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復活の『勇者様』①
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「大丈夫?」
「あ、ああ…。ありがとう」
階段を駆け上がって、それでも怖くて耳を塞いでいた。
気がつけば、みんなが俺を心配そうに見ていた。助けに来たのは俺なのに。本来なら心配するのは俺の方なのに。これじゃあ本末転倒ってやつだ。
「あの人、たまに来る。きみも呼ばれてカードしたの?」
「カードって、なにが描かれているか当てるやつのことか?」
「そう、それ」
「……何度もやった」
「間違えると誰かが小さくなった?」
「…! …なった」
「そっか。よくがんばったね。もう、怖くないよ」
そう言って俺をぎゅっと抱きしめる。じわりと涙が出てきた。本当なら俺がみんなにしてあげなきゃいけないのに。でも、痛みをわかってくれる存在に涙が止まらない。
「えらい、えらい」
「うんっ……うぐっ……ぐすっ」
「お待たせしました」
そう言ってそこそこ返り血を浴びた彼が戻ってきた。俺は慌てて涙を拭う。みんなが息を呑む。緊張が伝わってきた。
「ちゃんと全員片付けてきたんだろうな?」
「その事ですが、1人だけ保留にしてもらえませんか?」
きた。
穏やかな口調だけど、今から言われるのは死刑宣告みたいな内容のはずだ。
ゴクリと唾を飲む。心臓が早い。息も上手く吸えない。アイツの姿は見えない。彼なりの配慮だって事くらいはわかる。俺の呼吸が整うのをじっと待ってくれている。
嫌だ、聞きたくない。怖い。でも、俺の目的の為には、きっと、必要なんだ。
「問答無用で嫌だって言いたい」
「わかっています」
「バカでもわかるように、説明してくれ」
「はい。この先もキメラ達を救出するならば、今回のように施設を探し出し稼働しているかの確認、情報収集、侵入ののち救出、を繰り返す事になります。時間は、当然ながらかかります」
「まあ…そうだな」
「彼女は施設の場所を把握しており、尚且つ比較的自由に出入りできるそうです。助手に扮してついていけば潜入は簡単です」
「それは…そう、かもだけど…」
「キメラに関する知識も豊富です。もし彼等が病気になったら?怪我をしたら?なんの知識もない僕では対処できません」
「まあ、そうだけど…。でも、治療に見せかけて何かするかも」
「彼女のお気に入りは君です。君は自分を人質にとればいい。君を観察させてくれるなら協力するそうですよ」
「かんさつ…」
観察は、怖い。身体中を測って、多種多様の拷問時間を計測するやつだ。水に顔をつけるやつとか、爪を剥がすやつとか。
特にアレだ、頭に何か刺されながら身体中にビリビリを流すやつ。アレはすごく怖かった。普段は痛いだけのビリビリが、その時は段々気持ちがいいと感じてくる。目の前がチカチカして、頭に血が昇って、体に力が入りすぎて固まって、あまりの気持ちよさに涙が出るんだ。動けないように身体中固定されていなければ、一体どうなっていたんだろう。
「手は出させません。ただ見るだけです」
「見るだけ…」
それはそれですごく怖い。ずっと見られているかと思うと、気が気じゃない。
「もし、手を出してきたら?」
「その時は腕をへし折ります」
「斬り落とすとかじゃなく?」
「怪我なら怪しまれないでしょうから」
「……」
なるほど、と納得してしまった。
みんなを助ける為に利用できる者を利用する。俺が彼をゾンビにした理由と同じだ。彼はちゃんと、俺の目的の為に考えてくれている。
俺が、俺が我慢すればこの先の難易度がグッと下がるんだ。でも、一緒に行動するとなると、みんなが…。それに、俺も怖くて、ちゃんと、監視できるかどうか…。
「もし許可して頂けるなら、彼女は僕が責任を持って監視します。彼等にも極力近寄らせませんし、視界にも入れないように努めます」
「……もし、約束破って近づいてきたら?」
「制裁を下します」
「本当にできるのかよ。お前、武器持ってないやつは攻撃しないんだろ?」
「約束はきちんと守りますよ。司教様にも守れない約束はするなと教わりました」
「……少し、考えさせてくれ」
「できれば、今すぐ決断して欲しいです」
「いや、さすがに無理。そんな簡単に心の準備なんてできないし」
「僕もそろそろ限界です」
「限界?なんの?」
「カルミア君は死霊術の才能があるって話です。もしかして気づいてなかったんですか?僕、君の命令にはどうしても逆らえないんですよ」
そんなバカな。でも困ったように笑う彼は嘘をついているようには見えない。
「…アイツ、どこにいんの?」
「階段のところです」
「だ、大丈夫かどうか……会ってみる」
「え?…僕が言い出した事だけど、流石にそれはやめた方が…」
「り、利用できるものは利用しなきゃだからっ!こ、ここまできたら腹くくってやる!」
「…わかりました」
「み、みんなは待ってて」
怖くて震える足を無理やり動かす。彼以上に血塗れのアイツがいた。
「わぁお、会いにきてくれたの?嬉しいなぁ」
「ひっ」
すぐに彼が壁になってくれた。それでもキラキラと目を輝かせた顔が脳裏に浮かぶ。
「か、観察させてやれば協力するって聞いた」
「安心して、手は出さないよ。そこの人に『手を出したら目玉を抉る』って言われてるから。15151、私は君を見ていられればそれで充分だよ」
「み、みんなに近づくなよ」
「もちろん」
「みんなと話すのもダメだ」
「もちろんだとも」
「俺にも…で、できる限り近寄るな」
「わかってるよ」
「せ、世話とか俺は一切しないからな」
「その辺は自分で何とかするよ」
「あとは…えっと…」
「んふっ、嬉しいなぁ。こぉんなに沢山15151とお話できるなーんて」
「ひぐっ」
怖くて目を瞑る。彼がいるから何かされる事はないとは思う。でも、そんなの関係ない。怖いものは怖い。
はぁ、という誰かのため息が聞こえた。
バギィ、という何かが折れるような音がした。
「…っああ!」
アイツの苦しむ声がした。
「そういうの、ダメだって言いましたよね」
「あ、あははっ。キミ、本当に容赦ないね」
恐る恐る目を開ければ、アイツの右腕、肘から先があらぬ方に曲がっていた。骨らしきものが飛び出している。
「お仕置きされちゃった」
額に脂汗をかきながらも、アイツはあははと笑っている。
「すみませんでした。次からはこういう事のないように気をつけますね」
ゾッとした。たった今腕をへし折った男は、満面の笑みでそう告げたのだ。
同じ人間の腕だぞ?自分よりもか弱い女の腕をそんな簡単に折って、笑顔って…。
ここ何日かでコイツの事を少しは理解できたと思ってた。でも違った。コイツは勇者だ。得体の知れない勇者という生き物だ。今までも、これからも。俺はきっと、勇者を理解なんてできないと思う。
「せ、世話はお前がしろ」
「はい、ありがとうございます。命令も、変更してください」
「め、命令する。その女は、今すぐ殺さなくていい」
「命令の変更を受け付けました。ありがとうございます」
「さ、先戻るから」
俺は逃げるようにしてその場を後にした。
改めて思い知らされた。思い出した。
勇者は、とても恐ろしくて、とても残虐で、相容れない存在なのだ。絶対に、気を許しちゃいけない相手なんだ。
「あ、ああ…。ありがとう」
階段を駆け上がって、それでも怖くて耳を塞いでいた。
気がつけば、みんなが俺を心配そうに見ていた。助けに来たのは俺なのに。本来なら心配するのは俺の方なのに。これじゃあ本末転倒ってやつだ。
「あの人、たまに来る。きみも呼ばれてカードしたの?」
「カードって、なにが描かれているか当てるやつのことか?」
「そう、それ」
「……何度もやった」
「間違えると誰かが小さくなった?」
「…! …なった」
「そっか。よくがんばったね。もう、怖くないよ」
そう言って俺をぎゅっと抱きしめる。じわりと涙が出てきた。本当なら俺がみんなにしてあげなきゃいけないのに。でも、痛みをわかってくれる存在に涙が止まらない。
「えらい、えらい」
「うんっ……うぐっ……ぐすっ」
「お待たせしました」
そう言ってそこそこ返り血を浴びた彼が戻ってきた。俺は慌てて涙を拭う。みんなが息を呑む。緊張が伝わってきた。
「ちゃんと全員片付けてきたんだろうな?」
「その事ですが、1人だけ保留にしてもらえませんか?」
きた。
穏やかな口調だけど、今から言われるのは死刑宣告みたいな内容のはずだ。
ゴクリと唾を飲む。心臓が早い。息も上手く吸えない。アイツの姿は見えない。彼なりの配慮だって事くらいはわかる。俺の呼吸が整うのをじっと待ってくれている。
嫌だ、聞きたくない。怖い。でも、俺の目的の為には、きっと、必要なんだ。
「問答無用で嫌だって言いたい」
「わかっています」
「バカでもわかるように、説明してくれ」
「はい。この先もキメラ達を救出するならば、今回のように施設を探し出し稼働しているかの確認、情報収集、侵入ののち救出、を繰り返す事になります。時間は、当然ながらかかります」
「まあ…そうだな」
「彼女は施設の場所を把握しており、尚且つ比較的自由に出入りできるそうです。助手に扮してついていけば潜入は簡単です」
「それは…そう、かもだけど…」
「キメラに関する知識も豊富です。もし彼等が病気になったら?怪我をしたら?なんの知識もない僕では対処できません」
「まあ、そうだけど…。でも、治療に見せかけて何かするかも」
「彼女のお気に入りは君です。君は自分を人質にとればいい。君を観察させてくれるなら協力するそうですよ」
「かんさつ…」
観察は、怖い。身体中を測って、多種多様の拷問時間を計測するやつだ。水に顔をつけるやつとか、爪を剥がすやつとか。
特にアレだ、頭に何か刺されながら身体中にビリビリを流すやつ。アレはすごく怖かった。普段は痛いだけのビリビリが、その時は段々気持ちがいいと感じてくる。目の前がチカチカして、頭に血が昇って、体に力が入りすぎて固まって、あまりの気持ちよさに涙が出るんだ。動けないように身体中固定されていなければ、一体どうなっていたんだろう。
「手は出させません。ただ見るだけです」
「見るだけ…」
それはそれですごく怖い。ずっと見られているかと思うと、気が気じゃない。
「もし、手を出してきたら?」
「その時は腕をへし折ります」
「斬り落とすとかじゃなく?」
「怪我なら怪しまれないでしょうから」
「……」
なるほど、と納得してしまった。
みんなを助ける為に利用できる者を利用する。俺が彼をゾンビにした理由と同じだ。彼はちゃんと、俺の目的の為に考えてくれている。
俺が、俺が我慢すればこの先の難易度がグッと下がるんだ。でも、一緒に行動するとなると、みんなが…。それに、俺も怖くて、ちゃんと、監視できるかどうか…。
「もし許可して頂けるなら、彼女は僕が責任を持って監視します。彼等にも極力近寄らせませんし、視界にも入れないように努めます」
「……もし、約束破って近づいてきたら?」
「制裁を下します」
「本当にできるのかよ。お前、武器持ってないやつは攻撃しないんだろ?」
「約束はきちんと守りますよ。司教様にも守れない約束はするなと教わりました」
「……少し、考えさせてくれ」
「できれば、今すぐ決断して欲しいです」
「いや、さすがに無理。そんな簡単に心の準備なんてできないし」
「僕もそろそろ限界です」
「限界?なんの?」
「カルミア君は死霊術の才能があるって話です。もしかして気づいてなかったんですか?僕、君の命令にはどうしても逆らえないんですよ」
そんなバカな。でも困ったように笑う彼は嘘をついているようには見えない。
「…アイツ、どこにいんの?」
「階段のところです」
「だ、大丈夫かどうか……会ってみる」
「え?…僕が言い出した事だけど、流石にそれはやめた方が…」
「り、利用できるものは利用しなきゃだからっ!こ、ここまできたら腹くくってやる!」
「…わかりました」
「み、みんなは待ってて」
怖くて震える足を無理やり動かす。彼以上に血塗れのアイツがいた。
「わぁお、会いにきてくれたの?嬉しいなぁ」
「ひっ」
すぐに彼が壁になってくれた。それでもキラキラと目を輝かせた顔が脳裏に浮かぶ。
「か、観察させてやれば協力するって聞いた」
「安心して、手は出さないよ。そこの人に『手を出したら目玉を抉る』って言われてるから。15151、私は君を見ていられればそれで充分だよ」
「み、みんなに近づくなよ」
「もちろん」
「みんなと話すのもダメだ」
「もちろんだとも」
「俺にも…で、できる限り近寄るな」
「わかってるよ」
「せ、世話とか俺は一切しないからな」
「その辺は自分で何とかするよ」
「あとは…えっと…」
「んふっ、嬉しいなぁ。こぉんなに沢山15151とお話できるなーんて」
「ひぐっ」
怖くて目を瞑る。彼がいるから何かされる事はないとは思う。でも、そんなの関係ない。怖いものは怖い。
はぁ、という誰かのため息が聞こえた。
バギィ、という何かが折れるような音がした。
「…っああ!」
アイツの苦しむ声がした。
「そういうの、ダメだって言いましたよね」
「あ、あははっ。キミ、本当に容赦ないね」
恐る恐る目を開ければ、アイツの右腕、肘から先があらぬ方に曲がっていた。骨らしきものが飛び出している。
「お仕置きされちゃった」
額に脂汗をかきながらも、アイツはあははと笑っている。
「すみませんでした。次からはこういう事のないように気をつけますね」
ゾッとした。たった今腕をへし折った男は、満面の笑みでそう告げたのだ。
同じ人間の腕だぞ?自分よりもか弱い女の腕をそんな簡単に折って、笑顔って…。
ここ何日かでコイツの事を少しは理解できたと思ってた。でも違った。コイツは勇者だ。得体の知れない勇者という生き物だ。今までも、これからも。俺はきっと、勇者を理解なんてできないと思う。
「せ、世話はお前がしろ」
「はい、ありがとうございます。命令も、変更してください」
「め、命令する。その女は、今すぐ殺さなくていい」
「命令の変更を受け付けました。ありがとうございます」
「さ、先戻るから」
俺は逃げるようにしてその場を後にした。
改めて思い知らされた。思い出した。
勇者は、とても恐ろしくて、とても残虐で、相容れない存在なのだ。絶対に、気を許しちゃいけない相手なんだ。
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