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掃除を終えて一息ついているとお店の前が騒がしいことに気がついた。
「すみません、誰かいますか?」
「はーい!」
声をかけられて入り口に向かうとライリーさんが顔を出した。
「あれ?ライリーさんどうしたの?」
「マキさん早く来てくださいよ!物々交換したいって人でごった返してますよ」
「え!?」
私は急いで外に出ると店の周りに人集りができていた、そしてみんなは各々手に野菜や薪、果物に毛皮など色んな物を持ってきている。
「す、すご…こんなにすぐ持ってくるとは思わなかった」
「早く対応しないとどんどん増えますよ!」
「ちょ、ちょっと待って!今お母さん呼んでくる!」
私はその場をライリーさんに任せて家へと駆け出した。
家事をしていたお母さんに声をかけると「ちょっと待ってー」と呑気な様子。
何やら探し出すとお煎餅の大きな缶を取り出した。
「こんな時にお菓子なんか食べてる暇ないよ!」
「違うわよ、これにチケット作っておいたの」
パカッと開くと均等に切られた紙に赤ペンで100と書かれていた。
「なんか…子供のおままごとのお金みたいね。これって偽造できるんじゃない?」
ちょっと心配になるクオリティだった。
「それが大丈夫みたい、色付きのペンて高級なんだって、しかもうちにある色ペンほど色も出ないみたい。だから偽物ならすぐにわかるらしいのよ。他にも500エーン分も作ったから」
「へー」
そんな簡単な事で防犯が出来るならチケット制でも大丈夫そうだ。
500の方はこれまた鮮やかな青いペンで書かれていた。
「それもってライリーさんと交換しといて、あっ腐りやすい物はダメよ」
「はーい!」
私は缶を受け取るとライリーさんの元に向かった。
私は店の前に簡易机と椅子を持ってきて缶を置くと待っていた人に声をかけた。
「ここでチケット交換します。並んでくださーい、順番守らない人は一番後ろにしますからねー」
街のみんながゾロゾロと並び出した。
「じゃライリーさん私この世界の相場分からないから値段設定よろしくね」
「お、俺?」
「手伝ってくれたらもちろんバイト代払いますから」
「バイトってなんだ?まぁ領主様から手伝うように言われているからね」
ライリーさんの椅子も用意して早速一人目の人が持ってきた物を出した。
「はい!薪だよ」
箱に入れた薪をドサッと下に置くと、ライリーさんが重さを確認する。
「えっとこの量なら100エーン分ぐらいだな」
「え?この量で100?」
買い物カゴ満杯くらいの薪だがその程度すぐに用意出来るのでそのくらいになると言われた。
「なるほど、ちゃんと量を覚えないと…ちょっとまってて!」
私は急いでノートとペンを持ってきてメモを取った。
次の人も薪で今度はさっきの人の三倍はあった。
その人には100チケットを三枚渡す。
「薪は銭湯の裏に薪を積む場所があるからそこに運んでくれ、ちょろまかしたら領主様から罰があるからなー」
ライリーさんに言われてビクッと肩を揺らす人がいた…本当に頼んで正解だったようだ。
薪は相場がわかりやすく楽だが困ったのは食料品だった。
山盛りの芋を持ってきてくれた人にライリーさんが顔をしかめた。
「芋かーこんなにあってもな」
私も一緒に見るが芋といってもじゃがいもよりも大きくどちらかと言うとさつまいものように見える。
「これって腐る?賞味期限は?」
「しょう…なんだって?芋は涼しいところに置いとけばかなりもつぞ」
「なら大丈夫、お母さんがいいって言ってたし。この量だといくらぐらい?」
「店で買えば500エーンぐらいになるかな」
私は頷き500チケットを渡した。
次に来た人は葉野菜を持ってきた、これまた大量ですごい量だった。
「葉野菜かーごめんなさい。これはそんなに受け取れないです」
いくら貰っても消費出来なければもったいない。
「あら、残念。じゃあこれを使った料理もダメかしら?」
鍋ごと持ってきてくれたようで見せてもらう、そこには美味しそうに煮込まれた料理が入っていた。
「この葉を肉とか野菜を細かく切って混ぜたのを巻いて煮込んであるの」
いい匂いに唾を飲み込む。
「ライリーさん!これはお店で買うといくらぐらい!」
「え、そーだな。結構量があるから600エーンにはなるんじゃないか」
「買った!」
私は600チケットを机にたたき出した。
「すみません、誰かいますか?」
「はーい!」
声をかけられて入り口に向かうとライリーさんが顔を出した。
「あれ?ライリーさんどうしたの?」
「マキさん早く来てくださいよ!物々交換したいって人でごった返してますよ」
「え!?」
私は急いで外に出ると店の周りに人集りができていた、そしてみんなは各々手に野菜や薪、果物に毛皮など色んな物を持ってきている。
「す、すご…こんなにすぐ持ってくるとは思わなかった」
「早く対応しないとどんどん増えますよ!」
「ちょ、ちょっと待って!今お母さん呼んでくる!」
私はその場をライリーさんに任せて家へと駆け出した。
家事をしていたお母さんに声をかけると「ちょっと待ってー」と呑気な様子。
何やら探し出すとお煎餅の大きな缶を取り出した。
「こんな時にお菓子なんか食べてる暇ないよ!」
「違うわよ、これにチケット作っておいたの」
パカッと開くと均等に切られた紙に赤ペンで100と書かれていた。
「なんか…子供のおままごとのお金みたいね。これって偽造できるんじゃない?」
ちょっと心配になるクオリティだった。
「それが大丈夫みたい、色付きのペンて高級なんだって、しかもうちにある色ペンほど色も出ないみたい。だから偽物ならすぐにわかるらしいのよ。他にも500エーン分も作ったから」
「へー」
そんな簡単な事で防犯が出来るならチケット制でも大丈夫そうだ。
500の方はこれまた鮮やかな青いペンで書かれていた。
「それもってライリーさんと交換しといて、あっ腐りやすい物はダメよ」
「はーい!」
私は缶を受け取るとライリーさんの元に向かった。
私は店の前に簡易机と椅子を持ってきて缶を置くと待っていた人に声をかけた。
「ここでチケット交換します。並んでくださーい、順番守らない人は一番後ろにしますからねー」
街のみんながゾロゾロと並び出した。
「じゃライリーさん私この世界の相場分からないから値段設定よろしくね」
「お、俺?」
「手伝ってくれたらもちろんバイト代払いますから」
「バイトってなんだ?まぁ領主様から手伝うように言われているからね」
ライリーさんの椅子も用意して早速一人目の人が持ってきた物を出した。
「はい!薪だよ」
箱に入れた薪をドサッと下に置くと、ライリーさんが重さを確認する。
「えっとこの量なら100エーン分ぐらいだな」
「え?この量で100?」
買い物カゴ満杯くらいの薪だがその程度すぐに用意出来るのでそのくらいになると言われた。
「なるほど、ちゃんと量を覚えないと…ちょっとまってて!」
私は急いでノートとペンを持ってきてメモを取った。
次の人も薪で今度はさっきの人の三倍はあった。
その人には100チケットを三枚渡す。
「薪は銭湯の裏に薪を積む場所があるからそこに運んでくれ、ちょろまかしたら領主様から罰があるからなー」
ライリーさんに言われてビクッと肩を揺らす人がいた…本当に頼んで正解だったようだ。
薪は相場がわかりやすく楽だが困ったのは食料品だった。
山盛りの芋を持ってきてくれた人にライリーさんが顔をしかめた。
「芋かーこんなにあってもな」
私も一緒に見るが芋といってもじゃがいもよりも大きくどちらかと言うとさつまいものように見える。
「これって腐る?賞味期限は?」
「しょう…なんだって?芋は涼しいところに置いとけばかなりもつぞ」
「なら大丈夫、お母さんがいいって言ってたし。この量だといくらぐらい?」
「店で買えば500エーンぐらいになるかな」
私は頷き500チケットを渡した。
次に来た人は葉野菜を持ってきた、これまた大量ですごい量だった。
「葉野菜かーごめんなさい。これはそんなに受け取れないです」
いくら貰っても消費出来なければもったいない。
「あら、残念。じゃあこれを使った料理もダメかしら?」
鍋ごと持ってきてくれたようで見せてもらう、そこには美味しそうに煮込まれた料理が入っていた。
「この葉を肉とか野菜を細かく切って混ぜたのを巻いて煮込んであるの」
いい匂いに唾を飲み込む。
「ライリーさん!これはお店で買うといくらぐらい!」
「え、そーだな。結構量があるから600エーンにはなるんじゃないか」
「買った!」
私は600チケットを机にたたき出した。
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