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その頃ロイ王子は…
「キャシー!大丈夫か!?」
「は、はい!問題ありません!」
落ちない様に震えながらロイ王子にしがみつく。
ロイは可愛らしいキャシーの仕草にクスッと笑いグイッと離れないようにと自分の方に抱き寄せた。
ロイとキャシーは結婚式で着る衣装を纏って馬に跨りタウンゼント目指して駆けていた。
タウンゼント近くになると少し先に人と馬の気配がする…ロイが警戒してキャシーを抱きしめる力を強めると…スピードを落とした。
「あっ!ロイ様!キャシー様!早く早く!もう皆さんお待ちですよー!」
そこにはタウンゼントの町民達が護衛兼出迎えに来ていた。
「おお!カイルのところの!」
ロイはほっと息を吐くと
「すまない!側近達が常にそばにいるので撒くのに手間取った!」
「あはは!困った王子様ですね。側近の方が可哀想だ」
「おい!それは今日は言わないでくれよ!」
「すみませんでした。じゃあ俺達が先頭しますので少しスピードあげますよ!」
「ああ、キャシーしっかりと抱きついてろよ」
「はい!」
キャシーが両腕で抱きつくとロイの顔はヘラとだらしなく崩れた。
そんな王子を苦笑して見つめると町民達は領地へと二人を連れていった。
タウンゼントでは今日、クリスとハルジオンと、ローズとカイルの結婚式が行われる予定だった。
ローズ達は来れなくても仕方ないと半分諦めながも一応ロイとキャシーに知らせを送るとロイから思わぬ返事が返ってきたのだった…
ロイ達は町民達の先導もありスムーズに屋敷に到着するり
「またせた!」
屋敷に駆け込むと待っていたローズ達の使用人が二人を急いで部屋に連れていき椅子に座らせて支度を手伝う。
「無理言ってすまないな」
ロイが苦笑しながら謝ると
「何を言いますか!ローズ様やクリス様も大変お喜びです。もちろん私達も…本当に今日は素晴らしい日になります」
目を潤ませながらもしっかりとその手を動かしていた。
あっという間に支度を整えてこちらにと外へと誘導されると…そこには同じように煌びやかなウエディングドレスを身に纏ったローズとハルジオン、その二人を愛おしそうに見つめる、正装したカイルとクリスがいた。
「おお、本当に間に合ったな」
「ロイ様…まさか本当に来るとは…」
カイルは笑うがクリスは王子がそれでいいのかと苦笑いをする。
「キャシーの願いだからな!それに俺も王子としてではなく親友としてお前達と共にこの日を迎えたい。しかし…まぁローズもハルジオンと綺麗だがキャシーには負けるな」
ロイは二人と手を取り合いながら、再会を喜び合う花嫁達を見つめた。
「は?いくら王子だとしても言っていいことと悪い事があるぞ!どう見てもローズが一番だろ?」
「あはは!二人とももう目が衰えてるんですか?どう見ても若くて可愛いハルジオンが一番ですよね?」
「「「はぁ!?」」」
三人の笑顔が引き攣ると…
「もう!馬鹿な喧嘩はそのくらいにしてくれる?」
「本当ですよ、これから晴れ舞台なのに喧嘩など…」
「クリス様も!お二人と私を比べないでください!勝てるわけないじゃないですか!」
三人に責められながらもその怒る姿にもヘラっと顔が緩んでしまう。
「ごめん、じゃあ揃ったことだし行こうか?」
カイルがローズに手を差し出すと、ロイとクリスもキャシーとハルジオンの手を掴む。
腕を組み三組の幸せな新郎新婦は町の皆が待つ外へと続く幸せの扉へと向かった。
屋敷の前にはこの日の為に町民達が作ってくれた式場が用意され、その周りには町中の人達が集まっている。
「カイル様!ローズ様!おめでとうございます!」
「クリス様とハルジオン様もようやく…しかもみんな一緒になんて素晴らしい日だ!」
「ロイ様!キャシー様!目立たないようにお願いしますよー!」
皆が笑顔で祝福する中、チャート様が一人隅の方で涙を流しスチュアートさんに慰められていた。
「ふふ…皆幸せそうでよかった」
ローズは皆の祝福する笑顔に笑みをこぼすと…
「さっきの事だけど…本当だからね」
カイルはローズの手を握りその瞳を見つめて呟いた。
「さっきの事?」
ローズが首を傾げると…
「君が一番って事…ローズが王都に来てからようやくこの日がきた、俺は国一の幸せ者だな」
「なら私は世界一幸せな花嫁です」
「ローズ…君を一生幸せにする」
ローズのはにかむ顔を見てカイルは我慢できずにその口にキスをした。
「あー!カイル様まだキスは早いです!」
一人フライングした組に司会進行役の従者が注意すると…
負けてられるかとロイとクリスもキャシーとハルジオンに各々誓いのキスをした…
「あーあ…もう好きにしてくれ!」
鳴り止まない拍手と歓声のなかローズ達は幸せに包まれていた。
「キャシー!大丈夫か!?」
「は、はい!問題ありません!」
落ちない様に震えながらロイ王子にしがみつく。
ロイは可愛らしいキャシーの仕草にクスッと笑いグイッと離れないようにと自分の方に抱き寄せた。
ロイとキャシーは結婚式で着る衣装を纏って馬に跨りタウンゼント目指して駆けていた。
タウンゼント近くになると少し先に人と馬の気配がする…ロイが警戒してキャシーを抱きしめる力を強めると…スピードを落とした。
「あっ!ロイ様!キャシー様!早く早く!もう皆さんお待ちですよー!」
そこにはタウンゼントの町民達が護衛兼出迎えに来ていた。
「おお!カイルのところの!」
ロイはほっと息を吐くと
「すまない!側近達が常にそばにいるので撒くのに手間取った!」
「あはは!困った王子様ですね。側近の方が可哀想だ」
「おい!それは今日は言わないでくれよ!」
「すみませんでした。じゃあ俺達が先頭しますので少しスピードあげますよ!」
「ああ、キャシーしっかりと抱きついてろよ」
「はい!」
キャシーが両腕で抱きつくとロイの顔はヘラとだらしなく崩れた。
そんな王子を苦笑して見つめると町民達は領地へと二人を連れていった。
タウンゼントでは今日、クリスとハルジオンと、ローズとカイルの結婚式が行われる予定だった。
ローズ達は来れなくても仕方ないと半分諦めながも一応ロイとキャシーに知らせを送るとロイから思わぬ返事が返ってきたのだった…
ロイ達は町民達の先導もありスムーズに屋敷に到着するり
「またせた!」
屋敷に駆け込むと待っていたローズ達の使用人が二人を急いで部屋に連れていき椅子に座らせて支度を手伝う。
「無理言ってすまないな」
ロイが苦笑しながら謝ると
「何を言いますか!ローズ様やクリス様も大変お喜びです。もちろん私達も…本当に今日は素晴らしい日になります」
目を潤ませながらもしっかりとその手を動かしていた。
あっという間に支度を整えてこちらにと外へと誘導されると…そこには同じように煌びやかなウエディングドレスを身に纏ったローズとハルジオン、その二人を愛おしそうに見つめる、正装したカイルとクリスがいた。
「おお、本当に間に合ったな」
「ロイ様…まさか本当に来るとは…」
カイルは笑うがクリスは王子がそれでいいのかと苦笑いをする。
「キャシーの願いだからな!それに俺も王子としてではなく親友としてお前達と共にこの日を迎えたい。しかし…まぁローズもハルジオンと綺麗だがキャシーには負けるな」
ロイは二人と手を取り合いながら、再会を喜び合う花嫁達を見つめた。
「は?いくら王子だとしても言っていいことと悪い事があるぞ!どう見てもローズが一番だろ?」
「あはは!二人とももう目が衰えてるんですか?どう見ても若くて可愛いハルジオンが一番ですよね?」
「「「はぁ!?」」」
三人の笑顔が引き攣ると…
「もう!馬鹿な喧嘩はそのくらいにしてくれる?」
「本当ですよ、これから晴れ舞台なのに喧嘩など…」
「クリス様も!お二人と私を比べないでください!勝てるわけないじゃないですか!」
三人に責められながらもその怒る姿にもヘラっと顔が緩んでしまう。
「ごめん、じゃあ揃ったことだし行こうか?」
カイルがローズに手を差し出すと、ロイとクリスもキャシーとハルジオンの手を掴む。
腕を組み三組の幸せな新郎新婦は町の皆が待つ外へと続く幸せの扉へと向かった。
屋敷の前にはこの日の為に町民達が作ってくれた式場が用意され、その周りには町中の人達が集まっている。
「カイル様!ローズ様!おめでとうございます!」
「クリス様とハルジオン様もようやく…しかもみんな一緒になんて素晴らしい日だ!」
「ロイ様!キャシー様!目立たないようにお願いしますよー!」
皆が笑顔で祝福する中、チャート様が一人隅の方で涙を流しスチュアートさんに慰められていた。
「ふふ…皆幸せそうでよかった」
ローズは皆の祝福する笑顔に笑みをこぼすと…
「さっきの事だけど…本当だからね」
カイルはローズの手を握りその瞳を見つめて呟いた。
「さっきの事?」
ローズが首を傾げると…
「君が一番って事…ローズが王都に来てからようやくこの日がきた、俺は国一の幸せ者だな」
「なら私は世界一幸せな花嫁です」
「ローズ…君を一生幸せにする」
ローズのはにかむ顔を見てカイルは我慢できずにその口にキスをした。
「あー!カイル様まだキスは早いです!」
一人フライングした組に司会進行役の従者が注意すると…
負けてられるかとロイとクリスもキャシーとハルジオンに各々誓いのキスをした…
「あーあ…もう好きにしてくれ!」
鳴り止まない拍手と歓声のなかローズ達は幸せに包まれていた。
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