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2章
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この世界に銭湯と家ごと転移して1ヶ月がたった。
私達もここでの生活に少しづつ慣れてきた時の事、上手くいく事もあれば問題もたくさん出てきていた。
「はぁ、やっぱりフルーツ牛乳にコーヒー牛乳はここでは無理なのかな…」
今一番の問題はそれだった。
コーヒー牛乳は自宅のコーヒーを使って作ろうと思っていたがそれも在庫はどんどん無くなりあと少しとなっていた。
コーヒーはこの世界にあるがやはり高価で今の値段で提供するのは無理があった。
「コーヒー牛乳の値段をあげる?」
私がそう言ったがおじいちゃんをはじめお父さんお母さんもそんな事をするぐらいなら出すのはやめようと言っていた。
フルーツ牛乳の方も果実はやはり高価でなかなかフルーツ牛乳に合う果実も見つからない。
銭湯自体は好評でコーヒー牛乳とフルーツ牛乳も話題になっているだけに無くなるのはいたい。
「どうしたもんかなー」
番台に座り頬杖をつきながらため息をついた。
「マキちゃん、すごいため息だね。はい大人一人子供一人ね」
「まるちゃん、ふくちゃんまたきたよー」
「「にゃー」」
「いらっしゃい、マルコスさんにジョアンくん」
仲良く親子でよく来る二人に挨拶をするとチケットとお金を受け取る。
「いやね…マルコスさんはいつもジョアンくんと最後にフルーツ牛乳買うじゃないですか?あれがなくなったらどうします?」
「えー!フルーツ牛乳無くなるの!?」
マルコスさんの大きな声に脱衣場のお客さんの注目が集まる。
「しー!違います!違いますよー!」
慌てて訂正するとみんなほっとして服を脱ぎ出した。
「ちょっとマルコスさん声が大きい!聞いただけなんですから!」
「ごめんよ、いやだってそれが楽しみでもあるからね」
「ですよね。じゃあ値段が高くなるのはどうですか?」
「うーん、まぁ仕方ないよね。あれだけ美味いもんだからな、でも飲む回数は減っちゃうかな」
マルコスさんは値段が上がっても買ってくれると言うが…確かに毎回飲むわけにはいかなくなるだろう。
おじいちゃん達はそんなお客さん達の気持ちをわかっていたんだろう。
「どうしたもんかな」
また振り出しに戻ってしまった。
すると…
「おい!今からここは貸し切りにしてもらう!客を全て出せ!」
「はい?」
いきなりやってきた兵士が眉を釣り上げながら怒鳴りつけてきた。
「おたくどちら?ここは貸し切りなんてしてませんよ」
私はぷいっと横を向いて腕を組んだ。
「こいつ!女の分際で…」
兵士と思われる人はライリーさん達の服とは違った装いだった。
まぁライリーさん達なら顔見知りだからこんな無礼な人は見たことがない。
「おい、まだ入れないのか?」
すると後ろからまた新規の人が入ってきた。
「あっすみません、ちょっとおたく入らないなら帰ってください」
兵士をシッシッと手で払うと後ろの客に笑いかける。
「旦那様!すみません、この女が言うことを聞かないもので」
「げっ」
どうもこの兵士と後ろの客はセットだったようだ。
無駄に笑顔を振りまいて損をした。
「旦那様って事はあなたが貸し切りにしようとしたんですか?ここはみんなが仲良く一緒に入る銭湯ですからそれができないなら申し訳ないですがおかえりください」
「この!こちらの方をどなたと心得る!ブルード伯爵様だぞ!」
「はあ、ブルードさんはどうされますか?貸し切りじゃないと入れないのかしら?」
「当たり前だろ!一度庶民が入った湯などすぐに流して新しいものをお入れしろ!」
「はぁ!?」
このお湯をはるのにおじいちゃんとお父さんがどれだけ大変なのかわかっているのか!
私は思わず立ち上がると高い位置から兵士を見下ろし睨みつけた。
「なんだ!」
兵士達は数人いたようでブルード伯爵を囲むと私を睨みつけた。
こちとらずっと荒くれ者の多い下町で育った。
ちょっとした脅しなど通用しない!
「文句あるなら外で話を聞きますよ!ここだとお客さんに迷惑ですからね!」
私は大きな声で兵士達を一喝した。
「こいつ!」
兵士達は武器こそ持ってないが拳を握りしめた。
私は番台に置いてある防犯用の金属バットを握りしめる。
するとお客さん達が騒ぎに集まってきてしまった。
私達もここでの生活に少しづつ慣れてきた時の事、上手くいく事もあれば問題もたくさん出てきていた。
「はぁ、やっぱりフルーツ牛乳にコーヒー牛乳はここでは無理なのかな…」
今一番の問題はそれだった。
コーヒー牛乳は自宅のコーヒーを使って作ろうと思っていたがそれも在庫はどんどん無くなりあと少しとなっていた。
コーヒーはこの世界にあるがやはり高価で今の値段で提供するのは無理があった。
「コーヒー牛乳の値段をあげる?」
私がそう言ったがおじいちゃんをはじめお父さんお母さんもそんな事をするぐらいなら出すのはやめようと言っていた。
フルーツ牛乳の方も果実はやはり高価でなかなかフルーツ牛乳に合う果実も見つからない。
銭湯自体は好評でコーヒー牛乳とフルーツ牛乳も話題になっているだけに無くなるのはいたい。
「どうしたもんかなー」
番台に座り頬杖をつきながらため息をついた。
「マキちゃん、すごいため息だね。はい大人一人子供一人ね」
「まるちゃん、ふくちゃんまたきたよー」
「「にゃー」」
「いらっしゃい、マルコスさんにジョアンくん」
仲良く親子でよく来る二人に挨拶をするとチケットとお金を受け取る。
「いやね…マルコスさんはいつもジョアンくんと最後にフルーツ牛乳買うじゃないですか?あれがなくなったらどうします?」
「えー!フルーツ牛乳無くなるの!?」
マルコスさんの大きな声に脱衣場のお客さんの注目が集まる。
「しー!違います!違いますよー!」
慌てて訂正するとみんなほっとして服を脱ぎ出した。
「ちょっとマルコスさん声が大きい!聞いただけなんですから!」
「ごめんよ、いやだってそれが楽しみでもあるからね」
「ですよね。じゃあ値段が高くなるのはどうですか?」
「うーん、まぁ仕方ないよね。あれだけ美味いもんだからな、でも飲む回数は減っちゃうかな」
マルコスさんは値段が上がっても買ってくれると言うが…確かに毎回飲むわけにはいかなくなるだろう。
おじいちゃん達はそんなお客さん達の気持ちをわかっていたんだろう。
「どうしたもんかな」
また振り出しに戻ってしまった。
すると…
「おい!今からここは貸し切りにしてもらう!客を全て出せ!」
「はい?」
いきなりやってきた兵士が眉を釣り上げながら怒鳴りつけてきた。
「おたくどちら?ここは貸し切りなんてしてませんよ」
私はぷいっと横を向いて腕を組んだ。
「こいつ!女の分際で…」
兵士と思われる人はライリーさん達の服とは違った装いだった。
まぁライリーさん達なら顔見知りだからこんな無礼な人は見たことがない。
「おい、まだ入れないのか?」
すると後ろからまた新規の人が入ってきた。
「あっすみません、ちょっとおたく入らないなら帰ってください」
兵士をシッシッと手で払うと後ろの客に笑いかける。
「旦那様!すみません、この女が言うことを聞かないもので」
「げっ」
どうもこの兵士と後ろの客はセットだったようだ。
無駄に笑顔を振りまいて損をした。
「旦那様って事はあなたが貸し切りにしようとしたんですか?ここはみんなが仲良く一緒に入る銭湯ですからそれができないなら申し訳ないですがおかえりください」
「この!こちらの方をどなたと心得る!ブルード伯爵様だぞ!」
「はあ、ブルードさんはどうされますか?貸し切りじゃないと入れないのかしら?」
「当たり前だろ!一度庶民が入った湯などすぐに流して新しいものをお入れしろ!」
「はぁ!?」
このお湯をはるのにおじいちゃんとお父さんがどれだけ大変なのかわかっているのか!
私は思わず立ち上がると高い位置から兵士を見下ろし睨みつけた。
「なんだ!」
兵士達は数人いたようでブルード伯爵を囲むと私を睨みつけた。
こちとらずっと荒くれ者の多い下町で育った。
ちょっとした脅しなど通用しない!
「文句あるなら外で話を聞きますよ!ここだとお客さんに迷惑ですからね!」
私は大きな声で兵士達を一喝した。
「こいつ!」
兵士達は武器こそ持ってないが拳を握りしめた。
私は番台に置いてある防犯用の金属バットを握りしめる。
するとお客さん達が騒ぎに集まってきてしまった。
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