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神様はさらなる試練を私にお与えなさったようで。

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 やってきました下界。
 !?なんだこの匂い!?
 そしてまわりの皆は元気がない!
 クソみたいな国じゃねえか!
 いやまだ決めつけるのは早い。
 天界の環境が良すぎて相対的に日本がダメなのかもしれない。
 そういうことにしよう。

 さて、神様からもらったこの30万とスマホでどうしようかな。
 ふっふっふ、下界に転送してもらう時に下界の知識をフィードバックしてもらったから日本語もペラペラ、知識も豊富な神がここに出来上がったのだ。
 とりあえず家はタクシーにするからいらないとして。
 「タクシー 求人」っと。
 お、出た出た。
 以外と多いな。
 人手不足なのかな?
 とりあえず一番上のやつかな。
 一番人気ってことだろうし。
 へー、最初に説明会で、それから体験で、それから採用なのか。
 いやめんどくさ。
 でもクビ切られるよりかはマシ。
 じゃあ行こうか。


 そっからは順調に進んでタクシー運転手に就職した。
 がんばるぞー! おー!
 お客さんを乗せて、目的地まで送るだけ。
 実に簡単! 単純! 明快!
 天職だわ。

 

 それからしばらくたったある日。
 その男は現れた。
 いつも通りドアを開ける。
 
 ドカッ

 その男は乱暴に座席に座った。
 クサッ! 酒くせぇ!
 この男かなり呑んでんな?
 どうしよ。

 「運ちゃん!世界の果てまで頼むよぉ!ガハハハハ!!」

 ……マジで言ってんのか? こいつ。
 酒飲んでるってだけでも面倒なのに世界の果てが見たいだって?
 マジか……マジかー……
 しょうがない、神の力、解放。

 「おいおい、冗談だって。
  冗談!冗談!ガハハハハ!!
 
 目的地、世界、ひいては宇宙の果て。

 「え? おい、ちょっと待て!お、お前は何なんだ!」

 『神様だよ。』

 「え?」

 
 
 

 
 
 
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