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292.怒
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「なんだそれ…幸せに出来ない?なんでローズがそんな事決めるんだよ」
今度はロイがローズを睨みつける。
「カイル様が私と結ばれたとして彼にとっても何もプラスにならない…それは私が一番わかってる…」
ローズの言葉が弱々しくなると
「カイルが幸せかどうかをお前が決めるな!それはカイルが決めることだ!そしてカイルに取ってローズといることが何よりも幸せなんだよ」
ロイの言葉に下を向いていたローズが顔をあげた。
「私といるだけで?」
「そうだ…」
「なんでそんな事…ロイ王子にわかるんですか…」
「わかるんだよ…」
ロイは悲しそうに笑って顔を逸らした。
「だとしてももう遅いです…私は明日帰りますしカイル様ももう気持ちは離れていると思います…」
ローズもロイから目を逸らした。
「ふーん…まぁそれなら俺から言うことはないけど…でももしまだ諦めて居なかったら?」
「それは…」
ローズが答えられないでいると
「俺から言いたいのは三つ!一つ目王都の為にありがとう。二つ目、俺もお前が好きだった…でも俺よりも好きな奴がいたから諦めてられた…そしてもっと好きになれる人に出会えた」
「ロイ王子…」
ローズが申し訳なさそうな顔をすると
「その顔はやめろ!なんか惨めになる。ローズの事は好きだがそれはこれからは友としてだ!」
「はい」
ロイの真剣な顔にローズは何も聞かずに頷く。
「そして三つ目、カイルの思いを舐めるな…」
「えっ…」
「覚悟しとけよ」
「ちょっと、それって?」
ローズがロイに意味を聞こうとすると…
「お待たせしました」
キャシーがタイミング悪く戻ってきた。
「おお!いいタイミングだ」
ロイにとってはいいタイミングだと笑うとキャシーに近づく。
「ありがとうな」
ロイはキャシーの手を取って甲にキスをすると部屋を出ていこうとする。
「もういいんですか?」
キャシーが出ていくロイにそっと声をかけた。
「ああ、言いたいことは言ったあとはあの二人次第だ、これで駄目ならそれまでだな」
ロイがキャシーに囁くと
「じゃあローズ今までありがとうな!今度キャシーとタウンゼントに偵察がてら遊びに行くから」
ロイはそう言って笑うとさっさと部屋を出ていった。
キャシーは唖然としているローズに近づくと
「ローズ?大丈夫」
ローズの顔を覗き込む。
「キャシー…私…間違えたかな?」
ローズが聞くと
「どうかな?でもまだなんとかなるんじゃない?ローズなら出来ると思うわ」
キャシーが笑う…ローズはその顔を見つめると…
「キャシー…ロイ王子キスされて耳が赤くなってたね」
「えっ!?」
キャシーはサッと耳を押さえた。
「二人の事…本当に嬉しい、ロイ王子のキャシーを見つめる顔を見て私嬉しかった」
「私も…ロイ王子の事、そんな風には見ていなかったんだけど…趣味と好みが一緒でね…それに…思ったよりも優しかった…」
キャシーが頬を染める。
「うん!ロイ王子…本当に優しいよね、でもそれはキャシーだからだと思うよ」
「それなら…嬉しいわ」
この日ローズとキャシーは話が終わらずに一緒にベッドに入った…キャシーのお願いで二人は手を繋ぎ朝まで眠った。
今度はロイがローズを睨みつける。
「カイル様が私と結ばれたとして彼にとっても何もプラスにならない…それは私が一番わかってる…」
ローズの言葉が弱々しくなると
「カイルが幸せかどうかをお前が決めるな!それはカイルが決めることだ!そしてカイルに取ってローズといることが何よりも幸せなんだよ」
ロイの言葉に下を向いていたローズが顔をあげた。
「私といるだけで?」
「そうだ…」
「なんでそんな事…ロイ王子にわかるんですか…」
「わかるんだよ…」
ロイは悲しそうに笑って顔を逸らした。
「だとしてももう遅いです…私は明日帰りますしカイル様ももう気持ちは離れていると思います…」
ローズもロイから目を逸らした。
「ふーん…まぁそれなら俺から言うことはないけど…でももしまだ諦めて居なかったら?」
「それは…」
ローズが答えられないでいると
「俺から言いたいのは三つ!一つ目王都の為にありがとう。二つ目、俺もお前が好きだった…でも俺よりも好きな奴がいたから諦めてられた…そしてもっと好きになれる人に出会えた」
「ロイ王子…」
ローズが申し訳なさそうな顔をすると
「その顔はやめろ!なんか惨めになる。ローズの事は好きだがそれはこれからは友としてだ!」
「はい」
ロイの真剣な顔にローズは何も聞かずに頷く。
「そして三つ目、カイルの思いを舐めるな…」
「えっ…」
「覚悟しとけよ」
「ちょっと、それって?」
ローズがロイに意味を聞こうとすると…
「お待たせしました」
キャシーがタイミング悪く戻ってきた。
「おお!いいタイミングだ」
ロイにとってはいいタイミングだと笑うとキャシーに近づく。
「ありがとうな」
ロイはキャシーの手を取って甲にキスをすると部屋を出ていこうとする。
「もういいんですか?」
キャシーが出ていくロイにそっと声をかけた。
「ああ、言いたいことは言ったあとはあの二人次第だ、これで駄目ならそれまでだな」
ロイがキャシーに囁くと
「じゃあローズ今までありがとうな!今度キャシーとタウンゼントに偵察がてら遊びに行くから」
ロイはそう言って笑うとさっさと部屋を出ていった。
キャシーは唖然としているローズに近づくと
「ローズ?大丈夫」
ローズの顔を覗き込む。
「キャシー…私…間違えたかな?」
ローズが聞くと
「どうかな?でもまだなんとかなるんじゃない?ローズなら出来ると思うわ」
キャシーが笑う…ローズはその顔を見つめると…
「キャシー…ロイ王子キスされて耳が赤くなってたね」
「えっ!?」
キャシーはサッと耳を押さえた。
「二人の事…本当に嬉しい、ロイ王子のキャシーを見つめる顔を見て私嬉しかった」
「私も…ロイ王子の事、そんな風には見ていなかったんだけど…趣味と好みが一緒でね…それに…思ったよりも優しかった…」
キャシーが頬を染める。
「うん!ロイ王子…本当に優しいよね、でもそれはキャシーだからだと思うよ」
「それなら…嬉しいわ」
この日ローズとキャシーは話が終わらずに一緒にベッドに入った…キャシーのお願いで二人は手を繋ぎ朝まで眠った。
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