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291.最後の挨拶
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「ロイ王子!」
ローズがロイの姿に席を立つと…
「やぁ」
ロイが二人に笑いかけた。
「この度のことキャシー様から聞きました。おめでとうございます」
ロイに笑いかけると
「ありがとう」
ロイが頷く。
「キャシーを…私の大切な友人を幸せにしてください…では私は失礼します」
ローズが二人にしてあげようと部屋を出ようとすると…
「俺はローズと話がしたくて来たんだ」
「私と?」
ローズが怪訝な顔をしてロイとキャシーを見ると…
「そうだ…私ローズに渡すものがあった!ちょっと用意してくるからここで待ってて…」
キャシーはそういうとメイド達を連れて部屋を出ていった。
「キャシー…」
ローズはキャシーが出ていった扉を見つめる。
「本当に何処までも気が利く子だよな」
ロイが苦笑する。
「はい…それにとっても優しくて暖かい方です」
「そうだな」
ロイが同意すると
「ローズは明日王都を発つんだよな?」
ロイが口調を砕いてローズに話しかける。
「はい、契約も終了しましたし。候補者決めもキャシーに決まりました。私がここにいる理由もありませんから…それにタウンゼントでみんなが待ってますからね」
ローズが笑うと
「カイルは?」
「カイル様とも…お別れをしました。もうお会いすることもないかと…そもそも私がロイ王子やカイル様と知り合えた事がありえないことだったんです」
「なんだそれ?ローズらしくもない」
ロイは鼻で笑うと
「ローズがそんな事気にするとは思えなかったけどなぁ…王都に居すぎてそこら辺の令嬢と同じになったのか?」
ロイが馬鹿にするように笑うと
「それ…どういう意味ですか?」
ローズがちらっとロイを見つめる。
「いや別に…前のローズならそんな事気にせずに好きなものは好き嫌いなものは嫌い!ってはっきり言いそうだと思ってなぁ」
「……」
ロイの言葉にローズが黙り込むと
「あれ?図星?」
ロイがニヤリと笑う。
「まぁそんなローズならカイルもあっさりと諦められるかもな。女性も苦手じゃ無くなったみたいだし、今頃他の奴らと婚約者でも見つけに行ってるかもな~」
「カイル様はそんな事…しません…」
ローズがぼそと呟くがロイは無視してさらに話し出す。
「あのルックスだし狙ってた令嬢は沢山いるからなぁ~今頃屋敷に両手で抱えきれない程の見合い写真が届いてるかもしれないなぁ」
ロイがきっとそうだと頷くと
バキッ!
ローズの持っていたカップにヒビが入った…
「怖っ…」
ロイがカップを見て引くと…
「壊れて…いたみたい」
そっとカップをおくと
「そんな訳あるか!そんなに怒るほどカイルが好きなのになんで振ったりしたんだよ!」
ロイがつっこむと
「だって私じゃカイル様を幸せにしてあげられない!私にはなんにもないんだもん!」
ローズは王子ということも忘れてロイを睨みつけた。
ローズがロイの姿に席を立つと…
「やぁ」
ロイが二人に笑いかけた。
「この度のことキャシー様から聞きました。おめでとうございます」
ロイに笑いかけると
「ありがとう」
ロイが頷く。
「キャシーを…私の大切な友人を幸せにしてください…では私は失礼します」
ローズが二人にしてあげようと部屋を出ようとすると…
「俺はローズと話がしたくて来たんだ」
「私と?」
ローズが怪訝な顔をしてロイとキャシーを見ると…
「そうだ…私ローズに渡すものがあった!ちょっと用意してくるからここで待ってて…」
キャシーはそういうとメイド達を連れて部屋を出ていった。
「キャシー…」
ローズはキャシーが出ていった扉を見つめる。
「本当に何処までも気が利く子だよな」
ロイが苦笑する。
「はい…それにとっても優しくて暖かい方です」
「そうだな」
ロイが同意すると
「ローズは明日王都を発つんだよな?」
ロイが口調を砕いてローズに話しかける。
「はい、契約も終了しましたし。候補者決めもキャシーに決まりました。私がここにいる理由もありませんから…それにタウンゼントでみんなが待ってますからね」
ローズが笑うと
「カイルは?」
「カイル様とも…お別れをしました。もうお会いすることもないかと…そもそも私がロイ王子やカイル様と知り合えた事がありえないことだったんです」
「なんだそれ?ローズらしくもない」
ロイは鼻で笑うと
「ローズがそんな事気にするとは思えなかったけどなぁ…王都に居すぎてそこら辺の令嬢と同じになったのか?」
ロイが馬鹿にするように笑うと
「それ…どういう意味ですか?」
ローズがちらっとロイを見つめる。
「いや別に…前のローズならそんな事気にせずに好きなものは好き嫌いなものは嫌い!ってはっきり言いそうだと思ってなぁ」
「……」
ロイの言葉にローズが黙り込むと
「あれ?図星?」
ロイがニヤリと笑う。
「まぁそんなローズならカイルもあっさりと諦められるかもな。女性も苦手じゃ無くなったみたいだし、今頃他の奴らと婚約者でも見つけに行ってるかもな~」
「カイル様はそんな事…しません…」
ローズがぼそと呟くがロイは無視してさらに話し出す。
「あのルックスだし狙ってた令嬢は沢山いるからなぁ~今頃屋敷に両手で抱えきれない程の見合い写真が届いてるかもしれないなぁ」
ロイがきっとそうだと頷くと
バキッ!
ローズの持っていたカップにヒビが入った…
「怖っ…」
ロイがカップを見て引くと…
「壊れて…いたみたい」
そっとカップをおくと
「そんな訳あるか!そんなに怒るほどカイルが好きなのになんで振ったりしたんだよ!」
ロイがつっこむと
「だって私じゃカイル様を幸せにしてあげられない!私にはなんにもないんだもん!」
ローズは王子ということも忘れてロイを睨みつけた。
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