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キメラとゾンビとイカレ研究者⑦
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寂しいという事を自覚した彼は前より積極的に俺に構うように……は、ならなかった。むしろ自覚したせいでどう接したらいいのかわからなくなったようだ。今まで通りでいいと言えば「今までの僕ってどんな感じでした!?」とか言い出す始末。とりあえず「考えるな、心で感じろ」と暑苦しいセリフを言ったら真に受けられた。ある程度常識を教えてからじゃないと村での行動は危険だと判断し、その日は部屋で過ごさせてもらった。
翌朝目覚めたとき、なぜか彼は床で寝ていた。曰く、柔らかすぎて寝られなかった。
朝食を済ませ、俺達はこれから山に入るというおっさんの手伝いをすることにした。表向きは一宿一飯の恩義というやつだが、目的はあくまでも情報収集だ。
「いやぁ悪いね、手伝ってもらっちゃって」
「いえ。僕達こそ色々良くしていただいて」
「カルミア君だったかな、君もありがとうよ」
フードを目深にかぶった俺はうなずくことで返事をする。人恐怖症の演技だが、その設定のおかげで誰も顔を覗き込まない。キメラとバレることはまずなさそうだ。
村には若人がいないらしく、一番年下なのが昨日荷車に乗っていた青年。若く見えたがもう32歳なのだとか。だから若者が来てくれて嬉しいのだとおっさんは言う。本当に嬉しいのだろう。自分達は国の施設に指定されたものを採取して届けているのだとべらべらと話してくれた。
半年ほど前、過疎化が進み廃村になりかけていた村の近くに国の研究所ができた。そこから依頼された物を山で採取して渡すと報酬が出る。その報酬で村人は何とか暮らしていけている。だが、山には野獣も住み着いており、日没までに下山が間に合わず襲われてしまった村人も多いらしい。
それでも、危険を承知で依頼を受け続けるしか選択肢がないのだとか。
「今日はベニマダラダケというキノコを採取するんだ。二人は見たことあるかい?」
「名前まではわからないので…」
「そうか」
ベニマダラダケ。確か毒キノコだ。赤い傘に白い斑点模様がついていたはず。大きくて5センチ程。症状は幻覚による意識の混濁、触覚の鈍化。味は普通のキノコの味だ。食べるとすぐ頭がボーっとしてくる。その状態で誰かが言ったことが実際に目の前にあるように見えてくる。
例えば、キノコを食べた奴に「お前は今野獣に襲われている」というと、本当に目の前に野獣が見えてしまう。必死に逃げるが当然幻覚だから終わる事なんてない。暴れて体を何かにぶつけても触覚が鈍化…つまり本来なら痛みを感じるはずがマヒしていて全く痛みを感じなくなっているんだ。俺も意識を取り戻したときに何度も腕や足を折っていたことがある。
「見つけたぞ、これだ」
「これなら見た事あります」
「一応見本として持っていきな。それじゃあ、まずはこの一帯を探そう」
「わかりました」
お互いの姿が見える距離を保ったまま俺達は手分けしてキノコを探す。すごく複雑な気分だが、怪しまれないためにも我慢する。その後も少しずつ場所を変えて採取を続ける。一度昼休憩をはさみ雑談を交わしながら採取しているのだが、おっさんは気づいているのだろうか?
最初はおっさんが採取場所を決めていた。だが、徐々に俺達の誘導で村から遠ざかっている。日が傾くころにはかごが一杯になっていたが、今の位置からでは日没までには到底村には戻れない。悪いな、おっさん。恩、売らせてもらうぜ。
「すまん、二人ともっ。いつもならこんなに奥まで来ないんだが…」
「いえ、まずは一刻も早く村に戻りましょう」
「そ、そうだな…」
青ざめたおっさんを促し帰路につく。野獣が出てくれることを期待していたのだが、そう都合よくひょいひょい出てくれるものではない。残念ではあるが、おっさんに負い目を感じさせることが出来ただけでも良しとしよう。
そう思った時だった。
「オオーーン」
野獣の鳴き声だ。それもかなり近い。
「ひぃぃぃっ」
おっさんが情けない悲鳴を上げる。
「止まらず走って!」
そう言いながらも彼は俺へと視線を向けた。仕掛けようってことだな。でもこのままじゃ遭遇より先に山を抜けてしまう。なので俺はワザと盛大に転んだ。
「うわっ」
「カルミア君!」
ざざざと転ぶ俺に、彼が慌てて引き返す。それを見たおっさんは思わず足を…止めずに走っていく。マジかよ。
「俺転び損じゃん」
「うーん、まさか見捨てるとは…」
だが、ワザととはいえ転んだのは正解だったらしい。動きの止まった俺達ではなく、野獣はおっさんをターゲットにしたようだ。茂みを揺らし、鹿っぽい野獣がおっさんへと突進する。
「行ってきます」
「いってら」
「ひぃぃぃっ」
同時に出た三者三様の声。野獣の動きはかなり早いのだが、ちゃんと間に合うのが彼の凄いところだ。角を剣で受け止めおっさんに安否確認をする。
「大丈夫ですか?」
「あ、ああ…」
「僕が食い止めます。今のうちに早くっ!」
「わ、わかった!」
脱兎のごとく逃げるおっさん。それとは対照的にあまり緊迫感のない俺達。鹿って草食だろ?なんで人なんて襲うんだよ。やっぱり野獣だからなのか?
本来なら一撃で倒せるだろうに、彼は何度か攻防を繰り広げてから野獣にとどめを刺した。
「お疲れさん」
「どちらかというとキノコ狩りのほうが疲れましたね」
「確かにあれは腰にきたな。おっさんの姿もう見えないし、とりあえず生肉でも補給しとけ」
「そうですね、なんか関節の動きが鈍かったし、そうします」
もう少しで下山はできるものの、苦戦した演出は必要だ。彼の体躯維持もかねて少し休憩をさせてもらう。おっさんはそろそろ村についただろうか。
「ゾンビになったせいか、生肉美味しいんですよね」
もぐもぐと食べながら彼は言う。
「うーん、さすがの俺もそればっかりはわかんないわ」
一頭ぺろりと平らげた彼は「なんか空腹感も消えました」と報告してくれた。会話が成り立つゾンビって思った以上に貴重かもしれない。死霊術師としての腕を磨いていくにあたり参考になる事柄が多いかもしれないな。
「どうする?今から村に戻るか?」
「そうですね……お風呂入りたいので戻りましょう」
「そんな理由で?」
「君も入りたいでしょう、お風呂」
「そりゃ入りたいけど…」
「じゃあ帰りましょうよ。野獣に囲まれたけど隙を見て脱出してきたって事にしましょう」
「そんなに風呂がお気に召したのかよ」
「そりゃぁもう!ゾンビですけど今からでも普通の人間の暮らしは間に合うはずです!」
「すんげー矛盾する発言だな」
万が一にでも村人が探しに来ている可能性も考え俺達は走って下山する。が、そんなことは一切なく。むしろ村に到着した時は生きていたと大げさに驚かれたくらいだ。気まずそうなおっさん以外、温かく迎え入れられた俺達は今日も風呂を堪能して柔らかいベッドで眠ることが出来た。中々寝付けなかったようだが、今日は彼もちゃんとベッドに入って眠った。
翌日、おっさんには恩ではなく置き去りにして自分だけ逃げたという罪悪感を植え付けることに成功していた。自分達よりもおっさんを優先して助けたことでほかの村人達にはますます歓待された。
「こんなに良くしてもらったのは生まれて初めてです」
なんて彼が言えば、村人達はますます温かく接してくれた。
事実、こればかりは嘘ではない。俺はキメラで人間とは敵対関係だったし、彼は勇者だからという理由で接触を禁止させられていた。いい人間もいるにはいるんだな。
その後も数日、俺達は色々な仕事を手伝っては村人達を野獣から守ってきた。たかだか五日程度で全員の信頼を得られたといっても過言ではないだろう。これなら少しくらい無茶な頼みを聞いてもらえるかもしれない。
俺達は村で唯一恩義ではなく罪悪感を感じているであろうおっさんに次の納品に自分達も連れて行ってほしいと頼む。あの施設には、もしかしたら探している仲間がいるかもしれないのだと。最初は渋っていたおっさんも、最後には折れてくれた。
本当はもっと早く施設に向かいたかった。だがいきなりそれは流石に怪しまれる。そう思ってずっと耐えてきた。チャンスは一度きり。明日で決着をつけてやる。
翌朝目覚めたとき、なぜか彼は床で寝ていた。曰く、柔らかすぎて寝られなかった。
朝食を済ませ、俺達はこれから山に入るというおっさんの手伝いをすることにした。表向きは一宿一飯の恩義というやつだが、目的はあくまでも情報収集だ。
「いやぁ悪いね、手伝ってもらっちゃって」
「いえ。僕達こそ色々良くしていただいて」
「カルミア君だったかな、君もありがとうよ」
フードを目深にかぶった俺はうなずくことで返事をする。人恐怖症の演技だが、その設定のおかげで誰も顔を覗き込まない。キメラとバレることはまずなさそうだ。
村には若人がいないらしく、一番年下なのが昨日荷車に乗っていた青年。若く見えたがもう32歳なのだとか。だから若者が来てくれて嬉しいのだとおっさんは言う。本当に嬉しいのだろう。自分達は国の施設に指定されたものを採取して届けているのだとべらべらと話してくれた。
半年ほど前、過疎化が進み廃村になりかけていた村の近くに国の研究所ができた。そこから依頼された物を山で採取して渡すと報酬が出る。その報酬で村人は何とか暮らしていけている。だが、山には野獣も住み着いており、日没までに下山が間に合わず襲われてしまった村人も多いらしい。
それでも、危険を承知で依頼を受け続けるしか選択肢がないのだとか。
「今日はベニマダラダケというキノコを採取するんだ。二人は見たことあるかい?」
「名前まではわからないので…」
「そうか」
ベニマダラダケ。確か毒キノコだ。赤い傘に白い斑点模様がついていたはず。大きくて5センチ程。症状は幻覚による意識の混濁、触覚の鈍化。味は普通のキノコの味だ。食べるとすぐ頭がボーっとしてくる。その状態で誰かが言ったことが実際に目の前にあるように見えてくる。
例えば、キノコを食べた奴に「お前は今野獣に襲われている」というと、本当に目の前に野獣が見えてしまう。必死に逃げるが当然幻覚だから終わる事なんてない。暴れて体を何かにぶつけても触覚が鈍化…つまり本来なら痛みを感じるはずがマヒしていて全く痛みを感じなくなっているんだ。俺も意識を取り戻したときに何度も腕や足を折っていたことがある。
「見つけたぞ、これだ」
「これなら見た事あります」
「一応見本として持っていきな。それじゃあ、まずはこの一帯を探そう」
「わかりました」
お互いの姿が見える距離を保ったまま俺達は手分けしてキノコを探す。すごく複雑な気分だが、怪しまれないためにも我慢する。その後も少しずつ場所を変えて採取を続ける。一度昼休憩をはさみ雑談を交わしながら採取しているのだが、おっさんは気づいているのだろうか?
最初はおっさんが採取場所を決めていた。だが、徐々に俺達の誘導で村から遠ざかっている。日が傾くころにはかごが一杯になっていたが、今の位置からでは日没までには到底村には戻れない。悪いな、おっさん。恩、売らせてもらうぜ。
「すまん、二人ともっ。いつもならこんなに奥まで来ないんだが…」
「いえ、まずは一刻も早く村に戻りましょう」
「そ、そうだな…」
青ざめたおっさんを促し帰路につく。野獣が出てくれることを期待していたのだが、そう都合よくひょいひょい出てくれるものではない。残念ではあるが、おっさんに負い目を感じさせることが出来ただけでも良しとしよう。
そう思った時だった。
「オオーーン」
野獣の鳴き声だ。それもかなり近い。
「ひぃぃぃっ」
おっさんが情けない悲鳴を上げる。
「止まらず走って!」
そう言いながらも彼は俺へと視線を向けた。仕掛けようってことだな。でもこのままじゃ遭遇より先に山を抜けてしまう。なので俺はワザと盛大に転んだ。
「うわっ」
「カルミア君!」
ざざざと転ぶ俺に、彼が慌てて引き返す。それを見たおっさんは思わず足を…止めずに走っていく。マジかよ。
「俺転び損じゃん」
「うーん、まさか見捨てるとは…」
だが、ワザととはいえ転んだのは正解だったらしい。動きの止まった俺達ではなく、野獣はおっさんをターゲットにしたようだ。茂みを揺らし、鹿っぽい野獣がおっさんへと突進する。
「行ってきます」
「いってら」
「ひぃぃぃっ」
同時に出た三者三様の声。野獣の動きはかなり早いのだが、ちゃんと間に合うのが彼の凄いところだ。角を剣で受け止めおっさんに安否確認をする。
「大丈夫ですか?」
「あ、ああ…」
「僕が食い止めます。今のうちに早くっ!」
「わ、わかった!」
脱兎のごとく逃げるおっさん。それとは対照的にあまり緊迫感のない俺達。鹿って草食だろ?なんで人なんて襲うんだよ。やっぱり野獣だからなのか?
本来なら一撃で倒せるだろうに、彼は何度か攻防を繰り広げてから野獣にとどめを刺した。
「お疲れさん」
「どちらかというとキノコ狩りのほうが疲れましたね」
「確かにあれは腰にきたな。おっさんの姿もう見えないし、とりあえず生肉でも補給しとけ」
「そうですね、なんか関節の動きが鈍かったし、そうします」
もう少しで下山はできるものの、苦戦した演出は必要だ。彼の体躯維持もかねて少し休憩をさせてもらう。おっさんはそろそろ村についただろうか。
「ゾンビになったせいか、生肉美味しいんですよね」
もぐもぐと食べながら彼は言う。
「うーん、さすがの俺もそればっかりはわかんないわ」
一頭ぺろりと平らげた彼は「なんか空腹感も消えました」と報告してくれた。会話が成り立つゾンビって思った以上に貴重かもしれない。死霊術師としての腕を磨いていくにあたり参考になる事柄が多いかもしれないな。
「どうする?今から村に戻るか?」
「そうですね……お風呂入りたいので戻りましょう」
「そんな理由で?」
「君も入りたいでしょう、お風呂」
「そりゃ入りたいけど…」
「じゃあ帰りましょうよ。野獣に囲まれたけど隙を見て脱出してきたって事にしましょう」
「そんなに風呂がお気に召したのかよ」
「そりゃぁもう!ゾンビですけど今からでも普通の人間の暮らしは間に合うはずです!」
「すんげー矛盾する発言だな」
万が一にでも村人が探しに来ている可能性も考え俺達は走って下山する。が、そんなことは一切なく。むしろ村に到着した時は生きていたと大げさに驚かれたくらいだ。気まずそうなおっさん以外、温かく迎え入れられた俺達は今日も風呂を堪能して柔らかいベッドで眠ることが出来た。中々寝付けなかったようだが、今日は彼もちゃんとベッドに入って眠った。
翌日、おっさんには恩ではなく置き去りにして自分だけ逃げたという罪悪感を植え付けることに成功していた。自分達よりもおっさんを優先して助けたことでほかの村人達にはますます歓待された。
「こんなに良くしてもらったのは生まれて初めてです」
なんて彼が言えば、村人達はますます温かく接してくれた。
事実、こればかりは嘘ではない。俺はキメラで人間とは敵対関係だったし、彼は勇者だからという理由で接触を禁止させられていた。いい人間もいるにはいるんだな。
その後も数日、俺達は色々な仕事を手伝っては村人達を野獣から守ってきた。たかだか五日程度で全員の信頼を得られたといっても過言ではないだろう。これなら少しくらい無茶な頼みを聞いてもらえるかもしれない。
俺達は村で唯一恩義ではなく罪悪感を感じているであろうおっさんに次の納品に自分達も連れて行ってほしいと頼む。あの施設には、もしかしたら探している仲間がいるかもしれないのだと。最初は渋っていたおっさんも、最後には折れてくれた。
本当はもっと早く施設に向かいたかった。だがいきなりそれは流石に怪しまれる。そう思ってずっと耐えてきた。チャンスは一度きり。明日で決着をつけてやる。
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