201 / 318
連載
262.見送り
しおりを挟む
チャートは馬に乗るとスチュアートさんがローズを抱き上げて馬の上のチャートに渡す。
ローズをしっかりと前で抱き支えると
「では、行ってきます」
「スチュアートさん、馬を貸していただきありがとうございます」
ローズがお礼を言うと
「待て!俺も行く!」
バルトがスチュアートさんの肩を足蹴にひょいとローズの膝に飛び乗った。
「バルト!」
いきなり飛んで来たバルトを慌てて抱きしめると
「森を通るなら俺もいた方がいいだろ」
「おお、これが話題のカーバンクルか?本当に美しい毛並みだな」
チャートがマジマジとバルトを見つめると、バルトは怯えるようにローズの腕に隠れた。
「どうしたの?」
ローズがバルトを撫でると
「よくそんな強そうなやつと一緒にいれるな…」
バルトはボソッと呟いた。
チャートはスチュアートさんに声をかけると馬を走らせた!
二人を乗せた馬は颯爽と森の中を駆けていく!
「さすがスチュアートさんの馬だな!馬力が違う!」
チャートが楽しそうにスピードをあげると
「お父さん!馬さんがバテちゃうよ!」
ローズはトントンと馬の首を撫でると
「お父さんに合わせなくていいからね、自分のペースでお願いね」
優しく鬣を撫で付けた。
馬は気持ちよさそうに鳴くがスピードを落とすことなく山を登った。
「ローズそろそろ着くぞ」
チャートがようやくスピードを落とした。
目の前に崖が見えると馬の上から下の道を眺める。
「お!見ろあそこにいるのが王子達じゃないか?」
下の林道をガブリエル達隣国の兵士達がゾロゾロと歩いている。
ガブリエルは馬に乗っており、隣にはロイ王子とカイルもいた。
「ガブリエル様~!」
ローズが大声を出すと、兵士達が何事かと剣を構えた。
ガブリエルやロイ達も剣に手にすると…
「あっ…ローズ…」
カイルが崖上で手を振っているローズに気がついた。
「よかった…元気そうだな」
カイルがローズの姿にほっとするが…
「なんでここに?」
見るとチャート様がローズを抱き上げている。
「ガブリエル様!お見送り出来なくてすみませんでした!この度はありがとうございました」
手を振ると
「ローズ…令嬢が大声で…」
ロイが顔を覆うと
「クックック…やっぱりローズって面白いな。次はもう少し話をしてみたいものだ」
「「次は無い!」」
ロイとカイルが同時に叫んだ。
「ローズ!見送りありがとう!今度是非お父上と俺の国に遊びに来てくれ!歓迎するぞ!」
ガブリエルはロイ達を無視してローズに大声で返事を返した。
ローズからは笑顔で手を振り返さる。
「あれは…了承ととっていいかな」
勝ち誇ったようにガブリエルはロイ達に笑顔を向けると、ロイ達は悔しそうに顔を顰めた。
「ローズが俺の国に来てくれたら…ローズが見た事も無いような宝石やドレスの店に連れてて、夜は毎日舞踏会をローズの為に開催するぞ」
ガブリエルの話にロイとカイルは顔を見合わせると吹き出した!
「ぶっ!まじかよ!なら安心だな」
「ですね、ああガブリエル様が普通の王子でよかった」
ロイとカイルは安心して笑っていると…
「ガブリエル様すみません!領土の仕事が忙しいので行けません!じゃあ道中お気をつけて!あっ!ついでにタウンゼントで町のみんなにあったら元気だって伝えて下さいねー」
ローズからの返事にガブリエルは馬から落ちそうになった。
ローズをしっかりと前で抱き支えると
「では、行ってきます」
「スチュアートさん、馬を貸していただきありがとうございます」
ローズがお礼を言うと
「待て!俺も行く!」
バルトがスチュアートさんの肩を足蹴にひょいとローズの膝に飛び乗った。
「バルト!」
いきなり飛んで来たバルトを慌てて抱きしめると
「森を通るなら俺もいた方がいいだろ」
「おお、これが話題のカーバンクルか?本当に美しい毛並みだな」
チャートがマジマジとバルトを見つめると、バルトは怯えるようにローズの腕に隠れた。
「どうしたの?」
ローズがバルトを撫でると
「よくそんな強そうなやつと一緒にいれるな…」
バルトはボソッと呟いた。
チャートはスチュアートさんに声をかけると馬を走らせた!
二人を乗せた馬は颯爽と森の中を駆けていく!
「さすがスチュアートさんの馬だな!馬力が違う!」
チャートが楽しそうにスピードをあげると
「お父さん!馬さんがバテちゃうよ!」
ローズはトントンと馬の首を撫でると
「お父さんに合わせなくていいからね、自分のペースでお願いね」
優しく鬣を撫で付けた。
馬は気持ちよさそうに鳴くがスピードを落とすことなく山を登った。
「ローズそろそろ着くぞ」
チャートがようやくスピードを落とした。
目の前に崖が見えると馬の上から下の道を眺める。
「お!見ろあそこにいるのが王子達じゃないか?」
下の林道をガブリエル達隣国の兵士達がゾロゾロと歩いている。
ガブリエルは馬に乗っており、隣にはロイ王子とカイルもいた。
「ガブリエル様~!」
ローズが大声を出すと、兵士達が何事かと剣を構えた。
ガブリエルやロイ達も剣に手にすると…
「あっ…ローズ…」
カイルが崖上で手を振っているローズに気がついた。
「よかった…元気そうだな」
カイルがローズの姿にほっとするが…
「なんでここに?」
見るとチャート様がローズを抱き上げている。
「ガブリエル様!お見送り出来なくてすみませんでした!この度はありがとうございました」
手を振ると
「ローズ…令嬢が大声で…」
ロイが顔を覆うと
「クックック…やっぱりローズって面白いな。次はもう少し話をしてみたいものだ」
「「次は無い!」」
ロイとカイルが同時に叫んだ。
「ローズ!見送りありがとう!今度是非お父上と俺の国に遊びに来てくれ!歓迎するぞ!」
ガブリエルはロイ達を無視してローズに大声で返事を返した。
ローズからは笑顔で手を振り返さる。
「あれは…了承ととっていいかな」
勝ち誇ったようにガブリエルはロイ達に笑顔を向けると、ロイ達は悔しそうに顔を顰めた。
「ローズが俺の国に来てくれたら…ローズが見た事も無いような宝石やドレスの店に連れてて、夜は毎日舞踏会をローズの為に開催するぞ」
ガブリエルの話にロイとカイルは顔を見合わせると吹き出した!
「ぶっ!まじかよ!なら安心だな」
「ですね、ああガブリエル様が普通の王子でよかった」
ロイとカイルは安心して笑っていると…
「ガブリエル様すみません!領土の仕事が忙しいので行けません!じゃあ道中お気をつけて!あっ!ついでにタウンゼントで町のみんなにあったら元気だって伝えて下さいねー」
ローズからの返事にガブリエルは馬から落ちそうになった。
275
お気に入りに追加
8,938
あなたにおすすめの小説
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
美しい姉と痩せこけた妹
サイコちゃん
ファンタジー
若き公爵は虐待を受けた姉妹を引き取ることにした。やがて訪れたのは美しい姉と痩せこけた妹だった。姉が夢中でケーキを食べる中、妹はそれがケーキだと分からない。姉がドレスのプレゼントに喜ぶ中、妹はそれがドレスだと分からない。公爵はあまりに差のある姉妹に疑念を抱いた――
初夜に「俺がお前を抱く事は無い!」と叫んだら長年の婚約者だった新妻に「気持ち悪い」と言われた上に父にも予想外の事を言われた男とその浮気女の話
ラララキヲ
恋愛
長年の婚約者を欺いて平民女と浮気していた侯爵家長男。3年後の白い結婚での離婚を浮気女に約束して、新妻の寝室へと向かう。
初夜に「俺がお前を抱く事は無い!」と愛する夫から宣言された無様な女を嘲笑う為だけに。
しかし寝室に居た妻は……
希望通りの白い結婚と愛人との未来輝く生活の筈が……全てを周りに知られていた上に自分の父親である侯爵家当主から言われた言葉は──
一人の女性を蹴落として掴んだ彼らの未来は……──
<【ざまぁ編】【イリーナ編】【コザック第二の人生編(ザマァ有)】となりました>
◇テンプレ浮気クソ男女。
◇軽い触れ合い表現があるのでR15に
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇ご都合展開。矛盾は察して下さい…
◇なろうにも上げてます。
※HOTランキング入り(1位)!?[恋愛::3位]ありがとうございます!恐縮です!期待に添えればよいのですがッ!!(;><)
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
【完結】私だけが知らない
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
私が死んで満足ですか?
マチバリ
恋愛
王太子に婚約破棄を告げられた伯爵令嬢ロロナが死んだ。
ある者は面倒な婚約破棄の手続きをせずに済んだと安堵し、ある者はずっと欲しかった物が手に入ると喜んだ。
全てが上手くおさまると思っていた彼らだったが、ロロナの死が与えた影響はあまりに大きかった。
書籍化にともない本編を引き下げいたしました
ヤケになってドレスを脱いだら、なんだかえらい事になりました
杜野秋人
恋愛
「そなたとの婚約、今この場をもって破棄してくれる!」
王族専用の壇上から、立太子間近と言われる第一王子が、声高にそう叫んだ。それを、第一王子の婚約者アレクシアは黙って聞いていた。
第一王子は次々と、アレクシアの不行跡や不品行をあげつらい、容姿をけなし、彼女を責める。傍らに呼び寄せたアレクシアの異母妹が訴えるままに、鵜呑みにして信じ込んだのだろう。
確かに婚約してからの5年間、第一王子とは一度も会わなかったし手紙や贈り物のやり取りもしなかった。だがそれは「させてもらえなかった」が正しい。全ては母が死んだ後に乗り込んできた後妻と、その娘である異母妹の仕組んだことで、父がそれを許可したからこそそんな事がまかり通ったのだということに、第一王子は気付かないらしい。
唯一の味方だと信じていた第一王子までも、アレクシアの味方ではなくなった。
もう味方はいない。
誰への義理もない。
ならば、もうどうにでもなればいい。
アレクシアはスッと背筋を伸ばした。
そうして彼女が次に取った行動に、第一王子は驚愕することになる⸺!
◆虐げられてるドアマットヒロインって、見たら分かるじゃんね?って作品が最近多いので便乗してみました(笑)。
◆虐待を窺わせる描写が少しだけあるのでR15で。
◆ざまぁは二段階。いわゆるおまいう系のざまぁを含みます。
◆全8話、最終話だけ少し長めです。
恋愛は後半で、メインディッシュはざまぁでどうぞ。
◆片手間で書いたんで、主要人物以外の固有名詞はありません。どこの国とも設定してないんで悪しからず。
◆この作品はアルファポリスのほか、小説家になろうでも公開します。
◆過去作のヒロインと本作主人公の名前が丸被りしてたので、名前を変更しています。(2024/09/03)
◆9/2、HOTランキング11→7位!ありがとうございます!
9/3、HOTランキング5位→3位!ありがとうございます!
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。