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「私いま、クリス様がまた王都に行ってしまうと聞いて…気がつけばクリス様を引き止めていました…」

「うん…」

「またあんなに長い間離れなきゃ行けないと思うと胸が痛くて…このままずっと一緒にいたくて…」

「ハルジオン…」

「クリス様…最初に断っておいて虫のいい話ですが…やっぱり私クリス様が好きです!私クリス様にふさわしくなれるように努力します!だから…」

ハルジオンが顔をあげると…

「んっ!……んん……はぁ…」

その続きを言葉ごとクリスに食べられた。

「なんだってタウンゼントの女性は強いんだろ…でもごめんハルジオンその先は僕に言わせて…君が好きだ。僕と結婚してくれる?」

ハルジオンは涙をいっぱいに溜めながらコクコクと勢いよく頷く。

するとクリスの嬉しそうな破顔した顔がうっすらと見えた。

そして…

「嬉しい!」

クリスがギュッと抱きしめるともう一度熱いキスをされる。

「ふぅっ…んっ!」

ハルジオンは全身の力が抜けていくとクリスに支えられる。

どうにか、しがみついているがそれもやっとだった…すると力の抜けた唇をクリスが器用にこじ開けた。

「ふぇ!」

ハルジオンが驚き声をあげた瞬間クリスの舌がハルジオンの中へと入ってくる。

ハルジオンはわけがわからずにパニックになると…

「いや…だった…」

クリスが音を立ててそっと唇を離した…

「い、い、い、イヤでは…な、なんか…こうふわふわして…幸せで…こんな気持ち初めてで…」

わけがわからずに思ったことを全て話すと

「ふふふ…ハルジオンの初めてもらっちゃった。まぁこれからもっと貰うけど…」

クリスはそういうともう一回とハルジオンの味を堪能した。







ローズに案内されたロイとキャシーは離れた奥まった部屋へと案内される。

「ここならちょっとやそっとじゃ外から襲われる事はないので安心して休んでてください」

厳重な扉の部屋にロイ達は驚くと

「この部屋…警備もいらないんです。だから二人ともゆっくりとお話出来ますよ、王都では話せない事も色々とあるでしょうからね」

「ローズ…そんなに気が利く女になったのか!?」

ロイが驚くと

「なんかすっごい失礼ですがキャシーに免じて許します。その代わり泣かしたら…いくら王子といえどわかってますよね?」

ローズがニコッと笑った。

「それは…出来ない相談だ!俺はキャシーの事は泣かせる気でいるからな!」

ロイの言葉にローズがはっ?っと真顔になると…

「もちろん…幸せの涙をな!」

ローズはロイ王子のドヤ顔に一瞬呆けると…

「ぶっ!……まぁごゆっくり…」

笑ってその扉を閉めた。

「なんだよローズ…今のそんなに変だったか?」

ロイがキャシーに聞くと

「ふふふ…どうでしょう?私は…結構好きですけど」

キャシーが可笑しそうに笑う様子にロイは心が暖かくなるのを感じた。
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