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HISTOIRE.8
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「何をしているのですか!」
騒ぎにようやく気づいた教師達が慌てて駆けつける。もっと早く気づいてほしかったが、ソーヴィニヨンがケンカをふっかけてきてから3分程しか経っていないし、無理もないのかもしれない。騒めく生徒たちで手一杯だったのだろうが、1人くらいこちらを気にするべきだったのではないだろうか。後で報告書に上げておこう。
「ソーヴィニヨン、落ち着きなさい!」
ミス・メアリが制御を試みるが、当然ながら失敗に終わる。
「デュグ=ディ=ドゥ…。何をもって魔界王様に認められたのかは知らぬが、調子に乗るでないわ!」
「友を侮辱されて謝罪を求めた行為が調子に乗っているとは思えませんが…」
「黙れぇぇぇぇ!」
瞬きひとつの間にソーヴィニヨンがデュグディドゥさんへと距離を詰めた。右の拳を顔面に叩きつけるが、数歩後ろへ飛んだデュグディドゥさんにかわされた。しかし、読んでいたのだろう、左手の魔力球を間髪入れずに放つ。それをデュグディドゥさんはソーヴィニヨンのランスで叩き落とした。
「それに触れるなぁぁぁ!」
流石は魔界騎士。ランスがなくても体術だけで十分強い。
ソーヴィニヨンの猛攻をデュグディドゥさんはランスと回避で捌いていく。魔王の称号は伊達ではない、ということか。
「…っ!」
わたしに向けられた突然の殺意。咄嗟に右に飛ぶと先程まで立っていた場所にそこそこの穴が開いた。
「シャトー!」
デュグディドゥさんが慌ててわたしを見る。大丈夫だと声をかけようとした時だった。
「返してもらうぞ」
「…!」
ランスを持った右腕が二の腕あたりからバッサリと切断された。ソーヴィニヨンは切り落とした腕をランスの持ち手から無理やり引き剥がすと、地面に叩きつけて踏み潰す。デュグディドゥさんの腕からはボタボタと青紫色の体液が溢れている。
「シャトー!怪我は!?」
「わたしなら大丈夫です」
腕を切り落とされて痛みに顔を歪めるでもなく、してやったりのドヤ顔をするソーヴィニヨンを見るでもなく、あろう事か彼はわたしの心配をする。まあ、腕に友人のルピがついているのだから心配もわからなくはないが…。ソーヴィニヨンに思いっきり背を向けるのはどうなのだろうか。
「よか…」
ホッと安堵の表情を浮かべたデュグディドゥさんだったが、すぐに強張る。目を見開き、じっとわたしを凝視する。
「あの…」
「血」
「ち?」
頬に触れれば、極少量とはいえ血が付着した。先程のソーヴィニヨンの攻撃、上手くかわしたと思ったのだが、どうやら掠めていたらしい。流石は魔界騎士だ。指摘されなければ気づかなかったし、大事には至らないだろう。
「キュルルルル…」
デュグディドゥさんから謎の音が発せられる。それを聞き、手袋に擬態したルピが強張った。
「シャトー…ケガ…チ…シャトー…ダレ…ナニ…ソーヴィニヨン…キュルルルル…」
俯き、片言で呟いた後、また謎の音。そして、
「!?」
ぞっとするこの感じはソーヴィニヨンの魔力じゃない。現界したてのデュグディドゥさんが放っていたものに近い。けど、同時に恐ろしいまでの殺意が溢れ出していた。
「キュルルルル!」
一際大きな音を発した途端、地面が揺れて何本もの触手が大地を突き破り生えてきた。太さは2cm程だろうか、細めではあるものの数が尋常じゃない。今は正午過ぎではあるものの雲ひとつない快晴だったはずだ。だが結界内はデュグディドゥさんの触手で覆い尽くされ陽の光が届かない。夜目は効く方だけど、急激な変化に流石に視界が追いつかない。
「ちぃっ」
ランスで触手を切り落としていくも、流石にこの数は無理だ。ソーヴィニヨンは絡みつこうとする触手を口から吐いたブレスで次々と焼いていく。竜族は口からブレスを吐くものだが、確か彼は面白くないとかいう理由でブレスは使わない主義だったと記憶している。まあ、今の状況は使わざるを得ないだろうが。
幸いにもわたし達は触手に襲われる事がないようなので、防御態勢はとりつつも傍観へと戻らせてもらう。下手に手を出す事は出来ないので、傍観以外の選択肢がないのだが。
ソーヴィニヨンがブレスで触手達の相手をしている間も、デュグディドゥさんは俯いたまま。静けさが怖い。触手は縦横無尽にソーヴィニヨンを襲い続け、
「がぁぁ!」
その左腕を切り落とした。
触手のどこに切り落とす機能があるのかはわからないが、その切断面はかなり綺麗だ。
「おのれぇぇぇ!」
ソーヴィニヨンはブレスを頭上に放つと真上の触手層に穴を開けた。ついでに言うと結界が割れる音も聞こえた。背中に羽を生やし脱出を試みる。その姿がどんどん人からドラゴンへと変わっていった。ソーヴィニヨンの竜形態なんてこの2000年目撃されていないはずだ。それ程までにダメージを受けたのか、あるいは怒り心頭なのか。
だが今はそれどころではない。触手を一掃しようと、ソーヴィニヨンがこちらに向けてブレスを放とうとしている。かなりの高魔力反応。結界も壊れてしまった以上、なんとかしないと触手もろとも会場が吹き飛びかねない。わたしの今所持している魔弾では、おそらく止められない。ならここは、彼の力を借りるしかない。
「デュグディドゥさん!」
触手の動きが止まり力なく地面に落ちていく。
彼はじっと、ソーヴィニヨンを見ていた。
「グガァァァァァ!」
咆哮のような砲撃のような、とにかく轟音とともに高密度の魔力を含んだブレスがデュグディドゥさん目掛けて放たれる。
まだ残っていた生徒達と自分達を守る為に教師陣がバリアを張る。
「シャトレーゼェェェ!」
「ダメだアンリ!」
「ちぃっ!」
涙ながらにわたしの名を呼び今にも飛び出そうとするアンリエッタを、ケインが必死に抑える。3人を包むようにルーカスがバリアを張るが、その顔は死を覚悟していた。出口付近の者達ならまだ教師達が重ねがけで張ったバリアで助かる見込みはあるが、中心地に近い彼らは…。
迫り来るブレスに対して、デュグディドゥさんは左手を静かに前に出した。
閃光、轟音、魔力風。
誰もが死を覚悟し目を瞑った。
だが、いつまで経っても衝撃は来ない。もちろん強風は感じているが、わたしが言いたいのはそうではなくて。
閃光にも眼が慣れてきて翳した手の隙間からデュグディドゥさんを見る。
「…え?」
ソーヴィニヨンの放ったブレスは、デュグディドゥさんの左手に吸い込まれていた。
騒ぎにようやく気づいた教師達が慌てて駆けつける。もっと早く気づいてほしかったが、ソーヴィニヨンがケンカをふっかけてきてから3分程しか経っていないし、無理もないのかもしれない。騒めく生徒たちで手一杯だったのだろうが、1人くらいこちらを気にするべきだったのではないだろうか。後で報告書に上げておこう。
「ソーヴィニヨン、落ち着きなさい!」
ミス・メアリが制御を試みるが、当然ながら失敗に終わる。
「デュグ=ディ=ドゥ…。何をもって魔界王様に認められたのかは知らぬが、調子に乗るでないわ!」
「友を侮辱されて謝罪を求めた行為が調子に乗っているとは思えませんが…」
「黙れぇぇぇぇ!」
瞬きひとつの間にソーヴィニヨンがデュグディドゥさんへと距離を詰めた。右の拳を顔面に叩きつけるが、数歩後ろへ飛んだデュグディドゥさんにかわされた。しかし、読んでいたのだろう、左手の魔力球を間髪入れずに放つ。それをデュグディドゥさんはソーヴィニヨンのランスで叩き落とした。
「それに触れるなぁぁぁ!」
流石は魔界騎士。ランスがなくても体術だけで十分強い。
ソーヴィニヨンの猛攻をデュグディドゥさんはランスと回避で捌いていく。魔王の称号は伊達ではない、ということか。
「…っ!」
わたしに向けられた突然の殺意。咄嗟に右に飛ぶと先程まで立っていた場所にそこそこの穴が開いた。
「シャトー!」
デュグディドゥさんが慌ててわたしを見る。大丈夫だと声をかけようとした時だった。
「返してもらうぞ」
「…!」
ランスを持った右腕が二の腕あたりからバッサリと切断された。ソーヴィニヨンは切り落とした腕をランスの持ち手から無理やり引き剥がすと、地面に叩きつけて踏み潰す。デュグディドゥさんの腕からはボタボタと青紫色の体液が溢れている。
「シャトー!怪我は!?」
「わたしなら大丈夫です」
腕を切り落とされて痛みに顔を歪めるでもなく、してやったりのドヤ顔をするソーヴィニヨンを見るでもなく、あろう事か彼はわたしの心配をする。まあ、腕に友人のルピがついているのだから心配もわからなくはないが…。ソーヴィニヨンに思いっきり背を向けるのはどうなのだろうか。
「よか…」
ホッと安堵の表情を浮かべたデュグディドゥさんだったが、すぐに強張る。目を見開き、じっとわたしを凝視する。
「あの…」
「血」
「ち?」
頬に触れれば、極少量とはいえ血が付着した。先程のソーヴィニヨンの攻撃、上手くかわしたと思ったのだが、どうやら掠めていたらしい。流石は魔界騎士だ。指摘されなければ気づかなかったし、大事には至らないだろう。
「キュルルルル…」
デュグディドゥさんから謎の音が発せられる。それを聞き、手袋に擬態したルピが強張った。
「シャトー…ケガ…チ…シャトー…ダレ…ナニ…ソーヴィニヨン…キュルルルル…」
俯き、片言で呟いた後、また謎の音。そして、
「!?」
ぞっとするこの感じはソーヴィニヨンの魔力じゃない。現界したてのデュグディドゥさんが放っていたものに近い。けど、同時に恐ろしいまでの殺意が溢れ出していた。
「キュルルルル!」
一際大きな音を発した途端、地面が揺れて何本もの触手が大地を突き破り生えてきた。太さは2cm程だろうか、細めではあるものの数が尋常じゃない。今は正午過ぎではあるものの雲ひとつない快晴だったはずだ。だが結界内はデュグディドゥさんの触手で覆い尽くされ陽の光が届かない。夜目は効く方だけど、急激な変化に流石に視界が追いつかない。
「ちぃっ」
ランスで触手を切り落としていくも、流石にこの数は無理だ。ソーヴィニヨンは絡みつこうとする触手を口から吐いたブレスで次々と焼いていく。竜族は口からブレスを吐くものだが、確か彼は面白くないとかいう理由でブレスは使わない主義だったと記憶している。まあ、今の状況は使わざるを得ないだろうが。
幸いにもわたし達は触手に襲われる事がないようなので、防御態勢はとりつつも傍観へと戻らせてもらう。下手に手を出す事は出来ないので、傍観以外の選択肢がないのだが。
ソーヴィニヨンがブレスで触手達の相手をしている間も、デュグディドゥさんは俯いたまま。静けさが怖い。触手は縦横無尽にソーヴィニヨンを襲い続け、
「がぁぁ!」
その左腕を切り落とした。
触手のどこに切り落とす機能があるのかはわからないが、その切断面はかなり綺麗だ。
「おのれぇぇぇ!」
ソーヴィニヨンはブレスを頭上に放つと真上の触手層に穴を開けた。ついでに言うと結界が割れる音も聞こえた。背中に羽を生やし脱出を試みる。その姿がどんどん人からドラゴンへと変わっていった。ソーヴィニヨンの竜形態なんてこの2000年目撃されていないはずだ。それ程までにダメージを受けたのか、あるいは怒り心頭なのか。
だが今はそれどころではない。触手を一掃しようと、ソーヴィニヨンがこちらに向けてブレスを放とうとしている。かなりの高魔力反応。結界も壊れてしまった以上、なんとかしないと触手もろとも会場が吹き飛びかねない。わたしの今所持している魔弾では、おそらく止められない。ならここは、彼の力を借りるしかない。
「デュグディドゥさん!」
触手の動きが止まり力なく地面に落ちていく。
彼はじっと、ソーヴィニヨンを見ていた。
「グガァァァァァ!」
咆哮のような砲撃のような、とにかく轟音とともに高密度の魔力を含んだブレスがデュグディドゥさん目掛けて放たれる。
まだ残っていた生徒達と自分達を守る為に教師陣がバリアを張る。
「シャトレーゼェェェ!」
「ダメだアンリ!」
「ちぃっ!」
涙ながらにわたしの名を呼び今にも飛び出そうとするアンリエッタを、ケインが必死に抑える。3人を包むようにルーカスがバリアを張るが、その顔は死を覚悟していた。出口付近の者達ならまだ教師達が重ねがけで張ったバリアで助かる見込みはあるが、中心地に近い彼らは…。
迫り来るブレスに対して、デュグディドゥさんは左手を静かに前に出した。
閃光、轟音、魔力風。
誰もが死を覚悟し目を瞑った。
だが、いつまで経っても衝撃は来ない。もちろん強風は感じているが、わたしが言いたいのはそうではなくて。
閃光にも眼が慣れてきて翳した手の隙間からデュグディドゥさんを見る。
「…え?」
ソーヴィニヨンの放ったブレスは、デュグディドゥさんの左手に吸い込まれていた。
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