみたものの、固いしかじったら苦いしで捨てるのも勿体ないしどうしようかとおもってたところらしい。業者さん、ちゃんと調理の仕方も教えなきゃだめじゃん。
カカオ豆の殻ってカカオティといって健康茶じゃないですかー。美容もいいのよ?
私の勢いにかなりびっくりしてるみたいだったけど、安く売ってもらえてよかった。うっふっふ。
台所の片隅をかりて(必死さにひいていたわけではないと思う)魔法を使いまくる。チョコ作りのために。生クリームはなくてもこの世界ミルクはあった。充分だよー。ああ、いい匂い。これだけでもいやされるわ~。私は断然ビター派だ。今度板チョコ用に固める入れ物どっかで作ってもらおう。今はこれで我慢。
あとは、チョコクッキーとできそうなのはチョコパウンドケーキかな。ケーキ型はなかったから、四角いパウンドはできそう。
いやー、いい仕事しました。かなり集中した。家だって三種類一度につくったことはない。魔法様々である。かきまぜる、温度調整など魔法を使えば簡単簡単。ああ、オーブンからのいい匂い。そう、ここにはオーブンがあったのだ。火力調整は勿論魔法で。魔石に魔法でタイマーかけておけばほったらかしdok。魔石はバッグに大量にあるしね。この一つの魔石で温度と時間がピッタリなのだ。使ってるオーブンと同じでしょ?レシピ裏覚えだったけどいい感じ。私偉い!
小躍りしそうな感じでオーブンを開ける。上出来~味はどうかな?あつくて「あっちっち」と言いながらも早く食べたくて味見する。冷える時間は待ってられませんー。
うん、いいんじゃない?思ったよりかなりビターになったけど。私好みです。残りのパウンドケーキは冷めてから切り分けよう。
入り口でガン見していた人たちにクッキーをおすそわけした。苦そうな顔をした人もいたけど概ね良好だった。次は砂糖の量を増やしてみようかな。アーモンドやナッツのせるのいいよね。
体をふく洗い場(さすが領主館)で許可をもらったので、樽風呂を設置してお風呂タイム。今日はボッチだけどさ、さみしくないもんね。ぼーとつかってたらのぼせるとこだった。ここでも魔石が活躍。さっきのオーブンみたいに温度調整。本当便利だわ~。
部屋に戻り寝る前のティータイム。冷めたパウンドケーキを切り分ける手自家製ハーブティを入れる。なんて贅沢な時間ー。
ほう、と一息着いたとこにコンコンとノックの音がした。
「マミヤです。ディタ殿、いらっしゃいますか?」
外面的にちょっと固い声のマミヤだった。
「どうぞ」
何か起こったのかな?ドアを開けると鎧など外した軽装のマミヤがいた。
「遅くにすみません。あの、ぜひ樽風呂をかしていただきたく」
セリフが止まる。視線はパウンドケーキだ。いい匂いだもんね。
「どうぞー、他の人もだよね?パウンドケーキ食べる?さっきカカオを二束三文で買ったのよ」
南は相当カカオがとれるのか、めっちゃ安かった。
「かかお、とは?ずいぶんこげてますがいい匂いです」
いや、こげてるわけじゃないよ。さっきもそういう目で見られてたけどさ。とりあえず手招きして近くまできてもらい、口に一口ほうりこむ。だってフォークで近づけたら口が開いたからさ(笑)
「んっ?!」
うん、わかった、おいしいんだよねえ。まだ私食べてないけど。よかったよかった。
「…甘くないのにおいしい」
そういう認識?甘い物がおいしい、というお菓子の世界観なのかしら。ああ、ぜひともチョコレートをバリバリっと食べさせてあげたいよ。クッキーもだしたらすぐ食べた。晩餐会あったて聞いたけど?おつきの人もそれなりの料理でてるよね?
いや、そうきらきらした目で見られても。子供と一緒か?!
「え、とあまり量作ってなくて、又今度ね」
「そ、うですか。すみません、つい我を忘れてしまいました」
とても残念そうだ。これはカカオパウダー精製から仕込まないと。さっきは実験的に使う分しかやってなかったから。
クッキーと切り分けたパウンドケーキを半々にして女騎士隊へとマミヤに渡す。樽風呂を足して魔石に魔力を全員分たりるように入れ、温度設定して取り付け、マジックバッグに入れてマミヤに渡す。これも量産してみようかな。一応魔石の予備をいれておこう。
「終わったら湯をぬいて”クリーン”ですね?」
そうそう。改良版の説明もしておいた。
「水入れて、この魔石を押して赤くなったら作動開始。っで、緑になったら適温だから」
「おお。ありがとうございます。来てよかった。明日お返し致します」
そんな格式ばらなくてもいいのに、なんかもう敬礼しそうな勢いだよ。あ、そうだついでに。
「お風呂あがったら、これつけるといいよ」
「これは、ディタがいつもつけてる?」
「化粧水。水よりは効果あると思うよ。肌にあわなかったら、すぐに水で流してね」
多分大丈夫だと思うけど。変なのいれてないし。
やっぱり敬礼される勢いで感謝された。なんでも、私の肌がきれいな理由や(嬉しいわ)白しわけが話題にのぼってたらしい。
白いのは外にでない、てのもあると思うけど。基本ひきこもりだからさ。いや、それしかないじゃないか。
さて、荷物の整理をしてから寝よう。このボストンカバンと携帯ポシェットは私しか取り出せない仕様になっている。あげたマジックバッグには制限かけてない。今後依頼がきたらその人専用にしてもいいし。このボストンカバンに、本当あの家一軒入るんじゃないかと思う。帰ったらまずベッド入れてみよう。あとキッチングッズを充実させよう。考えるだけどわくわくしてきちゃうな。
翌日。またもやヨゾンに会うなり手を出してきた。
「?」
握手?手を出したら、はたかれたし。なんて対応するんだ。
「昨夜、マミヤたちが争奪戦を行っていた食べ物を俺にも出せ」
争奪戦?食べ物?てか、こわいよ。
「お菓子だ。なんで俺のところに持ってこない?」
なにこの俺様おっさんー。あ、クッキーとパウンドケーキのことかな。
「残念でした。もうないですよー」
「なに?!」
「すっからかんです」
ドーンという文字がとても似合う顔をしてくれた。満足。
「すみません、あの、ヨゾン様の迫力にその…」
マミヤがそっと近寄って謝って来た。
「数は任ズン分入れたはずだけど、たりなかった?」
そりゃ一人二種類はなかったから、一個の計算をした。
「え、いや、その、お恥ずかしいのですが、両方食べたいと言い出し、その権利をめぐってちょっとその騒ぎに」
その結果食べられなかった人が半分でた、てことか。ジャンケン勝負なのかな。
「樽風呂ありがとうございました。こんなに簡単にあたたかいお風呂に入れるとみな喜んでました。それで…ぜひこれを我が騎士隊に譲っていただけないかと」
今後のために。水さえあればこの魔石でできるもんね。水も魔力持ちがいればいいわけで。もしくは水がでる魔石でいいんじゃない?これは普通にありそうだけど、どうなんだろう。
「勿論代金はお支払いさせて」
「ああ、いいよ、あげるよ」
「いかほどの値。え?」
「え?だってそれ元々マミヤがもらってきた樽じゃん」
「しかしこの魔石が」
「そんなのタダに近いし」
「はあ。ディタ説明しろ。さっきマミヤが簡単と言っていたが又何をした?」
あ、ヨゾン復活した。
「”自動保温”ですけど。昨夜は水をもらえたので、温度を適温にわかして保つ魔石を樽につけました」
「火魔法でわかさなくてもいい、だと?」
そうだよ。
「しかもその温度が一定に保たれるのです。騎士隊の最後の一人まで」
うん、よかったよかった。
「誰もがいつで適温な樽風呂に入れる、と?魔力が少なくてもか」
そういうこと、かな。魔石に込める魔力は少ない。ディタでなくてもすくなくていいはず。
「水がでる魔石をつければ、誰でもてことになりますね」
そっちは飲み水じゃなくて樽にためるほどの量だからねぇ。魔力に自信あるほうがいいかも。
「よし。マミヤたちと騎士団でデータとってから売りに出すぞ」
へ?
「ディタ、魔導局にこないか?」
ですよねえ、私今回魔導局のためにたくさん働いてる気がする。
考えておきます、と返事をしといた。正直、前も思ったけど魔法局にいるよりかは精神的にもいいと思う。
領主間出発前にココアパウダーと作り、クッキーを焼かされました。なんかすっかりヨゾンの部下じゃない?おかしいな。
いや、館というか城?貴族ってすごいんだなぁ~。王城勤めだったけど、こっちの方がリアルな城を感じる。
ここでは王女様たちとは別れて別館待機となる。まぁ、領主館の警備もあるからね。なんか最後になってようやくそれらしい泊まりの部屋になった。久しぶりのベッドー、何度家のベッドをマジックバッグにいれてこなかったことを悔やんだことか。ぜいたく一人部屋である。
残念なのはまた風呂はなかったことだ。ここは別館という客の家来たちが主に寝泊まりするところだから、贅沢品はないのだ。ヨゾン、デレス、マミヤたち一部は王女様と一緒だ。ディタは庶民だからね。いいよ、ボッチでもさ。
建物内を歩いて見学してたら、台所を見つけた。食堂みたいなところだ。なんだかいい匂いがして近づいていったら。
「カカオ?!」
チョコの香り。ああ、大好きなチョコ。カカオ豆を見つけた。あわてて売ってもらえないか聞いてみた。
「え、この黒豆ですか?苦いし、使い道ないですよ?まあ香りはいいですけど」
先週南の業者から買ってみたものの、固いしかじったら苦いしで捨てるのも勿体ないしどうしようかとおもってたところらしい。業者さん、ちゃんと調理の仕方も教えなきゃだめじゃん。
カカオ豆の殻ってカカオティといって健康茶じゃないですかー。美容もいいのよ?
私の勢いにかなりびっくりしてるみたいだったけど、安く売ってもらえてよかった。うっふっふ。
台所の片隅をかりて(必死さにひいていたわけではないと思う)魔法を使いまくる。チョコ作りのために。生クリームはなくてもこの世界ミルクはあった。充分だよー。ああ、いい匂い。これだけでもいやされるわ~。私は断然ビター派だ。今度板チョコ用に固める入れ物どっかで作ってもらおう。今はこれで我慢。
あとは、チョコクッキーとできそうなのはチョコパウンドケーキかな。ケーキ型はなかったから、四角いパウンドはできそう。
いやー、いい仕事しました。かなり集中した。家だって三種類一度につくったことはない。魔法様々である。かきまぜる、温度調整など魔法を使えば簡単簡単。ああ、オーブンからのいい匂い。そう、ここにはオーブンがあったのだ。火力調整は勿論魔法で。魔石に魔法でタイマーかけておけばほったらかしdok。魔石はバッグに大量にあるしね。この一つの魔石で温度と時間がピッタリなのだ。使ってるオーブンと同じでしょ?レシピ裏覚えだったけどいい感じ。私偉い!
小躍りしそうな感じでオーブンを開ける。上出来~味はどうかな?あつくて「あっちっち」と言いながらも早く食べたくて味見する。冷える時間は待ってられませんー。
うん、いいんじゃない?思ったよりかなりビターになったけど。私好みです。残りのパウンドケーキは冷めてから切り分けよう。
入り口でガン見していた人たちにクッキーをおすそわけした。苦そうな顔をした人もいたけど概ね良好だった。次は砂糖の量を増やしてみようかな。アーモンドやナッツのせるのいいよね。
体をふく洗い場(さすが領主館)で許可をもらったので、樽風呂を設置してお風呂タイム。今日はボッチだけどさ、さみしくないもんね。ぼーとつかってたらのぼせるとこだった。ここでも魔石が活躍。さっきのオーブンみたいに温度調整。本当便利だわ~。
部屋に戻り寝る前のティータイム。冷めたパウンドケーキを切り分ける手自家製ハーブティを入れる。なんて贅沢な時間ー。
ほう、と一息着いたとこにコンコンとノックの音がした。
「マミヤです。ディタ殿、いらっしゃいますか?」
外面的にちょっと固い声のマミヤだった。
「どうぞ」
何か起こったのかな?ドアを開けると鎧など外した軽装のマミヤがいた。
「遅くにすみません。あの、ぜひ樽風呂をかしていただきたく」
セリフが止まる。視線はパウンドケーキだ。いい匂いだもんね。
「どうぞー、他の人もだよね?パウンドケーキ食べる?さっきカカオを二束三文で買ったのよ」
南は相当カカオがとれるのか、めっちゃ安かった。
「かかお、とは?ずいぶんこげてますがいい匂いです」
いや、こげてるわけじゃないよ。さっきもそういう目で見られてたけどさ。とりあえず手招きして近くまできてもらい、口に一口ほうりこむ。だってフォークで近づけたら口が開いたからさ(笑)
「んっ?!」
うん、わかった、おいしいんだよねえ。まだ私食べてないけど。よかったよかった。
「…甘くないのにおいしい」
そういう認識?甘い物がおいしい、というお菓子の世界観なのかしら。ああ、ぜひともチョコレートをバリバリっと食べさせてあげたいよ。クッキーもだしたらすぐ食べた。晩餐会あったて聞いたけど?おつきの人もそれなりの料理でてるよね?
いや、そうきらきらした目で見られても。子供と一緒か?!
「え、とあまり量作ってなくて、又今度ね」
「そ、うですか。すみません、つい我を忘れてしまいました」
とても残念そうだ。これはカカオパウダー精製から仕込まないと。さっきは実験的に使う分しかやってなかったから。
クッキーと切り分けたパウンドケーキを半々にして女騎士隊へとマミヤに渡す。樽風呂を足して魔石に魔力を全員分たりるように入れ、温度設定して取り付け、マジックバッグに入れてマミヤに渡す。これも量産してみようかな。一応魔石の予備をいれておこう。
「終わったら湯をぬいて”クリーン”ですね?」
そうそう。改良版の説明もしておいた。
「水入れて、この魔石を押して赤くなったら作動開始。っで、緑になったら適温だから」
「おお。ありがとうございます。来てよかった。明日お返し致します」
そんな格式ばらなくてもいいのに、なんかもう敬礼しそうな勢いだよ。あ、そうだついでに。
「お風呂あがったら、これつけるといいよ」
「これは、ディタがいつもつけてる?」
「化粧水。水よりは効果あると思うよ。肌にあわなかったら、すぐに水で流してね」
多分大丈夫だと思うけど。変なのいれてないし。
やっぱり敬礼される勢いで感謝された。なんでも、私の肌がきれいな理由や(嬉しいわ)白しわけが話題にのぼってたらしい。
白いのは外にでない、てのもあると思うけど。基本ひきこもりだからさ。いや、それしかないじゃないか。
さて、荷物の整理をしてから寝よう。このボストンカバンと携帯ポシェットは私しか取り出せない仕様になっている。あげたマジックバッグには制限かけてない。今後依頼がきたらその人専用にしてもいいし。このボストンカバンに、本当あの家一軒入るんじゃないかと思う。帰ったらまずベッド入れてみよう。あとキッチングッズを充実させよう。考えるだけどわくわくしてきちゃうな。
翌日。またもやヨゾンに会うなり手を出してきた。
「?」
握手?手を出したら、はたかれたし。なんて対応するんだ。
「昨夜、マミヤたちが争奪戦を行っていた食べ物を俺にも出せ」
争奪戦?食べ物?てか、こわいよ。
「お菓子だ。なんで俺のところに持ってこない?」
なにこの俺様おっさんー。あ、クッキーとパウンドケーキのことかな。
「残念でした。もうないですよー」
「なに?!」
「すっからかんです」
ドーンという文字がとても似合う顔をしてくれた。満足。
「すみません、あの、ヨゾン様の迫力にその…」
マミヤがそっと近寄って謝って来た。
「数は任ズン分入れたはずだけど、たりなかった?」
そりゃ一人二種類はなかったから、一個の計算をした。
「え、いや、その、お恥ずかしいのですが、両方食べたいと言い出し、その権利をめぐってちょっとその騒ぎに」
その結果食べられなかった人が半分でた、てことか。ジャンケン勝負なのかな。
「樽風呂ありがとうございました。こんなに簡単にあたたかいお風呂に入れるとみな喜んでました。それで…ぜひこれを我が騎士隊に譲っていただけないかと」
今後のために。水さえあればこの魔石でできるもんね。水も魔力持ちがいればいいわけで。もしくは水がでる魔石でいいんじゃない?これは普通にありそうだけど、どうなんだろう。
「勿論代金はお支払いさせて」
「ああ、いいよ、あげるよ」
「いかほどの値。え?」
「え?だってそれ元々マミヤがもらってきた樽じゃん」
「しかしこの魔石が」
「そんなのタダに近いし」
「はあ。ディタ説明しろ。さっきマミヤが簡単と言っていたが又何をした?」
あ、ヨゾン復活した。
「”自動保温”ですけど。昨夜は水をもらえたので、温度を適温にわかして保つ魔石を樽につけました」
「火魔法でわかさなくてもいい、だと?」
そうだよ。
「しかもその温度が一定に保たれるのです。騎士隊の最後の一人まで」
うん、よかったよかった。
「誰もがいつで適温な樽風呂に入れる、と?魔力が少なくてもか」
そういうこと、かな。魔石に込める魔力は少ない。ディタでなくてもすくなくていいはず。
「水がでる魔石をつければ、誰でもてことになりますね」
そっちは飲み水じゃなくて樽にためるほどの量だからねぇ。魔力に自信あるほうがいいかも。
「よし。マミヤたちと騎士団でデータとってから売りに出すぞ」
へ?
「ディタ、魔導局にこないか?」
ですよねえ、私今回魔導局のためにたくさん働いてる気がする。
考えておきます、と返事をしといた。正直、前も思ったけど魔法局にいるよりかは精神的にもいいと思う。
領主間出発前にココアパウダーと作り、クッキーを焼かされました。なんかすっかりヨゾンの部下じゃない?おかしいな。
34
お気に入りに追加
170
あなたにおすすめの小説
とある婚約破棄に首を突っ込んだ姉弟の顛末
ひづき
ファンタジー
親族枠で卒業パーティに出席していたリアーナの前で、殿下が公爵令嬢に婚約破棄を突きつけた。
え、なにこの茶番…
呆れつつ、最前列に進んだリアーナの前で、公爵令嬢が腕を捻り上げられる。
リアーナはこれ以上黙っていられなかった。
※暴力的な表現を含みますのでご注意願います。
祖母の家の倉庫が異世界に通じているので異世界間貿易を行うことにしました。
rijisei
ファンタジー
偶然祖母の倉庫の奥に異世界へと通じるドアを見つけてしまった、祖母は他界しており、詳しい事情を教えてくれる人は居ない、自分の目と足で調べていくしかない、中々信じられない機会を無駄にしない為に異世界と現代を行き来奔走しながら、お互いの世界で必要なものを融通し合い、貿易生活をしていく、ご都合主義は当たり前、後付け設定も当たり前、よくある設定ではありますが、軽いです、更新はなるべく頑張ります。1話短めです、2000文字程度にしております、誤字は多めで初投稿で読みにくい部分も多々あるかと思いますがご容赦ください、更新は1日1話はします、多ければ5話ぐらいさくさくとしていきます、そんな興味をそそるようなタイトルを付けてはいないので期待せずに読んでいただけたらと思います、暗い話はないです、時間の無駄になってしまったらご勘弁を
捨てられた転生幼女は無自重無双する
紅 蓮也
ファンタジー
スクラルド王国の筆頭公爵家の次女として生を受けた三歳になるアイリス・フォン・アリステラは、次期当主である年の離れた兄以外の家族と兄がつけたアイリスの専属メイドとアイリスに拾われ恩義のある専属騎士以外の使用人から疎まれていた。
アイリスを疎ましく思っている者たちや一部の者以外は知らないがアイリスは転生者でもあった。
ある日、寝ているとアイリスの部屋に誰かが入ってきて、アイリスは連れ去られた。
アイリスは、肌寒さを感じ目を覚ますと近くにその場から去ろうとしている人の声が聞こえた。
去ろうとしている人物は父と母だった。
ここで声を出し、起きていることがバレると最悪、殺されてしまう可能性があるので、寝たふりをして二人が去るのを待っていたが、そのまま本当に寝てしまい二人が去った後に近づいて来た者に気づくことが出来ず、また何処かに連れていかれた。
朝になり起こしに来た専属メイドが、アイリスがいない事を当主に報告し、疎ましく思っていたくせに当主と夫人は騒ぎたて、当主はアイリスを探そうともせずに、その場でアイリスが誘拐された責任として、専属メイドと専属騎士にクビを言い渡した。
クビを言い渡された専属メイドと専属騎士は、何も言わず食堂を出て行き身支度をして、公爵家から出ていった。
しばらく歩いていると、次期当主であるカイルが後を追ってきて、カイルの腕にはいなくなったはずのアイリスが抱かれていた。
アイリスの無事に安心した二人は、カイルの話を聞き、三人は王城に向かった。
王城で、カイルから話を聞いた国王から広大なアイリス公爵家の領地の端にあり、昔の公爵家本邸があった場所の管理と魔の森の開拓をカイルは、国王から命られる。
アイリスは、公爵家の目がなくなったので、無自重でチートし続け管理と開拓を命じられた兄カイルに協力し、辺境の村々の発展や魔の森の開拓をしていった。
※諸事情によりしばらく連載休止致します。
※小説家になろう様、カクヨム様でも掲載しております。
転生してチートを手に入れました!!生まれた時から精霊王に囲まれてます…やだ
如月花恋
ファンタジー
…目の前がめっちゃ明るくなったと思ったら今度は…真っ白?
「え~…大丈夫?」
…大丈夫じゃないです
というかあなた誰?
「神。ごめんね~?合コンしてたら死んじゃってた~」
…合…コン
私の死因…神様の合コン…
…かない
「てことで…好きな所に転生していいよ!!」
好きな所…転生
じゃ異世界で
「異世界ってそんな子供みたいな…」
子供だし
小2
「まっいっか。分かった。知り合いのところ送るね」
よろです
魔法使えるところがいいな
「更に注文!?」
…神様のせいで死んだのに…
「あぁ!!分かりました!!」
やたね
「君…結構策士だな」
そう?
作戦とかは楽しいけど…
「う~ん…だったらあそこでも大丈夫かな。ちょうど人が足りないって言ってたし」
…あそこ?
「…うん。君ならやれるよ。頑張って」
…んな他人事みたいな…
「あ。爵位は結構高めだからね」
しゃくい…?
「じゃ!!」
え?
ちょ…しゃくいの説明ぃぃぃぃ!!
《勘違い》で婚約破棄された令嬢は失意のうちに自殺しました。
友坂 悠
ファンタジー
「婚約を考え直そう」
貴族院の卒業パーティーの会場で、婚約者フリードよりそう告げられたエルザ。
「それは、婚約を破棄されるとそういうことなのでしょうか?」
耳を疑いそう聞き返すも、
「君も、その方が良いのだろう?」
苦虫を噛み潰すように、そう吐き出すフリードに。
全てに絶望し、失意のうちに自死を選ぶエルザ。
絶景と評判の観光地でありながら、自殺の名所としても知られる断崖絶壁から飛び降りた彼女。
だったのですが。
屋台飯! いらない子認定されたので、旅に出たいと思います。
彩世幻夜
ファンタジー
母が死にました。
父が連れてきた継母と異母弟に家を追い出されました。
わー、凄いテンプレ展開ですね!
ふふふ、私はこの時を待っていた!
いざ行かん、正義の旅へ!
え? 魔王? 知りませんよ、私は勇者でも聖女でも賢者でもありませんから。
でも……美味しいは正義、ですよね?
2021/02/19 第一部完結
2021/02/21 第二部連載開始
2021/05/05 第二部完結
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
転生幼女は幸せを得る。
泡沫 ウィルベル
ファンタジー
私は死んだはずだった。だけど何故か赤ちゃんに!?
今度こそ、幸せになろうと誓ったはずなのに、求められてたのは魔法の素質がある跡取りの男の子だった。私は4歳で家を出され、森に捨てられた!?幸せなんてきっと無いんだ。そんな私に幸せをくれたのは王太子だった−−
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる