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絶望させたい俺と中々しないアイツ⑤
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「それで、キミの名前は?」
「俺は別にいいだろ」
「万が一危険が迫った時に『キミ』で通じます?」
「……カルミア」
「カルミア、か。いい名前だね」
「まぁな」
カルミア。管理番号しかなかった俺に、リーダーがつけてくれた名前だ。なんでも花言葉ってやつらしい。意味は『大いなる希望』。千里眼のような特殊能力持ちはいなかったから、キメラに無限の可能性を感じる!とか豪語してたっけな。
……ごめん、リーダー。俺、みんなの希望にはなれなかったよ。
「さてと。自己紹介も済んだことだし、生い立ちから話してもらおうかな」
「は?」
「生まれはどこなんだい?どうして反乱軍に?好きなものや嫌いなもの…」
「待て待て待て、なんでお前に生い立ちなんぞ話さなきゃならねーんだよ」
「じゃあ僕から話そうかな。生まれはピシュケーという小さな町でね、そこの教会で…」
「聞くとも言ってねーよ!」
「そうかい?お互いの理解を深め合う為にも必要だと思うのだけど」
「理解とかいらねーし。俺はお前を使って復讐できれば十分なんだよ!いいか?なんか友達感覚で話しかけてきてるが、お前はゾンビで道具だ。お前の気持ちなんて関係ないし、意見するのも許さない!」
「でも…」
「何度も言わせんな!お前の意見なんて聞いてねぇんだよ!」
しゅん、と項垂れた勇者を見て少し言いすぎた…とは思わなかった。けど、ゾッとした。イラついていたのは事実だけど、俺の主張に対して大人しく引き下がったことに引っ掛かりを覚えたのは事実だ。恨み言の一つもなく、逆らってごめんなさいとでも言いたげな落ち込み具合が俺を不安にさせる。
しばらくの間無言で焚き火を見ていたが、急に勇者が顔を上げた。
「ちょっと行ってきます」
俺の返事を聞くよりも早く飛び出し、あっという間に夜の闇へと姿を消してしまった。
「へ?……はあ!?」
慌てて姿を探すもどこへやら。夜目がきいても全くわからず。主従関係故になんとなくの方角はわかるものの……あ、止まったかも。戦闘してるのか誰かに会ったのか、そういうのはさっぱりわからない。仕方がないので千里眼で勇者がいるであろう付近を捜索する。勇者はすぐに見つかった。野獣に出会って戦闘中、というわけではなくホッとする。
遭遇したのは女2人。30~40代のおばさんと10代後半の小娘。村民っぽい服装だし母娘といったところだろうな。母親らしき女の足を気にしている、と思ったら急に自分の服を裂きやがった。枝を添えて足に巻いている。
これアレだ。あいつ、完全に人助けしてやがる。何考えてんだ、状況わかってんのか?つーか、お前が着てたボロ布なんざ使ったら余計に悪化するだろーが。
はぁ、とため息一つついて俺は立ち上がる。正直、無視してーとこだが勇者のことだ、あの2人をここに連れてくるに決まってる。冗談じゃねぇ、帝国民と一晩共になんてできるか!
人形のキメラは人間と野獣のいいとこ取りだと断言してもいい。夜目はきくし体力もあって足も速い。場所さえわかれば追いつくくらいは俺でもできる。
「急に走り出すなよな」
「カルミア君」
ぎょっとした2人に「僕の仲間なんだ」と笑顔で説明する勇者にイラつきつつも念の為状況を確認する。
「人助けの許可なんて出さねーぞ」
「僕が勝手にやるから気にしないで」
「気にするわ!」
「どうです?立てそうですか?」
「お手間おかけしてすみません」
「いえ、お気になさらず」
「坊やもごめんなさいね」
「ボウヤじゃねー」
睨みつけてやりたかったがキメラとバレても困る。薄暗いランプの灯りじゃ流石に瞳孔でバレるとは思えないが、万が一にも用心は必要だと学習したばかりだ。
「お母さん、歩けそう?」
「ゆっくりならなんとか」
「よかったぁ。野獣から助けてくれたばかりか応急処置までしてもらって…ホントにありがとう」
「いえ、本当は治癒光で治せたらよかったのですが、生憎と事情があって今は使えなくて…」
「十分ですよ。あーあ、お兄さんが勇者なら良かったのになぁ」
「これ、リーシャ」
「だってそうじゃん。いくら魔王を倒した勇者御一行様とはいえ、こんな時間にピピリカが食べたいとか言う?しかも野獣が出るかもしれないってのにあたし達2人だけでだよ!マジ信じらんない!」
そう遠くには行っていないだろうとは思っていたが、まさかこんなところで元勇者一行の手がかりを掴めるとは…。
「彼等に言われてお2人だけでこんな夜更けに森の中へ?」
「そーなのよ。勇者様は魔王と差し違えて亡くなっちゃったらしいんだけど…。そりゃさ、魔王軍を倒してくれたことには感謝するけどさ、だからってこれはないと思うのよね」
よほど仕打ちに不満があったんだろうなぁ。つーか魔王軍ってなんだ?革命でも反乱でもなくなってるじゃねーか。首都から結構離れてるし、噂に尾びれがついたってやつなのか?
「こんな時間に守るべき民を町の外に出すなんて、流石に許せませんね」
勇者が静かにキレている。すげー怖えーよ、俺死にそう。勇者の怒りに気づかないのかリーシャとかいう小娘は「ホントそーよね、信じらんない!」とか言ってる。母親は「皆さんお疲れなのよ」とかフォローを入れてるが勇者の怒りは収まらなさそうだ。このままだと俺の心臓が持たないので無理やり口を挟む。
「と、ところで、ピピリカってなんだ?」
「知らない?うちの村の特産品だよ。この森で採れる大きい果実で、疲労回復・滋養強壮・栄養満点で甘くてとっても大きいの。こうやって抱えて持って帰るのよ」
「へー」
「昼間に太陽の光をいっぱい貯めて、夜になると実がうっすら光るの。幻想的でとっても綺麗なの」
「ふーん」
「なるほど、だからこんな夜更けなのに採りに来させたという訳なのですね」
「ええ。ですが最近は野獣が住み着いてしまい夜の収穫はしなくなりまして…」
「なのに行けとか信じらんないでしょ!」
「なるほどです。先ほど追い払った野獣は群で行動するタイプですし、今後の事を考えると今退治しておくべきですね」
これ、絶対退治の方向で話が進むやつだ。いくらバカな俺でもわかったぞ。なんなんだこいつ、まさに理想像の勇者様が服着て歩いてるじゃねーか。冗談じゃねぇ、俺は人助けがしたくて生き返らせたんじゃねぇんだ。戦力差は明白だが、立場はちゃんとわからせないと。
お前はもう、勇者じゃない。俺の武器だ!
「一つ確認するけどよ、お前さ、こいつら助けて野獣退治するつもり?」
「もちろん。困っている人を見過ごす訳にはいかないからね」
「ダメって言ったらどうする?」
「カルミア君には悪いけど僕の信念みたいなものだから」
「そっか。ところで、ゾンビってどうやって怪我を治すと思う?」
「え?」
「生肉」
「えっと…」
「火を通すとダメなんだって」
「話が見えな…」
「どういう原理かは難しくてよくわかんないとこもあったけど、新鮮な細胞を取り込むんだってさ」
「カルミア君?」
勤めて冷静に。淡々と。
そんな俺に戸惑う声がおりてくる。持っていた針で手のひらに血の魔法陣を描き終えた俺は、ゆっくりと顔を開けだ。
「お前さ、自我があるからって油断しすぎじゃね?」
「え?」
「我、死霊術師カルミアが命ずる。我が配下、勇者アッシュよ、そこの母娘を殺して喰らえ」
「…っ!」「……?」「……え?」
勇者がハッと息を呑み、母娘は困惑する。
「な、何言って…」
小娘が一歩踏み出した時だった。震える右手を押さえながら勇者が大きく距離をとった。何をしたのかは早すぎてわからなかったが、何が起きたのかは分かる。勇者が攻撃をした。ただ、それだけのことだ。小娘の頬が切れ血が流れ出す。髪も一部がバッサリと切断されている。武器がない以上、手刀なんだろうが……すげー威力。
「命令の、撤回を」
「俺に逆らうな」
「…っ!」
その眼力だけで俺1000回は死んだな。必死に抵抗しているのだろう、先ほどまでの勇者スマイルはどこへやらだ。歯を食いしばり、足なんて地面にめり込むほどに力が入ってる。右手を押さえる左手は力みすぎて真っ白だ。
「じゃあ俺、先に戻ってるから。ちゃんと食べ終わるまで戻ってくるなよ」
必死に抵抗する勇者と状況を飲み込めずにいる2人を置いて、俺はその場を後にした。
「俺は別にいいだろ」
「万が一危険が迫った時に『キミ』で通じます?」
「……カルミア」
「カルミア、か。いい名前だね」
「まぁな」
カルミア。管理番号しかなかった俺に、リーダーがつけてくれた名前だ。なんでも花言葉ってやつらしい。意味は『大いなる希望』。千里眼のような特殊能力持ちはいなかったから、キメラに無限の可能性を感じる!とか豪語してたっけな。
……ごめん、リーダー。俺、みんなの希望にはなれなかったよ。
「さてと。自己紹介も済んだことだし、生い立ちから話してもらおうかな」
「は?」
「生まれはどこなんだい?どうして反乱軍に?好きなものや嫌いなもの…」
「待て待て待て、なんでお前に生い立ちなんぞ話さなきゃならねーんだよ」
「じゃあ僕から話そうかな。生まれはピシュケーという小さな町でね、そこの教会で…」
「聞くとも言ってねーよ!」
「そうかい?お互いの理解を深め合う為にも必要だと思うのだけど」
「理解とかいらねーし。俺はお前を使って復讐できれば十分なんだよ!いいか?なんか友達感覚で話しかけてきてるが、お前はゾンビで道具だ。お前の気持ちなんて関係ないし、意見するのも許さない!」
「でも…」
「何度も言わせんな!お前の意見なんて聞いてねぇんだよ!」
しゅん、と項垂れた勇者を見て少し言いすぎた…とは思わなかった。けど、ゾッとした。イラついていたのは事実だけど、俺の主張に対して大人しく引き下がったことに引っ掛かりを覚えたのは事実だ。恨み言の一つもなく、逆らってごめんなさいとでも言いたげな落ち込み具合が俺を不安にさせる。
しばらくの間無言で焚き火を見ていたが、急に勇者が顔を上げた。
「ちょっと行ってきます」
俺の返事を聞くよりも早く飛び出し、あっという間に夜の闇へと姿を消してしまった。
「へ?……はあ!?」
慌てて姿を探すもどこへやら。夜目がきいても全くわからず。主従関係故になんとなくの方角はわかるものの……あ、止まったかも。戦闘してるのか誰かに会ったのか、そういうのはさっぱりわからない。仕方がないので千里眼で勇者がいるであろう付近を捜索する。勇者はすぐに見つかった。野獣に出会って戦闘中、というわけではなくホッとする。
遭遇したのは女2人。30~40代のおばさんと10代後半の小娘。村民っぽい服装だし母娘といったところだろうな。母親らしき女の足を気にしている、と思ったら急に自分の服を裂きやがった。枝を添えて足に巻いている。
これアレだ。あいつ、完全に人助けしてやがる。何考えてんだ、状況わかってんのか?つーか、お前が着てたボロ布なんざ使ったら余計に悪化するだろーが。
はぁ、とため息一つついて俺は立ち上がる。正直、無視してーとこだが勇者のことだ、あの2人をここに連れてくるに決まってる。冗談じゃねぇ、帝国民と一晩共になんてできるか!
人形のキメラは人間と野獣のいいとこ取りだと断言してもいい。夜目はきくし体力もあって足も速い。場所さえわかれば追いつくくらいは俺でもできる。
「急に走り出すなよな」
「カルミア君」
ぎょっとした2人に「僕の仲間なんだ」と笑顔で説明する勇者にイラつきつつも念の為状況を確認する。
「人助けの許可なんて出さねーぞ」
「僕が勝手にやるから気にしないで」
「気にするわ!」
「どうです?立てそうですか?」
「お手間おかけしてすみません」
「いえ、お気になさらず」
「坊やもごめんなさいね」
「ボウヤじゃねー」
睨みつけてやりたかったがキメラとバレても困る。薄暗いランプの灯りじゃ流石に瞳孔でバレるとは思えないが、万が一にも用心は必要だと学習したばかりだ。
「お母さん、歩けそう?」
「ゆっくりならなんとか」
「よかったぁ。野獣から助けてくれたばかりか応急処置までしてもらって…ホントにありがとう」
「いえ、本当は治癒光で治せたらよかったのですが、生憎と事情があって今は使えなくて…」
「十分ですよ。あーあ、お兄さんが勇者なら良かったのになぁ」
「これ、リーシャ」
「だってそうじゃん。いくら魔王を倒した勇者御一行様とはいえ、こんな時間にピピリカが食べたいとか言う?しかも野獣が出るかもしれないってのにあたし達2人だけでだよ!マジ信じらんない!」
そう遠くには行っていないだろうとは思っていたが、まさかこんなところで元勇者一行の手がかりを掴めるとは…。
「彼等に言われてお2人だけでこんな夜更けに森の中へ?」
「そーなのよ。勇者様は魔王と差し違えて亡くなっちゃったらしいんだけど…。そりゃさ、魔王軍を倒してくれたことには感謝するけどさ、だからってこれはないと思うのよね」
よほど仕打ちに不満があったんだろうなぁ。つーか魔王軍ってなんだ?革命でも反乱でもなくなってるじゃねーか。首都から結構離れてるし、噂に尾びれがついたってやつなのか?
「こんな時間に守るべき民を町の外に出すなんて、流石に許せませんね」
勇者が静かにキレている。すげー怖えーよ、俺死にそう。勇者の怒りに気づかないのかリーシャとかいう小娘は「ホントそーよね、信じらんない!」とか言ってる。母親は「皆さんお疲れなのよ」とかフォローを入れてるが勇者の怒りは収まらなさそうだ。このままだと俺の心臓が持たないので無理やり口を挟む。
「と、ところで、ピピリカってなんだ?」
「知らない?うちの村の特産品だよ。この森で採れる大きい果実で、疲労回復・滋養強壮・栄養満点で甘くてとっても大きいの。こうやって抱えて持って帰るのよ」
「へー」
「昼間に太陽の光をいっぱい貯めて、夜になると実がうっすら光るの。幻想的でとっても綺麗なの」
「ふーん」
「なるほど、だからこんな夜更けなのに採りに来させたという訳なのですね」
「ええ。ですが最近は野獣が住み着いてしまい夜の収穫はしなくなりまして…」
「なのに行けとか信じらんないでしょ!」
「なるほどです。先ほど追い払った野獣は群で行動するタイプですし、今後の事を考えると今退治しておくべきですね」
これ、絶対退治の方向で話が進むやつだ。いくらバカな俺でもわかったぞ。なんなんだこいつ、まさに理想像の勇者様が服着て歩いてるじゃねーか。冗談じゃねぇ、俺は人助けがしたくて生き返らせたんじゃねぇんだ。戦力差は明白だが、立場はちゃんとわからせないと。
お前はもう、勇者じゃない。俺の武器だ!
「一つ確認するけどよ、お前さ、こいつら助けて野獣退治するつもり?」
「もちろん。困っている人を見過ごす訳にはいかないからね」
「ダメって言ったらどうする?」
「カルミア君には悪いけど僕の信念みたいなものだから」
「そっか。ところで、ゾンビってどうやって怪我を治すと思う?」
「え?」
「生肉」
「えっと…」
「火を通すとダメなんだって」
「話が見えな…」
「どういう原理かは難しくてよくわかんないとこもあったけど、新鮮な細胞を取り込むんだってさ」
「カルミア君?」
勤めて冷静に。淡々と。
そんな俺に戸惑う声がおりてくる。持っていた針で手のひらに血の魔法陣を描き終えた俺は、ゆっくりと顔を開けだ。
「お前さ、自我があるからって油断しすぎじゃね?」
「え?」
「我、死霊術師カルミアが命ずる。我が配下、勇者アッシュよ、そこの母娘を殺して喰らえ」
「…っ!」「……?」「……え?」
勇者がハッと息を呑み、母娘は困惑する。
「な、何言って…」
小娘が一歩踏み出した時だった。震える右手を押さえながら勇者が大きく距離をとった。何をしたのかは早すぎてわからなかったが、何が起きたのかは分かる。勇者が攻撃をした。ただ、それだけのことだ。小娘の頬が切れ血が流れ出す。髪も一部がバッサリと切断されている。武器がない以上、手刀なんだろうが……すげー威力。
「命令の、撤回を」
「俺に逆らうな」
「…っ!」
その眼力だけで俺1000回は死んだな。必死に抵抗しているのだろう、先ほどまでの勇者スマイルはどこへやらだ。歯を食いしばり、足なんて地面にめり込むほどに力が入ってる。右手を押さえる左手は力みすぎて真っ白だ。
「じゃあ俺、先に戻ってるから。ちゃんと食べ終わるまで戻ってくるなよ」
必死に抵抗する勇者と状況を飲み込めずにいる2人を置いて、俺はその場を後にした。
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