13 / 95
前篇:夢の通ひ路
第五話 其の二
しおりを挟む
「え? え、ええ。少し、緊張していて。ええと、ほら、今日はお兄様がいらっしゃるのでしょう」
話を逸らそうとして、この後の予定をふと思い出した。
私はあまり乗り気じゃないが、向こうが来るというので無下にすることもできない。正直気が重い。対して、小梅の心はウキウキと踊っているようだが。
「有明中将様ですね!? とても素敵な方ですのよ、女房仲間でも人気があって!」
有明中将――三の君の、上から二番目の兄。
その美しい外見、優雅な身のこなしから、宮中でも絶大な人気を誇っているそうだ。朝に見える月のように美しいことから、有明の君と呼ばれるようになったらしい。この話題になると、小梅の声がワントーンを飛ばしてツートーンほど上がるので堪らない。
帝の覚えもめでたく、同世代での一番の出世頭。
そして、三の姫が、父左大臣の他に唯一話せる稀少な男性だったとのこと。
残念なことに、一番上の兄は幼少期に病で亡くなられたそうだ。
その折、ひどく悲しみ落ち込んだ三の君を優しく励まし続けたのも、この有明中将らしい。
中将が、元服(現代で言う成人式)をし、殿上人(帝に仕え仕事をする人)となったこと、結婚し北の方を持ったことで、以前ほどには会えなくなったのをきっかけに、二人は疎遠になってしまったそうだが。なんでも、三の君の方が特別距離を置きたがったらしい。
とはいえ、どこをとっても完璧なお兄様のようなので、三の君が他の公達に目が向かないのは仕方ないのかもしれない。すぐそばにハイスペック男子がいれば、他はかすんで石ころ同然に見えるというものだろう。この有明中将が結婚した時は、女房の大多数が涙したという小梅情報も一応加えておく。ちなみに小梅もその一人だ。
「私はこの通り様変わりしてしまったのだけど、お兄様はなんとおっしゃるのかしらね」
「有明中将様は姫様のことをとてもご心配なさっていると伺っておりますわ。どんな姫様でも、きっと以前のようにお優しく接して下さいます」
「だといいけれど」
左大臣のように、また物の怪だの加持祈祷だのと言われたら、まだ体調が悪いからと言ってさっさと帰ってもらおう。祈祷は本当にご遠慮願いたいのだ、もうお腹いっぱいだ。あんな煙を吸い続けたら、それこそ本当に具合が悪くなる。
「ああ、姫様。小梅は姫様がたくさんお召し上がりになるのが、嬉しくて嬉しくて」
一人対策を練っていると、ほぼ空の膳を見た小梅がうるうると目を潤ませている。
一体何度目だろうか。毎度繰り返されるシーンに思わず苦笑いした。
三の君は随分少食だったようで、食事が終わるたびに小梅が感動するのである。「姫様がお残しにならないなんて!」などと言いながら。
確かに、目覚めたばかりのこの腕の細さといったらなかった。いくら高熱で寝込んでいたからとはいえ、華奢を通り越して折れそうだったのである。これはなんですか?枝ですか?棒ですか?いいえ、腕です。などと庭の雀が会話しているように聞こえるくらいには細かった。骨と皮だけでできた、かろうじて腕の形をしている物体といえばいいのか。
身体は資本なのに、これでは三の君が病がちだったというのも仕方ないのでは? むしろ、食事をちゃんととらないから病弱だったんじゃないの、と私は思っている。
実際、今のところ体調は万全だ。死にかけていた数日前は、白湯とお粥しか受け付けなかったが、今じゃお粥なんかじゃ到底もたない。問題の腕も、ここ最近で骨皮は脱却できた。全体的に少しふっくらしてきてはいると思う。それでもまだ、痩せすぎているくらいだ。
一日しっかり三食がっつり食べる私としては、二食しかないこの時代の食事を残すことなんて、そもそも考えられない。三の君の身体はそれに慣れていたようなので当初はお腹も減らなかったのだけれど、気持ち的には一食分足りないのでどこか飢餓感が消えない気がするのだ。食べられるときにお腹いっぱい食べたい、という私の考えは至極当然であるし、出されたものは有り難くいただいている。美味しいか美味しくないかは、この際二の次だ。
三の君は好き嫌いも随分と多かったようだが、私は基本的に何でも食べられるタイプなので、それも小梅の目には大きな変化に映るのだろう。
ただし、高く高く山のように盛りつけられた、ご飯三杯分もあろう強飯については普通の量にしてもらうようお願いしている。
高盛り飯は貴族のステータス(高価な白米をこれだけ用意できるほど財力があるアピール)でもあるし、こうしないと行儀が悪いと見られるので小梅はあまりいい顔をしなかったが、残せば捨てるだけなのだ。はじめから食べきれないと分かっているのに、それだけはどうしても許せない。全部食べたら食べたで、毎食それを続ければやはり糖尿病まっしぐらなので、これはそもそも選択肢にもならない。
食べ物を大切にしなさい、と教えられてきた私にとって、貴族ステータスは理解不能である。行儀だって、どうせ食事は部屋の中でとるし、傍付の小梅以外他に誰に会うこともないのでいいだろう。
食事の際に誰かが同席する場合や宴などの際は通常通り高盛り飯にすると小梅に約束をさせられたが、三の君の立場からすればマナーを守ることは当然のことだし、左大臣家の評判や面子にも関わってくるので素直に頷いた。交渉の際は引き際を見極めないと失敗する。普段の食事が適量ならよしとしよう。
本当は庶民が食べている雑穀米の方が栄養もあるしいいのだけど、どういえば庶民と同じ米を食べることを小梅に許してもらえるのか。彼女を説き伏せなければ、料理を作る下仕えまで話がいかない。目下、私の最大の悩みの一つである。
小梅にすっかりきれいになった膳を下げるようお願いして、私は首をかしげて考えた。
一人作戦会議をしなくては。
テーマはもちろん、「雑穀米を食べたい」だ。
◇◇◇
格子の隙間から陽が差して、濃い影を作る。
有明中将がみえたのは、午後のまだ暖かい時間だった。
部屋に通された彼と几帳越しに対面し、どう口を開くべきか思案していたら、むこうから声をかけてくれた。
「久しぶりだね。父上から聞いていたのに、見舞いがこうも遅くなってしまい申し訳なかった」
想像していたものよりもずっと優しい声音だ。
三の君を心から案じていることが伝わってくる。
「いいえ、お気遣いいただきありがとうございます。お兄様もお忙しいことと思いますし、謝っていただく必要はございませんわ」
「そう畏まらないでくれ。……いや、それも無理か。一部記憶がないのだとか。私のことも覚えていないのだろう?」
「はい、申し訳ありませんが……」
「そうか。記憶を失ったとて、取るに足らぬことだ。お前がこうして生きていてくれさえすればよい、気にするな」
そうと言いつつも、やはりどこか残念そうだ。それも仕方ない、なにせ実の妹に存在を忘れ去られてしまっているのだから。
それでも、彼の言葉は本心から言っているように思えた。幼い頃に兄を亡くしているのだ、もしや妹までもと随分心配したに違いない。三の君が高熱で臥せっている間、何度も足しげく見舞いに来ていたという話は聞いている。
その後、私が目覚め快復に向かっていたので一安心し、たまりにたまってしまった仕事を片付けていた。そのうちにどんどん再訪が遠のいてしまったのだと、釈明するかのように有明中将は話している。
「身体の方はどうだ、少しはよくなったのか?声を聞く限りでは元気そうだが」
「はい、すっかり。お兄様もお元気そうで何よりです。お仕事も順調なのだとか」
「うん、そうだね。まだまだ勉強中の身だが、信頼し任せていただけるのはとても有り難いことだ」
当たり障りのないことを話して、この場をやり過ごすしかあるまい。
小梅に聞いていた通りに、三の君になりきって「お兄様」と読んではいるが、内心違和感でいっぱいである。私は二人姉妹でしかも長女だったので、なおさら不思議な気持ちだった。
あれから左大臣や東の方とは何度か会って話をしたが(大体「記憶は戻ったか」という質問をされて否と答えるだけ)、有明中将は正真正銘、初めて顔を合わせる。私の記憶喪失設定も、身内相手なら油断すればすぐにボロが出そうで一層身の引き締まる思いもするのだが、隣で小梅が頬を染めているのでどうも緊張感がない。
……まるで憧れのアイドルに会えた少女の顔ではないか。
「お前がこうして私と話をしてくれるなんてね」
話を逸らそうとして、この後の予定をふと思い出した。
私はあまり乗り気じゃないが、向こうが来るというので無下にすることもできない。正直気が重い。対して、小梅の心はウキウキと踊っているようだが。
「有明中将様ですね!? とても素敵な方ですのよ、女房仲間でも人気があって!」
有明中将――三の君の、上から二番目の兄。
その美しい外見、優雅な身のこなしから、宮中でも絶大な人気を誇っているそうだ。朝に見える月のように美しいことから、有明の君と呼ばれるようになったらしい。この話題になると、小梅の声がワントーンを飛ばしてツートーンほど上がるので堪らない。
帝の覚えもめでたく、同世代での一番の出世頭。
そして、三の姫が、父左大臣の他に唯一話せる稀少な男性だったとのこと。
残念なことに、一番上の兄は幼少期に病で亡くなられたそうだ。
その折、ひどく悲しみ落ち込んだ三の君を優しく励まし続けたのも、この有明中将らしい。
中将が、元服(現代で言う成人式)をし、殿上人(帝に仕え仕事をする人)となったこと、結婚し北の方を持ったことで、以前ほどには会えなくなったのをきっかけに、二人は疎遠になってしまったそうだが。なんでも、三の君の方が特別距離を置きたがったらしい。
とはいえ、どこをとっても完璧なお兄様のようなので、三の君が他の公達に目が向かないのは仕方ないのかもしれない。すぐそばにハイスペック男子がいれば、他はかすんで石ころ同然に見えるというものだろう。この有明中将が結婚した時は、女房の大多数が涙したという小梅情報も一応加えておく。ちなみに小梅もその一人だ。
「私はこの通り様変わりしてしまったのだけど、お兄様はなんとおっしゃるのかしらね」
「有明中将様は姫様のことをとてもご心配なさっていると伺っておりますわ。どんな姫様でも、きっと以前のようにお優しく接して下さいます」
「だといいけれど」
左大臣のように、また物の怪だの加持祈祷だのと言われたら、まだ体調が悪いからと言ってさっさと帰ってもらおう。祈祷は本当にご遠慮願いたいのだ、もうお腹いっぱいだ。あんな煙を吸い続けたら、それこそ本当に具合が悪くなる。
「ああ、姫様。小梅は姫様がたくさんお召し上がりになるのが、嬉しくて嬉しくて」
一人対策を練っていると、ほぼ空の膳を見た小梅がうるうると目を潤ませている。
一体何度目だろうか。毎度繰り返されるシーンに思わず苦笑いした。
三の君は随分少食だったようで、食事が終わるたびに小梅が感動するのである。「姫様がお残しにならないなんて!」などと言いながら。
確かに、目覚めたばかりのこの腕の細さといったらなかった。いくら高熱で寝込んでいたからとはいえ、華奢を通り越して折れそうだったのである。これはなんですか?枝ですか?棒ですか?いいえ、腕です。などと庭の雀が会話しているように聞こえるくらいには細かった。骨と皮だけでできた、かろうじて腕の形をしている物体といえばいいのか。
身体は資本なのに、これでは三の君が病がちだったというのも仕方ないのでは? むしろ、食事をちゃんととらないから病弱だったんじゃないの、と私は思っている。
実際、今のところ体調は万全だ。死にかけていた数日前は、白湯とお粥しか受け付けなかったが、今じゃお粥なんかじゃ到底もたない。問題の腕も、ここ最近で骨皮は脱却できた。全体的に少しふっくらしてきてはいると思う。それでもまだ、痩せすぎているくらいだ。
一日しっかり三食がっつり食べる私としては、二食しかないこの時代の食事を残すことなんて、そもそも考えられない。三の君の身体はそれに慣れていたようなので当初はお腹も減らなかったのだけれど、気持ち的には一食分足りないのでどこか飢餓感が消えない気がするのだ。食べられるときにお腹いっぱい食べたい、という私の考えは至極当然であるし、出されたものは有り難くいただいている。美味しいか美味しくないかは、この際二の次だ。
三の君は好き嫌いも随分と多かったようだが、私は基本的に何でも食べられるタイプなので、それも小梅の目には大きな変化に映るのだろう。
ただし、高く高く山のように盛りつけられた、ご飯三杯分もあろう強飯については普通の量にしてもらうようお願いしている。
高盛り飯は貴族のステータス(高価な白米をこれだけ用意できるほど財力があるアピール)でもあるし、こうしないと行儀が悪いと見られるので小梅はあまりいい顔をしなかったが、残せば捨てるだけなのだ。はじめから食べきれないと分かっているのに、それだけはどうしても許せない。全部食べたら食べたで、毎食それを続ければやはり糖尿病まっしぐらなので、これはそもそも選択肢にもならない。
食べ物を大切にしなさい、と教えられてきた私にとって、貴族ステータスは理解不能である。行儀だって、どうせ食事は部屋の中でとるし、傍付の小梅以外他に誰に会うこともないのでいいだろう。
食事の際に誰かが同席する場合や宴などの際は通常通り高盛り飯にすると小梅に約束をさせられたが、三の君の立場からすればマナーを守ることは当然のことだし、左大臣家の評判や面子にも関わってくるので素直に頷いた。交渉の際は引き際を見極めないと失敗する。普段の食事が適量ならよしとしよう。
本当は庶民が食べている雑穀米の方が栄養もあるしいいのだけど、どういえば庶民と同じ米を食べることを小梅に許してもらえるのか。彼女を説き伏せなければ、料理を作る下仕えまで話がいかない。目下、私の最大の悩みの一つである。
小梅にすっかりきれいになった膳を下げるようお願いして、私は首をかしげて考えた。
一人作戦会議をしなくては。
テーマはもちろん、「雑穀米を食べたい」だ。
◇◇◇
格子の隙間から陽が差して、濃い影を作る。
有明中将がみえたのは、午後のまだ暖かい時間だった。
部屋に通された彼と几帳越しに対面し、どう口を開くべきか思案していたら、むこうから声をかけてくれた。
「久しぶりだね。父上から聞いていたのに、見舞いがこうも遅くなってしまい申し訳なかった」
想像していたものよりもずっと優しい声音だ。
三の君を心から案じていることが伝わってくる。
「いいえ、お気遣いいただきありがとうございます。お兄様もお忙しいことと思いますし、謝っていただく必要はございませんわ」
「そう畏まらないでくれ。……いや、それも無理か。一部記憶がないのだとか。私のことも覚えていないのだろう?」
「はい、申し訳ありませんが……」
「そうか。記憶を失ったとて、取るに足らぬことだ。お前がこうして生きていてくれさえすればよい、気にするな」
そうと言いつつも、やはりどこか残念そうだ。それも仕方ない、なにせ実の妹に存在を忘れ去られてしまっているのだから。
それでも、彼の言葉は本心から言っているように思えた。幼い頃に兄を亡くしているのだ、もしや妹までもと随分心配したに違いない。三の君が高熱で臥せっている間、何度も足しげく見舞いに来ていたという話は聞いている。
その後、私が目覚め快復に向かっていたので一安心し、たまりにたまってしまった仕事を片付けていた。そのうちにどんどん再訪が遠のいてしまったのだと、釈明するかのように有明中将は話している。
「身体の方はどうだ、少しはよくなったのか?声を聞く限りでは元気そうだが」
「はい、すっかり。お兄様もお元気そうで何よりです。お仕事も順調なのだとか」
「うん、そうだね。まだまだ勉強中の身だが、信頼し任せていただけるのはとても有り難いことだ」
当たり障りのないことを話して、この場をやり過ごすしかあるまい。
小梅に聞いていた通りに、三の君になりきって「お兄様」と読んではいるが、内心違和感でいっぱいである。私は二人姉妹でしかも長女だったので、なおさら不思議な気持ちだった。
あれから左大臣や東の方とは何度か会って話をしたが(大体「記憶は戻ったか」という質問をされて否と答えるだけ)、有明中将は正真正銘、初めて顔を合わせる。私の記憶喪失設定も、身内相手なら油断すればすぐにボロが出そうで一層身の引き締まる思いもするのだが、隣で小梅が頬を染めているのでどうも緊張感がない。
……まるで憧れのアイドルに会えた少女の顔ではないか。
「お前がこうして私と話をしてくれるなんてね」
0
お気に入りに追加
67
あなたにおすすめの小説
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
美しい貴婦人と隠された秘密
瀧 東弍
恋愛
使用人の母と貴族の屋敷で働く四歳の少女アネイシアは、当主の嫡子である十歳の少年ディトラスと親しくなり、親交を深めるようになる。
ところが三年目の夏、忌まわしい事件がおこり彼女は母親ともども屋敷を追い出された。
それから十年の時が過ぎ、貴族の父にひきとられていたアネイシアは、伯爵家の娘として嫁ぐよう命じられる。
結婚式当日、初めて目にした夫があのディトラスだと気づき驚くアネイシア。
しかし彼女は、自分が遠い日の思い出の少女だと告げられなかった。
婚約者に消えろと言われたので湖に飛び込んだら、気づけば三年が経っていました。
束原ミヤコ
恋愛
公爵令嬢シャロンは、王太子オリバーの婚約者に選ばれてから、厳しい王妃教育に耐えていた。
だが、十六歳になり貴族学園に入学すると、オリバーはすでに子爵令嬢エミリアと浮気をしていた。
そしてある冬のこと。オリバーに「私の為に消えろ」というような意味のことを告げられる。
全てを諦めたシャロンは、精霊の湖と呼ばれている学園の裏庭にある湖に飛び込んだ。
気づくと、見知らぬ場所に寝かされていた。
そこにはかつて、病弱で体の小さかった辺境伯家の息子アダムがいた。
すっかり立派になったアダムは「あれから三年、君は目覚めなかった」と言った――。
結婚して5年、初めて口を利きました
宮野 楓
恋愛
―――出会って、結婚して5年。一度も口を聞いたことがない。
ミリエルと旦那様であるロイスの政略結婚が他と違う点を挙げよ、と言えばこれに尽きるだろう。
その二人が5年の月日を経て邂逅するとき
アルバートの屈辱
プラネットプラント
恋愛
妻の姉に恋をして妻を蔑ろにするアルバートとそんな夫を愛するのを諦めてしまった妻の話。
『詰んでる不憫系悪役令嬢はチャラ男騎士として生活しています』の10年ほど前の話ですが、ほぼ無関係なので単体で読めます。
王太子の子を孕まされてました
杏仁豆腐
恋愛
遊び人の王太子に無理やり犯され『私の子を孕んでくれ』と言われ……。しかし王太子には既に婚約者が……侍女だった私がその後執拗な虐めを受けるので、仕返しをしたいと思っています。
※不定期更新予定です。一話完結型です。苛め、暴力表現、性描写の表現がありますのでR指定しました。宜しくお願い致します。ノリノリの場合は大量更新したいなと思っております。
【完結】子供が出来たから出て行けと言われましたが出ていくのは貴方の方です。
珊瑚
恋愛
夫であるクリス・バートリー伯爵から突如、浮気相手に子供が出来たから離婚すると言われたシェイラ。一週間の猶予の後に追い出されることになったのだが……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる