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268.バルト
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バルトは上に登ると大きな果実が目に入った!
あったぞ!
バルトが更に登ると…
バサッ!
大きな鳥が果実を目掛けて飛んできた。
「これは譲らん!」
バルトが枝の上を飛び移って移動するとバルトに気が付き大きな鳥は実ではなくバルトに向かって飛んできた!
同じ果実を狙うバルトを落とそうとしてくる。
バルトは今度こそ爪を出して構えた!
一直線に自分に向かってくる大きな鳥を避けると木の間を飛び跳ねる!
「クエー!」
バルトよりも大きな鳥は鋭い鉤爪をバルトに向けた!
バルトは木の枝の上で避ける場所もなく鉤爪が体をかすった…
くっ…
バルトは顔を顰めた、足に力が入らない…だが諦めるつもりはない!
動かなくなったバルトに向かって鳥はチャンスと旋回してまた鉤爪を出してとどめとばかりに飛んできた。
バルトはじっとタイミングをはかると…
今だ!
サッと避けて木の反動を利用して鳥に体当たりした!
「ギャアー!」
体当たりしながら爪で鳥の身体に一撃をくらわす!
バルト懇親の一撃に鳥は羽根を撒き散らしてよろよろと飛び立っていった。
バルトは力を振り絞って実を取るとカイルの元に急いだ。
中々戻って来ないバルトを心配して待っていると…
「待たせた…」
バルトが実を咥えて戻って来ると木の隙間に実を置いた。
「だ、大丈夫か?なんか疲れてないか?」
様子のおかしなバルトにカイルが声をかけると
「すまん…実だが一つしか無かった…」
フラフラとバルトが木に寄りかかるとズルズルとしゃがみこむ…その木には血が付いていた。
「お前怪我をしてるじゃないか!」
カイルがバルトをだき抱えるとヌルッと手に血がついた。
「だ、大丈夫だ…それよりもこれを早く持って帰ろう。そうすればローズの怪我が治る」
「その代わりにお前が怪我してどうする!」
カイルはバルトと実を見ると…
「バルト、これを食え!」
実をバルトに差し出す。
「これが無いとローズが実を…」
バルトに実を近づけるが顔を背けて拒否する。
「馬鹿猫!お前になにかあった方がローズが悲しむぞ!一緒にいてそんな事もわからないのか」
カイルはバルトに怒鳴りつけた!
すると…
「キュー…」
頭の上でなにか声がする…カイルが上を見上げると…
「えっ…」
小さな栗鼠の様な動物があの実を持っていた。
「あいつら…」
バルトも上を見上げた。
「キュッキュッ!」
栗鼠は食べかけの実をバルトの上に落とした。
「お、おい!」
カイルが慌ててキャッチすると…
「なんだあれは?」
要は済んだとばかりに栗鼠はそそくさと木の上を移動して隣の木に飛び移った。
「よく分からんが…これなら食えるか?」
カイルはナイフで実の綺麗な部分を切り取るとバルトの口に近づける。
甘い香りにバルトはぺろっと実を舐めてがじっと噛んだ。
バルトが実を口に運んでくれてカイルはほっとすると…
バルトの体の傷が癒えていく…血が止まるとバルトの体も動くようなった。
「もう大丈夫だ」
バルトがカイルから離れようとすると
「無理するな!さすがにまだこの木を降りるのは無理だろ」
カイルはバルトと実を抱えると急いで降りていった。
あったぞ!
バルトが更に登ると…
バサッ!
大きな鳥が果実を目掛けて飛んできた。
「これは譲らん!」
バルトが枝の上を飛び移って移動するとバルトに気が付き大きな鳥は実ではなくバルトに向かって飛んできた!
同じ果実を狙うバルトを落とそうとしてくる。
バルトは今度こそ爪を出して構えた!
一直線に自分に向かってくる大きな鳥を避けると木の間を飛び跳ねる!
「クエー!」
バルトよりも大きな鳥は鋭い鉤爪をバルトに向けた!
バルトは木の枝の上で避ける場所もなく鉤爪が体をかすった…
くっ…
バルトは顔を顰めた、足に力が入らない…だが諦めるつもりはない!
動かなくなったバルトに向かって鳥はチャンスと旋回してまた鉤爪を出してとどめとばかりに飛んできた。
バルトはじっとタイミングをはかると…
今だ!
サッと避けて木の反動を利用して鳥に体当たりした!
「ギャアー!」
体当たりしながら爪で鳥の身体に一撃をくらわす!
バルト懇親の一撃に鳥は羽根を撒き散らしてよろよろと飛び立っていった。
バルトは力を振り絞って実を取るとカイルの元に急いだ。
中々戻って来ないバルトを心配して待っていると…
「待たせた…」
バルトが実を咥えて戻って来ると木の隙間に実を置いた。
「だ、大丈夫か?なんか疲れてないか?」
様子のおかしなバルトにカイルが声をかけると
「すまん…実だが一つしか無かった…」
フラフラとバルトが木に寄りかかるとズルズルとしゃがみこむ…その木には血が付いていた。
「お前怪我をしてるじゃないか!」
カイルがバルトをだき抱えるとヌルッと手に血がついた。
「だ、大丈夫だ…それよりもこれを早く持って帰ろう。そうすればローズの怪我が治る」
「その代わりにお前が怪我してどうする!」
カイルはバルトと実を見ると…
「バルト、これを食え!」
実をバルトに差し出す。
「これが無いとローズが実を…」
バルトに実を近づけるが顔を背けて拒否する。
「馬鹿猫!お前になにかあった方がローズが悲しむぞ!一緒にいてそんな事もわからないのか」
カイルはバルトに怒鳴りつけた!
すると…
「キュー…」
頭の上でなにか声がする…カイルが上を見上げると…
「えっ…」
小さな栗鼠の様な動物があの実を持っていた。
「あいつら…」
バルトも上を見上げた。
「キュッキュッ!」
栗鼠は食べかけの実をバルトの上に落とした。
「お、おい!」
カイルが慌ててキャッチすると…
「なんだあれは?」
要は済んだとばかりに栗鼠はそそくさと木の上を移動して隣の木に飛び移った。
「よく分からんが…これなら食えるか?」
カイルはナイフで実の綺麗な部分を切り取るとバルトの口に近づける。
甘い香りにバルトはぺろっと実を舐めてがじっと噛んだ。
バルトが実を口に運んでくれてカイルはほっとすると…
バルトの体の傷が癒えていく…血が止まるとバルトの体も動くようなった。
「もう大丈夫だ」
バルトがカイルから離れようとすると
「無理するな!さすがにまだこの木を降りるのは無理だろ」
カイルはバルトと実を抱えると急いで降りていった。
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