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301.計画
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その日から私は町に何度も出かけて町の人達の協力を仰いだ。
「そういう訳でカイル様とローズ様にゆっくりとデートをしていただきたいと思ってるんです!皆さんご協力お願い出来ないでしょうか!」
私が頭を下げると…
「ハルジオンさん!いいから頭をあげてちょうだい!」
怒るような声で上向かされる…
やはりこんな一方的なお願いは聞いて貰えないかと肩を落とすと
「そんな事で頭を下げないでちょうだい!協力するに決まってるでしょ!」
お姉様方が腕を組んで仁王立ちしている。
「そんな楽しそうな事一人でやるなんて許さないわ!私達も絶対協力しますからね!」
「あ、ありがとうございます!」
「まずは国境の警備ね…あれは町の男達に頼みましょう。ローズ様とカイル様の代わりなら…十人ほどいれば大丈夫かしら?」
「そうね!私が旦那に頼んでおくわ!」
「私も彼に頼んでみる、友達にも声掛けて貰っておくわね!」
お姉様方のおかげでスイスイと物事が決まっていく…
「あとはデートコースね…この道は子供達の遊び場が近いから避けてもらってね。二人とも子供達にも人気あるから…」
「あとはこの店がいいんじゃない?ローズ様はあんまりかしこまった店が好きじゃ無いもの…私ここの店主に貸切に出来ないか聞いておくわ!」
「最後はあそこよね!」
「そうね!」
お姉様方が興奮する…
「最後って?」
私が尋ねると
「この町を抜けた先に小高い丘があるんだけどそこが一面花が咲き誇っているの…この町の告白スポットよ!」
「へーそんなところがあるんですか!?」
「さすがにそこまでは覗きに行けないけど…あのお二人がそれで幸せなら私達は満足だわ!」
ふんふん!お店に花が咲く丘と…
私はメモをしっかりととった。
「ではこれをカイル様にしっかりと伝えておきます!」
「ええ!頼むわよ!お二人の幸せな顔を見れるのはハルジオンさんにかかってるわ!」
「おまかせ下さい!」
私はしっかりと敬礼をすると、クレアさんに頼まれていた買い物をすっかりと忘れて屋敷に帰ってこっぴどく叱られることになった。
「うう…あんなに怒らなくてもいいのに…」
私はとぼとぼと部屋に戻ろうとすると…
ちょいちょい…カイル様が角からそっと手招きした。
私はキョロキョロと周りを確認するとカイル様に近づいた。
「カイル様どうしましたか?」
「いや…あの件はどうなっているかなって…」
カイル様がソワソワしながら聞いてくる。
いつもはシャンとしてクールで真面目な印象のカイル様だがやはりローズ様が絡むと感情が豊かになる。
「バッチリですよ!これがおすすめデートコースです!」
私はお姉さま方から聞いた事を書いたメモを渡す。
「店に…丘…それに花か…いいな!」
「それとその日は町の皆さんが国境の警備も代わってくれるそうですよ」
「えっ…いやそれは…」
カイル様が断ろうとすると
「大丈夫です!町の男性が数名で行ってくれるそうですから」
「そうか…じゃあちょっと甘えるか…」
「はい!ローズ様と楽しんで来て下さいね!」
私が笑顔で頷くと…
「ハルジオン?あれ…カイル様…二人で何してるの?」
私の声が大きかったのかローズ様が気がついて通りかかってしまった。
「あっ!こ、これはなんでもないです!」
慌てて否定しようとする私にローズ様が一瞬寂しそうな顔を見せた。
「そういう訳でカイル様とローズ様にゆっくりとデートをしていただきたいと思ってるんです!皆さんご協力お願い出来ないでしょうか!」
私が頭を下げると…
「ハルジオンさん!いいから頭をあげてちょうだい!」
怒るような声で上向かされる…
やはりこんな一方的なお願いは聞いて貰えないかと肩を落とすと
「そんな事で頭を下げないでちょうだい!協力するに決まってるでしょ!」
お姉様方が腕を組んで仁王立ちしている。
「そんな楽しそうな事一人でやるなんて許さないわ!私達も絶対協力しますからね!」
「あ、ありがとうございます!」
「まずは国境の警備ね…あれは町の男達に頼みましょう。ローズ様とカイル様の代わりなら…十人ほどいれば大丈夫かしら?」
「そうね!私が旦那に頼んでおくわ!」
「私も彼に頼んでみる、友達にも声掛けて貰っておくわね!」
お姉様方のおかげでスイスイと物事が決まっていく…
「あとはデートコースね…この道は子供達の遊び場が近いから避けてもらってね。二人とも子供達にも人気あるから…」
「あとはこの店がいいんじゃない?ローズ様はあんまりかしこまった店が好きじゃ無いもの…私ここの店主に貸切に出来ないか聞いておくわ!」
「最後はあそこよね!」
「そうね!」
お姉様方が興奮する…
「最後って?」
私が尋ねると
「この町を抜けた先に小高い丘があるんだけどそこが一面花が咲き誇っているの…この町の告白スポットよ!」
「へーそんなところがあるんですか!?」
「さすがにそこまでは覗きに行けないけど…あのお二人がそれで幸せなら私達は満足だわ!」
ふんふん!お店に花が咲く丘と…
私はメモをしっかりととった。
「ではこれをカイル様にしっかりと伝えておきます!」
「ええ!頼むわよ!お二人の幸せな顔を見れるのはハルジオンさんにかかってるわ!」
「おまかせ下さい!」
私はしっかりと敬礼をすると、クレアさんに頼まれていた買い物をすっかりと忘れて屋敷に帰ってこっぴどく叱られることになった。
「うう…あんなに怒らなくてもいいのに…」
私はとぼとぼと部屋に戻ろうとすると…
ちょいちょい…カイル様が角からそっと手招きした。
私はキョロキョロと周りを確認するとカイル様に近づいた。
「カイル様どうしましたか?」
「いや…あの件はどうなっているかなって…」
カイル様がソワソワしながら聞いてくる。
いつもはシャンとしてクールで真面目な印象のカイル様だがやはりローズ様が絡むと感情が豊かになる。
「バッチリですよ!これがおすすめデートコースです!」
私はお姉さま方から聞いた事を書いたメモを渡す。
「店に…丘…それに花か…いいな!」
「それとその日は町の皆さんが国境の警備も代わってくれるそうですよ」
「えっ…いやそれは…」
カイル様が断ろうとすると
「大丈夫です!町の男性が数名で行ってくれるそうですから」
「そうか…じゃあちょっと甘えるか…」
「はい!ローズ様と楽しんで来て下さいね!」
私が笑顔で頷くと…
「ハルジオン?あれ…カイル様…二人で何してるの?」
私の声が大きかったのかローズ様が気がついて通りかかってしまった。
「あっ!こ、これはなんでもないです!」
慌てて否定しようとする私にローズ様が一瞬寂しそうな顔を見せた。
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