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次の日クリスは一週間先の仕事をしっかりと終わらせて城門に朝早くから向かおうとしていると…
「クリス!」
ロイ王子がせかせかと歩くクリスに声をかけた。
「これはロイ王子、こんな朝早くからどうかしましたか?」
クリスが頭を下げると
「クリス、君今日タウンゼントに行くんだろ?」
「何故それを?」
「レスターから報告が来た、それで俺も視察に一緒に行こうと思ってる」
「お、王子が?あのタウンゼントに?」
「何か問題でも?」
「い、いえ…」
クリスはじっとロイ王子を見つめる…その顔は視察に行くと言うよりカイル様や姉さんに会うのを楽しみにしてるようにしか見えなかった…
「あとキャシーも行くからね」
「ああ…」
それが目的か…
クリスは頷くと
「では私は先に向かってその事を父に伝えておきましようか?」
「いや、視察だからね…そっと行って驚か…いや…いつもの様子を観察しないと…」
ふふふと笑う。
こりゃ完全に楽しんでいるな…
クリスは頷く、まぁあの二人の邪魔になるならちょうどいいなとほくそ笑んだ。
ロイ王子はキャシー様を連れて厩舎に向かった。
「ロイ王子…まさかと思いますが…行くのは私達だけ…なんて事はないですよね?」
いつもなら警護に付いてくる兵士達が見えない。
「ん?そりゃこっそりと視察だからね、そんなに大人数で行ったらバレるだろ?行くのはクリスと俺とキャシーだけだよ」
「え!?だ、駄目ですよ!ロイ様は仮にも王子ですよ!何かあったら…」
キャシーが心配すると…
「俺こう見えても結構強いよ?」
ロイはニヤッと笑って腰の剣をポンと叩いた。
「それに今は治安もだいぶいいしね、大丈夫キャシーだけは何がなんでも守るよ」
気にした様子もなく馬を用意する。
「レイン国王からは本当に許可を貰えたんですか?」
キャシーは怪しんで聞いてみると…
「ああ、ほら見てごらん」
ロイは持っていた書類をキャシーに渡した。
キャシーはそれを受けると…
「た、確かに視察についての書面です…しかも国印付きの…」
「ね!」
ロイは笑うとキャシーから書類を取り上げてクルクルと巻いて懐に閉まった。
「ほらほらークリスが首を長く待ってるよ。なんか早くタウンゼントに帰りたいみたいなんだよ、キャシーと俺の荷物は後から馬車で届けて貰う予定だからとりあえず僕らだけ先に向かうよ」
「わかりました…」
キャシーはちょっと疑っていると
「ローズに早く会いたくないの?」
「会いたいです!」
疑いながらもまぁいいかとキャシーはロイ王子の提案に同意した。
「クリス!」
ロイ王子がせかせかと歩くクリスに声をかけた。
「これはロイ王子、こんな朝早くからどうかしましたか?」
クリスが頭を下げると
「クリス、君今日タウンゼントに行くんだろ?」
「何故それを?」
「レスターから報告が来た、それで俺も視察に一緒に行こうと思ってる」
「お、王子が?あのタウンゼントに?」
「何か問題でも?」
「い、いえ…」
クリスはじっとロイ王子を見つめる…その顔は視察に行くと言うよりカイル様や姉さんに会うのを楽しみにしてるようにしか見えなかった…
「あとキャシーも行くからね」
「ああ…」
それが目的か…
クリスは頷くと
「では私は先に向かってその事を父に伝えておきましようか?」
「いや、視察だからね…そっと行って驚か…いや…いつもの様子を観察しないと…」
ふふふと笑う。
こりゃ完全に楽しんでいるな…
クリスは頷く、まぁあの二人の邪魔になるならちょうどいいなとほくそ笑んだ。
ロイ王子はキャシー様を連れて厩舎に向かった。
「ロイ王子…まさかと思いますが…行くのは私達だけ…なんて事はないですよね?」
いつもなら警護に付いてくる兵士達が見えない。
「ん?そりゃこっそりと視察だからね、そんなに大人数で行ったらバレるだろ?行くのはクリスと俺とキャシーだけだよ」
「え!?だ、駄目ですよ!ロイ様は仮にも王子ですよ!何かあったら…」
キャシーが心配すると…
「俺こう見えても結構強いよ?」
ロイはニヤッと笑って腰の剣をポンと叩いた。
「それに今は治安もだいぶいいしね、大丈夫キャシーだけは何がなんでも守るよ」
気にした様子もなく馬を用意する。
「レイン国王からは本当に許可を貰えたんですか?」
キャシーは怪しんで聞いてみると…
「ああ、ほら見てごらん」
ロイは持っていた書類をキャシーに渡した。
キャシーはそれを受けると…
「た、確かに視察についての書面です…しかも国印付きの…」
「ね!」
ロイは笑うとキャシーから書類を取り上げてクルクルと巻いて懐に閉まった。
「ほらほらークリスが首を長く待ってるよ。なんか早くタウンゼントに帰りたいみたいなんだよ、キャシーと俺の荷物は後から馬車で届けて貰う予定だからとりあえず僕らだけ先に向かうよ」
「わかりました…」
キャシーはちょっと疑っていると
「ローズに早く会いたくないの?」
「会いたいです!」
疑いながらもまぁいいかとキャシーはロイ王子の提案に同意した。
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